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2013年12月31日

Packers - Bears Notebook

2013年12月30日

Packers 33 - 28 Bears

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
Packers (8-7-1) 0 13 7 13 33
Bears (8-8) 7 0 14 7 28

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気温-4℃、小雪舞うソルジャーフィールド。強めの風も吹いている。勝てば地区優勝の決戦は、期待にたがわぬ好ゲームとなった。パッカーズは序盤の2INTから立ち直って第2Qにリードを広げたものの、後半に入るとディフェンスが崩れ、交互にTDを奪い合うシーソーゲームに。1点を追う第4Q末、4thダウン8のギャンブルでWRコブに逆転のロングTDパスが通り、相手攻撃はインターセプトで終了。

パッカーズは8勝7敗1分ながら3年連続の地区優勝を果たし、プレーオフはNFCの第4シードに。今週末は第5シードの49ersをランボーフィールドに迎えることになった。

◆ ◆ ◆

試合序盤はパッカーズオフェンスが優勢に進めたものの、2シリーズ連続インターセプトで得点機を逃し、RBフォーテイに先制TDパスを許す。第2Q、QBロジャースのファンブルに相手側はボールデッドと勘違いして反応せず、拾ったWRボイキンがゆっくりエンドゾーンに走って逆転タッチダウン。フィールドゴールも加えて6点リードでハーフタイムへ。

第3Q、WRヘスターのビッグリターンからベアーズが5連続ランであっさり逆転。WRコブの復帰初キャッチがTDとなって再びパッカーズのリード。ベアーズはWRジェフリーへの67ydsパスからまた逆転し、さらにWRマーシャルのスーパーキャッチで8点差に広げる。パッカーズはRBレイシーのTDランで1点差に迫り、残り6s分半から最後のオフェンス。2回の4thダウンを成功させてハーフラインまでボールを進め、3回目のギャンブルでWRコブに決勝の48ydsTD成功。残り31秒からベアーズ攻撃となるが、ヘイルメリーパスをCBシールズがインターセプトして試合終了。

◆ ◆ ◆

オフェンスは序盤こそインターセプトを2つ犯したものの、その後は大きなミスをすることなく、ラン・パスともよく機能した。QBアーロン・ロジャースは普段どおりのキレと頼りになる判断力を見せた。WRネルソンが両軍トップの161ydsレセプションを記録したほか、2か月半ぶり復帰のWRランドール・コブは2回のキャッチがどちらもタッチダウンという勝負強さ。ラン攻撃ではRB2人が32回154yds(平均4.8)とよく貢献した。

OLBマシューズを欠くディフェンスはやはり不安定で、ラン守備で24回121yds(平均5.0)を許したほか、マーシャルとジェフリーの両スターWRの個人能力には圧倒されどおしだった。KRデヴィン・ヘスターにビッグリターンを2回許したスペシャルチームも完敗。なんといってもオフェンスの力でつかんだ勝利だが、反則を1回しか犯さなかった規律も大きな勝因となった。

大きなケガ人はなかった模様。DEジョシュ・ボイドがでん部を痛めて一時退場したがすぐに復帰。RBエディー・レイシーは相変わらず足首が悪く、本来の走りはできていない。

第1Q

  • 好リターンとGBアンネセサリーラフネスでGB陣42から。WRマーシャルへの3ydsパスとRBフォーテイの4ydsランで3rdダウン3、パス失敗でパント。
  • GB陣20 : RBレイシーの14ydsラン、WRボイキンへのクイックパス5yds、TEクウォレスへの9ydsパスでさらに1stダウン。RBレイシーの7ydsラン、ノーゲインで3rdダウン3、WRネルソンへの14ydsパスでFG圏内へ。RBレイシーの6ydsラン、RBスタークス落球で3rdダウン4、CHIホールディングでレッドゾーンへ。WRネルソンへの3ydsパス、WRボイキンへのクイックパス2ydsで3rdダウン5、WRネルソンへの6ydsパスでゴール前09ydsへ。RBレイシーの4ydsラン、サック(スクランブルがノーゲイン)で3rdダウン5、エンドゾーンへのパスがインターセプトに
  • CHI陣20 : WRマーシャル落球、WRマーシャルへの13ydsパス、RBフォーテイの20ydsランでGB陣へ。RBフォーテイの2ydsラン、WRマーシャルへの37ydsパスでゴール前08ydsへ。投げ捨て、4ydsランで3rdダウン4、RBフォーテイへ4ydsTDパス成功
  • GB陣19 : RBスタークスの2ydsラン、7ydsパスで3rdダウン1、9ydsラン、5ydsランで第2Qへ。

第2Q

  • WRネルソンへの32ydsパスでCHI陣に進むが、WRネルソンが弾いたパスがインターセプトに
  • CHI陣20 : RBフォーテイの4ydsラン、WRジェフリーへのパスは1ydで3rdダウン5、WRマーシャルへのパスは通らず3&アウト。
  • GB陣36 : TEクウォレスへのスクリーンパス失敗、RBレイシーの5ydsランで3rdダウン5、WRネルソンへの26ydsパスでCHI陣へ。WRジョーンズへの4ydsパス、1ydランで3rdダウン5、サックされるがCHIアンネセサリーラフネスで1stダウン。WRジョーンズへのクイックパス6yds、RBレイシーの-3ydsロスで3rdダウン7、WRネルソンへのTDパスは通らず。33ydsFG成功
  • CHI陣10 : サック(OLBムルンバ)、2ydsランで3rdダウン10、パス失敗で3&アウト。
  • GB陣41 : RBレイシーの-2ydsロス、スクリーンパス8ydsで3rdダウン4、WRジョーンズへの6ydsパスで1stダウン。RBスタークスの9ydsラン、3ydsランでレッドゾーンへ。QBロジャースが背後からボールを叩かれたボールが転がり、拾ったWRボイキンがタッチダウン
  • CHI陣15 : RBフォーテイの5ydsラン、RBブッシュの5ydsランで1stダウン。さらに5ydsランで2ミニッツ。キャッチしたWRジェフリーがファンブル、Sバーネットがリカバー。ラテラルを受けてCBシールズがCHI陣28へ。
  • CHI陣28 : 残り1分47秒。RBレイシーの3ydsラン、パス失敗で3rdダウン7、WRネルソンへの16ydsパスでゴール前09ydsへ。RBレイシーのノーゲインと投げ捨てで3rdダウン9、またも投げ捨てでTDならず。27ydsFG成功
  • 残り02秒、キックオフを転がして前半終了。

第3Q

  • GB陣20 : RBスタークスの1ydラン、8ydsランで3rdダウン1、WRボイキンへのパスは通らず。
  • WRヘスターのビッグリターンでGB陣30へ。RBフォーテイの15ydsラン、3ydsラン、5ydsランで3rdダウン2、3ydsランでゴール前05ydsへ。RBフォーテイの5ydsTDランで逆転
  • GB陣20 : RBレイシーの17ydsラン、RBスタークスの4ydsラン、5ydsランで3rdダウン1、41ydsランが出てレッドゾーンへ。1ydラン、WRジョーンズへの5ydsパスで3rdダウン4、WRコブに7ydsのTDパスが通って逆転
  • CHI陣26 : RBフォーテイの4yds、2ydsランで3rdダウン4、WRジェフリーへ67ydsパスが通ってゴール前01ydsへ。RBフォーテイの1ydTDランでまたも逆転
  • GB陣20 : WRネルソンへの18ydsパス、RBレイシーのノーゲイン、TEクウォレスへのパス失敗で3rdダウン10、WRネルソンへのパスは通らずパント。
  • CHI陣32 : WRマーシャルへの9ydsパス、2ydsランで1stダウン。16ydsランでGB陣へ。RBフォーテイへのパスが33ydsゲインとなってゴール前08ydsへ。3ydsラン、ノーゲインで最終Qへ。

第4Q

  • 3rdダウン5、WRマーシャルに5ydsTDパス成功。ベアーズの8点リードに。
  • GB陣23 : RBレイシーの2ydsラン、WRネルソンがクイックパスから34ydsゲインしてCHI陣へ。1ydラン、WRジョーンズへの12ydsパスでFG圏内へ。TEクウォレスへ22ydsパスが通ってゴール前05ydsへ。RBレイシーが5ydsTDラン成功。2ポイントコンバージョンは狙わず1点差に。
  • CHI陣26 : CHIフォルススタート、スクリーンパス7yds、6ydsランで3rdダウン2、11ydsランで1stダウン。WRマーシャルへの7ydsパス、WRウィルソンへの10ydsパスでGB陣へ。CHIイリーガルフォーメーション、RBフォーテイへの3ydsパス、RBフォーテイの-5ydsロスで3rdダウン17、WRジェフリーへのロングパス失敗でパント。
  • GB陣12 : RBレイシーの2ydsラン、RBレイシーへの7ydsパスで3rdダウン1、RBレイシーのランは止まったが、FBクーンのランでギャンブル成功。WRジョーンズへの6ydsパスなどで3rdダウン4、QBスクランブル5ydsで1stダウン。WRネルソンへの7ydsパス、RBレイシーの2ydsラン、ノーゲインで2ミニッツ。4thダウン1、WRネルソンに6ydsパスが通ってハーフラインへ。TEクウォレスへのパス失敗、2ydsラン、WRネルソンへのパス失敗で4thダウン8、WRコブに48ydsTDパスが通って逆転。2ポイントコンバージョンはパス失敗で5点差に。
  • CHI陣40 : 残り31秒。TEベネットへの15ydsパス(CHIタイムアウト#2)、ロングパス失敗、WRマーシャル落球で残り10秒。ヘイルメリーパスをCBシールズがインターセプトして試合終了
Final Team Statistics
  Packers Bears
Points 33 28
Total Yards 473yds 345yds
First Downs 25回(ラン9・パス14・反則2) 17回(ラン9・パス8・反則0)
     
Rushing 160yds (34回・平均4.7) 121yds (24回・平均5.0)
     
Passing  318yds (25/39・2TD・2INT) 226yds (15/24・2TD・1INT)
Sacked 3回5yds 1回2yds
Passer Rating 85.2 103.8
     
3rd Down Efficiency 9/18 (50%) 5/10 (50%)
     
Turnovers 2回 (INT2/FUM0) 2回 (INT1/FUM1)
     
Field Position 自陣30yds 自陣32yds
Punt 2回40.0yds(ネット15.5yds) 4回34.3yds(ネット29.3yds)
Kickoff Return 2回平均20.0yds 7回平均19.7yds
Punt Return 1回0yds 1回49yds
Field Goals 2/2 0
     
Penalty 1回15yds 5回40yds
Time of Possession 35分09秒 24分51秒

トータルヤーデージはパッカーズ473ydsに対してベアーズが345yds。タイムオブポゼッションもパッカーズが35分09秒とリードしている。

3rdダウン成功率はパッカーズが9/18の50%。ベアーズも5/10の50%とぴったり同じだった。ただベアーズは3rdダウンまで行かずに更新できてしまうことが多いのに対し、パッカーズは細かく刻まざるをえなかった。

オフェンスの犯したターンオーバーは2回。

  • 第1シリーズ、敵陣ゴール前05ヤードでの3rdダウン5、TEクウォレスへのパスがSコンティにインターセプトされる(ビデオ)。右へ流れる途中で止まってしまったTEクウォレスのミスか。いったん手を挙げてから止まるのはひどい。
  • 第2Q初め、QBロジャースからWRネルソンへのパスがインターセプトに。スラントのパスが高くビハインドとなり、WRネルソンの弾いたボールがちょうどCBジェニングスのところに行ってしまった。(ビデオ

ディフェンスの奪ったターンオーバーは2回。

  • 前半残り2分、パスキャッチしたWRジェフリーからILBホークがファンブルフォース、Sバーネットがリカバー。さらにCBシールズにラテラルして敵陣28ydsまでリターン。(ビデオ
  • 試合最後のプレー、エンドゾーンを狙ったヘイルメリーパスをCBシールズがインターセプト。2010年NFC決勝@シカゴも最後は彼のインターセプトだった。

ターンオーバーではないが、QBロジャースの被サック&ファンブルを拾ったWRボイキンに対し、ボールデッドと勘違いしてプレーをやめてしまったのはベアーズ側のきわめて大きなポカ(ビデオ)。うっかり笛を吹かなかった審判団も適切な判断だった。いわゆる「タック・ルール」は今年の春に廃止され、以前の「腕が前に動いてさえいればインコンプリート」ということがなくなった。

8試合ぶり復帰の先発QBアーロン・ロジャースは25/39、315yds、2TD、2INTでレーティング85.2。

  • いくつかミスはあったものの球速やキレ、クイックリリースはさすが。パスプロもよかったのでポケットでレシーバーを探す余裕があった。
  • 2つのタッチダウンはどちらも左に流れながらのもので、フリンではとても投げられないボール。それ以前にパスラッシュをかわせなかっただろう。
  • 前半のレーティングは44.7、後半のレーティングは137.6。
  • QBスクランブルは1回5ydsのみだが、その1回が最後のシリーズの3rdダウン4からの5ydsラン。その他に、サック扱いとなった0ydのスクランブルがあった。
  • きわめて珍しいことにQB3人がアクティブ登録された。

チームラッシングは34回160yds(平均4.7)、1TD。

  • 先発RBエディー・レイシーは21回66yds(平均3.1)・1TD。第4QのTDランは前が完全に詰まりながらバックサイドにカットバックした(ビデオ)。レシービング2回15yds。
  • RBジェームズ・スタークスは11回88yds(平均8.0)と大きな活躍。41ydsラン(ビデオ)は今季の自己最長。
  • FBジョン・クーンは1回1ydで4thダウンギャンブル成功。3rdダウンバックとしてパスプロテクションに貢献したが、決勝TDの際にDEペッパーズを止めたブロックは値千金だった。

WR/TE陣は以下のとおり。

  • WRジョーディ・ネルソンは10回160yds(ターゲット16回)。
  • WRジェームズ・ジョーンズは6回41yds(ターゲット7回)。クイックパスが中心だった。
  • 11試合ぶり復帰のWRランドール・コブは2回55yds・2TD(ターゲット2回)。前半は出番そのものが少なく、出てもおとりのような使われ方だった。しかし第3Q、復帰初キャッチが7ydsの逆転TDパス(ビデオ)。残り38秒での逆転タッチダウンは球団史上に残るプレーとなった。(ビデオ
  • WRジャレット・ボイキンは2回8yds(ターゲット2回)。WRコブの復帰で出番が減ったが、QBロジャースのファンブルをジョギングで拾いに行ったために幸運なタッチダウンを記録。(ビデオ
  • TEアンドリュー・クウォレスは2回31yds(ターゲット6回)。第3Q末の18ydsほどのパスは惜しくもキャッチできず、チャレンジも失敗となった。

先発OL陣はLTバクティアリ、LGシットン、Cディートリック=スミス、RGラング、RTバークレー。

  • パスプロテクションはかなりしっかりしていた。あっさり突破されたサックはない。
  • 被サック3回の内訳は以下のとおり。第1シリーズ、QBロジャースがスクランブルを早く諦めてスライディング。第2Q、左に逃げたが投げるところがなくカバレッジサック(相手反則で1stダウン)。第2Q残り3分半、DEペッパーズが(カバレッジサック気味で)ボールを背後から叩き落としたが、拾ったWRボイキンがタッチダウン。
  • ランブロッキングはまずまず。ラン守備スランプの相手なのでこれぐらいはできなければ。ただ後半はRBレイシーがシャットアウトされるプレーも目立った。

ディフェンスの陣容は以下のとおり。

  • OLBマシューズが欠場し、OLBはニールとムルンバが先発。ペリーもローテーション。OLB陣のレベルの低さはラン・パスとも目立っていた。
  • DEウィルソンがインアクティブとなり、DEウォージーが久しぶりに出場。
  • "Probable"だったILBブラッド・ジョーンズがサプライズ・インアクティブとなり、ILBラティモアが先発出場。
  • セーフティは今回もM.D.ジェニングスが先発だが、例によってショーン・リチャードソンの出番も。
  • CB陣では今回もCBハイドがニッケルバック、CBブッシュがダイムバック。

パス守備はQBジェイ・カトラーを相手に15/24、226yds、2TD、1INTのレーティング103.8。

  • 芝が悪いので今回もパスプロ側が有利。パスラッシュはなかなか届かない。
  • サックは1回のみ。第2QにOLBムルンバが相手LTをブルラッシュで破ったもの。
  • パスカバレッジは大きなミスが目立った。ランが止まらないためにプレーアクションパスが決まる、といった悪循環でもあった。第3Q、WRジェフリーへの67ydsパス(ビデオ)はCBシールズが抜かれ、ヘルプすべきSバーネットが他につられていた。
  • 第4QのWRマーシャルへのTDパス(ビデオ)は、まるで投げ捨てに見えるようなパスをWRマーシャルが信じられない身のこなしでキャッチしてしまった。
  • QBスクランブルはゼロ。珍しい。

ラン守備は24回121yds(平均5.0)。

  • 先発RBマット・フォーテイは22回110yds。パスキャッチでも4回47yds・1TDの活躍を許した。ILB陣ではとてもついていけない。
  • 後半最初はRBフォーテイのラン5回だけで30ydsの逆転TDドライブを許した。RBフォーテイの15ydsラン、3ydsラン、5ydsランで3rdダウン2、3ydsランでゴール前05ydsへ。直後に5ydsTDランで逆転。

スペシャルチーム

  • キックオフリターンはRBカリル・ベルが1回22yds。CBマイカ・ハイドが1回18yds。タッチバック3回。
  • パントリターンはCBマイカ・ハイドが1回0yds。最初のパントをキャッチミスしたがかろうじて味方が押さえた。
  • Pティム・マステイのパントは2回平均40.0yds、ネット平均15.5yds。49ydsリターンを許したためネットの数字がひどくなった。
  • Kメイソン・クロスビーのフィールドゴールは2/2。33ydsと27ydsを真ん中に決めている。風が問題になるような難しい距離を蹴らせずにすんだ。
  • キックオフは今回は今回もKクロスビーが担当、タッチバックは1回も蹴ることができなかった。
  • カバレッジチームはWRデヴィン・ヘスターに苦戦。パントカバレッジは1回49yds。キックオフカバレッジは5回平均25.4yds、最長39yds。

反則は試合最初の1回15ydsのみ。アウェー戦とは思えない内容だった。ベアーズの反則は5回40yds。

  • 第1Q : 最初のキックオフカバレッジでILBアイエワがアンネセサリーラフネス。

ケガ人

  • 第3Q末、DEジョシュ・ボイドが負傷退場したが、次のシリーズ途中から復帰。
  • RBエディー・レイシーの足首はやはり悪く、序盤からRBスタークスとの交替が多い。それでも21回キャリーしている。
  • アクティブ登録から外れたのは、WRハーパー、Cトレッター、OGテイラー、DEウィルソン、OLBマシューズ(親指骨折)、ILBジョーンズ(足首)、CBロール。(太字はケガ人)

その他

  • 今日のゲームキャプテンは、Cディートリック=スミス(オフェンス)、Sバーネット(ディフェンス)、CBハイド(スペシャルチーム)の3人。(写真
  • 8勝7敗1分(勝率.531)での地区優勝は、16試合制となって以来、NFC北地区(その前の中部地区含む)としては史上最低タイ。1978年ヴァイキングスが同じ成績で地区優勝を果たしている。

2013年12月29日

WRランドール・コブがロースター復帰

インジャリーリザーブ(復帰可能枠)のまま練習を続けていたWRランドール・コブがロースターに復帰し、これで試合出場が可能となった。インジャリーリポート上では"Questionable"となっているものの、出場濃厚であると見られている。

 

2013年12月28日

Notebook: プロボウル選出なし

今年のプロボウル選手リストが発表されたが、パッカーズからの選出はなんとゼロ。ベストシーズンを過ごしているLGジョシュ・シットンには何とも気の毒な結果となった。パッカーズからの選出ゼロは2005年(4勝12敗)以来8年ぶり。今年のプロボウルはNFC/AFC別でなく選出され、本番のゲームでは元WRジェリー・ライスと元CBディオン・サンダースが「ドラフト」をしてチームを決めることになっている。

RBエディー・レイシーは補欠1番手であることがあきらかになっているので、1人欠場者が出れば繰り上げ出場となる。その他の補欠は、QBロジャース、FBクーン、WRネルソン、LGシットン、OLBマシューズ、CBシールズ、CBウィリアムズ。

Green Bay Packers Injury Report
Player Pos. Injury Wed Thu Fri Status Notes
Clay Matthews OLB Thumb Out Out Out Out 欠場
Aaron Rodgers QB Collarbone Probable 出場
Eddie Lacy RB Ankle × × Probable 出場
Andrew Quarless TE Ankle Probable 出場
Ryan Taylor TE Illness × Probable 出場
Jake Stoneburner TE Illness × Probable 出場
Ryan Pickett DT Knee × Probable 出場
Mike Neal OLB Abdomen × × Probable 出場
Nick Perry OLB Foot × × Probable 出場
Brad Jones ILB Ankle × × Probable 出場
Chicago Bears Injury Report
Player Pos. Injury Wed Thu Fri Status
Earl Bennett WR Not Injury Related × × × Questionable
Lance Briggs LB Shoulder Probable
Probable : 75% chance a player will play
Questionable : 50% chance a player will play
Doubtful : 25% chance a player will play
Out : Player will not play
     
: Full Participation
: Limited Participation
× : Did Not Participate
: Not Listed

2013年12月27日

Notebook: WRコブの出否は微妙

祭日明けの木曜、今週の初練習が行われた。「ロジャースがフリンより先にプレー」という第一報から、ファンもメディアも大騒ぎだった。

QBアーロン・ロジャースが先発復帰!

木曜の練習後に行われた会見において、マッカーシーHCはQBアーロン・ロジャースの先発復帰をあきらかにした。QBロジャースは第8週ベアーズ戦で左鎖骨を骨折して以来7試合を欠場。くしくもそのベアーズ戦、しかも地区優勝決定戦で8試合ぶりの復帰を果たすことになった。「我々はアーロン・ロジャースを先発QBとして、シカゴ・ベアーズ戦の準備をしている。彼はこの時のために準備をしてきた。そして、その時が今やってきた」

「どのフットボール選手にもリスクはつきものであり、みなそれは理解している。我々は十分な検査を行い、あらゆる評価を行ったうえで、アーロンは復帰の準備が整ったと判断した」とマッカーシーHC。すでに火曜に復帰許可が下りていて、(水曜は練習がなかったので)対戦相手を待たすためにここまで発表を遅らせたようだ。本人はこの日の練習にフル参加し、記者見学の範囲でもQBフリンよりも先にプレー。おそらく非公開のチーム練習でもすべて1stチームで練習したのだろう。すでに1か月前の11月26日から練習再開しているので、問題は実戦の勘やレシーバーとのタイミングといった微妙な部分だろう。

2013年12月25日

Notebook: QBロジャースの状況に変化なし

クリスマスを家族と過ごせるよう、今週は変則スケジュールとなっている。ふだん全休日の火曜に仕事をし(練習はないが準備スタート)、クリスマスの水曜を全休に。初練習は木曜となる。コーチ陣は先週からベアーズ戦の予習を始めていたという。

2013年12月24日

Packers - Steelers Notebook

選手もコーチも、ベアーズ敗戦を知る前のコメント。

2013年12月23日

Packers 31 - 38 Steelers

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
Steelers (7-8) 7 3 21 7 38
Packers (7-7-1) 7 7 7 10 31

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ランボーフィールドの気温は-5℃。試合を通して弱い雪が降り続き、後半はヤード表示が見づらくなった。7試合連続でQBロジャースを欠くパッカーズは前半をリードして終えたものの、第3Qには反則やターンオーバーから逆転を許す。第4Q半ばには10点差を追いついたが、最後に大きなミスを立て続けに犯して勝ち越され、逆転のチャンスも反則でふいにしてしまった。

残念な敗北を喫して勝率5割に戻ったパッカーズだが、ベアーズとライオンズも敗れたため状況に変化なし。最終週のベアーズ戦に勝った方が地区優勝となる。

◆ ◆ ◆

前半のパッカーズはRBレイシーのランがよく出て14-10でリード。しかし第3Qに相手フェイクパントから逆転TDを許し、こちらも誤審がらみで再逆転TDランを決めたものの、すぐにTDパスを許し、直後にINTリターンTDを喰らって10点リードされる。ILBホークのインターセプトからモメンタムを取り戻し、10連続得点でついに同点。しかし残り2分でQBフリンが自陣でファンブルロスト犯して再び7点リードされる。最後はビッグリターンから同点のチャンスを作るが、ゴール前でのフォルススタートが響いて同点ならず。

オフェンスはパス攻撃がなんとも非力だが、好調なラン攻撃と3rdダウンでのショートパスを着実に通してヤードを稼いだ。ディフェンスはラン守備で苦しんだものの、ロングパス成功を許さず、3rdダウン守備(2/10)もよかった。悪かったのはスペシャルチームで、フェイクパントをTDに結び付けられたほか、ビッグリターンを2回許した。

最大の敗因は反則だろう。第3Qには2つのパーソナルファウルがどちらも相手のタッチダウンに結び付いた。第4Q末には相手FGの場面でOLBペリーがオフサイドを犯して大きな1stダウンを与え、終了直前にはRTバークレーが敵陣ゴール前でフォルススタートを犯している。

主力のケガも心配なところだ。OLBクレイ・マシューズは右手親指をふたたび骨折したかもしれない。RBエディー・レイシーは足首を悪化させて退場している。

第1Q

  • GB陣33 : RBレイシーのラン2回で3rdダウン2、サックされてパント。
  • PIT陣28 : RBベルの11ydsラン、TEミラーへの6ydsパス、5ydsランで連続1stダウン。PITフォルススタート、WRスクリーン6yds、パス失敗、PITディレイで3rdダウン14、クイックパス6yds止まりでパント。
  • GB陣13 : WRジョーンズへの7ydsパス、WRボイキンへの14ydsパスで初1stダウン。WRボイキン落球。RBスタークスへのスクリーンパス23ydsでPIT陣へ。WRジョーンズへの8ydsパス、RBスタークスの4ydsラン、RBレイシーの14ydsランでレッドゾーンへ。1ydラン、8ydsラン、FBクーンの2ydsランでゴール前05へ。WRボイキンに5ydsTDパス成功
  • PIT陣27 : RBベルの22ydsランWRブラウンへの36ydsパスでレッドゾーンへ。ラン3回でゴール前01へ。WRサンダースへ1ydTDパス成功

第2Q

  • GB陣27 : WRボイキンへの22ydsパスとラフィングザパサーでPIT陣へ。ランが止まってGBフェイスマスクで3rdダウン23、スクランブル不発でパント。WRブラウンのビッグリターンでGB陣48へ。
  • GB陣48 : ラン2回で3rdダウン2、RBベルの-2ydsロスで3&アウト。
  • GB陣07 : RBレイシーへの4ydsパス、WRジョーンズへの5ydsパス、WRジョーンズへの13ydsパスで1stダウン。GBホールディング、スクリーンパス1yd、WRジョーンズへのパス失敗で3rdダウン19、FBクーン落球でパント。
  • PIT陣38 : スクリーンパス落球、WRブラウンへの18ydsパスでGB陣へ。1ydラン、ロングパス失敗で3rdダウン9、サック(OLBマシューズ)でパント。
  • GB陣29 : WRジョーンズへの4ydsパス、21ydsパスでPIT陣へ。RBレイシーの11ydsラン、WRジョーンズへの3ydsパス、WRネルソンへの8ydsパス、RBレイシーの12ydsランでレッドゾーンへ。RBレイシーの14ydsTDラン成功
  • GB陣45 : ビッグリターンでGB陣に入って残り1分13秒。7ydsラン、TEミラーへの6ydsパスで1stダウン。投げ捨て、WRコッチェリーへの9ydsパス、10ydsランでレッドゾーンへ。連続パス失敗で残り06秒、31ydsFG成功
  • 残り2秒、リターン不発で前半終了。

第3Q

  • PIT陣25 : WRブラウンへの11ydsパス、6ydsパス、3ydsランで3rdダウン1、ランが止まってパント。と思いきやパントフェイクで30ydsパス、さらにGBラフィングザパサーでレッドゾーンへ。QBスクランブル13ydsでタッチダウン
  • GB陣20 : 3rdダウン3からWRボイキンへの4ydsパスで1stダウン。3rdダウン6、FBクーンの9ydsランで1stダウン。PITホールディングでハーフラインへ。投げ捨てと3ydsランで3rdダウン7、WRボイキンへの9ydsパスでPIT陣へ。ロングパス失敗と3ydsランで3rdダウン7、WRネルソンへのパスが通らずけっきょくパント。
  • PIT陣02 : RBベルからILBラティモアがファンブルフォース、CBウィリアムズがリカバー
  • PIT陣03 : RBレイシーの-2ydロス、投げ捨てで3rdダウン5、パス失敗でTDならず。FGブロックで同点ならず、と思われたがファンブルボールをPITが外に叩き出す反則でGBのオートマティック1stダウン。RBレイシーが2ydsTDラン成功
  • PIT陣32 : RBベルの25ydsランのあとランが2回止まったがGBアンネセサリーラフネスでFG圏内へ。RBドワイヤーの7ydsラン、6ydsパスでレッドゾーンへ。TEスペイスに11ydsTDパスが通ってまたも逆転
  • GB陣40 : WRボイキンへのクイックパスが逸れてインターセプトリターンTDに
  • GB陣15 : GBホールディング、RBレイシーの3ydsラン(レイシー負傷)、パス失敗で3rdダウン14、パス失敗で3&アウト。
  • PIT陣38 : ILBホークがワンハンドでインターセプト、PITアンネセサリーラフネスでPIT陣23へ。

第4Q

  • PIT陣23 : RBスタークスの4ydsラン、QBホールディング、WRジョーンズへの20ydsパスでゴール前09ydsへ。RBスタークスの3ydsラン、2ydsランで3rdダウン4、TDパスは通らず。22ydsFG成功で7点差に
  • PIT陣20 : RBベルのラン2回で3rdダウン4、WRブラウンへのパスは通らず3&アウト。
  • GB陣42 : RBスタークスの5ydsラン、6ydsランで1stダウン。WRネルソンへの31ydsパスでレッドゾーンへ。6ydsラン、9ydsランでゴール前01ydsへ。FBクーンの1ydTDランで同点
  • PIT陣11 : ロングボム失敗、WRブラウンへの28ydsパス、4ydsラン、WRブラウン落球で3rdダウン6、TEミラーへのパスは5yds止まり。4thダウン1、TEジョンソンへの6ydsパスでギャンブル成功。ランが2回止まって3rdダウン6、RBベル落球でけっきょくパント、。
  • GB陣08 : 残り3分00秒。サック3yds、WRジョーンズへの5ydsパスで2ミニッツ。3rdダウン8、スクランブルしたQBフリンがファンブルロスト
  • GB陣17 : 2ydsラン(GBタイムアウト#1)。TDパス失敗で3rdダウン8、RBベルへのパスは5yds止まり(GBタイムアウト#2)。FG隊形、GBオフサイドで1stダウン。4ydsラン(GBタイムアウト#3)のあと、RBベルの1ydTDラン成功
  • CBハイドの71ydsリターンでPIT陣31へ。 残り1分14秒。WRネルソンへの8ydsパス、TEクウォレスへの19ydsパスでゴール前05ydsへ。RBスタークスの4ydsランでゴール前01ydsへ迫るが、GBフォルススタート。残り時間を10秒削られ、パス失敗で時間切れ。
Final Team Statistics
  Packers Steelers
Points 31 38
Total Yards 370yds 343yds
First Downs 26回(ラン11・パス12・反則3) 21回(ラン8・パス10・反則3)
     
Rushing 151yds (30回・平均5.0) 151yds (29回・平均5.2)
     
Passing  232yds (21/39・1TD・1INT) 197yds (17/29・2TD・1INT)
Sacked 3回13yds 1回5yds
Passer Rating 69.6 87.9
     
3rd Down Efficiency 6/14 (43%) 2/10 (20%)
     
Turnovers 2回 (INT1/FUM1) 2回 (INT1/FUM1)
     
Field Position 自陣37yds 自陣34yds
Punt 5回41.6yds(ネット33.4yds) 5回35.6yds(ネット32.4yds)
Kickoff Return 5回平均33.4yds 5回平均23.4yds
Punt Return 2回平均8.0yds 2回平均20.5yds
Field Goals 1/2 1/1
     
Penalty 9回90yds 7回58yds
Time of Possession 33分20秒 26分40秒

オフェンスの犯したターンオーバーは2つ。

  • 第3Q末、WRボイキンへのクイックパスがINTリターンTDに。ラン・パス・オプションでクイックパスを投げようとした瞬間、TEクウォレス(FBの位置)がランブロックしようとQBにぶつかってきてしまい、弱々しく高いパスとなり奪われた。(ビデオ
  • 第4Q末、スクランブルしたQBフリンがSポラマルにファンブルフォースされ、相手がリカバー。1stダウン目前で必死に突っ込んだところでボールがルーズになったか。(ビデオ

ディフェンスの奪ったターンオーバーは2つ。

  • 第3Q、PIT陣02ydsでRBベルからILBラティモアがファンブルフォース、CBウィリアムズがリカバー。(ビデオ
  • 第3Q末、ドロップバックしたILBホークがワンハンドで見事なインターセプト(ビデオ)。完全に相手に行ってしまっていたモメンタムを引き戻すきっかけになった。

先発QBマット・フリンは21/39、232yds、1TD、1INTでレーティング69.6。

  • 悪天候はあるにせよ、コントロールも判断もよくない。ディープボールも、エンドゾーンで浮かすTDパスもかすりもしない。
  • ターンオーバーは2つとも彼によるもので、これが試合を分けた。第3QのインターセプトリターンTDは、ラン・パス・オプションでクイックパスを投げようとしたところへTEクウォレスが後ろからぶつかってきた不運。第4Qのファンブルロストは1stダウンぎりぎりで前に突っ込んだところを、Sポラマルにボールを叩き出された。
  • 第1Q、WRボイキンへのTDパスはややコントロールが悪かったが、Sクラークのブリッツが目前に迫っていたことを考えればよいプレー。
  • QBスクランブルは2回4yds。

チームラッシングは30回151yds(平均5.0)・3TD。ランによる1stダウンが11回もあるのは珍しい。

  • 先発RBエディー・レイシーは15回84yds(平均5.6)・2TD。キャリア初の複数タッチダウンゲームとなった。先制タッチダウンは左に大きくカットバックしたプレー(ビデオ)。第3Qの2ydsTDラン(ビデオ)は相手反則による幸運なチャンスを活かしたもの。第3Q末に足首を悪化させて退場。
  • RBジェームズ・スタークスは10回47yds(平均4.7)、スクリーンパス23yds。RBレイシー退場で第4Qはフル出場だった。
  • RBカリル・ベルはオフェンスの出番なし。
  • FBジョン・クーンは3回12yds(平均4.0)・1TD。今季初TDランの他にも3rdダウンでのナイスランが2回あった。相手がRBに集中するため、早いタイミングのランが面白いように出る。

WR/TE陣は以下のとおり。

  • WRジョーディ・ネルソンは3回46yds(ターゲット5回)。フリーになれずに苦しんだ。試合最後のプレーはオープンだったが。
  • WRジェームズ・ジョーンズは9回84yds(ターゲット12回)。第2シリーズではCBテイラーにINTされそうなボールを奪い返すようにパスキャッチした。
  • WRジャレット・ボイキンは5回54yds(ターゲット13回)。第1Qにはイージーな落球もあったが、CBの頭上に乗り出すようにして見事な5ydsTDパスキャッチ(ビデオ
  • WRクリス・ハーパーは今回もパスキャッチ機会なし。
  • TEアンドリュー・クウォレスは1回19yds(ターゲット4回)。試合最後、敵陣ゴール前に迫る好プレーだった。前述のインターセプトにつながった衝突やホールディング反則など、このプレーの他はいいところがなかった。

先発OL陣はLTバクティアリ、LGシットン、Cディートリック=スミス、RGラング、RTバークレー。

  • パスプロテクションはまずまず。2戦続けての雪で芝が悪化し、スピードラッシュが効かない。
  • 被サック3回の内訳は以下のとおり。第1シリーズはRTバークレーがILBティモンズのブリッツに対応できなかった。第2Qのサックはクイックパスを投げようとしてWRとのコミュニケーションミスか、早めのスクランブルに出て3ydsロス。第3Qのはカバレッジサック気味。
  • ランブロッキングは非常によく、いい穴がコンスタントに開いていた。
  • OTニューハウスはエクストラブロッカーとして出たプレーで痛いホールディング。
  • 試合残り20秒、敵陣ゴール前01ydsの2ndダウンでRTバークレーが痛恨のフォルススタートビデオ)。規定により10秒が削られ、レディがかかると時計が動き出すため、最後に1プレーしか行うことができなかった。Cディートリック=スミスは「自分のスナップが遅かった」としている。

ディフェンスの陣容は以下のとおり。

  • 戦線離脱のDEジョリーに代わってDEマイク・ダニエルズが先発。
  • OLBマシューズ(親指)に続いてOLBニールも負傷退場したため(その後復帰)、残るOLBはペリー(足がまだ悪い)と新人ムルンバだけになってしまった。OLBパーマーはインアクティブだった。
  • ILBはブラッド・ジョーンズとジャマリ・ラティモアがローテーション。
  • セーフティはM.D.ジェニングスとショーン・リチャードソンがローテーション。

パス守備はQBベン・ロスリスバーガーを16/28(57.1%)、167yds、2TD、1INTのレーティング83.5に抑えた。

  • パスラッシュは届かず、サックは1回5ydsのみ。第2QにOLBマシューズがアウトサイドからスピードで抜いてサック。このプレーで負傷してしまった。
  • パスカバレッジはまずまずで、長いパス成功を許したのは1回だけ。(ショートパスから28ydsのロングゲインは1回あり)
  • 第3Q、QBスクランブルで13ydsのタッチダウンを許してしまった。あのガタイで向かって来られてはとても倒せない。

ラン守備は29回151yds(平均5.2)。

  • 先発RBレヴィオン・ベルは26回124yds・1TD・1ファンブルロスト。
  • Sモーガン・バーネットがRBベルに飛び越えられたのはこの日のディフェンスでもっとも無様なプレー。(ビデオ
  • 第2Qの3rdダウン2、CBハイドとSリチャードソンがともにバックサイドから突っ込んでランを-2ydsロスに止める好プレー。ランを出された割には、3rdダウンショートは頑張っていた。
  • 最後のラッシングTDは、時間を残すためパッカーズがわざと許したもの。その前の1stダウンでTDさせるべきだったが。

スペシャルチームはスティーラーズ側にビッグプレーが多く、ここも勝敗を分けた。

  • 最も大きなプレーは第3Qのパントフェイクビデオ)。みごとな30ydsパスが通り、同時にGB反則もあってレッドゾーンへ。次のプレーで逆転タッチダウンに。カバレッジチームもWRブラウンに41ydsのパントリターン、WRサンダースに46ydsのキックオフリターンを許した。
  • キックオフリターンはCBマイカ・ハイドが5回平均33.4ydsとよく頑張った。最後の70ydsリターンは今季最長。同点TDのチャンスを生み出してくれた。
  • パントリターンはCBマイカ・ハイドが2回平均8yds。
  • Pティム・マステイのパントは5回平均41.6yds、ネット平均33.4yds。第3Qには敵陣02ヤードでぴたりと止めるスーパーパント。
  • Kメイソン・クロスビーのフィールドゴールは22yds成功の1本だけ。
  • キックオフは今回は今回もKクロスビーが担当。悪天候のためタッチバックは6回中1回だけ。
  • カバレッジチームは大いに苦しみ、敗因の1つとなった。前述のように、WRコンビにビッグリターン1回ずつを許している。パントカバレッジはWRアントニオ・ブラウンを2回平均20.5yds。キックオフカバレッジは5回平均23.4yds。

反則は9回90yds。タイムリーなボーンヘッドを繰り返し、最大の敗因となった。スティーラーズの反則は7回58yds。

  • 第2Q : LGシットンのフェイスマスク。OTニューハウスのホールディング。
  • 第3Q : パントフェイクのプレーでTEストーンバーナーがラフィングザパサー。DEラジがアンネセサリーラフネス。ILBアイエワがキックオフリターン中にホールディング。TEクウォレスがホールディング。
  • 第4Q : Cディートリック=スミスがホールディング。OLBペリーがオフサイド。RGラングがフォルススタート。
  • 第3Qには大きな誤審に助けられた。FGブロック後に転がったボールをスティーラーズが意図的に前方アウトオブバウンズに叩き出した、との反則でこちらのオートマティック1stダウンに。それ自体は正しいのだが、実はスティーラーズ側がリカバーしてヒザがダウンしていた。
  • 後半には度重なる馬鹿げた反則で墓穴を掘った。第3Q、TEストーンバーナーのラフィングザパサー(フェイクパント時)とDEラジのアンネセサリーラフネスはともにタッチダウンにつながった。第4Q残り1分35秒、4thダウン3でFGの場面、OLBペリーのオフサイドで1stダウンを与えた。これがなければ3点差でタイムアウトを1つ残すことができていた。

ケガ人

  • 第2Q、OLBクレイ・マシューズがサックをした際に右手親指を負傷。「深刻なものかもしれない」とマッカーシーHCが語っていることからして、また折れたのかもしれない。第5週DET戦でもサックしたときに親指骨折している。
  • 第3Q末、RBエディー・レイシーが負傷退場。痛めていた右足首を悪化させたようだ。
  • 第4Q、OLBマイク・ニールが"Stinger"(肩から腕にかけしびれが走る)のため退場したが、最終盤に復帰。
  • アクティブ登録から外れたのは、QBロジャース(左鎖骨骨折)、Cトレッター、OGテイラー、DEウォージー、OLBパーマー。(太字はケガ人)
  • DEジョニー・ジョリー(首)とTEブランドン・ボスティック(足)の2人は土曜にインジャリーリザーブ入りしてシーズンを終えている。補充をせずに試合に臨んだので、日曜の時点でロースターは51人だった。

その他

  • 今日のゲームキャプテンは、WRボイキン(オフェンス)、CBシールズ(ディフェンス)、FBクーン(スペシャルチーム)の3人。(写真
  • 前半をリードして終えたのはQBロジャース負傷以来初めて。第8週MIN戦以来2か月ぶり。
  • 最終週のベアーズ戦は地区優勝決定戦となったため、東部時間午後4時25分、日本時間午前6時25分開始に変更となった。

2013年12月21日

Notebook: TEボスティックもシーズン終了

Green Bay Packers Injury Report
Player Pos. Injury Wed Thu Fri Status Notes
Aaron Rodgers QB Collarbone Out Out 欠場
Brandon Bostick TE Foot × × Out Out 欠場
Johnny Jolly DT Shoulder/Neck × Out Out Out 欠場
Eddie Lacy RB Ankle × × Probable 出場
Ryan Pickett DT Knee Probable 出場
Nick Perry OLB Foot × × Probable 出場
Mike Neal OLB Abdomen × × Probable 出場
Brad Jones ILB Ankle × × Probable 出場
C.J. Wilson DE Ankle Questionable 微妙
Pittsburgh Steelers Injury Report
Player Pos. Injury Wed Thu Fri Status
Kelvin Beachum OT Knee Probable
Jerricho Cotchery WR Shoulder × Probable
Marcus Gilbert OT Ankle Probable
Brett Keisel DE Foot Probable
Steve McLendon NT Ankle Probable
Heath Miller TE Not Injury Related × Probable
Troy Polamalu S Not Injury Related × Probable
Emmanuel Sanders WR Foot Probable
Probable : 75% chance a player will play
Questionable : 50% chance a player will play
Doubtful : 25% chance a player will play
Out : Player will not play
     
: Full Participation
: Limited Participation
× : Did Not Participate
: Not Listed

2013年12月20日

Notebook: QBロジャースは今週も欠場へ

2013年12月19日

Notebook: LGシットンの活躍

2013年12月18日

Notebook: WRコブは順調

マンデーナイトでライオンズが敗れたため、パッカーズは残り2戦を勝てば自力で地区優勝となった。

2013年12月17日

Packers - Cowboys Notebook

2013年12月16日

Packers 37 - 36 Cowboys

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
Packers (7-6-1) 3 0 14 20 37
Cowboys (7-7) 13 13 3 7 36

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パッカーズにとってはスーパーボウル以来のAT&Tスタジアム。前半は攻守とも圧倒されて23点リードを許したパッカーズだったが、後半に入ると猛追を開始。5シリーズすべてでTDを挙げ、残り1分半でついに逆転。ディフェンスは最後の3分間で2つインターセプトを奪って大逆転勝利を成し遂げた。

試合は序盤からパッカーズディフェンスがズタズタ。最初の2シリーズこそFG止まりとするが、第3シリーズでTEウィッテンにTDパスを許すと、攻守とも一方となって23点リードを許す。しかしは後半はRBレイシーの60ydsランからオフェンスが勢いに乗り、WRネルソン、TEクウォレス、RBスタークスと3シリーズ連続でTDパスが通って5点差に。そこで再びTDを許して突き放されるが、WRジョーンズへのTDパスで再び5点差とし、CBシールズのインターセプトからついに逆転。最後はCBウィリアムズがインターセプトを奪ってとどめを刺した。

◆ ◆ ◆

前半のオフェンスはライン戦で圧倒され、ケガ人だらけのDALディフェンスを攻めることができなかったが、後半はランもパスも圧倒し、なんと全シリーズでタッチダウン。QBマット・フリンは4人にTDパスを投げ分けてレーティング113.1を記録したほか、新人RBエディー・レイシーは今季1000ydsラッシングを達成している。

ディフェンスは前半だけでトータル332ydsを許す体たらくだったが、後半は134ydsに抑え、中でもCBサム・シールズとCBトラモン・ウィリアムズのインターセプトは素晴らしかった。カウボーイズは大量リードにもかかわらず後半にわずか7回しかランをせず、ラン守備不振のパッカーズを助ける結果となった(ランは平均7.4ydsだった)。カウボーイズ側のこの采配はすでに大きな批判の的となっている。

ケガ人はDEジョニー・ジョリー(肩)とTEブランドン・ボスティック(足)の2人。ILBジョーンズ、WRジョーンズ、RBレイシーはそれぞれ一時退場したあと復帰している。

第1Q

  • DAL陣19 : RBマレーの11ydsラン、WRブライアントへの9ydsパス、4ydsラン、WRテランス・ウィリアムズへ27ydsパスでFG圏内へ。4ydsラン、-3ydsロスで3rdダウン9、WRウィリアムズへのパスは通らず。47ydsFG成功
  • GB陣20 : RBレイシーの3ydsラン、WRジョーンズへのスラントが39ydsのロングゲインに。スクリーンパス不発と5ydsランで3rdダウン7、サックされてシリーズ終了。57ydsFG成功で同点。
  • DAL陣20 : WRビーズリーへの8ydsパス、RBマレーの41ydsランでFG圏内へ。WRブライアントへ22ydsパスが通ってゴール前09ydsへ。4ydsパス、パス失敗で3rdダウン5、TEウィッテンへのパスは通らず。23ydsFG成功
  • GB陣20 : RBレイシーの-5ydsロス、GBフォルススタート、スクリーンパス-6ydsロスで3rdダウン26、WRネルソンへの13ydsパスでパント。
  • DAL陣35 : TEエスコバーへの15ydsパス、RBマレーへの9ydsパス、RBマレーの16ydsパスでFG圏内に入り、TEウィッテンに25ydsTDパス成功
  • GB陣20 : DALパスインターフェア31ydsでDAL陣へ。サック10ydsで第2Qへ。

第2Q

  • RBレイシーへの5ydsパスで3rdダウン15、WRネルソンへのショートパスは通らず。
  • DAL陣20 : WRブライアントへの7ydsパス、GBイリーガルコンタクトで1stダウン。WRブライアントへの11ydsパスでさらに1stダウン。DALパスインターフェア、スクリーンパス10yds、パス失敗で3rdダウン10、ロングパス失敗でパント。
  • GB陣20 : WRネルソン落球、RBレイシーの10ydsランで1stダウン。1ydランとパス失敗で3rdダウン9、TEクウォレスへの3ydsパスでパント。
  • DAL陣27 : WRオースティンへの20ydsパス、WRウィリアムズへのパス6yds、6ydsランでGB陣へ。TEウィッテンへの13ydsパスでFG圏内へ。3ydsラン、ロングパス失敗で3rdダウン7、TEウィッテンへのパスは通らず。43ydsFG成功で3点追加。
  • GB陣20 : RBレイシーの2ydsラン、WRボイキンへの10ydsパスで1stダウン。GBホールディングのあと、WRネルソンへのパスがインターセプトに
  • GB陣20 : パス失敗とサック(DEダニエルズ)で3rdダウン20、ロングパス失敗。50ydsFG成功
  • GB陣20 : RBレイシーの10ydsラン、DALオフサイド、3ydsラン、TEテイラーへのパス失敗で3rdダウン1、RBレイシーへのパスは通らず。
  • DAL陣25 : 残り1分59秒。6ydsラン、WRブライアントへの37ydsパスが通ってDAL陣へ。投げ捨て、WRオースティンへの14ydsパス、WRブライアントへの16ydsパスでゴール前01ydsへ。RBマレーの1ydTDラン成功
  • GB陣20 : 残り24秒。DALオフサイド、WRネルソンへの10ydsパスで1stダウン。WRボイキンへの9ydsパスで残り03秒。RBレイシーへのショートパスが31ydsゲインして前半終了。

第3Q

  • GB陣20 : RBレイシーの60ydsランでレッドゾーンへ。RBスタークスの5ydsラン、2ydsランで3rdダウン3、WRネルソンへ12ydsTDパス成功
  • DAL陣20 : RBマレーの5ydsラン、WRブライアントへの5ydsパスで1stダウン。WRブライアントへの11ydsパス、16ydsパスでGB陣へ。5ydsラン、ロングパス失敗で3rdダウン5、GBホールディングで1stダウン。6ydsラン、DALホールディング、クイックパス1ydで3rdダウン13、WRビーズリーへのパスは2yds止まり。50ydsFG成功
  • GB陣20 : 投げ捨てと2ydsランで3rdダウン8、TEクウォレスへの22ydsパスで1stダウン。RBレイシーの5ydsラン、-5ydsロスで3rdダウン10、WRネルソンへの21ydsパスでDAL陣へ。ロングパス失敗、WRボイキンへの14ydsパスでさらに1stダウン。RBスタークスの5ydsラン、WRボイキンへの13ydsパスでゴール前03ydsへ。投げ捨てのあと、TEクウォレスに3ydsTDパス成功
  • DAL陣15 : RBマレー落球、パス失敗で3rdダウン10、サック(DEジョーンズ&OLBマシューズ)でパント。
  • DAL陣22 : RBレイシーへのパスは-3ydsロスで最終Qへ。

第4Q

  • WRボイキンへのクイックスクリーン10ydsで3rdダウン3、TEクウォレスへの6ydsパスでゴール前10ydsへ。RBレイシーの-1ydロスのあと、RBスタークスへのスクリーンパスで11ydsのタッチダウン。5点差に。
  • DAL陣20 : RBマレーの5ydsランのあと、CBウィリアムズのインターセプトはレビューで取り消しとなり3rdダウン5、GBエンクローチメントで1stダウン。DALホールディング、GBフェイスマスクでさらに1stダウン。TEウィッテンへの27ydsパス、WRウィリアムズへの12ydsパスでレッドゾーンへ。3rdダウン4からWRブライアントに5ydsTDパス成功
  • GB陣20 : RBレイシーの11ydsランのあと、3rdダウン6からTEクウォレスへの14ydsパスで1stダウン。WRジョーンズへの6ydsパス、RBレイシーの10ydsランでFG圏内へ。WRボイキンへの27ydsパスでゴール前07ydsへ。WRネルソンへの4ydsパスのあと、WRジョーンズに3ydsTDパスが通ってふたたび5点差。
  • DAL陣20 : ロングパス失敗、サック2yds(OLBニール)で3rdダウン12、WRブライアントへ13ydsパスが通って1stダウン。4ydsラン(GBタイムアウト#2)のあと、WRオースティンへのパスをCBシールズがインターセプト
  • ハーフライン : TEクウォレスへの18ydsパス、RBレイシーの4ydsランで2ミニッツ。RBレイシーの6ydsランでさらに1stダウン。DALパスインターフェア8yds、RBレイシーの9ydsランでゴール前04ydsへ。パス失敗で3rdダウン1、RBレイシーの3ydsランでゴール前01ydへ(DALタイムアウト#2)。RBレイシーの1ydTDランでついに逆転。2ポイントコンバージョンはTEクウォレスへのパスが通らず、1点差。
  • DAL陣20 : WRビーズリーへの9ydsパスのあと、WRビーズリーへの低いパスをCBウィリアムズがインターセプト
  • ニーダウン3回で試合終了。
Final Team Statistics
  Packers Cowboys
Points 37 36
Total Yards 433yds 466yds
First Downs 26回(ラン8・パス16・反則2) 27回(ラン6・パス17・反則4)
     
Rushing 134yds (18回・平均7.4) yds (回・平均)
     
Passing  299yds (26/39・4TD・1INT) 358yds (29/48・2TD・2INT)
Sacked 2回16yds 3回26yds
Passer Rating 113.1 80.0
     
3rd Down Efficiency 7/13 (54%) 2/9 (22%)
     
Turnovers 1回 (INT1/FUM0) 2回 (INT2/FUM0)
     
Field Position 自陣30yds 自陣27yds
Punt 4回49.3yds(ネット42.5yds) 2回51.5yds(ネット28.5yds)
Kickoff Return 0回 2回平均23.0yds
Punt Return 1回26yds 1回7yds
Field Goals 1/1 5/5
     
Penalty 7回59yds 7回79yds
Time of Possession 28分20秒 31分40秒

3rdダウン成功率はパッカーズが7/13の54%。前半は1/6だったが後半は6回すべて成功し、これが逆転成功の一因となった。カウボーイズは2/9の20%。得点圏に攻め込みながら3rdダウンで攻めきれずFG5回に終わったことが最後になって効いてきた。

オフェンスの犯したターンオーバーは1つ。

  • 第2Q、WRネルソンへの20ydsほどのパスがインターセプトに。CBだけでなくちゃんとセーフティがついているところに投げてしまったQBフリンのミス。しかもかなりのアンダースロー。(ビデオ

ディフェンスの奪ったターンオーバーは2つ。

  • 第4Q残り2分58秒、WRオースティンへのパスをCBシールズがインターセプト。QBロモはOLBマシューズのラッシュをかわして投げたが、いったん離されてから追いつき追い越すCBシールズのスピードがものすごかった。(ビデオ
  • 試合残り1分24秒、CBトラモン・ウィリアムズが試合を決めるインターセプト(ビデオ)。QBロモからWRビーズリーへのパスが横に逸れ(コミュニケーションみすかもしれないが)、CBウィリアムズが地面すれすれで見事に確保した。ラインジャッジはインコンプリート判定をしたが、ボールはまったく地面についておらず、レビューで楽々と覆った。審判は次のプレーを始めようとしていただけに、マッカーシーHCがタイムアウトを取ってオフィシャルレビューを促したのは好判断。もしタイムアウトが残っていなかったら、誤審のせいで負けていたかもしれない。

先発QBマット・フリンは26/39、299yds、4TD、1INTでレーティング113.1。

  • 前半は10/17・117yds・0TD・1INTのレーティング55.3と散々だったが、後半は別人のような出来でレーティング136.8。とくに後半の3rdダウン6回すべて成功は素晴らしい。
  • 前半は味方の反則やロスタックルによる3rdダウンロング状況が多かったせいもあり、相手のプレッシャーの中でよいパスが投げられなかった。後半はパスプロテクションがよくなり、ポケットで落ち着いて投げることができた。
  • QBスクランブルはゼロ。

チームラッシングは24回153yds(平均6.8)、1TD。(ニーダウン3回除く)

  • 先発RBエディー・レイシーは21回141yds(平均6.7)。レシービングは4回30yds。後半最初の60ydsラン(ビデオ)が猛追のきっかけになった。残り1分半、決勝の1ydTDランはパイルの上を跳んだダイブ(ビデオ)。
  • RBジェームズ・スタークスは3回12yds(平均4.0)。第4Q初めの11ydsタッチダウンはパッカーズには珍しい中央へのスクリーンパスだった。(ビデオ
  • RBカリル・ベルはラッシング機会なくスペシャルチームのみ。
  • FBジョン・クーンはスクリーンパスの1回-1ydsのみ。3rdダウンバックとしてパスプロテクションに貢献。

WR/TE陣は以下のとおり。

  • WRジョーディ・ネルソンは5回61yds・1TD(ターゲット9回)。第2Qに超イージーな落球を犯したものの、第3Qには相手CBと競り合いながらTDパスをもぎ取った(ビデオ)。やっと届くような遠いボールを指先で弾いて捕った見事なワンハンドキャッチも。
  • WRジェームズ・ジョーンズは3回49yds・1TD(ターゲット7回)。第4Q半ばの3ydsTDパス(ビデオ)は直前まで反対方向を見ていたQBフリンがうまかった。
  • WRジャレット・ボイキンは6回83yds(ターゲット6回)。とくに後半は勝負強い働きで、来たボールはすべてキャッチ。
  • 4番手WRに昇格したクリス・ハーパーはまったく出場せず。(QBトルジーンの他は彼だけ)
  • TEアンドリュー・クウォレスは6回66yds・1TD(ターゲット6回)。うち5回62ydsを後半に稼いだ。第3Qにはクイックスラントをしっかりキャッチして2試合連続TD(ビデオ)。序盤は冴えない働きぶりだったが、中盤からは大事な3rdダウンでのパスキャッチ成功が目立った。

先発OL陣はLTバクティアリ、LGシットン、Cディートリック=スミス、RGラング、RTバークレー。

  • パスプロテクションは前半が悪く、後半によくなった。
  • 被サック2回の内訳は以下のとおり。第1シリーズのサックは右アウトサイドからのCBブリッツに人数が足りず。QBがWRネルソンへのクイックパスで対応すべきだったのでは。第1Q末のサックはTEクウォレスが簡単に抜かれ、RTバークレーのヘルプも間に合わず。
  • ランブロッキングはまずまずといったところ。後半最初の60ydsランは素晴らしかったが、それを除けば平均4.0ydsと、それほどよかったわけではない。
  • RBレイシーの決勝1ydTDランは、なんとDEラジとDEダニエルズがダブルFBの位置に入る超ヘビーパッケージ。(ビデオ

ディフェンスの陣容は以下のとおり。

  • 先週に続いてCBマイカ・ハイドがニッケルバック、CBジャレット・ブッシュがダイムバック。
  • 第3シリーズからSショーン・リチャードソンが出場。
  • 痛めている足首の問題でILBブラッド・ジョーンズは第1シリーズ途中でいったん退いたが、次のシリーズから復帰して最後までプレー。褒められた出来ではなかったが、ILBラティモアもヒザが悪いので交代させようがないのかもしれない。

パス守備はQBトニー・ロモを29/48、358yds、2TD、2INTのレーティング80.0に抑えた。

  • 前半は16/27・250yds・1TDのレーティング102.4、後半は13/21・108yds・1TD・2INTのレーティング51.4。
  • パスラッシュは悪く、とくに前半はほとんどプレッシャーをかけることができなかった。ポケットで悠々とボールを持たれてはカバレッジもつらい。
  • パッカーズ守備のサックは3回26yds。第2QのDEダニエルズは相手のダブルチームを突破。第2Q末のDEジョーンズとOLBマシューズの合同サックは、3メンラッシュの構えから5メンラッシュしてQBが対応できず。第4QのOLBニールは超カバレッジサック。
  • パスカバレッジはセーフティ陣を中心に拙いプレーが目立ったが、自陣に攻め込まれてからはそれなりに粘りも見せた。第4QのWRデズ・ブライアントへのTDパス(ビデオ)は相手がすごかったというべきか。
  • Sモーガン・バーネットは第2シリーズのゴール前3rdダウンで貴重なパスブレークアップ。次のシリーズでTEウィッテンに抜かれてTDパスを許し(ビデオ)、その次のシリーズは3rdダウンでのロングパスを好カバレッジで防いだ。

ラン守備は18回134yds(平均7.4)と今回も非常に悪かった(ランはすべてRBマレー)。なぜか相手が後半6回しかランをしなかったことが逆転勝利の一因となった。

スペシャルチーム

  • キックオフリターンはCBマイカ・ハイドだが9回すべてタッチバックで機会なし。
  • パントリターンはCBマイカ・ハイドが1回26yds。第3Q末に26ydsの好リターンでチャンスを作った。
  • Pティム・マステイのパントは4回平均49.3yds、ネット平均42.5ydsとよかった。
  • Kメイソン・クロスビーのフィールドゴールは1/1。第1Q、57ydsの長距離だったが余裕を持って真ん中に成功させた。終わってみれば、この3点は大きかった。
  • キックオフは今回はKクロスビーが担当、7回中タッチバック5回。
  • カバレッジチームはパントカバレッジで1回7yds、キックオフカバレッジで2回平均23.0ydsと文句なし。

反則は7回59yds。カウボーイズの反則は7回79yds。

  • 第1Q : LTバクティアリのフォルススタート。
  • 第2Q : CBウィリアムズのイリーガルコンタクト。LGシットンのホールディング。CBハウスがフェアキャッチ・インターフェア。
  • 第3Q : CBブッシュがホールディング。
  • 第4Q : OLBニールがエンクローチメント(相手RTがフォルススタートしていたのに審判が見落とし)。ILBジョーンズがフェイスマスク。

ケガ人

  • 第1シリーズ途中でILBブラッド・ジョーンズがいったん退場するが、足首のテーピングを巻き直して次のシリーズから復帰。足首が悪いながらもプレーを続けた。
  • 最初のパスキャッチでWRジェームズ・ジョーンズがどこか負傷するがすぐに復帰。本来の動きではない感じだった。
  • 第1Q末、DEジョニー・ジョリーが肩を負傷して退場。
  • 第3Q、TEブランドン・ボスティックが足を負傷して退場。
  • 第4Q初めにはRBエディー・レイシーが足首の問題のためいったん退場したが次のシリーズから復帰。
  • アクティブ登録から外れたのは、QBロジャース(左鎖骨骨折)、TEストーンバーナー、Cトレッター、OGテイラー、DEウィルソン(足首)、DEウォージー、OLBパーマー。(太字はケガ人)

その他

  • コイントスに勝って後攻を選んだ。
  • 今日のゲームキャプテンは、RTバークレー(オフェンス)、ILBホーク(ディフェンス)、Sリチャードソン(スペシャルチーム)の3人。(写真
  • パッカーズが敵地でカウボーイズに勝ったのは1989年以来24年ぶり。
  • ハーフタイム時の23点差を逆転は球団タイ記録。1982年開幕週ラムズ戦以来31年ぶり。この時すでに生まれていた現役パッカーズ選手は2人だけ。NTピケットは3歳、FBクーンは生後3日だった。

2013年12月14日

Notebook: ロジャース欠場決定

Green Bay Packers Injury Report
Player Pos. Injury Wed Thu Fri Status Notes
Aaron Rodgers QB Collarbone Out 欠場
C.J. Wilson DE Ankle × × × Out 欠場
Evan Dietrich-Smith C Knee/Ankle Probable 出場
Eddie Lacy RB Ankle × × Probable 出場
Mike Neal OLB Abdomen × × Probable 出場
Nick Perry OLB Foot Probable 出場
Brad Jones ILB Ankle × × Probable 出場
Jamari Lattimore ILB Knee × × Probable 出場
Dallas Cowboys Injury Report
Player Pos. Injury Wed Thu Fri Status
Dwayne Harris WR Hamstring × × × Out
Sean Lee LB Neck × Out
Bruce Carter LB Hamstring × × × Out
Morris Claiborne CB Hamstring × × × Questionable
Jason Hatcher DT Neck Probable
Justin Durant LB Hamstring Probable
DeVonte Holloman LB Neck Probable
Orie Lemon LB Not Injury Related × Probable
Probable : 75% chance a player will play
Questionable : 50% chance a player will play
Doubtful : 25% chance a player will play
Out : Player will not play
     
: Full Participation
: Limited Participation
× : Did Not Participate
: Not Listed

2013年12月13日

Notebook: ロジャースの出否はますます曖昧

今週唯一のフルパッド練習とあって、QBロジャースの一挙手一投足に記者たちの視線が集まる。相手コーチ陣の仕事量をすこしでも増やすため、マッカーシーHCとQBロジャースのコメントはこれまで以上にあいまいな表現となっている。

2013年12月12日

Notebook: ILB2人のケガは軽傷か

この日のグリーンベイは気温-16℃だが、次の試合が@ダラスのため屋内練習場を使っている。

2013年12月11日

Notebook: 新人Cトレッターがロースター復帰

2013年12月10日

Packers - Falcons Notebook

2013年12月 9日

Packers 22 - 21 Falcons

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
Falcons (3-10) 0 21 0 0 21
Packers (6-6-1) 7 3 6 6 22

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気温-13℃、うっすらと雪におおわれたランボーフィールド。雪はかなり弱いが、試合を通してやむことなく、フィールドの数字がやや見づらい。第2Qに痛いターンオーバーを2つ犯して11点リードを許したパッカーズだが、第4Qに入ったところで逆転に成功。最後はディフェンスが粘りを見せて逃げ切った。パッカーズはQBロジャース負傷後の初勝利をようやく挙げ、地区首位ライオンズに再び0.5ゲーム差と迫った。

試合はパッカーズがRBレイシーのTDランで先制したものの、すぐにTDドライブを返されて同点に。その後は2つのターンオーバーから14失点し、10-21でハーフタイム。後半は再びパッカーズペースとなるが、TDを奪えず連続FGで5点差に。第4Qに入ったところでサック&ファンブルフォースを奪い、ついにTDパスを決めて逆転。自陣でのディフェンスを2回連続で無失点でしのぎ、最後のディフェンスはインターセプトでかろうじて逃げ切りに成功。

◆ ◆ ◆

オフェンスは第2Qのターンオーバー2回が痛かったが、相手ディフェンスが不振ということもあり、それなりにドライブはできていた。TEアンドリュー・クウォレスはパスキャッチ6回66yds・1TDとみごとな働き。ディフェンスはロングドライブを許したのが1回だけで、あと2つのTDはオフェンスのターンオーバーからだった。後半は136ydsに抑えてけっきょく無失点。とくに、自陣に入られてからの粘りが勝利を引き寄せた。

スペシャルチームはこれまでよりキックオフリターンがよくなり、平均フィールドポジションがGB33-ATL28とリードすることができた。残り1分を切ったところでPマステイが62ydsのスーパーパントを蹴っている。

第4QにILBブラッド・ジョーンズ(足首)とその代役ILBジャマリ・ラティモア(ヒザ)がたて続けに負傷退場したのが心配なところ。RBエディー・レイシーは前半最後で右足首を痛めたが、後半途中から復帰。DEジョニー・ジョリーも第4Qに負傷退場している。

第1Q

  • ATL陣22 : RBジャクソンのラン2回で3rdダウン5、WRホワイトへの6ydsパスで1stダウン。4ydsランとWRホワイトへの7ydsパスでさらに1stダウン。RBロジャースの5ydsラン、WRホワイトへの7ydsパスでGB陣へ。ラン2回で3rdダウン2からロングパス失敗でパント。
  • GB陣10 : RBレイシーの2ydsラン、QBスクランブル3ydsで3rdダウン5、TEクウォレスへの15ydsパスで1stダウン。4ydsラン、11ydsランでさらに1stダウン。4ydsラン、サック、ATLイリーガルコンタクトで1stダウン。RBスタークスの3ydsラン、TEテイラーへの6ydsパスで3rdダウンショート、RBスタークスの5ydsランでATL陣へ。RBレイシーの4ydsラン、TEクウォレスへのパス失敗で3rdダウン6、WRジョーンズへの8ydsパスでレッドゾーンへ。GB12メンハドル、RBレイシーへのスクリーンパス16ydsでゴール前07ydsへ。1ydラン、RBレイシーへの6ydsパスで3rdダウン1、最後もRBレイシーが1ydTDラン

第2Q

  • ATL陣21 : RBジャクソンの22ydsラン、2ydsラン、FBディマルコへの7ydsパス、4ydsランでGB陣へ。WRホワイトへの8ydsパス、RBロジャースの-1ydsロスで3rdダウン3、WRデイヴィスへのショートパスが36ydsのタッチダウンに
  • GB陣23 : いきなりサック&ファンブルロスト
  • GB陣13 : 3rdダウン9からWRホワイトへの12ydsパスでゴール前02ydsへ。プレーアクションからTEゴンザレスに2ydsTDパス成功
  • GB陣38 : 3rdダウン4からWRネルソンへの18ydsパスでATL陣へ。RBレイシーのノーゲイン、WRネルソンへの13ydsパスでさらに1stダウン。TEクウォレスへの8ydsパス、RBレイシーの3ydsランでレッドゾーンへ。ランが止まって3rdダウン9、サックに終わる。40ydsFG成功
  • ATL陣21 : TEゴンザレス落球、RBジャクソンの13ydsランで1stダウン。RBジャクソン落球、3ydsランで3rdダウン7、パス失敗でパント。
  • GB陣15 : WRボイキン落球、TEクウォレスへの6ydsパスで3rdダウン4、WRボイキンへの6ydsパスで1stダウン。TEボスティックへのショートパスが19ydsゲイン。QBスクランブル3yds、ロングパス失敗で3rdダウン7、QBスクランブル17ydsでATL陣へ。FBクーンへのパスが相手に当たってインターセプト、そのまま71ydsのタッチダウン
  • GB陣32 : 残り15秒。スクリーンパス失敗、投げ捨て、RBレイシーのランで前半終了。

第3Q

  • GB陣 : RBスタークスの1ydラン、GBフォルススタート、WRジョーンズ落球で3rdダウン14、WRホワイトへの5ydsパスで3&アウト。
  • ATL陣22 : RBジャクソンの3ydsラン、パス失敗で3rdダウン7、パス失敗で3&アウト。
  • GB陣27 : RBスタークスの5ydsのあと、WRネルソンへの46ydsパスが通ってATL陣22へ。RBスタークスの5ydsラン、サックで3rdダウン12、TEボスティックへのパスは9yds止まり。33ydsFG成功で8点差。
  • ATL陣27 : 1ydランとパス失敗で3rdダウン9、TEゴンザレスへのパスは7yds止まりで3&アウト。
  • GB陣25 : サック7yds、TEクウォレスへの21ydsパスで1stダウン。RBレイシーの1ydラン、WRボイキンへの19ydsパスでATL陣へ。RBレイシーの6ydsラン、8ydsランでFG圏内へ。RBスタークスの1ydラン、TEクウォレスへの13ydsパスでレッドゾーンへ。RBレイシーの3ydsラン、スクリーンパス3ydsで3rdダウン4、TEボスティックへのパスは通らず。25ydsFG成功で5点差に
  • ATL陣20 : WRホワイトへの7ydsパスで最終Qへ。

第4Q

  • RBロジャースの3ydsランで1stダウン。ATLフォルススタートのあと、OLBニールがサック&ファンブルフォース、DEジョリーがリカバー
  • ATL陣21 : WRネルソンへの8ydsパス、RBレイシーの4ydsランでゴール前09ydsへ。さらに7ydsランでゴール前02ydsに迫り、最後はTEクウォレスに逆転の2ydsTDパス成功。2ポイントコンバージョン失敗で1点差のまま。
  • ATL陣30 : RBジャクソンの1ydラン、WRホワイトへの8ydsパスで3rdダウン1、2ydsランで1stダウン。WRダグラスへの15ydsパスでGB陣へ。4ydsラン、WRダグラスへの5ydsパスで3rdダウン1、RBジャクソンの2ydsランでまたも1stダウン。ロングパス失敗と-2ydsロスで3rdダウン12、WRダグラス落球で1stダウンならず。52ydsFGはわずかに届かず。
  • GB陣42 : QBスクランブル2yds、RBスタークスの1ydランで3rdダウン7、WRジョーンズへのパスは5yds止まりで3&アウト。
  • ATL陣17 : スクリーンパス15yds、RBジャクソン落球、TEゴンザレスへの16ydsパスでフィールド中央へ。RBジャクソンの4ydsラン、8ydsパスでGB陣へ。1ydラン、パス失敗で3rdダウン9、スクリーンパスは4yds止まり。2ミニッツ明け、4thダウン5からTEゴンザレスはパスをキャッチできずギャンブル失敗。
  • GB陣33 : 残り1分55秒。RBレイシーの2ydsラン、ノーゲイン(ATL最後のタイムアウト)、2ydsランで1stダウンならず。
  • ATL陣09 : 残り44秒。RBロジャースへの12ydsパス、WRホワイトへの21ydsパスでATL陣43まで進んで残り17秒。投げ捨て、WRダグラス落球の後、WRダグラスへのパスをCBブッシュがインターセプト
  • ニーダウンで試合終了。
Final Team Statistics
  Packers Falcons
Points 22 21
Total Yards 334yds 285yds
First Downs 18回(ラン6・パス12・反則0) 20回(ラン7・パス12・反則1)
     
Rushing 112yds (33回・平均3.4) 83yds (23回・平均3.6)
     
Passing  258yds (24/32・1TD・1INT) 206yds (20/35・2TD・1INT)
Sacked 5回36yds 1回4yds
Passer Rating 95.6 81.4
     
3rd Down Efficiency 7/15 (47%) 6/13 (46%)
     
Turnovers 2回 (INT1/FUM1) 2回 (INT1/FUM1)
     
Field Position 自陣33yds 自陣28yds
Punt 3回47.3yds(ネット44.7yds) 4回44.5yds(ネット41.5yds)
Kickoff Return 3回平均24.3yds 6回平均21.0yds
Punt Return 1回12yds 1回8yds
Field Goals 3/3 0/1
     
Penalty 2回10yds 3回15yds
Time of Possession 33分32秒 26分28秒

トータルヤーデージはパッカーズ334ydsに対してファルコンズが285yds。前半はヤーデージでリードしながらターンオーバーのせいで10点負けていたが、後半に2つ奪い返したことでヤーデージ通りの結果となった。

タイムオブポゼッションはパッカーズが33分32秒。

3rdダウン成功率はパッカーズが7/15の47%とよかった。ファルコンズも6/13の46%。

オフェンスの犯したターンオーバーは2つ。

  • 第2Q初め、ブリッツァーにサックされてファンブルロスト。SSウィリアム・ムーアが左サイドからブリッツしてくるのにRBレイシーが気づくのが遅れ、QBは逃げようがなかった。スナップ前に察知してアジャストすることは可能だったかもしれない。(ビデオ
  • 第2Q末、敵陣に入ったところで手痛いINTリターンTD。FBクーンへのパスがDLにディフレクトされ、それがLBウォリロウの足に当たって跳ね上がり、LBウェザースプーンがキャッチしてそのまま71yds走りきった。(ビデオ

ディフェンスの奪ったターンオーバーは2つ。

  • 第4Q初め、OLBニールがQBをサックしてファンブルフォース、DEジョリーがリカバー(ビデオ)。OLBニールは左サイドからラッシュしてインサイドムーヴが成功。DEジョリーは多少離れたところにいたが、相手OLの足元にうまく飛び込んだ。
  • 試合残り11秒、WRダグラスへの20ydsほどのパスをCBブッシュがインターセプト(ビデオ)。完全にカバーされているところへ無理に投げ込んだQBライアンのミスだろう。味方と衝突して倒れ込みながらボールを放さなかったブッシュも立派。

先発QBマット・フリンは24/32(75%)、258yds、1TD、1INTでレーティング95.6。(今季ベスト)

  • これまでよりもノーハドルオフェンスが多く、パッカーズオフェンスに習熟してきたことがわかる。3rdダウンロングでもショートパスで我慢する安全運転が基本で、それがパス成功率75%とボールコントロール(33分半)につながった。
  • 前半はやや判断が遅く、フリーのレシーバーを見落とすことも何度かあった。後半は思い切りがよくなり、TEクウォレスやWRネルソンなどダウンフィールドへのパスが通るようになった。
  • このところ大量にサックを喰らっているためか、いわゆる「ハッピー・フィート」、つまり慌てて早逃げしてしまう場面も何度か。スクランブルは6回28yds。17ydsのナイスランがあった。

チームラッシングは33回112yds(平均3.4)、1TD。

  • 先発RBエディー・レイシーは20回65yds(平均3.3)・1TD(ビデオ)。例によって相手がラン守備に注力してくるため苦しいが、タックルを振り切ってタフに前進。レシービングでも3回25yds。後半は足首を痛めながらも復帰し、あらためてタフネスを印象付けた。
  • RBジェームズ・スタークスは7回19yds。(平均2.7)
  • 入団間もないRBカリル・ベルはインアクティブ。スタークスまで負傷したら大変なことになっていた。
  • FBジョン・クーンは唯一のパスキャッチ機会がインターセプトに。

WR/TE陣は以下のとおり。

  • 寒さと雪の中で、レシーバー陣は安定したキャッチングを見せた。ファルコンズが何度も落としていたのとは対照的で、勝敗を分けたポイントの1つ。
  • WRジョーディ・ネルソンは4回85yds(ターゲット4回)。第3Qの46ydsパスキャッチ(ビデオ)のほか、第2Qにも18ydsの素晴らしいジャンピングキャッチがあった。(写真
  • WRジェームズ・ジョーンズは4回わずか19yds(ターゲット5回)。
  • WRジャレット・ボイキンは2回23yds(ターゲット3回)。
  • WRマイルズ・ホワイトは1回5ydsのみ。
  • TEアンドリュー・クウォレスは6回66yds・1TD(ターゲット7回)。決勝TD(ビデオ)は典型的なバックショルダーで、彼はこれまで確保できないこともあったボール。

先発OL陣はLTバクティアリ、LGシットン、Cディートリック=スミス、RGラング、RTバークレー。

  • Cディートリック=スミスが強行出場したいっぽう、不振のOTニューハウスがアクティブから外れた。OTシェロッドが両OTの2番手に昇格したことになる。
  • OL有利のフィールド状況にもかかわらず今回もパスプロテクションが悪く、被サックは5回36yds。QBロジャースならかわして逃げられたのでは、という場面があったのはたしかだが。
  • 被サック5回の状況は以下の通り。第1Q最初のものは中央からスクランブルしようとしたところを捕まったカバレッジサック。第2Q始めのサック&ファンブルロストは、ブラインドサイドからのブリッツにRBレイシーの反応が遅れた。あるいはスナップ前にQBフリンが察知して対策できたかも。第2Q末のサックはセンターとRBレイシーがそれぞれ抜かれた。第3Qの最初はRTバークレーがインサイドムーヴで抜かれたもの。第3Qの2つ目はインサイドブリッツにRGラングが反応できず。
  • ランブロッキングは先週よりはマシだったが、RBレイシーを楽に走らせてやることはできなかった。ラン守備30位のファルコンズ相手であれば、もっと押し勝ってほしかったところ。

ディフェンスの陣容は以下のとおり。

  • 今回はニッケルバックがCBハイド、ダイムバックがCBブッシュ。このところ不振のCBハウスが降格となっている。ILB2人の負傷でダイム隊形を使わざるをえず、CBブッシュがヒーローになった。
  • Sショーン・リチャードソンは第2Q半ばから登場、そのまま最後まで出場した。ミスタックルで39ydsTDパスを許したM.D.ジェニングスがこれで降格だろうか。
  • 第4QにILBジョーンズが負傷し、ILBラティモアが代役に。そのILBラティモアも2プレー後に負傷退場したため、1stダウンからダイム隊形(1ILB)を使うハメに。

パス守備はQBマット・ライアンを20/35(57.1%)、206yds、2TD、1INTのレーティング81.4に抑えた。

  • 前半はレーティング126.6、後半は49.9。
  • パッカーズ守備のサックは1回のみ。足元が悪いためにアウトサイドからのスピードラッシュが効かないのは仕方がないが、ブリッツもなかなか届かないのが苦しい。ただ、唯一のサックがOLBニールによる値千金のファンブルフォース。
  • パスカバレッジはまずまずといったところか。最初のTDパスを除いてはキャッチ後のミスタックルも少なかった。相手の落球に助けられた部分もある。
  • パス守備のヒーローはやはりCBジャレット・ブッシュ。最後から2番目のシリーズでは4thダウンのTEゴンザレスへのパスを防ぎ、最後のシリーズでは試合を決めるインターセプト。
  • 第2Q初めのWRドリュー・デイヴィスへの36ydsTDパスは、オープンフィールドでSジェニングスが無様なミスタックル(ビデオ)。3rdダウン3でラン警戒の場面、WRデイヴィスはいったんOLBマシューズをブロックしてからルートへ。カバーしたSバーネットの位置はそれほど悪くなかったが、パスを叩き落とそうと無理にダイブして空振り。
  • 第2QのTEゴンザレスへの2ydsTDパスは、カバーすべきSバーネットがプレーアクションに完全に引っかかってフリーにしたもの。(ビデオ

ラン守備は23回83yds(平均3.6)。

  • 先発RBスティーヴン・ジャクソンは15回71yds(平均4.7)。彼にもっとゴリゴリ来られたら嫌だったところだが、相手はパスを投げてくれた。
  • 前半のラン守備は13回64yds(平均4.9)、後半は10回19yds(平均1.9)。後半は1stダウンにランで許すヤーデージが減り、おかげでパス守備もやりやすくなった。

スペシャルチーム

  • キックオフリターンはCBマイカ・ハイドが3回平均25.3yds。31ydsの好リターンがあった。わざと短く蹴ったキックオフもFBクーンが21ydsのリターン。結果として、キックオフ後の攻撃開始が30ydsより前になるシリーズが3回もあった。
  • パントリターンはCBマイカ・ハイドが1回12yds。フェアキャッチ3回のうち1回はあきらかにリターンできそうなチャンスがあった。
  • Pティム・マステイのパントは3回平均47.3yds、ネット平均44.7ydsと非常によかった。第4Q残り56秒でのパントは62yds飛んで敵陣01ydsで止まるスーパーパント。
  • Kメイソン・クロスビーのフィールドゴールは3/3。寒さと雪と風の中で40yds、33yds、25ydsを危なげなく成功させた。
  • 相手キッカーのマット・ブライアントは第4Q半ばに52ydsをトライしてわずかに届かず。次のシリーズで51ydsのチャンスがあったが、チームはギャンブルを選択して失敗となった。
  • キックオフは今回もKクロスビーが担当。この天候ではタッチバックゼロも仕方がない。
  • カバレッジチームは非常によかった。パントカバレッジは1回8yds。キックオフカバレッジは6回平均21.0yds、最長26ydsに抑えた。

反則は2回10ydsのみ。ファルコンズも3回15ydsと少なかった。

  • 第1Q : オフェンスの12メンハドル。
  • 第3Q : RGラングのフォルススタート。

ケガ人

  • RBエディー・レイシーが前半最後の無駄なランプレーで右足首を痛めた。2シリーズ休んだあと、第3Q半ばから復帰。
  • 第4Q、ILBブラッド・ジョーンズが足首を負傷して退場。
  • そのわずか2プレー後にILBジャマリ・ラティモアがヒザを負傷。同じプレーでDEジョニー・ジョリーも負傷退場している。
  • アクティブ登録から外れたのは、QBロジャース(左鎖骨骨折)、RBベル、WRハーパー、OTニューハウス、DEウィルソン(足首)、DEウォージー、OLBパーマー。(太字はケガ人)

その他

  • 今日のゲームキャプテンは、WRジョーンズ(オフェンス)、OLBマシューズ(ディフェンス)、CBブッシュ(スペシャルチーム)の3人。(写真
  • 試合前には故ネルソン・マンデラのための黙祷が行われた。
  • 今年殿堂入りしたLBデイヴ・ロビンソン(在籍1963-72)のためのセレモニーがハーフタイムに行われた(写真1写真2写真3写真4写真5)。11点リードされてスタジアム中が苛立っていたハーフタイムだが、とにかく勝利で飾ることができてめでたい。

2013年12月 7日

Notebook: ロジャース欠場確定

日曜は最高-7℃で雪も予想されているため、屋外のレイ・ニチキ・フィールドで金曜の練習が行われた。ここは芝も地下のヒーティング装置もランボーフィールドと全く同じ。「ウィスコンシンで最高のフィールドだ。ランボーを悪く言うわけではないが(笑)、フィールドは最高の状態だよ」とマッカーシーHC。

Green Bay Packers Injury Report
Player Pos. Injury Wed Thu Fri Status Notes
Aaron Rodgers QB Collarbone Out 欠場
C.J. Wilson DE Ankle × × × Out 欠場
Evan Dietrich-Smith C Knee/Ankle × × Questionable 微妙
Brandon Bostick TE Concussion Probable 出場
David Bakhtiari OT Illness × Probable 出場
Ryan Pickett DT Knee × Probable 出場
Mike Neal OLB Abdomen × × Probable 出場
Nick Perry OLB Foot Probable 出場
Jamari Lattimore ILB Quadricep Probable 出場
Atlanta Falcons Injury Report
Player Pos. Injury Wed Thu Fri Status
Tony Gonzalez TE Toe Questionable
Zeke Motta S Hand Questionable
Peter Konz C Ankle Probable
Sean Weatherspoon LB Knee Probable
Probable : 75% chance a player will play
Questionable : 50% chance a player will play
Doubtful : 25% chance a player will play
Out : Player will not play
     
: Full Participation
: Limited Participation
× : Did Not Participate
: Not Listed

2013年12月 5日

Notebook: 今年退団した選手たちの動向

2013年12月 4日

Notebook: RBカリル・ベルと契約

RBフランクリンのIR入りにともない、パッカーズはRBカリル・ベル Kahlil Bell と契約した。ベルはUCLAから2009年ドラフト外でヴァイキングスに入団、開幕前に解雇されてベアーズのプラクティス・スクワッドへ。シーズン途中でロースターに昇格すると、以後5年間でキャリー148回633yds(平均4.3)、パスキャッチ22回150yds・1TDを記録している(通算スタッツ)。代役スターターとして121ydsラッシング走った2011年12月パッカーズ戦が彼のキャリアベストゲーム。

昨年10月に解雇されてからジェッツ、ベアーズ、ジェッツと行ったり来たりしたが、今夏開幕前に解雇され、ここまでフリーのままだった。昨年11月にはパッカーズのワークアウトを受けたことも。キックオフリターン経験は2回平均22.5ydsのみ。今週月曜には元パッカーズのRBブランドン・ジャクソン(2007年2巡指名)も彼とともにワークアウトを受けていた。

RBベルと入れ替わりにSジェロン・マクミリアン Jerron McMillian が解雇された。4巡指名入団から2年目の今年はシーズン序盤まで先発争いを続けていたが、パスカバレッジがまったく向上せず、パス守備不振の元凶に。第7週以降はダイムバックでの出番も失い、スペシャルチームだけの存在になっていた。