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2013年11月30日

Packers - Lions Notebook

2013年11月29日

Packers 10 - 40 Lions

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
Packers (5-6-1) 0 10 0 0 10
Lions (7-5) 0 17 9 14 40

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通算21回目となるパッカーズ対ライオンズの感謝祭ゲームは、ライオンズに攻・守・STとも圧倒されて屈辱的な大敗となった。これで5勝6敗1分けとなり自力地区優勝が消滅。ライオンズとベアーズが今後それぞれ2敗以上してくれることが必須となった。プレーオフ争いよりもチーム全体の不振が深刻で、これから10日間で立て直せるのかどうか。

◆ ◆ ◆

試合は序盤からライオンズオフェンスが圧倒。パッカーズはランをシャットアウトされ、3rdダウンのパスもまるで通らず、前半わずか43yds、1stダウン3回。ライオンズは毎回のようにGB陣に進みながら、3つのターンオーバーとFG失敗のためわずか7点差でハーフタイム。後半はその幸運も続かず、第3Qに3つのターンオーバーを奪われて勝負あり。第4Qはライオンズのやりたい放題となった。

◆ ◆ ◆

30点差の敗戦もトータル126ydsも、マッカーシーHC時代に入って2番目の記録(2006年NE戦以来)。トータルヤーデージが126ヤード対561ヤード、1stダウン7回対30回、3rdダウン成功率20%対75%、と目を覆うばかりのスタッツが並んでいる。

オフェンスはランが24yds(平均1.6)とシャットアウトされ、3rdダウンのパスも通らない悪循環。後半はランを捨ててパスを投げようとするが、パスラッシュにやられて被サックの雨となる悪循環。試合半ばでQB交代があるかと思われたが、チームは最後までQBマット・フリンを替えなかった。オフェンスによる得点はわずか3点で、それも相手のキックオフ・アウトオブバウンズで40yds地点からの攻撃だったおかげ。

ディフェンスは試合を通してラン守備がひどく、なんと241yds(平均5.6)を許す体たらく。たまに3rdダウンロングに追い込むことができても、QBスタフォード(330yds・3TD)に的確にパスを通された。パントを蹴らせたのはわずか1回のみ。よかったのは4つのターンオーバー(2INT・2ファンブル)だが、トータル561ydsも許してはそれもむなしい。

Cイヴァン・ディートリック=スミスが前半終わり近くにヒザを負傷して退場。重いかもしれない。TEライアン・テイラーが脳震盪の疑いで一時退場したが、終盤に復帰している。

第1Q

  • DET陣22 : TEペティグルーへの6ydsパス、WRカルヴィン・ジョンソンへの17ydsパスで1stダウン。RBベルの4ydsラン、WRジョンソンへの17ydsパスでGB陣へ。RBベルの8ydsラン、パス失敗で3rdダウン2、4ydsランでFG圏内へ。RBブッシュの1ydラン、9ydsランでゴール前12ydsへ。RBブッシュからOLBマシューズがファンブルフォース、Sバーネットがリカバー
  • GB陣10 : RBレイシーへのスクリーンパス20ydsのあとランが2回止まって3rdダウン8、WRネルソンへの9ydsパスで1stダウン。スクリーン失敗と2ydsランで3rdダウン8、サックされてパント。
  • DET陣11 : DETホールディング、RBブッシュの13ydsラン、RBベルの12ydsラン、RBブッシュへの9ydsパス、WRダーラムへの14ydsパスでGB陣へ。RBブッシュの-1ydラン、12ydsラン、RBベルへのスクリーンパス28ydsでゴール前07ydsへ。パス失敗、DETフォルススタート、3ydsランで第2Qへ。

第2Q

  • 3rdダウン9、TEペティグルーへのTDパスは通らず、27ydsFGで3点先制
  • GB陣40 : WRジョーンズへの16ydsパスでDET陣へ。RBレイシーの4ydsラン、パス失敗で3rdダウン6、QBスクランブル4ydsで1stダウンならず。54ydsFG成功で同点
  • DET陣20 : OLBペリーがサック&ファンブルフォース、Sバーネットが拾ってそのままタッチダウン
  • DET陣23 : RBベルの4ydsラン、RBリディックへの5ydsパスで3rdダウン1、WRロスのエンドアラウンド24ydsでGB陣へ。WRダーラムへのパスをCBウィリアムズがインターセプト
  • GB陣49 : パス失敗と1ydランで3rdダウン9、ロングパス失敗で3&アウト。
  • DET陣15 : RBブッシュの6ydsラン、WRダーラムへのパス失敗で3rdダウン4、RBブッシュへの32ydsパスが通ってGB陣へ。RBブッシュの6yds、3ydsラン、WRディッカーソンへのショートパスが26ydsゲインしてレッドゾーンへ。RBブッシュへの7ydsパスのあと、WRロスに7ydsTDパスが通って同点
  • GB陣20 : RBレイシーのノーゲイン、4ydsランで3rdダウン6、サックされて3&アウト。
  • 35ydsのビッグリターンでGB陣33 : RBブッシュの4ydsランで2ミニッツ。GBオフサイド、23ydsランでゴール前01ydsへ。最後もRBブッシュが7ydsTDラン成功
  • GB陣20 : 残り1分22秒。ロングパス失敗(Cディートリック=スミス負傷)、サックで3rdダウン20、FBクーンのランは2yds止まり(DETタイムアウト#2)。
  • DET陣37 : 残り1分02秒。スクランブル8yds、RBベルへの3ydsパスで1stダウン。スパイクの際にGB12メン、WRジョンソンへ16ydsパスで残り19秒、DET最後のタイムアウト。WRダーラムへの19ydsパスが通って残り04秒でスパイク。31ydsFG失敗で7点差のままハーフタイムへ。

第3Q

  • GB陣21: WRボイキンへのパス失敗、サックで3rdダウン18、TEクウォレスへの7ydsパスで3&アウト。
  • DET陣37 : RBブッシュの3ydsラン、ノーゲインで3rdダウン7、WRジョンソンへの19ydsパスでGB陣へ。3ydsラン、RBブッシュへの6ydsパスで3rdダウン1、WRジョンソンへの12ydsパスでレッドゾーンへ。連続パス失敗で3rdダウン10、WRジョンソンへのパスが20ydsのタッチダウンに
  • GB陣40 : サックされてファンブル、ライオンズがリカバー
  • GB陣40 : 連続パス失敗で3rdダウン10、エンドゾーンのWRジョンソンへのパスをCBシールズがインターセプト
  • GB陣20 : FBクーンへの8ydsパス、RBレイシーへの3ydsパスで1stダウン。両者反則、ロングパス失敗のあと、TEテイラーへの8ydsパスとDETアンネセサリーラフネスでDET陣へ。RBレイシーがスクリーンパス落球、3ydsランで3rdダウン7、TEクウォレスへのパスがインターセプトに
  • DET陣35 : RBブッシュへの11ydsパス、RBベルへの4ydsパス、8ydsラン、3ydsラン、投げ捨てで3rdダウン7、WRダーラム落球で初パント。
  • GB陣05 : サック-3ydsのあと、またもサックされてセーフティに
  • DET陣42 : 1ydランで最終Qへ。

第4Q

  • WRダーラムへの36ydsパス、RBベルの19ydsランでゴール前01ydへ。RBベルのラン2回でタッチダウン
  • GB陣20 : RBレイシーのランが2回止まって3rdダウン11、ロングパスが通らずパント。
  • DET陣25 : ラン3回で1stダウン。さらにラン3回で1stダウン。RBブッシュの14ydsラン、12ydsランでレッドゾーンへ。WRオグルトリーへの20ydsTDパスが通って30点差に。
  • GB陣18 : WRジョーンズへの7ydsパス、WRネルソンへの5ydsパスで1stダウン。WRジョーンズへの56ydsパスが通ってDET陣07へ。スナップミスでファンブルロスト
  • DET陣07 : ニーダウン2回で試合終了。
Final Team Statistics
  Packers Lions
Points 10 40
Total Yards 126yds 561yds
First Downs 7回(ラン0・パス6・反則1) 30回(ラン14・パス16・反則)
     
Rushing 24yds (15回・平均1.6) 241yds (43回・平均5.6)
     
Passing  139yds (10/20・0TD・INT)  330yds (22/35・3TD・2INT)
Sacked 7回37yds 1回10yds
Passer Rating 51.9 98.5
     
3rd Down Efficiency 2/10 (20%) 9/12 (75%)
     
Turnovers 3回 (INT1/FUM2) 4回 (INT2/FUM2)
     
Field Position 自陣24yds 自陣31yds
Punt 6回47.8yds(ネット40.2yds) 1回33.0yds
Kickoff Return 2回平均20.5yds 3回平均23.3yds
Punt Return 0回 4回平均11.5yds
Field Goals 1/1 1/2
     
Penalty 3回25yds 5回50yds
Time of Possession 19分34秒 40分26秒

トータルヤーデージはパッカーズ126ydsに対してライオンズが561yds。パッカーズは10yds以上のプレーがわずか4回。ライオンズは20yds以上が8回。

タイムオブポゼッションはパッカーズがわずか19分34秒。

3rdダウン成功率はパッカーズが2/10の20%。ライオンズは9/12の75%。

オフェンスの犯したターンオーバーは3つ。

  • 第3Q、QBが背後からボールを叩かれてファンブル&リカバー。
  • 第3Q、TEクウォレスへのパスがインターセプトに。あきらかにカバーされている場所への無理投げだったが、イエローフラッグ(イリーガルフォーメーション)をオフサイドと勘違いして投げたかもしれない。
  • 第4Q、CラングからQBフリンへのスナップミスでファンブルロストに。どちらの責任かよくわからない。

ディフェンスの奪ったターンオーバーは4つ。

  • 第1シリーズ、GB陣12でのRBブッシュのランでOLBマシューズがファンブルフォース、Sバーネットがリカバー。抜かれそうなところをうまくボールに手がかかった。OLBマシューズは今季3回目のファンブルフォース。
  • 第2Q、OLBペリーがQBスタフォードからファンブルフォース、Sバーネットが拾ってそのまま逆転タッチダウン。OLBペリーが得意の右アウトサイドからラッシュしてQBの背後からボールを叩き落とし、ブリッツに来ていたSバーネットの前にボールが転がった。
  • 第2Q、自陣に入られたところでWRダーラムへの高いパスをCBトラモン・ウィリアムズが見事にインターセプト。
  • 第3Q、エンドゾーンのWRジョンソンへのロングTDパスをCBシールズがインターセプト。完璧なカバーにくわえ、アンダースロー気味なパスによく競り勝った。

先発QBマット・フリンは10/20、139yds、0TD、0INTでレーティング51.9。

  • 前半はランが止められてミエミエのパスが通してもらえず、後半はランを諦めてパスを連投しようとしてサック祭り、という悪循環。
  • 球速がないため、レシーバーがオープンになっていたはずがボールが来たときにはディフェンダーが詰めてきている。コントロールもよくない。
  • パスプロテクションが相手ラッシュに圧倒されただけではなく、彼のポケットでの動きや判断が悪いために起きたサックも半分ぐらいある。すこしステップアップしさえすれば避けられたサックも。

チームラッシングは15回24yds(平均1.6)。

  • 先発RBエディー・レイシーは10回16yds(平均1.6)。スクリーンパスで20ydsの好プレーがあったが、後半にはおなじくスクリーンパスで珍しい落球。
  • RBジェームズ・スタークスは2回2ydsのみ。
  • FBジョン・クーンは今回も3rdダウンバックとしてプレー。ラン1回2yds。パスキャッチ1回8yds。

WR/TE陣は以下のとおり。

  • WRジョーディ・ネルソンは今季最低の2回14yds(ターゲット4回)とシャットアウトされた。
  • WRジェームズ・ジョーンズは3回79yds(ターゲット5回)。第2Q初めの16ydsキャッチは相手DBと絡み合いながら見事な集中力。第4Q末の56ydsもコントロールがイマイチだったがよくアジャストして競り勝った。
  • WRジャレット・ボイキンは久しぶりにパスキャッチなしに終わった(ターゲット3回)。WRマイルズ・ホワイトはパスキャッチ機会なし。
  • TEアンドリュー・クウォレスは1回7yds。その他のタイトエンドはキャッチ機会なし。

先発OL陣はLTバクティアリ、LGシットン、Cディートリック=スミス、RGラング、RTバークレーのベストメンバー。

  • 第2Q末にCディートリック=スミスが負傷退場すると、ラングがセンターに回り、バークレーは右タックルのまま、ニューハウスが右ガードに入った。この組み合わせは初めてだ。
  • 第4Q最後のシリーズは、右サイドの2人を下げてLGレーン・テイラー、RTデレク・シェロッドが出場。シェロッドはオフェンスでは2年ぶりの出場。
  • 被サックは今季最多の7回。第1シリーズはLTバクティアリがDEアンサーのブルラッシュにやられたもの。第2Q最初はLBターロックのディレイド・ブリッツが成功。第2Q末はLTバクティアリがDEアンサーに外を回られたが、QBの反応も悪い。第3Q最初の被サックはSデルマスのブリッツに人数が足りず。次のシリーズのサック&ファンブルはRTバークレーがDEテイラーのブルラッシュにやられたもの。次はエンドゾーンからクイックパス予定がカバーされており、サックを避けるために中央にスクランブルした-3ydsロス。直後のセーフティはDTスーにRGニューハウスとCラングのダブルチームが破られたもの。
  • ランブロッキングは相手DLに圧倒されて散々な出来。前回対戦で180yds(平均5.5)も走ったとは思えない。先々週のNYG戦とおなじく、RBが持った瞬間にもうダメとわかるプレーばかり。

ディフェンスの陣容は以下のとおり。

  • 2試合欠場したCBサム・シールズ(ハムストリング)が先発復帰。
  • DEウィルソン(足首)にくわえてDEウォージーもアクティブから外れた。インアクティブの多かったDEジョシュ・ボイドが入って彼が外れたということは、まだ大して戦力にならないと評価されたのだろう。
  • 点差の開いた終盤はDEジョシュ・ボイドやSショーン・リチャードソンが入り、まるでプレシーズンのような雰囲気。

パス守備はQBマシュー・スタフォードを相手に22/35、330yds、3TD、2INTのレーティング98.5。

  • ランが止まらないこともあり、パスラッシュはまるで届かない。たまに3rdダウンに追い込んでも、ハードカウントでQBにブリッツ要員を見破られてパスプロテクションをアジャストされている印象。
  • パッカーズ守備のサックは1回10yds。第2QにOLBニック・ペリーがスピードでLTを抜いてボールを叩き落としたもの。
  • パスカバレッジは必ずしも悪くなかったが、相手のパスとキャッチがよすぎたプレーも多かった。ただキャッチ後のミスタックルが多く、スクリーンパスやショートパスからロングゲインを許した。
  • 第3QのWRカルヴィン・ジョンソンへの20ydsTDパスは、DB陣のコミュニケーションミスに見える。

ラン守備は43回241yds(平均5.6)の大不振。数え切れないほどミスタックルを犯した。

  • 先発RBレジー・ブッシュはラン20回117yds(平均5.9)・1TD、パスキャッチ5回65yds。
  • 2番手RBジョイク・ベルはラン19回94yds(平均4.9)・1TD、パスキャッチ3回34yds。

スペシャルチーム

  • キックオフリターンはCBマイカ・ハイドが2回平均20.5yds。キックオフがアウトオブバウンズになるプレゼントを2回もらった。
  • パントリターンはCBマイカ・ハイドがフェアキャッチ1回。
  • Pティム・マステイのパントは6回平均47.8yds、ネット平均40.2yds。
  • Kメイソン・クロスビーのフィールドゴールは1/1。54ydsをど真ん中に決めた。
  • キックオフは今回もKクロスビーが担当、4回のうち1回しかタッチバックが蹴れなかった。
  • カバレッジチームは元パッカーズのWRジェレミー・ロス相手にミスタックルを連発した。パントカバレッジは4回平均11.5yds(最長35yds)。キックオフカバレッジは3回平均23.3yds。

反則は3回25ydsのみ。ライオンズの反則は5回50yds。

  • 第2Q : OLBペリーのオフサイド。12メン(DEジョリーが退くのが遅れた)。
  • 第4Q : CBウィリアムズがアンネセサリーラフネス。

ケガ人

  • 第2Q末にCイヴァン・ディートリック=スミスが左ヒザ負傷。重そうに見える。
  • 第3Q、TEライアン・テイラーがキャッチ直後のヒットで脳震盪か。いったんロッカールームに退いたのち、第4Qには復帰した。
  • アクティブ登録から外れたのは、QBロジャース(左鎖骨骨折)、WRハーパー、TEボスティック(脳震盪)、DEウィルソン(足首)、DEウォージー、OLBパーマー、ILBラティモア(太もも)。(太字はケガ人)
  • 試合前のインタビューでQBアーロン・ロジャース。「次週アトランタ戦での復帰を願っているけど、まだ許可が下りたわけじゃない」

その他

  • 今日のゲームキャプテンは、RGラング(オフェンス)、NTピケット(ディフェンス)、TEテイラー(スペシャルチーム)の3人。(写真
  • 前述のとおり、今回はマッカーシーHC時代に入って2番目のひどい敗戦。2006年11月19日のペイトリオッツ戦がキャリア最悪で、得点が0-35、トータルヤーデージがわずか120ydsだった。

2013年11月28日

Notebook: 主力4選手の復帰確実に

練習終了後、チームはRBジョナサン・フランクリン(脳震盪/首)をインジャリーリザーブに入れ、プラクティス・スクワッドからILBヴィクター・アイエワ Victor Aiyewa をロースターに昇格させた。ILBラティモア欠場でILBの控えがいなくなったため。RBフランクリンの首のケガについては何も伝えられていない。

Green Bay Packers Injury Report
Player Pos. Injury Mon Tue Wed Status Notes
Aaron Rodgers QB Collarbone × Out 欠場
Johnathan Franklin RB Concussion/Neck × × × Out 欠場
C.J. Wilson DE Ankle × × × Out 欠場
Jamari Lattimore ILB Quadricep × × × Out 欠場
Bandon Bostick TE Concussion × × × Questionable 微妙
Don Barclay T/G Knee Probable 出場
Marshall Newhouse OT Shoulder Probable 出場
Josh Sitton OG Back × Probable 出場
Johnny Jolly DT Groin Probable 出場
Nick Perry OLB Foot/Ankle Probable 出場
Mike Neal OLB Abdomen × Probable 出場
Sam Shields CB Hamstring Probable 出場
Detroit Lions Injury Report
Player Pos. Injury Mon Tue Wed Status
Louis Delmas S Knee × Probable
Chris Houston CB Foot × × × Doubtful
Israel Idonije DE Knee × Probable
Calvin Johnson WR Knee × × Probable
Glover Quin S Ankle × Probable
Probable : 75% chance a player will play
Questionable : 50% chance a player will play
Doubtful : 25% chance a player will play
Out : Player will not play
     
: Full Participation
: Limited Participation
× : Did Not Participate
: Not Listed

2013年11月27日

Notebook: CBサム・シールズ復帰へ

今週は中3日の超ショートウィーク。はやくも火曜に初練習が行われた。いつもの週と違い、今週は月火水にインジャリーリポートを発表しなければならない。

2013年11月26日

QBロジャースは次戦も欠場

月曜の会見でマッカーシーHCは「本人はプレーしたがっているが、メディカルスタッフと話し合った結果、出場の可能性はゼロに近いと言える」と説明。QBアーロン・ロジャースのライオンズ戦欠場が事実上決まった。

なお、「本人はプレーしたがっている」というのはフットボール選手のタフガイ文化に配慮してマッカーシーHCがいつも付け加える常套句のようなもので、必ずしも「本人の意思に反してチーム側が引き留めている」ことを意味しない。

Packers - Vikings Notebook

2013年11月25日

Packers 26 - 26 Vikings

  1Q 2Q 3Q 4Q OT Total
Vikings (2-8-1) 3 10 7 3 3 26
Packers (5-5-1) 7 0 0 16 3 26

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-7℃は11月のランボーフィールドとしては16年ぶりの寒さ。先発QBトルジーンはパス不振のため第3Q途中からQBフリンがリリーフした。RBレイシーの活躍もあり、16点差を追いついて延長戦へ。互いに3点ずつ取り合ったあと決め手を欠き、パッカーズとしては26年ぶりの引き分けゲームとなった。同地区のライオンズとベアーズが両方敗れたため0.5ゲーム差。

パッカーズは第1QにQBトルジーンがTDランを決めたものの、その後はパスが不振で1stダウンにも苦労する。第2Qにはファンブルリカバーを奪うがこれも得点につながらず。ディフェンスはラン・パスとも不振で第2Qに逆転を許す。第3Q半ばにはQBトルジーンを下げてQBフリンを投入。第4Q序盤にはついに16点差に広げられたものの、そこから3シリーズで2TD・1FGを挙げて追いつき延長戦へ。最初のシリーズで敵陣ゴール前07ydsに迫ったがTDを奪えず、ヴァイキングスもGB陣13ydsに進みながらFG止まり。最後は時間切れで引き分けとなった。

オフェンスはなんといってもRBエディー・レイシー(ラン110yds・パス48yds)の働きが素晴らしく、とくにコンタクト後の頑張りがすごかった。一昨年最終週以来のQBマット・フリンはパス218yds・レーティング85.2。ディフェンスはラン232yds、パスでもQBポンダーにレーティング103.9を許している。

ケガ人は、RBジョナサン・フランクリンが脳震盪、DE C.J.ウィルソンが左ヒザを負傷。RBエディー・レイシーがオーバータイム途中で退いたのは喘息の発作だった。

第1Q

  • GB陣22 : サック7yds、RBレイシーの1ydランで3rdダウン16、パス失敗でパント。
  • MIN陣40 : RBピーターソンの11ydsラン、サック(OLBニール)、サック(OLBマシューズ)で3rdダウン23、スクリーンパス5ydsでパント。
  • GB陣13 : RBレイシーの2ydsラン、WRジョーンズへの8ydsパスで1stダウン。RBレイシーの-1ydロス、、2ydsランで3rdダウン9、FBクーンへのチェックダウンが20ydsゲイン。WRジョーンズへのクイックパス1yd、RBレイシーの5ydsランで3rdダウン4、WRネルソンへ34ydsパスが通ってレッドゾーンへ。RBレイシーの10ydsランでゴール前06ydsへ。TDパス失敗のあと、QBトルジーンがスクランブルで6ydsTDラン成功。
  • ビッグリターンでGB陣42 : WRパターソンへの7ydsパス、TEエリソンへの14ydsパスでFG圏内へ。RBピーターソンの-1ydロス、5ydsランで3rdダウン6、サック(OLBマシューズ)に終わる。36ydsFG成功
  • GB陣20 : RBレイシーの9yds、5ydsランで1stダウン。-1ydロスで第2Qへ。

第2Q

  • 14ydsランでさらに1stダウン。FBクーンへのパス失敗、2ydsランで3rdダウン8、サックされてパント。
  • MIN陣19 : RBピーターソンの11yds、4yds、6ydsランで連続1stダウン。3rdダウン4からWRパターソンへの6ydsパスでGB陣へ。パスキャッチしたRBピーターソンがファンブル、OLBムルンバがリカバー
  • GB陣45 : パス失敗とRBレイシーの5ydsランで3rdダウン5、ロングパス失敗で3&アウト。
  • MIN陣02 : WRパターソンへの7ydsパス、FBフェルトンへの7ydsパスで1stダウン。RBピーターソンの22ydsラン、WRパターソンへの5ydsパス、パス失敗で3rdダウン5、WRシンプソンへの31ydsパスでFG圏内へ。2ydsラン、サック(ILBジョーンズ)で3rdダウン13、投げ捨てに終わる。47ydsFG成功で1点差に
  • GB陣20 : RBレイシーの8ydsラン、GBフォルススタート、ロングパス失敗で3rdダウン7、WRジョーンズへのパスは通らず。
  • MIN陣37 : RBピーターソンの-2ydsロス、WRシンプソンへの23ydsパスとGBアンネセサリーラフネスで一気にFG圏内へ。5ydsランで2ミニッツ。TEフォードへの20ydsパスでゴール前02ydsに迫り、RBピーターソンのラン2回止まって3rdダウンショート(GBタイムアウト#2)、RBピーターソンが逆転TDラン成功
  • GB陣20 : TEボスティックへの24ydsパス、FBクーンへの9ydsパスでGB最後のタイムアウト。WRネルソンへの2ydsパス、TEボスティック落球のあと、QBスクランブル19ydsで時間切れ。

第3Q

  • MIN陣40 : RBピーターソンの-2ydsロス、8ydsラン、MINフォルススタートで3rdダウン9、QBスクランブルは-1ydロスで3&アウト。
  • GB陣22 : パス失敗とRBレイシーのノーゲインで3rdダウン10、TEボスティックへのパスは通らず3&アウト。
  • MIN陣41 : RBピーターソンのラン2回で3rdダウン5、TEカールソンに15ydsパスが通ってGB陣へ。WRジェニングスへの18ydsパスでレッドゾーンへ。WRパターソンへの6ydsパスのあと、TEエリソンに12ydsTDパス成功
  • GB陣20 : QBマット・フリン登場。TEクウォレスへの9ydsパス、RBスタークスの34ydsランでMIN陣へ。2ydsラン、投げ捨てで3rdダウン8、RBスタークスへのパスは5ydsロス。けっきょくパント。
  • MIN陣04 : RBピーターソンの7ydsラン、5ydsランで1stダウン。RBゲアハートの15ydsラン、6ydsラン、投げ捨てで3rdダウン4、WRジェニングスへ8ydsパスが通ってさらに1stダウン。RBゲアハートの26ydsラン、11ydsランでレッドゾーンへ。RBピーターソンのランが2回止まって第4Qへ。

第4Q

  • 3rdダウン8からWRパターソンへのパスは5yds止まり。29ydsFG成功で16点差に
  • GB陣20 : RBレイシーへの10ydsパス、WRボイキンへのロングパス失敗、MINオフサイド、RBレイシーの8ydsランで1stダウン。QBスクランブル3yds、RBレイシーへの4ydsパスで3rdダウン3、MINパスインターフェア35ydsでレッドゾーンへ。TEボスティック落球2回で3rdダウン10、MINイリーガルユースオブハンドで1stダウン。最後はRBレイシーが3ydsTDラン成功。2ポイントコンバージョンはインターセプトされて失敗、10点差に。
  • MIN陣23 : RBピーターソンの5yds、17yds、3ydsラン、ロングボム失敗で3rdダウン7、WRパターソンへのクイックパスは-3ydsロス。
  • GB陣24 : RBレイシーの17ydsラン、WRボイキンへの11ydsパスでMIN陣へ。6ydsラン、WRボイキンへの7ydsパスでさらに1stダウン。投げ捨て、WRジョーンズへの8ydsパス、RBレイシーへの1ydパスで1stダウンならず、4thダウン1はRBレイシーの4ydsランでギャンブル成功。RBレイシーへの13ydsパスでゴール前10ydsへ。ノーゲイン、RBレイシーへの4ydsパスで3rdダウン6、WRボイキンに6ydsTDパスが通って3点差。
  • MIN陣21 : 残り3分24秒。RBピーターソンの2ydsラン、QBラン-3yds(GBタイムアウト#2)で3rdダウン11、サック(OLBニール)で3&アウト(GBタイムアウト#3)。
  • GB陣31 : 残り2分27秒。WRジョーンズへの9ydsパス、RBレイシーへの16ydsパスでMIN陣に進んで2ミニッツ。RBレイシーの4ydsラン、投げ捨てで3rdダウン6、パス失敗で4thダウン6。オフサイドのフリープレーでWRジョーンズに28ydsパス成功。RBレイシーのノーゲイン(MINタイムアウト#2)、パス失敗で3rdダウン10、WRボイキンへのパスは3yds止まり。27ydsFGが決まってついに同点
  • MIN陣30 : 残り41秒。TEカールソンへの11ydsパス、WRライト落球、QBスクランブル3ydsで残り14秒、MIN最後のタイムアウト。投げ捨てでパント。
  • GB陣16 : 残り02秒、ニーダウンで延長戦へ。

オーバータイム

  • GB陣21 : 投げ捨てと1ydランで3rdダウン9、MINホールディングで1stダウン。WRネルソンへの15ydsパスで1stダウン。GBフォルススタート、WRジョーンズへの22ydsパスでMIN陣へ。WRボイキンへの34ydsパスでゴール前07ydsへ。RBレイシーの4yds、1ydランで3rdダウン2、WRネルソンへのパスは通らず。20ydsFG成功で3点リード
  • MIN陣20 : RBピーターソンの3ydsラン、サック(DEダニエルズ)、RBピーターソンの15ydsランで1stダウン。RBゲアハートの9ydsラン、GBホールディングで1stダウン。5ydsラン、TEカールソンへの10ydsパスでGB陣へ。RBゲアハートの12yds、11ydsランでレッドゾーンへ。2ydsラン、-6ydsロスで3rdダウン14、WRパターソンへのTDパスは通らず。35ydsFG成功で再びタイに
  • GB陣20 : 投げ捨て、RBスタークスの1ydランで3rdダウン9、パス失敗で3&アウト。
  • MIN陣39 : RBピーターソンの3ydsラン、2ydsランで3rdダウン5、WRジェニングス落球で3&アウト。
  • GB陣10 : 残り1分59秒。TEクウォレスへの13ydsパス、WRジョーンズへの4ydsパス、GBフォルススタート。QBスクランブル13ydsでさらに1stダウン。GBフォルススタート、GBホールディング、FBクーンへのパス失敗、WRネルソンへの7ydsパス、パス失敗で残り07秒。
  • MIN陣34 : 残り01秒。WRパターソンへのクイックパスも、ランアフターキャッチは21yds止まりで試合終了。
Final Team Statistics
  Packers Vikings
Points 26 26
Total Yards 494yds 447yds
First Downs 30回(ラン11・パス16・反則3) 28回(ラン13・パス13・反則2)
     
Rushing 196yds (34回・平均5.8) 232yds (43回・平均5.4)
     
Passing  316yds (28/53・1TD・0INT) 233yds (21/30・1TD・0INT)
Sacked 2回18yds 6回18yds
Passer Rating 77.2 103.9
     
3rd Down Efficiency 3/16 (19%) 6/16 (38%)
     
Turnovers 0回 (INT0/FUM0) 1回 (INT0/FUM1)
     
Field Position 自陣22yds 自陣29yds
Punt 8回40.8yds(ネット40.8yds) 6回42.8yds(ネット41.5yds)
Kickoff Return 3回平均21.0yds 5回平均28.6yds
Punt Return 3回平均2.7yds 2回平均0.0yds
Field Goals 2/2 4/4
     
Penalty 7回50yds 5回53yds
Time of Possession 34分27秒 40分33秒

トータルヤーデージはパッカーズ494ydsに対してヴァイキングスが447yds。

タイムオブポゼッションはパッカーズが34分27秒、ヴァイキングス40分33秒と圧倒された。

3rdダウン成功率はパッカーズが3/16の19%と大不振。ヴァイキングスは6/16の38%。

オフェンスの犯したターンオーバーはゼロ。試合中盤、攻守とも不振に陥る中でターンオーバーを犯さなかったのが終盤の頑張りにつながった。

ディフェンスの奪ったターンオーバーは1つ。

  • 第2Q、パスキャッチしたRBエイドリアン・ピーターソンの腕からILB A.J.ホークがファンブルフォース、OLBアンディ・ムルンバがリカバーした。ILBホークのフェイスマスクを見落としてくれて救われた。(ビデオ

先発QBスコット・トルジーンは7/17、98yds、0TD、0INTでレーティング60.4。あまりに調子が悪いので、後半最初のシリーズが3&アウトに終わったところでQBフリンと交代させられた。

  • 寒さのせいなのかわからないが、先週とちがってパスのコントロールがよくない。フリーのレシーバーを見落としたり投げ損なったりするプレーが目立つ。インターセプトがなかった点だけは評価できる。
  • QBスクランブルは2回25yds・1TD。
  • 第1Qの6ydsTDランは、最初のラッシャーをパンプフェイクでかわし、スピンムーヴでもう1人かわしてエンドゾーンに飛び込んだ見事なプレー(ビデオ)。おそらく子供の頃から夢に見ていたであろう初ランボーリープ。しかしその後はまったくいいところがなかった。

第3Q途中から登場のQBマット・フリンは21/36、218yds、1TD、0INTでレーティング85.2。(ハイライトビデオ

  • 相変わらずダウンフィールドへのパスは勢いがないが、プログレッションを的確にこなす点ではトルジーンより信頼できる。
  • トルジーンが悪すぎたため、フリン登場で流れが変わったのはたしか。ただ、ノーハドルではテンポよくボールが進められても、それ以外のオフェンスではランが止められると何もできない、というパターンは変わっていない。
  • 第4Q残り1分17秒、敵陣40ydsでの4thダウン6、相手オフサイドによるフリープレーでWRジョーンズに28ydsパスを成功。フリンらしい勝負強さだった。(ビデオ
  • 次戦の先発QBについてマッカーシーHCはノーコメント。

チームラッシングは34回196yds(平均5.8)、2TD。

  • 先発RBエディー・レイシーは25回110yds(平均4.4)・1TD(ビデオ)。ブロッカー陣はけっしてよくなく、彼の個人技でタックラーを振り切るプレーが非常に多かった。レシービングでも6回48ydsと大きな貢献。
  • RBジェームズ・スタークスは3回37yds(平均12.3)。第3Qにはタックルを振り切って力強い34ydsラン(ビデオ)。出番は第3Qの第2シリーズと延長戦の第2シリーズだけだった。
  • RBジョナサン・フランクリンは試合最初に脳震盪を起こしたため、オフェンスでは出番なし。
  • FBジョン・クーンは3rdダウンバックを一手に担った。ラッシング機会はなし。レシービングは2回29yds。

WR/TE陣は以下のとおり。

  • WRジョーディ・ネルソンは4回58yds(ターゲット7回)。第2シリーズの34ydsキャッチ(ビデオ)の他はあまり見せ場がなかった。
  • WRジェームズ・ジョーンズは7回80yds(ターゲット12回)。前述の4thダウンでの28ydsキャッチ(ビデオ)と、延長戦でランアフターキャッチを頑張った22ydsがよかった。
  • WRジャレット・ボイキンは5回60yds(ターゲット10回)。相手CBの好カバレッジにキャッチを阻まれるプレーが多いが、延長戦でのサイドライン際の34ydsキャッチはこの日のベストプレー。(ビデオ
  • WRマイルズ・ホワイトはパスキャッチ機会なし。
  • TEアンドリュー・クウォレスは2回22yds。
  • TEブランドン・ボスティックは5回ターゲットになってパスキャッチ1回24ydsのみ。第4Qにはエンドゾーンで15ydsのTDキャッチをミス。

先発OL陣はLTバクティアリ、LGシットン、Cディートリック=スミス、RGラング、RTニューハウス。

  • RTドン・バークレーが今回も欠場。
  • パスシチュエーションには相手が積極的にブリッツを入れてくるので、控えQBたちでは苦しい。被サックこそ少ないものの、なんとか逃げて投げ捨てで終わるプレーが目立った。
  • 被サックは2回。試合最初の被サックはCディートリック=スミスがブリッツァーへの反応が遅れたもの。第2Qの被サックはRTニューハウスがDEロビソンに抜かれたもの。QBフリンに代わってからは被サックなし。
  • 相手はラン守備に注力してきたのでランブロッキングは苦しく、RBレイシーの個人技で数字を稼がせてもらった。
  • オーバータイムにはOL陣の反則が4つも出て、チームの足を引っ張った。

ディフェンスの陣容は以下のとおり。

  • CBシールズ(ハムストリング)が2試合連続で欠場し、CBハウスが先発、CBハイドがニッケルバック、CBブッシュがダイムバック。
  • OLBペリー(足/足首)にくわえ、負傷していないOLBパーマーもアクティブ登録から外れた。OLB陣はマシューズ、ニール、ムルンバでローテーション。パーマーはラン守備が悪いので、いても仕方がない、という判断だろうか。
  • PUPリストからロースター復帰したばかりのDEジェレル・ウォージーとSショーン・リチャードソンが今季初出場。
  • Sショーン・リチャードソンはスペシャルチームだけでなく、後半途中から(Sジェニングスに代わって)ディフェンスにも出場。

パス守備はQBクリスチャン・ポンダーに21/30、233yds、1TD、0INTのレーティング103.9を許した。

  • ポンダー得意のブーツレグからTEやFBへのパスが面白いように決まる。ランが止められないためにパスも防げなくなる、典型的な悪循環。MIN陣02ydsからの攻撃でいきなり連続パスを投げるなど、マスグレイヴOCのプレーコールも冴えていた。
  • 今回はポンダーのコントロールがよく、アバウトなボールもレシーバーたちがナイスキャッチ。
  • パッカーズ守備のサックは6回18yds。第1Q、OLBマシューズはLTをアウトサイドからぶち抜いた。次のOLBマシューズはスクランブル途中で捕えたカバレッジサック。第2QのILBジョーンズはインサイドからブリッツ。第3Q最初のサックはスクランブルが-1ydでILBホークのサック扱いに。第4Q終わりのOLBニールはOLBマシューズが仕留め損なったところをしっかり倒した。延長戦のDEダニエルズは相手LGがひどいミス。
  • 第2Q最初のシリーズでCBデヴォン・ハウスが胸正面へのINTチャンスを痛い落球。
  • 第2Q、WRシンプソンへの31ydsパスはCBトラモン・ウィリアムズがジャンプボールに競り負けたものだが、その前にブリッツが届かなかったのが痛かった。
  • 注目のWRグレッグ・ジェニングスはケガのせいもあって出番が少なく、2回29ydsのみ。延長戦の第2シリーズ、3rdダウン5からのパスを落球しなければヴァイキングスの勝ちだったかもしれない。

ラン守備は43回232yds(平均5.4)・1TDと散々な出来だった。

  • 先発RBエイドリアン・ピーターソンは32回146yds(平均4.6)・1TD。コンスタントに走られて試合をコントロールされた。パス守備への悪影響も大きい。
  • 2番手RBトビー・ゲアハートに8回91ydsを許したのも非常に痛い。第3Q末から第4Qにかけてのドライブでは、彼に4回58ydsを走られてFG追加を許した。延長戦の第1シリーズでも4回33ydsを走られて同点FGにつながった。
  • RBピーターソンはアウトサイドにバウンスしてロングゲインし、RBゲアハートはシンプルなインサイドのランでロングゲイン。

今回も不甲斐なかったディフェンスだが、第4Qはよく頑張ってオフェンスにチャンスを与えることができた。そこが過去3試合とは違うところ。10点差とした残り11分半からのシリーズは、1stダウンを1つ与えたものの5プレーでパントを蹴らせた。3点差の残り3分半からは、サックなどで3&アウトに抑え、同点FGドライブにつなげることができた。

スペシャルチーム

  • キックオフリターンはRBフランクリンが1回22yds。最初のリターンでいきなりファンブルしたが自軍リカバー。このプレーで脳震盪を起こして退場となった。その後はCBハイドが2回平均20.5yds。あいかわらずパッとしないが、キックオフ後に20yds未満からの攻撃になることが今回は一度もなかった。
  • 試合前のウォームアップではSクリス・バンジョーもキックオフリターン練習をしていたという。
  • パントリターンはCBハイドが3回平均2.7yds。相手パントとカバレッジがよかった。
  • Pマステイのパントは8回平均40.8yds、ネット平均40.8yds。相手リターナーがいいのでハングタイム重視だった。フェアキャッチ3回、ダウン2回、アウトオブバウンズ1回、リターン2回0ydsとよい結果を出した。
  • インサイド20へのパントが3回あり、うち2回は敵陣05yds以内へのナイスパント&ナイスカバー。しかし2回ともディフェンスがロングドライブを許して失点している。
  • Kクロスビーのフィールドゴールは2/2。第4Q末の27ydsと延長戦の20ydsはどちらもイージーな距離。
  • キックオフは今回もKクロスビーが担当。後半最初のキックオフはコーナーを狙いすぎてアウトオブバウンズ。
  • キックオフカバレッジはWRコーダレル・パターソンに5回平均28.6ydsと苦戦した。第1QにはOLBムルンバのミスタックルから57ydsのビッグリターンに。しかし第4Qと延長戦では4回ともビッグリターンを許さなかった。パントカバレッジはPマステイの高いパントもあって、CBマーカス・シェレルズを2回0ydsに抑え込んだ。

反則は7回50yds。第4Qまでは2回だけだったのに延長戦だけで5回反則。ヴァイキングスの反則は5回53yds。

  • 第2Q : WRボイキンのフォルススタート。Sバーネットのアンネセサリーラフネス。
  • オーバータイム : RGラングがフォルススタート。Sバーネットがホールディング。RGラングがフォルススタート。Cディートリック=スミスがフォルススタート。LTバクティアリがホールディング。

ケガ人

  • 最初のキックオフリターンでRBジョナサン・フランクリンが脳震盪。
  • 第4Q終盤にDE C.J.ウィルソンが左ヒザを負傷。重そうに見える。
  • オーバータイムにRBエディー・レイシーが退場。いったんロッカールームに退き、1シリーズ休んで復帰したが、すぐにまた退いた。マッカーシーHCは会見で「肋骨をヒットされたため」と説明したが、本人によると喘息のせいらしい。喘息持ちとは記者たちも初耳だった。
  • アクティブ登録から外れたのは、QBロジャース(左鎖骨骨折)、WRハーパー、RTバークレー(ヒザ)、DEジョリー(鼠蹊部)、OLBペリー(足/足首)、OLBパーマー、CBシールズ(ハムストリング)。(太字はケガ人)

その他

  • 今日のゲームキャプテンは、RBレイシー(オフェンス)、DEダニエルズ(ディフェンス)、Pマステイ(スペシャルチーム)の3人。ロジャースのこぶしがすごい。(写真
  • パッカーズの引き分けは1987年9月20日のブロンコス戦以来以来26年ぶり。場所はミルウォーキーのカウンティ・スタジアムだった。このシーズンは延長戦が3回もあり、1勝1敗1分け。

2013年11月24日

Notebook: PUPの2人をロースターへ

パッカーズはCBケイシー・ヘイワード(ハムストリング)とCBジェームズ・ニクソン(ヒザ)をインジャリーリザーブに入れ、PUPリストにいたDEジェレル・ウォージーSショーン・リチャードソンをロースターに入れた。昨季新人王を争ったCBヘイワードは出場わずか3試合でシーズンを終えることに。

PUPの2選手はともに先週練習に合流し、2週分の練習を終えたところ。昨年2巡指名のDEジェレル・ウォージーは昨季最終週にヒザ前十字靭帯を断裂、ここまでリハビリを重ねてきた。Sショーン・リチャードソンは昨年ドラフト外からロースター入りを果たしたが第12週に首を負傷、椎間板を接合する手術を受けていた。DEウォージーを即実戦で起用するかはわからないが、Sリチャードソンはスペシャルチームで大きな戦力になるはず。

Green Bay Packers Injury Report
Player Pos. Injury Wed Thu Fri Status Notes
Aaron Rodgers QB Collarbone × × × Out 欠場
Don Barclay T/G Knee × × × Out 欠場
Nick Perry OLB Foot/Ankle × × × Out 欠場
Casey Hayward CB Hamstring × × × Out 欠場(IRへ)
James Nixon CB Knee × × × Out 欠場(IRへ)
Johnny Jolly DT Groin × × × Doubtful 欠場
Sam Shields CB Hamstring × × × Questionable 欠場の方向
Evan Dietrich-Smith C Knee Probable 出場
Ryan Pickett DT Knee Probable 出場
Clay Matthews OLB Thumb Probable 出場
Andy Mulumba OLB Ankle Probable 出場
Micah Hyde CB Groin × × Probable 出場
Mike Neal OLB Abdomen Probable 出場
Minnesota Vikings Injury Report
Player Pos. Injury Wed Thu Fri Status
Kyle Rudolph TE Foot × × × Out
Erin Henderson LB Not Injury Related × × × Out
Josh Robinson CB Chest × × × Out
Adrian Peterson RB Groin × × Questionable
Greg Jennings WR Achilles × Questionable
John Sullivan C Concussion × × Questionable
Brian Robison DE Neck × Questionable
Michael Mauti LB Knee Questionable
Christian Ponder QB Left Shoulder Probable
Matt Asiata RB Shoulder Probable
Rhett Elison FB Ankle Probable
Jared Allen DE Back Probable
Fred Evans DT Knee/Shoulder Probable
Letroy Guion DT Chest Probable
Chad Greenway LB Wrist Probable
Probable : 75% chance a player will play
Questionable : 50% chance a player will play
Doubtful : 25% chance a player will play
Out : Player will not play
     
: Full Participation
: Limited Participation
× : Did Not Participate
: Not Listed

2013年11月22日

Notebook: OLBマシューズの処分軽減

木曜はフルパッド練習の予定だったがノーパッドに変更。ケガ人の多さを考慮してのことだろう。

2013年11月21日

Notebook: WRコブの今季復帰は微妙か

屋外のクラーク・ヒンクル・フィールドで今週の初練習。気温6℃と寒く、風の強い日だった。「よい練習ができたが、ケガ人のリストが長いのはたしかだね。それが我々の現状だ」とマッカーシーHC。

2013年11月20日

Notebook: 2年目・3年目組の不振

2013年11月19日

Packers - Giants Notebook

2013年11月18日

Packers 13 - 27 Giants

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
Packers (5-5) 0 6 0 7 13
Giants (4-6) 7 3 10 7 27

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メットライフ・スタジアムの天気は曇り、気温は17℃。QBロジャースを欠くパッカーズはQBトルジーンが初先発したが、ラン攻撃の不振と3インターセプトで13点どまり。ディフェンスは先週よりマシになったものの、2008年以来約5年ぶりの3連敗となった。

試合は序盤から完全にジャイアンツペースで、パッカーズが連続3&アウトの間に10得点。第2Qにようやく3点を返したパッカーズは、自陣レッドゾーンのピンチをCBウィリアムズのインターセプトで逃れ、前半終了間際に57ydsFGを決めて4点差に追い上げる。しかし第3Qには敵陣でのチャンスが2回ありながらインターセプトとフェイクパント失敗で流れを引き寄せることができない。第4QにはWRボイキンへの52ydsパスからTDを返して7点差とするが、次のシリーズでINTリターンTDを喰らって万事休す。

オフェンスはラン攻撃が平均2.8ydsとシャットアウトされ、3rdダウンでQBに負担のかかる悪循環。注目のQBスコット・トルジーンはパス339ydsを投げながら3インターセプトが痛かった。ディフェンスはタックリングが向上してトータルヤーデージ339ydsとまずまず頑張ったが、ロジャース抜きのチームを勝利に導くほどではなかった。Kメイソン・クロスビーは球団史上2位の57ydsFGを成功。

RTドン・バークレー(ヒザ)とCBサム・シールズ(ハムストリング)の欠場はどちらも大きく、代役たちは十分に穴を埋めることができなかった。DEジョニー・ジョリー(鼠蹊部)とCBジェームズ・ニクソン(ヒザ)が試合半ばで負傷退場している。

第1Q

  • NYG陣20 : RBブラウンの-3ydsロス、12ydsパスで3rdダウン1、GB12メン反則で1stダウン。WRクルーズへの13ydsパスのあと、NYGフェイスマスクなどで3rdダウン23、WRジェニガンへのパスは8yds止まり。
  • GB陣20 : RBレイシーの3ydsラン、ノーゲイン、GB12メンで3rdダウン12、WRネルソンへのクイックパスは4yds止まり。
  • GB陣42 : NYGホールディング、TEマイアーズへの15ydsパスで3rdダウン5、RBブラウンの10ydsランで1stダウン。2ydsランのあと、WRランドルへ26ydsTDパス成功
  • GB陣20 : RBレイシーのラン2回で3rdダウン4、WRジョーンズへのパスは通らず。
  • NYG陣22 : 3rdダウン7からWRクルーズへの30ydsパスでGB陣へ。3rdダウン10、WRクルーズへのパスは9yds止まり。RBジェイコブスの5ydsランでギャンブル成功。

第2Q

  • 3rdダウン10からTEマイアーズへのパスは9yds止まり。40ydsFG成功
  • GB陣18 : WRネルソンへの25ydsパスで初1stダウン。WRジョーンズへの45ydsパスが通ってレッドゾーンへ。RBスタークスのランが2回止まって3rdダウン11、WRボイキンへのパスは7yds止まり。24ydsFG成功
  • NYG陣11 : WRランドルへの12ydsパス、GBパスインターフェア8yds、RBブラウンの12ydsラン、WRジェニガンへのクイックスクリーン13ydsで4連続1stダウン。7ydsラン、2ydsランのあとロングTDパス失敗。RBジェイコブスの2ydsランでまたもギャンブル成功。WRクルーズへの9ydsパス、RBブラウンの10ydsランでレッドゾーンへ。3rdダウン11からCBトラモン・ウィリアムズがインターセプト
  • GB陣21 : RBレイシーの1ydラン、TEボスティックへの26ydsパスで1stダウン。1ydランで2ミニッツ。3ydsランで3rdダウン6、パスは通らずパント。
  • NYG陣12 : 残り1分18秒。パス失敗とスクランブル3yds(GBタイムアウト#2)で3rdダウン7、WRニックスへのパスは4yds止まり(GBタイムアウト#3)。
  • GB陣37 : 。WRボイキンへの9ydsパス、WRネルソンへの15ydsでNYG陣39ydsへ進み、残り05秒でスパイク。57ydsFG成功でハーフタイムへ。

第3Q

  • GB陣20 : RBレイシーの3ydsラン、-1ydロスで3rdダウン7、WRネルソンへ29ydsパスが通ってNYG陣へ。RBレイシーの-1ydロスのあと、WRジョーンズへのパスをインターセプトされてハーフラインへ
  • NYG陣50 : WRニックスへ35ydsパスが通ってレッドゾーンへ。RBブラウンの4ydsラン、WRニックスへのクイックパス1ydで3rdダウン5、WRクルーズへのパスは通らず。28ydsFG成功で7点差に
  • GB陣13 : RBレイシーへのスクリーンパス16ydsで1stダウン。5ydsラン、TEクウォレスへの19ydsパスでNYG陣へ。WRジョーンズ落球、WRネルソンへのクイックパスは-2ydsロスで3rdダウン12、WRジョーンズへのパスは通らず。4thダウン7からフェイクパントでSジェニングスが走るが1yd足りず失敗。
  • NYG陣37 : RBブラウンの-2ydsロス、WRクルーズへの8ydsパスで3rdダウン4、WRクルーズへ25ydsパスが通ってFG圏内へ。FBコナーへの2ydsパス、WRクルーズへの14ydsパスが通ってレッドゾーンへ。3rdダウン5からTEマイアーズへの8ydsパスが通ってゴール前03ydsへ。2ydsランのあと、RBジェイコブスが1ydTDラン成功
  • GB陣17 : WRネルソンへの18ydsパスが通って最終Qへ。

第4Q

  • WRボイキンへ52ydsパスが通ってレッドゾーンへ。RBレイシーの3ydsラン、FBクーンへのスクリーンパス6ydsで3rdダウン1、RBレイシーの4ydsTDランで再び7点差。
  • NYG陣19 : サック9yds(ILBジョーンズ)、スクリーンパス12ydsで3rdダウン7、サック(OLBマシューズ&DEジョーンズ)でパント。
  • GB陣30 : TEクウォレスへのパスをDEピエール=ポールがインターセプト、そのままタッチダウン
  • GB陣20 : RBレイシーのノーゲイン、TEクウォレスへのスクリーンが-2ydsロスで3rdダウン12、WRネルソンへのパスは11yds止まり。
  • NYG陣30 : 6ydsラン、5ydsランで1stダウン。WRクルーズへの9ydsパス、3ydsランでGB陣へ。。QBスクランブル-1yd(サック扱い)、パスディフレクトで3rdダウン11、サック(OLBニール)が出てパント。
  • GB陣17 : 残り4分32秒。WRボイキンへの4ydsパス、QBスクランブル7ydsで1stダウン。WRボイキンへの12ydsパス、QBスクランブル4yds、WRボイキンへの7ydsパスでNYG陣へ。スクリーンパス5yds、WRジョーンズへの10ydsパスで2ミニッツ。WRボイキンへのパスがインターセプトされて万事休す。
  • NYG陣14 : ラン2回でGB最後のタイムアウト。3rdダウン4からランは1ydでパント。
  • GB陣12 : FBクーンへの4ydsパス、WRネルソンへの17ydsパスでスパイク。FBクーンの12ydsランで試合終了。
Final Team Statistics
  Packers Giants
Points 13 27
Total Yards 394yds 334yds
First Downs 16回(ラン3・パス13・反則0) 19回(ラン8・パス9・反則2)
     
Rushing 55yds (20回・平均2.8) 78yds (24回・平均3.3)
     
Passing 339yds(24/34・0TD・3INT) 279yds(25/35・1TD・1INT)
Sacked 0回 4回23yds
Passer Rating 65.7 92.4
     
3rd Down Efficiency 2/8 (25%) 4/14 (29%)
     
Turnovers 3回 (INT3/FUM0) 1回 (INT1/FUM0)
     
Field Position 自陣22yds 自陣27yds
Punt 4回45.0yds(ネット37.0yds) 5回53.0yds(ネット42.2yds)
Kickoff Return 3回平均23.0yds 2回平均17.5yds
Punt Return 3回平均11.3yds 1回32.0yds
Field Goals 2/2 2/2
     
Penalty 5回38yds 3回30yds
Time of Possession 24分46秒 35分14秒

3rdダウン成功率はパッカーズが2/8の25%と不振。ジャイアンツも4/14の29%とよくなかった。

タイムオブポゼッションはパッカーズが24分46秒と完敗。

オフェンスの犯したターンオーバーは3つ。

  • 第3Q初め、ディープ・スラントを走ったWRジョーンズへのパスをMLBジョン・ビーソンにインターセプトされる(ビデオ)。QBトルジーンは、急いでカバレッジに下がっていたMLBビーソンが見えていなかった。高いパスに見事飛びついたMLBビーソンも見事。
  • 第4Q、TEクウォレスへのショートパスをDEピエール=ポールがジャンプしてキャッチ、そのままエンドゾーンへ(ビデオ)。ふつうはティップするのが精一杯のはずで、捕られたのが信じられないが、パスを読んでタイミングよくジャンプしたのはたしか。7点差に追い上げてのオフェンス最初のプレーで、実質これで勝負が決まってしまった。
  • 第4Q2ミニッツ、パスラッシュをかわして横手からWRボイキンに投げたパスがオーバースローになり、奥にいたSロールにインターセプトされた(ビデオ)。14点差で残り2分を切り、ここは無理しなければならないところだが。

ディフェンスの奪ったターンオーバーは1つ。

  • 第2Q、自陣レッドゾーンでCBトラモン・ウィリアムズがインターセプト。QBとWRのコミュニケーションミスか。CBウィリアムズがよく反応し、地面すれすれでみごとに確保。(ビデオ

先発QBスコット・トルジーンは24/34、339yds、0TD、3INTでレーティング65.7。

  • 痛い3つのインターセプトについては前述のとおり。
  • ミドルレンジ以上のパスが鋭く、15yds以上のパス成功が10回もあった。(QBイーライ・マニングは5回)
  • 両OTがパスラッシュを漏らす場面は多々あったが、ヒット直前で投げたり、かろうじて逃げる場面が再三あった。
  • スクランブルは2回11yds。足の遅さを意識してのことだろう、途中で後ろを振り返って安全を確認するところが面白い。

チームラッシングは20回55yds(平均2.8)、1TD。RBコンビに限れば16回平均1.6ydsの大不振だった。

  • 先発RBエディー・レイシーは14回27yds(平均1.9)・1TD。レシービングは2回21yds。第4Qの4ydsTDランはラグビーのモールのようにみんなで押し込んだ(ビデオ)。
  • RBジェームズ・スタークスは2回-1ydのみ。第2Qの1シリーズだけの出場だった模様。
  • RBジョナサン・フランクリンは今回もスペシャルチームのみ。
  • FBジョン・クーンは1回12yds。レシービングは3回11yds。

WR/TE陣は以下のとおり。

  • WRジョーディ・ネルソンは8回117yds。今回も主にスロットでプレーし、ターゲット9回のうち8回パスが通っている。
  • WRジェームズ・ジョーンズは2回55yds。45ydsのロングパスをキャッチしたものの、ターゲット6回のうち2回しか通らず。今季初落球は胸正面への超イージーなもの。
  • WRジャレット・ボイキンは6回91ydsと好調キープ。第4Qの52ydsキャッチはパスのタッチも完ぺきだった。(ビデオ
  • WRマイルズ・ホワイトはまったく出場せず。
  • TEアンドリュー・クウォレスは2回18yds。
  • TEブランドン・ボスティックは1回26ydsのみ。第2Qのキャッチの際に胸か肩か頭を負傷したかもしれない。

先発OL陣はLTバクティアリ、LGシットン、Cディートリック=スミス、RGラング、RTニューハウス。

  • RTドン・バークレー(ヒザ)は欠場してRTニューハウスが先発。OTデレク・シェロッドが今季初アクティブとなった。
  • 相手DLがラン守備に注力したおかげでパスラッシュは鈍り、被サックはゼロ。プレーアクションもよく効いてパスプロテクションは比較的安定していた。両OTは漏らしたパスラッシャーをQBトルジーンがかろうじてかわす場面は何度もあった。
  • ランブロッキングは今季最悪の出来か。インサイドをぐいぐい押し込まれ、RBレイシーがボールを持った瞬間にもうダメとわかるプレーばかり。

ディフェンスの陣容は以下のとおり。

  • OLBペリーが欠場し、OLBマイク・ニールが左サイドで先発。
  • "Probable"だったCBサム・シールズ(ハムストリング)が欠場し、CBデヴォン・ハウスが先発。CBマイカ・ハイドがニッケルバック、CBジャレット・ブッシュがダイムバック。

パス守備はQBイーライ・マニングを相手に25/35、279yds、1TD、1INTのレーティング92.4。

  • パッカーズ守備のサックは4回23yds。すべて第4Qのもの。
  • 最初のサックはインサイドからのブリッツでILBジョーンズ。2プレー後にインサイドからOLBマシューズ&DEジョーンズ。次シリーズのサックはスクランブル途中でスライディングしてILBホークのサック扱いになったもの。最後のサックはOLBニールが右アウトサイドから突破。
  • アウトサイドからのパスラッシュは相変わらず不振で、最終盤にOLBニールが決めた以外はすべてインサイドから。
  • 代役ニッケルバックの新人CBマイカ・ハイドは、WRルーベン・ランドルにぶっちぎられて26ydsの先制TDパスを献上。スピードとクイックネス不足を露呈した。(ビデオ
  • CBトラモン・ウィリアムズはインターセプトの他にも1on1で好タックルを連発。ディフェンスでもっともよい働きをした。

ラン守備は24回78yds(平均3.3)。ショートヤーデージを簡単に取られているので印象はよくない。

  • 先発RBアンドレ・ブラウンは18回66yds(平均3.7)。
  • パワーバックのRBブランドン・ジェイコブスは5回9yds・1TD。4thダウン1でのランは2回とも彼が成功させ、1ydsTDランも彼だった。

スペシャルチーム

  • キックオフリターンはCBマイカ・ハイドが3回平均23.0yds。3回のうち、20yds地点を超えたリターンはわずか1回だけで、相変わらず不振。
  • パントリターンはCBマイカ・ハイドが3回平均11.3ydsと合格点以上。
  • Pティム・マステイのパントは4回平均45.0yds、ネット平均37.0yds。最初に32ydsリターンを許したあとは、フェアキャッチ2回、アウトオブバウンズ1回。
  • Kメイソン・クロスビーのフィールドゴールは2/2。前半終了間際の57ydsはど真ん中に決まった(ビデオ)。57ydsFG成功は球団史上2位。屋外スタジアムでは球団史上最長。(1位は2011年@ミネソタでのKクロスビーの58yds)
  • キックオフは先週に続いてKメイソン・クロスビーが担当、3回のうちタッチバックは1回。
  • パントカバレッジはWRルーベン・ランドルにいきなり32ydsリターンを許し、先制TDにつながった。キックオフカバレッジは2回平均17.5と文句なしの出来。
  • 第3Qの4thダウン7、パント隊形でSジェニングスがダイレクトスナップを受けて右オフタックルに走ったが、相手の対応もよく、わずかに1stダウンに足りず。

反則は5回38yds。ジャイアンツの反則は3回30ydsとさらに少なかった。

  • 第1Q : ディフェンスが12メン。オフェンスが12メンインザハドル。
  • 第2Q : CBウィリアムズがパスインターフェア8yds。
  • 第3Q : キックオフ中にILBラティモアがホールディング。
  • 第4Q : パントリターン中にCBハウスがイリーガルブロック。

ケガ人

  • DEジョニー・ジョリーが第2Qに鼠蹊部のケガを悪化させて退場。
  • 後半初めあたりでCBジェームズ・ニクソンがヒザを負傷して退場。
  • アクティブ登録から外れたのは、QBロジャース(左鎖骨骨折)、WRハーパー、RTバークレー(ヒザ)、OLBペリー(足/足首)、OLBムルンバ(足首)、CBシールズ(ハムストリング)、CBヘイワード(ハムストリング)。(太字はケガ人)

その他

  • 今日のゲームキャプテンは、FBクーン(オフェンス)、DEラジ(ディフェンス)、CBハイド(スペシャルチーム)の3人。いつもどおり背後に写り込むQBロジャースだが、その表情も冴えない。(写真

2013年11月17日

B.J.ラジに年8ミリオンのオファー

Journal Sentinel紙によると、パッカーズは数か月前にDE B.J.ラジに対して年平均$8ミリオンの契約延長オファーをし、ラジ側がずっと保留しているとのこと。来春FA市場に出た場合にこれ以上の契約を手に入れるのは難しいはず、というのが同紙の見方だ。ある球団首脳の話として、「年$8ミリオンなら、そりゃサインすべきだ。いったいエージェントは誰なんだ?」というコメントも紹介している。ちなみに代理人はQBロジャースやOLBマシューズと同じデヴィッド・ダン。

2009年に1巡10位で入団したB.J.ラジにとって、ベストシーズンはプロ2年目の2010年。ノーズタックルからディフェンシブエンドに移った翌年以降はエリート級の働きができておらず、プレッシャー率やタックル率は年々下がってきている。今年はパスシチュエーションでの出番も減り、ディフェンス全体の56.2%(プロ入り以来最低)しか出場していない。優勝した2010年に7.5サックを挙げたが、この2年間はサックゼロ。2年目のDEマイク・ダニエルズが急成長し、DEジェレル・ウォージーやDEデイトン・ジョーンズといった若手の有望株もいて、パスラッシャーとしては存在感が薄れるばかりだ。

そんな彼になぜ年平均$8ミリオンものオファーをしたのか理解に苦しむが、NTライアン・ピケットとの契約も今年いっぱいで切れる、という事情があるかもしれない。34歳のピケットを短い契約で引き止めるより、まだ27歳のラジを後継NTにと考えているのだろうか。5年間でわずか4試合しか欠場していないタフネスもある。ラジ本人としては、別のスキームの方が能力を発揮できると考えてサインを渋っている可能性もある。

2013年11月16日

Notebook: DEマイク・ダニエルズの躍進

先週はケガによる欠場が2人だけだったが、今週は再び増えてしまった。

Green Bay Packers Injury Report
Player Pos. Injury Wed Thu Fri Status Notes
Aaron Rodgers QB Collarbone × × × Out 欠場
Casey Hayward CB Hamstring × × × Out 欠場
Nick Perry OLB Foot/Ankle × × × Doubtful 欠場
Don Barclay T/G Knee × × × Questionable 欠場の方向
Andy Mulumba OLB Ankle × Questionable 微妙
Evan Dietrich-Smith C Knee × Probable 出場
Ryan Pickett DT Knee Probable 出場
Johnny Jolly DT Groin × × Probable 出場
Clay Matthews OLB Thumb Probable 出場
Mike Neal OLB Abdomen × × Probable 出場
Sam Shields CB Hamstring × Probable 出場
New York Giants Injury Report
Player Pos. Injury Wed Thu Fri Status
Corey Webster CB Groin/Ankle × × × Out
Brandon Jacobs RB Hamstring/Knee × Questionable
Jason Pierre-Paul DE Shoulder × × Questionable
Bear Pascoe TE Ankle × Probable
Terrell Thomas CB Knee × Probable
Probable : 75% chance a player will play
Questionable : 50% chance a player will play
Doubtful : 25% chance a player will play
Out : Player will not play
     
: Full Participation
: Limited Participation
× : Did Not Participate
: Not Listed

2013年11月14日

Notebook: ケガ人たちに朗報

屋内練習場ドン・ハトソン・センターにて今週最初の練習。ケガ人関連で重要なニュースがいくつもある。

2013年11月13日

Notebook: QBマット・フリンと契約

QBウォレス負傷のためQBマット・フリンと正式契約。昨年3月以来の出戻りで、ロジャース復帰まで2番手QBを務めることになった。パッカーズオフェンスをよく知っているFA選手は他にグレアム・ハレルしかおらず、先週フリンがビルズから解雇されたのはまさに渡りに船だった。右ヒジ腱炎については「皮肉なことに休養十分なので治っている」と父親が発言。たとえ完治していなくても、習熟期間なしで使えるQBが他にいないのだからここは目をつぶるしかない。

マット・フリン Matt Flynn はテキサス州出身の28歳。ルイジアナ州立大で全米王座に貢献したあと2008年7巡指名でパッカーズに入団、同期2巡指名のブライアン・ブロームを退けて2番手QBの座をつかんだ。代役先発した2010年第15週NE戦でレーティング100.2、おなじく2011年最終週DET戦で6TDパス(球団記録タイ)・レーティング136.4の好成績を残し、他球団から注目を集める存在となった。

そうして昨年シーホークスとFA契約したものの驚異の新人ラッセル・ウィルソンに敗れ、今年トレードされたレイダーズではテレル・プライアーに敗れた。先月半ばにはビルズと契約したが、先発E.J.マニュエルが復帰したため先週月曜に解雇。1年8か月の間に$14.5ミリオンを稼ぎながら、その間の先発出場はわずか1試合のみ。出場試合数や貢献度を考えると、歴史的なFA失敗例となってしまった。

QBセネカ・ウォレスは移籍後初先発試合の序盤で鼠蹊部を負傷し、インジャリーリザーブでシーズンを終えることになった。回復に2か月もかかる状態ではないが、ロースターにQBを4人置けるチーム状況でないので致し方ない。いわゆるスプリット契約を結んでいたため、IR入りするとサラリーが半減する。(NFLのベースサラリーは週給なので、残り7週間分のみ半減)

2013年11月12日

Packers - Eagles Notebook

2013年11月11日

Packers 13 - 27 Eagles

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
Eagles (5-5) 7 3 17 0 27
Packers (5-4) 0 3 7 3 13

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ランボーフィールドの天気は晴れ、気温は7℃。QBロジャースをケガで欠くパッカーズは、代役QBセネカ・ウォレスが最初のシリーズで負傷。プラクティス・スクワッドから昇格したばかりのQBスコット・トルジーンがよく頑張り、それなりに見せ場を作ることができた。

第1Qに一発ロングTDを成功させたイーグルスに対し、パッカーズは前半で4回得点圏に進みながら、FG失敗などで3点しか奪えない。第3QにはイーグルスがまたもロングTDパスを成功させてリードを広げ、インターセプトからFGを加えて17点差に。QBトルジーンはTEボスティックにNFL初TDを通すが、ディフェンスはまたもWRクーパーへロングTDパスを許してしまう。第4Qには敵陣レッドゾーンでファンブルリカバーを奪ったもののTDを狙ってギャンブル失敗、最後はランで9分半を使い切られて試合終了となった。

ディフェンスはQBフォールズのパス試投わずか18回で228yds・3TDのレーティング149.3を許す失態で、オフェンスを助けるどころか足を引っ張る形に。ラン守備は後半だけで147ydsも走りまくられ、らくらく逃げ切りを許してしまった。

オフェンスではWRジャレット・ボイキンが8回112ydsの活躍。TEブランドン・ボスティックはNFL初タッチダウンを記録している。RBレイシーはラン平均3.0ydsに抑え込まれた。RG T.J.ラングは第2Q途中から代役センターを無難に務めた。

ケガ人を多く出したのも心配なところ。オフェンスではQBウォレス(鼠蹊部)、Cディートリック=スミス(ヒザ)、T/Gバークレー(ヒザ)が負傷退場。ディフェンスではCBヘイワード(ハムストリング)と、復帰したばかりのOLBペリー(足)が負傷退場している。

第1Q

  • PHI陣20 : TEセレックへの8ydsパスとQBキープで1stダウン。RBマッコイの3ydsラン、8ydsランでさらに1stダウン。-4ydsロス、WRクーパー落球で3rdダウン14、サック(DEジョーンズ)でけっきょくパント。
  • GB陣21 : FBクーンへの6ydsパス、RBレイシーの11ydsランで1stダウン。ラン2回で3rdダウン5、WRネルソンへの8ydsパスでPHI陣へ。5ydsラン、WRジョーンズへの13ydsパスでFG圏内へ。連続ロスで3rdダウン14、TEボスティックへのパスはノーゲイン。53ydsFG失敗で先制ならず。
  • PHI陣43 : RBマッコイの2ydsランのあと、WRジャクソンへ55ydsTDパス成功
  • GB陣6 : QBスコット・トルジーン登場。RBレイシーの1ydラン、ロングパス失敗で3rdダウン9、TEクウォレスへのパスは8yds止まり。
  • PHI陣34 : RBマッコイの9ydsラン、20ydsランでGB陣へ。GBオフサイド、PHIホールディング、4ydsラン、6ydsパスで3rdダウン5、サック(DEジョーンズ)でけっきょくパント。
  • GB陣04 : RBレイシーのラン2回で3rdダウン3、3ydsランで1stダウン。さらに3ydsランで第2Qへ。

第2Q

  • WRボイキンへの10ydsパスで1stダウン。RBレイシーの6ydsラン、GBイリーガルフォーメーション、INT未遂で3rdダウン9、WRボイキンに36ydsパスが通ってPHI陣へ。WRジョーンズへのクイックパス9yds、RBレイシーのノーゲイン、TEクウォレスへのパスは通らず4thダウンインチズ。FBクーンの1ydランでギャンブル成功。RBレイシーの7ydsラン、5ydsランでレッドゾーンへ。パス失敗とWRネルソンへの7ydsパスで3rdダウン3、WRネルソンへのパスがインターセプトされて76ydsリターン
  • GB陣27 : QBスクランブル9yds、RBマッコイの-3ydsロスで3rdダウン4、WRアヴァントへのTDパスは通らず。39ydsFG失敗で追加点ならず。
  • GB陣29 : WRボイキンへのクイックパス11ydsのあと、RBスタークスのランが2回止まって3rdダウン8、WRジョーンズへの13ydsパスでPHI陣へ。WRホワイトへの9ydsパス、RBスタークスの3ydsランでさらに1stダウン。RBスタークスのノーゲイン、スクリーンパス9ydsで3rdダウン1、パスを叩き落とされて失敗。42ydsFGはまたも失敗。
  • PHI陣33 : WRジャクソンへの20ydsパスでGB陣へ。ロングパス失敗と1ydランで3rdダウン9となって2ミニッツへ。WRクーパーへの25ydsパスでレッドゾーンへ。GBラフィングザパサーでゴール前10ydsへ。QBスクランブル3ydsとパス失敗で3rdダウン7、WRアヴァントへのパスは通らず。25ydsFG成功で10点差に
  • GB陣20 : TEボスティックへの20ydsパス、WRネルソンへの2ydsパス、WRボイキンへの13ydsパスでPHI陣へ(GBタイムアウト#2)。WRボイキンへの6ydsパスのあとWRネルソンへの30ydsパスが通ってゴール前09ydsへ。残り19秒。パス失敗とWRネルソンへの1ydパスで最後のタイムアウト。WRジョーンズへのパスは惜しくもアウトオブバウンズ。26ydsFGで初得点
  • キックオフリターンで前半終了。

第3Q

  • GB陣23 : RBレイシーの5ydsラン、1ydランで3rdダウン4、WRボイキンへの7ydsパスが通って1stダウン。1ydランのあと連続パス失敗でパント。
  • PHI陣16 : RBマッコイの9ydsラン、30ydsランで一気にGB陣へ。WRクーパーに45ydsTDパスが通って14点差に
  • GB陣20 : RBレイシーの2ydsラン、WRボイキンへの7ydsパス、3ydsランで1stダウン。WRジョーンズへのパスが弾かれてインターセプトに
  • GB陣43 : RBマッコイの18ydsランのあと、WRジャクソンへのクイックパスなどで3rdダウン4、RBマッコイのランは-3ydsのロスに。41ydsFG成功で17点差に
  • GB陣14 : RBレイシーのラン2回とPHIオフサイドで3rdダウン1、TEテイラーへの4ydパスで1stダウン。。ノーゲイン、WRネルソンへの8ydsパス、PHIパスインターフェア30ydsでPHI陣へ。RBレイシーへのスクリーンパス13ydsのあと、TEボスティックに22ydsTDパス成功
  • PHI陣20 : RBマッコイの4ydsラン、WRアヴァントに22ydsパスで1stダウン。WRアヴァントへの3ydsパス、1ydsランで3rdダウン6、QBスクランブル16ydsでGB陣へ。WRクーパーに32ydsTDパス成功
  • GB陣29 : QBスクランブル19ydsで最終Qへ。

第4Q

  • WRジョーンズへのクイックパス8yds、RBレイシーの3ydsランで1stダウン。WRボイキンへのロング失敗、PHIラフィングザパサーでFG圏内へ。サック8yds、GBフォルススタート、WRボイキンへのクイックパスで21ydsゲインして3rdダウン2、WRジョーンズへのパスは通らず。35ydsFG成功で14点差に
  • PHI陣22 : ランが2回止まって3rdダウン10、サック&ファンブルでCBウィリアムズがリカバー
  • PHI陣13 : FBクーンへの3ydsパス、RBレイシーの3ydsランで3rdダウン4、パスを叩き落とされてTDならず。4thダウン4はWRネルソンが惜しくも確保できず、ギャンブル失敗。
  • PHI陣08 : RBマッコイの5ydsラン、6ydsランで1stダウン。7ydsラン、1ydラン、PHIフォルススタートで3rdダウン7、TEケイシーへのスクリーンパス8ydsで1stダウン。RBマッコイの14ydsラン、RBブラウンの8ydsラン、3ydsランでGB陣へ。RBマッコイの9ydsラン、7ydsランでさらに1stダウン。1ydラン(GBタイムアウト#3)、QBキープ9ydsで1stダウンを取って2ミニッツ。ニーダウン3回で試合終了。
Final Team Statistics
  Packers Eagles
Points 13 27
Total Yards 396yds 415yds
First Downs 23回(ラン8・パス13・反則2) 19回(ラン11・パス7・反則1)
     
Rushing 99yds (30回・平均3.3) 204yds (37回・平均5.5)
     
Passing  305yds (29/44・1TD・2INT) 228yds (12/18・3TD・0INT)
Sacked 1回8yds 3回17yds
Passer Rating 74.5 149.3
     
3rd Down Efficiency 7/16 (44%) 4/11 (36%)
     
Turnovers 2回 (INT2/FUM0) 1回 (INT0/FUM1)
     
Field Position 自陣25yds 自陣33yds
Punt 2回48.0yds(ネット48.0yds) 2回38.5yds(ネット37.5yds)
Kickoff Return 4回平均17.3yds 2回平均5.0yds
Punt Return 1回2.0yds 0回
Field Goals 2/4 2/3
     
Penalty 5回31yds 5回65yds
Time of Possession 34分24秒 25分36秒

タイムオブポゼッションはパッカーズが34分24秒。最後の相手シリーズが始まった時点では34分24秒 - 16分04秒だった。

パッカーズの3rdダウン成功率は7/16の44%と上出来で、イーグルスの36%を上回った。1stダウン回数23回も相手の19回を上回っている。

オフェンスの犯したターンオーバーは2つ。どちらもQBトルジーンのミスだった。

  • 第2Q、敵陣ゴール前に攻め込みながら、カバーされているWRネルソンに投げてインターセプトに。自陣まで76ydsもリターンされてしまった。(ビデオ
  • 第3Qの第2シリーズ、QBトルジーンがカバーされているWRジョーンズに無理に投げ込み、DBに弾かれてインターセプトに(ビデオ)。この試合で最も悪いプレーだろう。

ディフェンスの奪ったターンオーバーは1つ。

  • 第4Q、DEダニエルズとCBトラモン・ウィリアムズが2人でサックしてファンブルフォース、CBウィリアムズがリカバー(ビデオ)。サック判定で笛が吹かれたため、チャレンジでファンブルと覆ってもリターンTDが認められなかったのが不運。(直後のオフェンスはギャンブル失敗で得点ならず)

パッカーズは前半5シリーズのうち敵陣で3回の逸機。最初の53ydsFG失敗は仕方がないにしても、第2Q最初のシリーズは敵陣ゴール前まで攻め込みながらエンドゾーンでインターセプト。次のシリーズは42ydsFG失敗。この2シリーズで3点ずつ取っていれば前半は9-10だった。

先発QBセネカ・ウォレスは第1シリーズ末に鼠蹊部を痛めて退場。5/5の25yds。

第2シリーズから登場のQBスコット・トルジーンは24/39・280yds・1TD・2INTのレーティング70.5。

  • それなりにプレッシャーはかかっても、恐れずポケットに留まって投げている。QBセネカ・ウォレスとくらべ球速が速く、WRスクリーンなどクイックなパスもキレがよい。
  • 被サックは1回のみ。相手のパスラッシュの悪さに助けられた面はある。
  • 第3Qの22ydsTDパスは、彼にとってもTEボスティックにとってもNFL初タッチダウン。
  • QBスクランブルは1回19yds。
  • マッカーシーHCは試合後の会見の冒頭で「来週のNYG戦もQBトルジーンが先発」と宣言した。QBウォレスのケガに関係なくQBトルジーンの方がいい、と判断したのだろう。

チームラッシングは30回99yds(平均3.3)。

  • 先発RBエディー・レイシーは24回73yds(平均3.0)。前半は14回52yds(平均3.7)走ったが、後半は10回20yds(平均2.0)とシャットアウトされた。
  • RBジェームズ・スタークスは4回5yds(平均1.3)。すべて第2Qのものだった。スクリーンパスで9yds。
  • RBジョナサン・フランクリンは出番なく、スペシャルチームだけ。
  • FBジョン・クーンは1回2yds、レシービングでも2回10yds。3rdダウンで1バックとして出場する場面が今季最も多かった。

WR/TE陣は以下のとおり。レシーバー陣は全般的にナイスキャッチが多く、QBトルジーンをよく助けた。ただ第2Q末にWRジョーンズ、第4QにWRネルソンがそれぞれエンドゾーンでうまく確保できなかったのが悔やまれる。

  • WRジョーディ・ネルソンは6回56yds。第4Qの4thダウンギャンブル、エンドゾーンへの7ydsTDパスを確保できなかったのが惜しかった。
  • WRジェームズ・ジョーンズは4回44yds。第2Q末のTDパスは片足しか残すことができず、惜しくもTDならず。
  • WRジャレット・ボイキンは8回112ydsの活躍。高いパスをよくキャッチし、クイックパスからのランアフターキャッチも鋭い。第2Qの36ydsパス(ビデオ)は2歩目が着く前に手がアウトオブバウンズに着いていたが、なぜか相手はチャレンジせず。WRネルソンばりの好プレーだったのはたしか。
  • WRマイルズ・ホワイトは1回9ydsのみ。
  • TEアンドリュー・クウォレスは1回8ydsのみ。
  • TEブランドン・ボスティックは3回42yds。第3Qには22ydsのNFL初タッチダウンを成功させた(ビデオ)。

先発OL陣はLTバクティアリ、LGシットン、Cディートリック=スミス、RGラング、RTバークレー。

  • 脳震盪のRG T.J.ラングはぶじ先発出場。
  • 第2QにCディートリック=スミスが負傷し、Cラング、RGバークレー、RTニューハウスの布陣に。第4QにはRGバークレーが負傷し、レーン・テイラーが右ガードに。
  • パスプロテクションはかなりよく、チームのパス305ydsに貢献した。被サックは1回のみ。第4Q、RTニューハウスがDEヴィニー・カリーのインサイドムーヴにあっさり抜かれたもの。
  • ランブロッキングはコンスタントに穴をあけられずに苦しいゲーム。QBロジャースがいなければ相手はラン守備に注力してくるので当然こうなるだろう。

ディフェンスの陣容は以下のとおり。

  • ニッケル隊形が基本で、先発DLはラジとピケット。DEジョリー、DEダニエルズ、DEジョーンズもローテーション。
  • OLBマシューズとOLBペリーが久しぶりに復帰し、先発OLBコンビはマシューズ&ニールだった。ムルンバ(足首)は欠場。OLBパーマーもローテーションに加わっていたが、序盤にラン守備でだらしないプレーをすると、その後はほとんど出番をもらえなかったようだ。
  • CBヘイワードがニッケルバックで先発したが、第4Qに負傷退場。

パス守備はQBニック・フォールズを相手に12/18、228yds、3TD、0INTのレーティング149.3を許した。ロングボム3発で実質的に試合が決まってしまった。

  • RBマッコイのランをコンテインしなければならず、なかなかパスラッシュでプレッシャーをかけられない。ランを止められないのでプレーアクションでロングパスを許す悪循環。
  • パッカーズ守備のサックは3回17yds。最初のDEデイトン・ジョーンズはいったんカバレッジに下がったあとQBスクランブルを見てタックルに成功したもの。2つ目もDEジョーンズで、今度は右サイドからLTピータースをブルラッシュしたもの。第4QにはDEダニエルズとCBウィリアムズが共同サックでファンブルさせた。
  • 第1QのWRデショーン・ジャクソンへの55ydsTDパスは、CBトラモン・ウィリアムズがよいカバーをしていたが、INTしようとしてキャッチできず、リバウンドが相手の胸に(ビデオ)。Sバーネットとぶつかる形にならなければ捕れていたかもしれない。
  • 第3Q最初のWRライリー・クーパーへの45ydsTDパスはおそらくS M.D.ジェニングスのミス(ビデオ)。逆光でボールを見失っていたかもしれない。
  • 第3QのWRライリー・クーパーへの32ydsTDパスはSモーガン・バーネットが振り切られてワイドオープンに。(ビデオ

ラン守備は37回204yds(平均5.5)を許し、後半のゲームをコントロールされる一因となった。

  • 先発RBルショーン・マッコイは25回155yds(平均6.2)。前半は9回41yds(平均4.6yds)だったが、後半だけで16回114yds(平均7.1)とラン守備がガタガタに崩れた。
  • QBフォールズのスクランブルおよびQBキープも5回41yds(ニーダウン除く)と効果的。
  • とくに最後のディフェンスシリーズが屈辱的だった。残り9分32秒からほとんどラン(スクリーンパス1回)で6つ1stダウンを取られ、時間を使い切られて試合終了。先週のベアーズ戦でも第4Qに8分58秒のロングドライブでとどめを刺されたが、また同じことの繰り返し。

スペシャルチーム

  • キックオフリターンはCBマイカ・ハイドが4回平均17.3ydsとよくなかった。
  • パントリターンはCBマイカ・ハイドが1回2.0ydsとこちらもイマイチ。
  • Pティム・マステイのパントは2回平均48.0yds、ネット平均48.0ydsと申し分なし。フェアキャッチ1回、ダウン1回でリターン機会を与えず。
  • Kメイソン・クロスビーのフィールドゴールは2/4。今季初めて2本失敗となった。第1Q、53ydsFGは右アップライトを直撃して失敗。蹴った瞬間から右に出て、風で左に戻ってきたが足りなかった。第2Qの42yds失敗は右にスライス。
  • キックオフはKクロスビーが担当し、4回のうち2回タッチバック。
  • キックオフカバレッジチームは好リターンを許さず。

反則は5回31ydsのみ。イーグルスの反則は5回65yds。

  • 第1Q : OLBペリーがオフサイド。キックオフ中にCBブッシュがイリーガルブロック。
  • 第2Q : イリーガルフォーメーション。OLBマシューズがラフィングザパサー。
  • 第4Q : RTニューハウスがフォルススタート。

ケガ人

  • QBセネカ・ウォレスが最初のシリーズで鼠蹊部を負傷して退場。
  • 第2QにCイヴァン・ディートリック=スミスが右ヒザを負傷して退場。
  • 第2QにCBケイシー・ヘイワードがハムストリングを負傷して退場。また再発か。
  • 第4QにRT/RGドン・バークレーがヒザを負傷して退場。
  • 第4QにOLBニック・ペリーが足を負傷して退場。先月骨折した箇所か。
  • ILBジョーンズとDEジョリーがそれぞれ一時退場したが、次のシリーズから復帰している。相手のノーハドルオフェンスをスローダウンさせるための仮病か。
  • アクティブ登録から外れたのは、QBロジャース(左鎖骨骨折)、WRハーパー、OTシェロッド、DEウィルソン、DEボイド、OLBムルンバ(足首)、CBニクソン。(太字はケガ人)

その他

  • 今日のゲームキャプテンは、LTバクティアリ(オフェンス)、ILBジョーンズ(ディフェンス)、Sバンジョー(スペシャルチーム)の3人。(写真

2013年11月10日

2013年シーズン前半 チームスタッツ集

前半8試合を終えたところでチームスタッツのまとめ。2012年2011年2010年のスタッツも参照のこと。すでに9試合を終えたチームもあるので、TD数など実数の順位については参考程度に。

オフェンス
Total 得点 ラン ランavg ランTD Fum Lost パス パス% パスavg パスTD INT Rate サック 3rd% Red TOP
423.0 29.0 148.6 5.0 8回 12回 5回 274.4 66.3% 8.6 15回 5回 104.5 22回 43.4% 48.4% 31:19
2位 3位 3位 2位 7位T 19位T 14位T 6位 4位 2位 10位 3位T 3位 15位 5位 24位 11位

昨年13位へと大幅ダウンしたトータルオフェンスが2位へとV字回復した。得点も昨年の5位から3位へと向上。ディフェンスのテイクアウェイが大幅減であることを考えれば、ほぼオフェンスだけで得点力をアップさせたといえる。

中でも目立つのはラン攻撃の躍進だ。マッカーシーHC時代(2006-)に入ってからは20位台が定位置で、上位半分に入ったことさえ今年が初めて。平均5.0ydsも素晴らしいのひとこと。対戦8チームのうち7チームがラン守備で上位半分に入っているので、相手守備が弱かったわけではない。RBレイシー(596yds・平均4.4)だけでなくRBスタークス(平均6.0)の走りっぷりも頼もしい。すこし不満があるとすればボールセキュリティ。新人RBコンビがそれぞれ手痛いファンブルロストを犯している。

パス攻撃も昨年より回復。これだけレシーバー陣にケガ人を出しながらパス1回平均ヤーデージが8.6yds(2位)というのは立派だ。ややスランプだった昨年と比べると、手詰まりになることが減った。被サックの大幅減少はOL陣の健闘もあるが、QBロジャースの球離れが速くなったおかげもある。QBロジャースのポケットでの時間は平均2.67秒(10位)で、昨年の2.88秒(23位)よりかなり速い。(投げる、スクランブル、サックされるまでの時間)

悪いのはパスTD数が減ったことで、レーティングを少しダウンさせている。レッドゾーンTD率が昨年の68.6%(2位)から48.4%(24位)へと大幅に下がったのは、敵陣ゴール前の3rdダウンで無理せず投げ捨て、3点で我慢する場面が増えた影響だろう。ただレッドゾーンに進む回数自体が増え(昨年は1試合あたり3.0回、今年は3.9回)、ランTDも増えたため、得点力そのものはアップしている。

ターンオーバー 反則
Takeaways Giveaways DIFF 回数 ヤード
Total Int FumRec Total Int FumLos      
7回 3回 4回 10回 5回 5回 -3 47回 483yds
29位T 31位T 23位 5位T 3位T 14位T 21位T 9位T 16位

2011年まで3年連続でトップ5をキープしていたターンオーバーレシオが昨年は10位に下がり、今年はついに-3まで落ち込んで21位タイとなっている。ターンオーバーレシオがマイナスになったのは2005年以来8年ぶり、マッカーシーHC時代に入ってから初めてのことだ。ターンオーバーのおかげで勝った、と言える試合が今年は1つもない。

最大の要因はディフェンスによるインターセプトの激減。QBへのプレッシャー回数は昨季(1試合平均13.9回)より今季(17.1回)の方が多いので、問題はセカンダリーなのだろう。昨年FSコリンズ、今春CB/Sウッドソンが退団し、頼みのCBヘイワード(昨季6INT)も開幕から6試合欠場したため、ボール・ホークが人材不足。例年少ないファンブルリカバーは、今年は多少マシになっている。

オフェンスによる被インターセプトは例年どおり優秀。今後はQBロジャース欠場で増えるかもしれない。ファンブルロストは2007年からトップ10をキープしてきたが、今季は14位タイとなっている。内訳はスペシャルチームが2つ、新人RBコンビが1つずつ、WRジョーンズが1つ。

昨年急増した反則はかなり減らすことができたが、まだ物足りない。回数のわりに反則ヤーデージが多いのは、CBウィリアムズが第8週にパスインターフェア2回70ydsを取られたことと、不用意なパーソナルファウルが多いせいだろう。反則回数の上位は、LTバクティアリ(6)、CBウィリアムズ(5)、LGシットン(4)、RTバークレー(4)。

反則の種類別では、オフェンスのホールディング(17回)が飛び抜けていて、以下アンネセサリーラフネス(6回)、フォルススタート(5回)となっている。ディフェンスのオフサイド(エンクローチメント等も含む)はわずか2回しかない。

ディフェンス
Total 失点 ラン ラン(1回) ランTD Fum FumRec パス パス% パスavg パスTD INT Rating サック 3rd% Red
345.0 23.1 94.5 4.0 7回 8回 4回 250.5 60.0% 7.5 14回 3回 95.3 24回 36.7% 69.2%
15位 14位 5位 11位T 18位T 25位T 23位T 20位 21位 19位T 17位T 30位T 24位 12位 10位 32位

昨季11位まで回復したトータルディフェンスが今季は15位と、可もなく不可もなし。ターンオーバーの項で取り上げたように、テイクアウェイの少なさはおおいに物足りない。3rdダウン成功率を比較的低く抑えているのに、レッドゾーンTD率がNFL最下位の69.2%なのは、自陣に攻め込まれて脆いということか。これでよく失点が14位に留まっているものだ。

トータルヤーデージでは横ばいに近いが、その内容は大きく変化している。ラン守備がヤーデージで5位、1回平均11位タイと大きく向上したのに対し、パス守備はすべての数字が悪化している。とくに相手QBレーティング、インターセプト数の悪化がひどい。強力パスオフェンスとの対戦が多かったわけではなく(パス2位のDETはWRカルヴィン・ジョンソンを欠いていた)、ガーベッジタイムのTDが多かったことも言い訳にはならないだろう。

1試合あたりのサック数はほぼ横ばいで、1か月にわたって先発両OLBを欠いていたことを考えれば健闘している。今後はマシューズやペリーが戻ってくるのでパスラッシュ向上に期待したい。ただし今後対戦する8チームのうち、MINを除く7チームはパス攻撃で上位半分に入っている。

スペシャルチーム
Kickoff Punt Kickoff Ret. Punt Ret. Field Goals
Avg. TB TB率 Coverage Avg. In20 TB Coverage Net Avg. Long Avg. Long 成功率 回数
65.6 20回 31.0% 31.0 44.6 11回 4回 9.8 39.3 16.3 31 13.4 93 90.5% 19回
15位 16位 29位 32位 21位 24位T 19位T 22位 19位T 32位 28位 5位 1位 3位 3位

スペシャルチームでは、カバレッジチームとキックオフリターンが大きく数字を下げ、パントリターンとフィールドゴールが大きく成績を向上させている。

カバレッジチームの不振は、スペシャルチームの中核にケガや先発昇格する選手が多く、経験の浅いルーキーたちが投入されたせいだろう。キックオフカバレッジ31.0ydsがNFL最下位といっても、試合の中でそれほど大きな痛手になっているわけではない。いまはリターン回数そのものが多くなく、相手リターナーがエンドゾーン最奥部から走ればそれだけ無意味なヤーデージが増える。

キックオフのタッチバック率が低いのは残念。PマステイにしろKクロスビーにしろ、もう少し数多くエンドゾーンから蹴り出してほしかった。今後は天候が厳しくなるのでもっと飛ばなくなるはず。

最もひどいのはキックオフリターン。リターナーの人材不足とブロッキングの不振が重なり、エンドゾーンからリターンしたらまず20ydsまで到達できない。ここはシーズン半ばまで来ても光明は見えていない。いっぽうパントリターンは第5週からCBマイカ・ハイドを起用したことで大きく改善し、平均13.4ydsでNFL3位につけている。とくに速いリターナーではないが、縦に突っ込む思い切りのよさとタックルを振り払う強さがある。

Kメイソン・クロスビーのフィールドゴールは昨季63.6%(最下位)の大不振から立ち直り、なんと90.5%でNFL3位に。ただこれから気候が厳しくなってくれば、成功率は多少落ちてくるだろう。FG回数が増えているのはオフェンスのレッドゾーンTD率が下がったため。

Pティム・マステイのパントはまずまずといえる。ネット39.3ydsはこのままいけば球団史上最高の数字。パント30回のうち、相手はわずか8回しかリターンしていないので(NFL2番目に少ない)、リターン平均で9.8ydsを許しているといっても大きな痛手ではない。パント30回の内訳は、ダウン3回/アウトオブバウンズ6回/フェアキャッチ9回/タッチバック4回/リターン8回。タッチバックはもう少し減らしたいところ。

2013年11月 9日

Notebook: RGラングは出場へ

Green Bay Packers Injury Report
Player Pos. Injury Wed Thu Fri Status Notes
Aaron Rodgers QB Collarbone × × × Out 欠場
Andy Mulumba OLB Ankle × Doubtful 欠場
T.J. Lang OG Concussion × × Questionable 出場の方向
Nick Perry OLB Foot Questionable 微妙
Ryan Pickett DT Knee Probable 出場
Clay Matthews OLB Thumb Probable 出場(5試合ぶり)
Mike Neal OLB Knee Probable 出場
Philadelphia Eagles Injury Report
Player Pos. Injury Wed Thu Fri Status
Michael Vick QB Hamstring Doubtful
Bradley Fletcher CB Pectoral Questionable
Chris Polk RB Shoulder/Knee Probable
Damaris Johnson WR Ankle Probable
Jason Peters OT Pecoral/Shoulder Probable
Julian Vandervelde OG Knee Probable
Cedric Thornton DE Knee × Probable
Jake Knott LB Hamstring × Probable
Roc Carmichael CB Groin Probable
Patrick Chung S Shoulder Probable
Probable : 75% chance a player will play
Questionable : 50% chance a player will play
Doubtful : 25% chance a player will play
Out : Player will not play
     
: Full Participation
: Limited Participation
× : Did Not Participate
: Not Listed

2013年11月 7日

Notebook: OLBマシューズとOLBペリーが復帰

なんとも目まぐるしい2日間を終えて今週の初練習。普段は午前11時台だが、マンデーナイト明けを考慮して午後3時半からの練習となった。

2013年11月 6日

Notebook: TEフィンリーをIRへ

パッカーズはTEジャーマイケル・フィンリー(首)とILBサム・バーリントン(ハムストリング)をインジャリーリザーブに入れ、PUPリストのOTデレク・シェロッドをロースターに入れた。QBとOLを補強するための措置だが、なぜかQBスコット・トルジーン(プラクティス・スクワッド)の昇格はまだ発表されていない。ひょっとして他から誘いがあって交渉に時間がかかっているのだろうか。プラクティス・スクワッドのままでも同じように練習できるので、土曜まで待って昇格させてもかまわないが。

QBロジャースは鎖骨骨折

QBアーロン・ロジャースがいつものラジオ番組に出演し、ケガの状況と率直な気持ちを語った。大きなケガをした選手がすぐ翌日にこれだけ話してくれるのは、NFLでは珍しいことだ。着替えてフィールドに戻った時のファンからの温かい声援を思い出し、声をつまらせる場面もあった。

◆ ◆ ◆

鎖骨の骨折だった。まだ検査のプロセスを進めている最中だけど、鎖骨にひびが入っていることはわかっている。ただ報道(復帰まで3週など)されているのと違い、復帰までのタイムテーブルはまだ話し合ってもいない」

「回復を早めるためのマッサージやさまざまな手当てがなく、ただ骨がくっつくのを待つしかないのがつらいところ。これまで僕はケガの治りが早い方だったし、回復予想の中で早い方になることを願っている」

「3rdダウンで僕はポケットの中でステップアップし、右へ動き、ジョーディ(WRネルソン)、そしてジェームズ(WRジョーンズ)へパスを投げようとした。そこへシェイ(DEマクレリン)につかまれ、なんとか逃れようとした。彼がベア・ハグするような形になり、思ったより速く叩きつけられ、僕の腕が体の下に入ってしまった。フットボール人生の中で数え切れないほど肩から倒れているけど、こんな形は初めてだった。背中や肩から落ちるときは何とか転がるようにするけど、今回はあっという間だった。フィールドから出るときにはかなりの痛みがあった」

◆ ◆ ◆

「いつだって最初に思うのは、『このくらい我慢してプレーできる』だ。これまでもいろいろなケガを押してフィールドに戻り、そのうちに痛みは消えていった。月曜や火曜には痛みがあっても、なんとかなってきた。でも今回のはこれまでに感じたよりずっと大きな痛みだ。サイドラインでは思ったように投げられなかった。X線検査に合意し、できるだけ早くフィールドに戻れるよう、急いでロッカールームに向かった。今朝Dr.マッケンジーに文句を言われたよ。あんなに速く走られても、私は十分にストレッチしていなかったからついていけなかったって」

「僕はフィールドに戻ってプレーすることを考えてた。X線検査を受け、ドクターと話をした。かなりの痛みがある。パッドを外すのにもたいへんな痛みが伴った。そうしてトレーニングルームで座っていると、TVの音声が聞こえ、『ロジャースは今日は復帰できない』などと言ってる。『ちょっと待ってよ、やれるかどうか試させてよ』と僕は言った。だから再びパッドを着け、動けるかどうか試した」

「グレッグ・ヴァンローテン(IR入り)がいたから彼にスナップしてもらい、ランドール(WRコブ)相手に投げてみた。あの痛みのレベルといったら相当なものだった。そこで僕はハーフタイムまで待ち、戻ってきた選手たちをロッカールームで迎えた。あまりの痛みのひどさに復帰は無理と観念し、着替えてフィールドに戻ることに決めた」

「フットボールというのは荒っぽい競技だ。フットボールを愛しているから、僕らは体を危険にさらすこともいとわない。フィールドに戻ったときスタンドから大きな温かい声援を受け、あれは・・・あれは本当に特別な瞬間だった。僕のキャリアでも五本の指に入るだろう。今もあの瞬間を思い出し、感動で胸がいっぱいになってしまう」(声が震えている)

「サイドラインではスコット(QBトルジーン)とトム(クレメンツOC)の横にいたので、どんなプレーコールかすべてわかった。セネカには写真を見ながらアドバイスもした。少しでも彼の助けになりたかったし、違った角度で見られることは助けになると思った。とにかく僕はそこにいて仲間を助けたかった。それだけの気持ちだ」

◆ ◆ ◆

「今後は必要なだけ検査を重ねていくことになる。あとは治るのを待つだけ。忘れてならないのは、『次の選手が頑張る』というこのチームのメンタリティだ。この番組で何度も言ってきたことだけど、僕だろうとクレイだろうとジェームズだろうとランドールだろうと、"Next man up"の気構えを忘れないこと」

「先週の練習でセネカ・ウォレスは1stチームでの出番がごくわずかだった。今後は1stチームで練習を重ねることができるし、僕らは彼に大きな信頼を寄せている。だからこそ彼を獲ったんだしね。彼は練習ですごくいいパスを投げているし、非常に聡明だ。今回は先発QBとしてイーグルス戦のためにずっと準備することができる。選手たちは彼を支持しているけど、ファンのみなさんも同じようにしてほしいと思う」

「準備なしでいきなり投入されるのは大変だ。僕がダラス戦(2007年第13週)で途中出場したとき、前週の練習で僕はたぶん4スナップぐらいしか1stチームでプレーしなかった。スカウトチームは相手チームを模したプレーをするだけだからね。だから、今週のセネカはこれまでとは違った状況になる。先発出場する準備をして試合を迎えるのは自信になるだろう」

◆ ◆ ◆

ケガを押してプレーするためには、痛みへの耐性と、今後の健康を危険にさらすことのバランスを考えることが重要だ。僕はこれまで常に、痛みを我慢して体を危険にさらしながらプレーしてきた。高校や大学でのヒザなど、いろいろなケガがあった。僕ら選手はみんなそうだ。痛みへの耐性が高ければプレーを続けることもあるけど、今回は骨の問題だ。無理をしたらより大きなケガにつながってしまう。でも僕の個性をみなさんご存知のように、僕はできるだけ早く復帰できるよう努力するだろう」

「これは鎖骨骨折であって、重大なケガなんだ。今後の検査でもっと詳しいことがわかると思うけど、現時点では(復帰時期について)ドクターも僕も何も話し合ってなどいない。だからああいった報道はちょっと馬鹿げている。できるだけ早く回復することをみんな願ってはいるけど、これは重いケガなんだから」

Packers - Bears Notebook

パッカーズはケガ人続出に打ち勝てる力がある。ただしロジャースを除いては、というのが地元各メディアのムード。

QBロジャースは3週間程度か

ベアーズ戦で左鎖骨を負傷したQBアーロン・ロジャースへの初期診断は「左鎖骨の小さなヒビで、3週間ほどで復帰できるかも」ということらしい。現在は詳細な検査を待っているところ。

 

2013年11月 5日

Packers 20 - 27 Bears

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
Bears (5-3) 7 10 7 3 27
Packers (5-3) 10 0 10 0 20

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ランボーフィールドの気温は9℃。強い風が吹いている。パッカーズはWRジェームズ・ジョーンズとILBブラッド・ジョーンズが復帰。ベアーズはバイウィーク明けだがQBカトラーとLBブリッグスが欠場。序盤の負傷でQBロジャースを失ったパッカーズはラン攻撃とスペシャルチームのビッグプレーで接戦に持ち込んだものの、第3Q途中からは手詰まりに。最後はディフェンスが大きく崩れて逆転勝利はならなかった。ベアーズ戦の連勝は6でストップし、ライオンズを含めた3チームが地区首位に並んだ。

◆ ◆ ◆

試合最初のシリーズでQBロジャースがサックされた際に左鎖骨を負傷して退場(ビデオ)。これですべてが変わってしまった。ラン攻撃は引き続き好調だが、代役QBウォレスは3rdダウンコンバージョンを一度も成功させることができない。後半途中から相手ラン守備がよくなると完全に手詰まりとなり、ベアーズの逆転&逃げ切りを阻止できなかった。

ディフェンスでは、前半はパス、後半はランに苦しんだ。代役QBジョシュ・マカウンは3rdダウンで勝負強く、WRマーシャルとWRジェフリーの高さとフィジカルさにDB陣が圧倒された。前半よく頑張っていたラン守備も後半に崩れ、第4Qだけで87ydsラッシング。8分58秒のFGドライブでとどめを刺された。

◆ ◆ ◆

QBアーロン・ロジャースの左鎖骨のケガについて、試合後のヘッドコーチ会見では何も明かされずじまい。鎖骨骨折であればふつう6週間程度。胸鎖関節の捻挫であれば、軽度で2週前後、中程度で4週前後、重度で6週から8週、といった感じらしい。第2QにOLBアンディ・ムルンバ(足首)とILBサム・バーリントン(ハムストリング)が負傷退場、RG T.J.ラングは脳震盪のため後半は出場しなかった。

 

第1Q

  • GB陣20 : QBスクランブル9ydsとCHIフェイスマスクで1stダウン。RBレイシーの2ydsランのあとWRネルソンへ27ydsパスが通ってFG圏内へ。RBレイシーの16ydsランでレッドゾーンへ。2ydsラン、投げ捨てで3rdダウン8、サック(QBロジャース負傷)されてTDならず。30ydsFG成功で3点先制
  • CHI陣29 : WRマーシャルへの12ydsパス、19ydsパス、WRジェフリーへのクイックパスが13ydsゲインしてFG圏内へ。ロングパス失敗、RBフォーテイの4ydsランで3rdダウン6、WRマーシャルに23ydsTDパス成功
  • GB陣20 : 代役QBセネカ・ウォレス登場。RBレイシーの2ydsラン、8ydsランで1stダウン。1ydラン、18ydsランでハーフライン付近へ。WRホワイトへの8ydsパス、4ydsランでさらに1stダウン。4ydsランのあと、DEペッパーズがパスをティップしてそのままインターセプト、14ydsリターン
  • GB陣45 : TEベネット落球などで3rdダウン8、サック(DEジョーンズ)で3&アウト。ILBラティモアのパントブロックでCHI陣32へ。
  • CHI陣32 : RBスタークスの32ydsTDランが飛び出して逆転。
  • CHI陣13 : RBフォーテイの-2ydsロス、WRジェフリーへの10ydsパス、16ydsパスで1stダウン。3ydsランなどで3rdダウン6、パスは通らずパント。

第2Q

  • GB陣14 : QBスクランブル-3yds、RBレイシーの2ydsランで3rdダウン11、TEクウォレスへのパスは7yds止まり。
  • CHI陣40 : 2ydsランのあと、RBフォーテイへのショートパスが33ydsのロングゲインに。スクリーンパス不発のあと、TEベネットへ27ydsパスが通ってゴール前01ydへ。RBブッシュが止まったあと、RBフォーテイが1ydTDラン成功
  • GB陣28 : RBスタークスのラン2回で3rdダウン10、WRネルソンへのパスは8yds止まり。
  • CHI陣13 : RBフォーテイのラン2回で3rdダウン4、WRマーシャルへのパスは通らず。
  • GB陣41 : TEクウォレスへの5ydsパス、WRボイキンへの15ydsパスでCHI陣へ。RBレイシーの-1ydロス、パス失敗で3rdダウン11、TEクウォレスはサイドライン際でぎりぎり確保できず。
  • CHI陣01 : パス失敗の後、WRマーシャルへの16ydsパスが通って1stダウン。RBフォーテイの8ydsラン、17ydsラン、RBブッシュの2ydsランで2ミニッツ。RBブッシュへの15ydsパス、WRマーシャルへの14ydsパスでFG圏内へ。3rdダウン9から、QBスクランブル20ydsでゴール前06ydsへ。パス失敗で残り02秒、24ydsFG成功でハーフタイムへ。

第3Q

  • CHI陣21 : 3rdダウン7からRBフォーテイ落球で3&アウト。
  • GB陣43 : RBレイシーの56ydsランが出てCHI陣01へ。RBレイシーの1ydTDランで同点に
  • サプライズ・オンサイドキック成功でパッカーズ攻撃に。
  • GB陣49 : RBレイシーの12ydsラン、4ydsラン、TEクウォレスへの5ydsパス、RBスタークスの3ydsランで1stダウン。RBスタークスの5ydsラン、WRジョーンズへの17ydsパスでゴール前06ydsへ。RBスタークスの1ydランのあと連続パス失敗でTDならず。23ydsFG成功で3点リード
  • CHI陣19 : ロングボム失敗と1ydランで3rdダウン9、WRジェフリーへの15ydsパスで1stダウン。。3rdダウン5からWRジェフリーへのパスは通らず。
  • GB陣19 : パス失敗とRBレイシーの4ydsランで3rdダウン6、投げ捨てで3&アウト。
  • GB陣47 : WRマーシャルへの12ydsパス、RBフォーテイへの12ydsパスでFG圏内へ。RBフォーテイの5ydsラン、11ydsランでゴール前06ydsへ迫り、最後はWRジェフリーに6ydsTDパスが通ってまたも逆転。
  • GB陣14 : RBレイシーの4ydsラン、WRネルソンへの18ydsパスで1stダウン。TEクウォレスへの12ydsパス、RBレイシーの3ydsランで最終Qへ。

第4Q

  • RBレイシーの2ydsランで3rdダウン5、パスを叩き落とされてけっきょくパント。
  • CHI陣10 : 投げ捨て、RBフォーテイの15ydsランで1stダウン。3rdダウン9からパス失敗でパント。
  • GB陣34 : RBレイシーの6ydsラン、-2ydsロスとCHIフェイスマスクで1stダウン。TEクウォレスへの5ydsパス、RBレイシーの2ydsランで3rdダウン3、サックされてパント。
  • CHI陣11 : RBフォーテイの12ydsランのあと、3rdダウン9からTEベネットへのパスは1インチ足りず。RBフォーテイのランでギャンブル成功。CHIイリーガルモーションなどで3rdダウン6、WRマーシャルへの11ydsパスでさらに1stダウン。9ydsラン、3ydsラン、15ydsランでFG圏内へ。3ydsラン、2ydsランで2ミニッツ。8ydsランで1stダウン。CHIホールディング、3ydsラン(GBタイムアウト#1)、3ydsラン(GBタイムアウト#2)、6ydsラン(GBタイムアウト#3)。27ydsFG成功で7点差に
  • GB陣25 : 残り46秒。WRネルソンへの15ydsパスのあと、連続サックで試合終了。
Final Team Statistics
  Packers Bears
Points 20 27
Total Yards 312yds 442yds
First Downs 17回(ラン6・パス9・反則2) 25回(ラン10・パス15・反則0)
     
Rushing 199yds (29回・平均6.9) 171yds (33回・平均5.2)
     
Passing  141yds (12/21・0TD・1INT) 272yds (22/41・2TD・0INT)
Sacked 5回28yds 1回1yds
Passer Rating 57.8 90.7
     
3rd Down Efficiency 1/9 (11%) 6/14 (43%)
     
Turnovers 1回 (INT1/FUM0) 0回 (INT0/FUM0)
     
Field Position 自陣31yds 自陣24yds
Punt 6回41.7yds(ネット37.8yds) 5回42.0yds(ネット33.0yds)
Kickoff Return 3回平均20.7yds 4回平均22.5yds
Punt Return 2回平均6.0yds 1回23.0yds
Field Goals 2/2 2/2
     
Penalty 0回 4回45yds
Time of Possession 26分51秒 33分09秒

トータルヤーデージはパッカーズ312ydsに対してベアーズが442ydsと完敗。パス攻撃の力の差がもろに出た。

3rdダウン成功率はパッカーズが1/9の11%。ベアーズは6/14の43%。ここが勝負を分けたか。

オフェンスの犯したターンオーバーは1つ。

  • ラン・パス・オプションでQBウォレスがWRネルソンにクイック・スラントを投げようとし、長身DEペッパーズにティップされてインターセプト。さいわいディフェンスの頑張りで失点は逃れたものの、敵陣35ydsのチャンスだったので逸機は残念。

ディフェンスの奪ったターンオーバーはゼロ。

先発QBアーロン・ロジャースはパス1/2の27yds、ラン9yds。第1シリーズ末に負傷退場。

第2シリーズから登場のQBセネカ・ウォレスは11/19、114yds、0TD、1INTでレーティング53.4。

  • 3rdダウン成功はゼロ。QBマカウンとの差がここではっきり出てしまった。
  • 機動力を活かしてブーツレグからTEクウォレスに投げるプレーコールが多い。ダウンフィールドへのパスが非常に少なく、アウトサイドのレシーバーが活かせない。
  • インターセプトを含め、DEジュリアス・ペッパーズにディフレクトされたプレーが2回。
  • QBスクランブル機会は1回のみ。(-3ydsで被サック扱い)

チームラッシングは29回199yds(平均6.9)、2TD。

  • 先発RBエディー・レイシーは22回150yds(平均6.8)・1TD。56ydsラン(ビデオ)は突っ込んできたセーフティとすれ違い。直後の1ydTDラン(ビデオ)は2バック・3TE・0WR隊形で、FBクーンとRTニューハウスがナイスブロック。
  • RBジェームズ・スタークスは6回40yds(平均6.7)・1TD。第1Qの32ydsTDランはドロープレーで、信じられないような大きな穴が開いてFBクーンが行き場に困るほどだった。(ビデオ

WR/TE陣は以下のとおり。

  • WRジョーディ・ネルソンは4回67yds(ターゲット9回)。
  • 3試合ぶり復帰のWRジェームズ・ジョーンズは1回17yds(ターゲット3回)。キャッチ後にファンブルがあったが、なんとか自分でリカバー。
  • WRジャレット・ボイキンは1回15yds。ターゲットもその1回のみ。
  • WRマイルズ・ホワイトは1回8yds。ターゲットもその1回のみ。
  • 先発TEアンドリュー・クウォレスが5回34yds(ターゲット7回)と出番が多かった。ショートパスばかりでなかなか1stダウンに結び付かない。
  • その他のTE陣はパスキャッチ機会なし。

先発OL陣はLTバクティアリ、LGシットン、Cディートリック=スミス、RGラング、RTバークレー。

  • 前半にRGラングが脳震盪を起こし、後半冒頭からRTニューハウス&RGバークレーの布陣に。
  • 被サックは5回28yds。パスプロテクションは可もなし不可もなしといったところか。これまではQBロジャースのおかげで被サックが少なかったのだと思い知る結果に。
  • QBロジャースが負傷したプレーは、RTバークレーが相手DEマクレリンを外に追いやったところをスクランブルするいつものパターンだったが、DEマクレリンの反応が非常に速く、後ろから捕まる形に。必ずしもRTバークレーのミスを責められないかもしれない。
  • 第2Q冒頭の被サックは左アウトサイドへスクランブルした結果、3ydsロスしてアウトオブバウンズに出た。QBロジャースならスクランブルせず前にステップアップしてパスを投げたかもしれない。第4Q残り10分の被サックはRTニューハウスがDEマクレリンにスピンムーヴで簡単に抜かれたもの。試合最後から2プレー目はRGバークレーがDTウートンに抜かれたもの。試合最後はロングパスを投げようと時間をかけたところでDEマクレリンに捕まったカバレッジサック。
  • ランブロッキングは今回も好調。後半途中からランが出なくなったのは、RGラング負傷退場の影響よりも、パスの脅威がないため相手がラン守備に注力できたことが大きかったのでは。

ディフェンスの陣容は以下のとおり。

  • ILBブラッド・ジョーンズが先発に復帰。フル出場はせず、シリーズごとにILBラティモアとローテーションしていた。ラティモアがスペシャルチームに復帰したおかげでパントブロックが生まれた。
  • 今回も両OLBが欠場し、ニールとムルンバが先発出場。パーマーもローテーションに。第2Qにムルンバが負傷退場し、OLBはニールとパーマーだけになってしまった。
  • 試合最初のニッケルバックはCBデヴォン・ハウスだったが、その後はCBケイシー・ヘイワード(復帰2戦目)の出番が多かった。ダイムバックにCBマイカ・ハイド。
  • DE C.J.ウィルソンは今季3回目のインアクティブ。

パス守備はQBジョシュ・マカウンを22/41、272yds、2TD、0INTのレーティング90.7。QBスクランブルは1回20yds。

  • 前半は14/22・196yds・1TDのレーティング107.4。後半は8/19・76yds・1TDのレーティング71.4。
  • パス成功率こそ低かったが、3rdダウンロングの大事なところでミドルレンジのパスをよく通した。パッカーズのQBウォレスとはすべてにおいて対照的。
  • 先発両OLBの負傷以来ずっとだが、アウトサイドのパスラッシュはゼロに等しい。ブリッツを入れなければプレッシャーをかけることができず、その場合でもQBマカウンはぎりぎりのタイミングでパスを通してしまう。
  • パッカーズ守備のサックは1回、それもスクランブル途上にかろうじて捕まえただけ。DEジョーンズのめでたいキャリア初サック。
  • パスカバレッジはWRマーシャルとWRジェフリーの大型コンビに手を焼いた。悪くないカバレッジをしていても無理やりパスを通されてしまう感じ。

ラン守備は33回171yds(平均5.2)。

  • 前半はQBスクランブル20ydsを除いてラン13回44yds(平均3.4)。後半は19回107yds(平均5.6)と散々だった。
  • 先発RBマット・フォーテイは24回125yds(平均5.2)・1TD。RBマイケル・ブッシュは7回25回(平均3.6)。
  • 第4Q残り9分48秒からのドライブが痛恨。ここでラン守備が持ちこたえられず、18プレー、80yds、8分58秒のFGドライブを成功されてとどめを刺された。
  • OLBムルンバが第2Qに負傷退場したことも後半のラン守備悪化の一因かもしれない。アウトサイドでエッジを作れずに外を回られるランプレーが増えた。

スペシャルチームは優勢だった。平均フィールドポジションで7yds上回り、そのうえパントブロックとサプライズ・オンサイドキックも成功させた。

  • キックオフリターンはCBマイカ・ハイドが2回平均25.0yds。ブロッキングも相変わらず悪く、ロクなリターンが出ない。
  • パントリターンはCBマイカ・ハイドが2回平均6.0yds。
  • Pティム・マステイのパントは6回平均41.7yds、ネット平均37.8yds、インサイド20が4回。相手がKRヘスターということで、長さよりもハングタイムや方向性を優先し、申し分のない内容だった。アウトオブバウンズが2回、ダウンが1回、フェアキャッチが2回、リターンが1回のみ。
  • KRデヴィン・ヘスター相手のカバレッジチームは、キックオフカバレッジで4回平均22.5yds(最長29yds)と申し分ない出来。パントカバレッジでは唯一のリターン機会に23ydsを許した。
  • Kメイソン・クロスビーのフィールドゴールは2/2。30ydsと23ydsのイージーなものだけ。
  • キックオフはKクロスビーが担当、KRヘスターに一度もビッグリターンを許さなかった。
  • 第1Q、ILBジャマリ・ラティモアが見事にパントブロックビデオ)。直後にRBスタークスのTDランが飛び出した。
  • 第3Q、同点に追いついた直後のキックオフでサプライズ・オンサイドキックに成功。ワンバウンドで高く浮かせたKクロスビーのキックが上手かった。CBハイドが最初にタッチし、最後はILBラティモアが押さえた。

反則はなんとゼロ。ベアーズの反則は4回45yds。

ケガ人

  • 第1シリーズでQBアーロン・ロジャースがサックされて負傷退場。第2Qの半ばになって「左鎖骨の負傷でOUT」と明らかにされた。詳しいことはまだわからない。前述のように、もし鎖骨骨折ならば6週間が標準的なところ。
  • 第2Q、OLBアンディ・ムルンバが足首を痛めて退場。カートでロッカールームに向かったところを見ると軽くなさそうだ。
  • 第2Q、サム・バーリントンがハムストリングを負傷して退場。程度は不明。
  • RG T.J.ラングは脳震盪のため後半は出場せず。第1Qのインターセプトされたプレーで頭を打ったようだ。
  • アクティブ登録から外れたのは、WRハーパー、TEフィンリー(首)、DEウィルソン、DEボイド、OLBマシューズ(親指骨折)、OLBペリー(足骨折)、CBジェームズ・ニクソン。(太字はケガ人)
  • 予告されていたとおり、この日の昼間にOLBクレイ・マシューズは骨折した親指からピンを抜く手術を受けた。「ピンを抜いたときに患部がどのような状態かわかる」とのことだったが、どうなっただろうか。復帰する場合もギブスで固めてプレーする必要がある。

その他

  • 今日のゲームキャプテンは、WRネルソン(オフェンス)、CBウィリアムズ(ディフェンス)、CBハウス(スペシャルチーム)の3人。(写真
  • QBロジャースによるおなじみState Farm社の新作CMが今日からお披露目(ビデオ)。今回は本物のマイク・ディトカまで登場する。

2013年11月 4日

Notebook: CB陣のペーパーテスト

Green Bay Packers Injury Report
Player Pos. Injury Thu Fri Sat Status Notes
Jermichael Finley TE Neck Out Out Out Out 欠場
Clay Matthews OLB Thumb Out Out Out Out 欠場
Nick Perry OLB Foot × × × Doubtful 欠場
James Jones WR Knee Questionable 微妙
Brad Jones ILB Hamstring Probable 出場(4試合ぶり)
Ryan Taylor TE Knee × Probable 出場(3試合ぶり)
Sam Shields CB Toes × Probable 出場
Chicago Bears Injury Report
Player Pos. Injury Thu Fri Sat Status
Jay Cutler QB Groin × × × Out
Lance Briggs LB Shoulder × × × Out
Joe Anderson WR Abdomen Questionable
Blake Costanzo LB Knee × Probable
Charles Tillman CB Knee × Probable
Major Wright S Knee Probable
Probable : 75% chance a player will play
Questionable : 50% chance a player will play
Doubtful : 25% chance a player will play
Out : Player will not play
     
: Full Participation
: Limited Participation
× : Did Not Participate
: Not Listed

2013年11月 2日

Notebook: WRジョーンズが復帰

今週唯一のフルパッド練習。

2013年11月 1日

Notebook: 新人LTバクティアリの強み

今週はマンデーナイト前のロングウィークであるため、月火は連休、水曜はミーティングだけ、木曜に初練習となった。