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Packers - Vikings Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2013年10月29日
- マイク・マッカーシーHC。「今日はこのチームにとても感動させられた。オフェンスはよい点が多々あったと思う。(ケガ人続出で)この2週間はアジャストメントを強いられた。今季は(3WR隊形が主体で)あまり使っていなかったが、今回はさまざまなパーソネル・グループを使った。自分たちのスタイルやゲームマネジメントを変えざるをえなかったからだ。アーロン・ロジャースと選手たちをどれだけ称賛しても足りない。これだけのアジャストメントを彼らは非常にしっかりとこなしてくれた」
- マッカーシーHCはメトロドームでの通算成績を5勝3敗(ここ2年は3勝1敗)で終えた。「記念にフィールド・パスをとっておくよ。ここはアウェーチームにはタフな場所だった。我々はチームとして向上してきている。若手選手たちはタフな環境でのハードノーズな同地区対決を乗り越えて勝利をつかんでくれた。今日の勝利に心から満足している」
- QBアーロン・ロジャース。「いきなりリターンTDされて0-7というのはタフなスタートだった。ロードでこうした状況は望ましくない。でも僕らはよく反撃できた。最初のTDシリーズがおそらくいちばん重要なドライブだっただろう」「今日はこのチームに負けるわけにはいかない、(ケガ人続出のいま)自分がチームを背負わなくては、と思っていた」
- 前後半それぞれ最初のロングドライブ成功が圧勝への流れを作った。7点リードされた第1シリーズ、RBフランクリンの拙いリターンで自陣10ydsからの攻撃となったが、14プレー/90yds/7分24秒のTDドライブをWRネルソンへのTDパスで完結。うち3rdダウン成功が4回。後半最初は15プレー/80yds/8分10秒のTDドライブ。うち3rdダウン成功が2回、4thダウン成功が1回。
- QBアーロン・ロジャースについてマッカーシーHC。「彼にとってベストシーズンの1つになりつつある。スタッツには表れないが、彼は月曜から土曜まで大きな課題に取り組まなければならなかった。システムに変更を加え、経験の浅い若手たちと呼吸を合わせ、ゲームプランを信頼して本番に臨んだ」「ウチは(ケガ人続出の前は)ノーハドルがとてもよい感じで、歯車がよく噛み合っていた。しかし今は違う方向へ向かわなければならない。彼はその変化を主導しなければならないし、彼抜きで上手くはいかないのは言うまでもない」
- 今回QBロジャースは3rdダウンでのパスが10/10・172yds・2TDでレーティング158.3(パーフェクト)。
- ProFootballFocusによると、QBロジャースはパス29回のうち投げ捨てを除く26回のうち、イージーな落球が1回(WRホワイト)、本当のパス失敗はわずか2回だけだった。
- WRネルソンへの2つのTDパスは、QBロジャースとの呼吸のよさが如実に表れたピンポイントのプレーだった(ビデオ)。1つ目は、タイトにカバーされながらエンドゾーンで振り向いた瞬間、CBロビンソンの頭の横をボールがすり抜けてきた。2つ目は相手のDBブリッツを知らせるようにネルソンがQBに顔を向けながら走った。OLBグリーンウェイも必死でついてきていたが、とてもボールに振り向く余裕はなかった。
- スロットを含めたWRネルソンのオールラウンドな働きについてマッカーシーHC。「彼はとにかく安定感がある。どこに使ってもいい。すべてを基本どおりにこなしてくれる。すべてのポジション、すべてのルートをしっかり走れる。彼の(QBに合図をする)ボディ・ランゲージは若手全員が見習うべき点だ。QBにとって理想的なターゲットだよ」
- WR陣のスナップ数配分(全77スナップ)は、ネルソン(69)、ボイキン(67)、ホワイト(59)。クリス・ハーパーは今回もスペシャルチームのみ。
- 今回オフェンスは2バック隊形が今季もっとも多かった。FBクーンは今季最多の30スナップ出場。
- RBエディー・レイシーはプロ入り以来最多の29回キャリー。主力レシーバー3人が不在となればエースRBに負担がかかるのは致し方ないところだ。ランだけでなくパスプロテクションも試合ごとによくなっている。
- RBレイシーについてマッカーシーHC。「1人に30回も持たせたくはない。誰もが1500yds、1600ydsラッシャーを望むものだが、私は1100ydsぐらいで満足だ。プレーオフに出るつもりで計画しているからね。彼には1月や2月も今と同じように走ってほしい。あのようなプレースタイルだから、なおさらこちらが気をつけないと。彼はフェイクでかわすのではなくアーム・タックルを突き破る、前傾型のランナーだ。今日はランニングゲームでリズムを作ることが、両RBとも出来ていた」
- RBジェームズ・スタークスは第2週以来のタッチダウン。「チャンスが来たらそれを最大限活かすだけ。僕は古株だから、リーダーとなってエディーやフランク(RBフランクリン)を助けたい。エディーは弟みたいなものだ。素晴らしい仕事をしてるよ。だからウチは彼を指名したんだ。僕らは努力を続けて互いを向上させたい」
- TEアンドリュー・クウォレスは77スナップ中53スナップに出場。パスルートに出たのが24回(キャッチ2回13yds)、ランブロック25回、パスプロ4回。TEたちをブロッカーに残さず主に6メンでプロテクションできたこともパス攻撃成功の一因か。
- TEブランドン・ボスティックは26スナップに出場し、パスルートに出たのが7回、ランブロック16回、パスプロ3回。TEストーンバーナーは2スナップのみ。
- ProFootballFocusのOL評価は、LTバクティアリ(-0.3)、LGシットン(-0.5)、Cディートリック=スミス(-0.2)、RGラング(+4.0)、RTバークレー(-0.8)。LTバクティアリはランブロックと反則が減点されてマイナスとなったが、パスプロは+1.1。CIN戦で不振(-5.3)だったあと、-1.6 → -0.4 → +1.0 → +1.1 とパスプロが向上してきている。
- 同サイトのスキルポジション評価は、QBロジャース(+5.0)、WRネルソン(+3.9)、RBスタークス(+3.1)、RBレイシー(+2.5)、WRボイキン(+2.0)と大きなプラスが並んでいる。オフェンス全体で+18.9は第2週WAS戦に次ぐ今季2番目の好成績。
- ランブロッキングの出来についてRG T.J.ラング。「前半は僕らが望んでいたような結果を出せなかった。DTやDEがスラントやツイストでブロッカーを釘付けにし、ラインバッカーをフリーで突っ込ませるというのが相手のプランだった。こちらは途中からよいアジャストメントができた。フットボールで大事なのはそこだ。適切なアジャストメントをすること」
- Cディートリック=スミス。「とにかくがむしゃらに頑張り続けただけ。試合を通して好調ってわけにはいかない、よくあるゲームの1つだった。しかし頑張り続ければいいことが起きるものだ」
- 新人LTデヴィッド・バクティアリは強敵DEジャレッド・アレンをサックゼロ、QBヒットゼロ、タックルゼロに完封した。「ジャレッドは素晴らしいシーズンを過ごしているのに、デヴィッドは見事な働きをしてくれた。彼は毎週毎週向上している。シーズン初めからこのように安定したプレーができる彼を、どれだけ褒めても足りない」とマッカーシーHC。
- 日曜午前あたり、「ヴァイキングスのDEジャレッド・アレンがトレード候補となっている」との噂が出てきた。契約最終年を迎え、チームが再建期に入ったためだろう。試合後のアレンはその件についてコメントを避けた。今年のトレード期限は火曜午後4時(東部時間)。
- OTマーシャル・ニューハウスがエリジブル・プレーヤーとして加わるヘビー・パッケージが5回。うち4回はパスプレーだった。OGレーン・テイラーの加わるプレーも1回。
- オフェンシブラインについてNTライアン・ピケット。「ウチのオフェンスはフィジカルだ。今日は試合中ずっとこちらのオフェンシブラインを見てたんだけど、彼らのプレーはすごくよかった。世間はあまり言ってくれないけど、彼らはフィジカルな連中だよ。相手をしつこく追い回している」
- 19分しか出番のなかったディフェンスについてCBトラモン・ウィリアムズ。「今日はオフェンスを見る機会がたっぷりあったよ(笑)。まさに理想的だった。オフェンスが時間を使い、ボールを動かし、得点する。ディフェンスは3&アウトに終わらせてフィールドを出る。試合のほとんどでそれが実行できた」
- DEマイク・ダニエルズはキャリア初の1試合2サックを決め、今季チーム最多の4サックとなった。コンスタントにポケットを押し込み、手の使い方もいい。「とくにすごい動きをしたわけじゃない。僕は最後まで必死に頑張っただけ。今日は2つもサックできて幸運だった。今後も自分のプレーを磨いて回数を増やし、よりリスペクトされるようになりたい」
- RBエイドリアン・ピーターソンを60ydsに留めたことについてDEダニエルズ。「彼を止めるためには戦車が必要だ。B.J.(ラジ)、ピック(ピケット)、ジョリーはみんな戦車のようだ。彼らもラインバッカーたちも素晴らしい仕事をした。DBたちもランサポートがよかった。昨年と比べて大きく向上したよ。こういうのは嬉しいね」
- おなじくDE B.J.ラジ。「エイドリアンは偉大な選手だ。こちらがよいポジションにいる時さえ彼はかわしてしまうことがある。驚異的な選手だよ。彼らはいつもどおりにハードに戦った。ホームだから当然だよね。相手のビッグプレーで始まったゲームをこうして盛り返せたことを誇らしく思う」
- ヘイワード復帰でCB陣の競争が激しくなったが、今後の起用法はどうなるのだろう。「僕らもまったくわからないよ。誰が出るにしろ、毎試合1プレーずつ大事に取り組み、機会が来たら大きなプレーを決めるだけだ」とCBマイカ・ハイド。
- CBトラモン・ウィリアムズは今季の反則が5回105ydsに。昨季のチーム最多はCBシールズの108ydsだった。
- 控えDB陣のスナップ配分(わずか49スナップ)は、CBヘイワード(23)、CBハイド(19)、CBハウス(12)、Sジェニングス(38)、Sバンジョー(11)。
- ProFootballFocusのディフェンス評価では、よい方がILBラティモア(+3.3)、DEラジ(+2.1)、NTピケット(+1.6)、DEダニエルズ(+1.5)、CBウィリアムズ(+1.3)。悪い方がSバーネット(-2.7)、OLBニール(-2.4)、OLBパーマー(-2.0)、DEジョーンズ(-1.7)、ILBホーク(-1.3)。
- Kメイソン・クロスビーは通算836得点となり、偉大なるWRドン・ハトソンを抜いて球団史上2位となった。1位はKライアン・ロングウェルの1054得点。
- 93ydsのパントリターンTDについてCBマイカ・ハイド。「正直、僕はボールを捕ってまっすぐ駆け上がっただけ。目に入ったのは、味方のILBバーリントンにもう少しでタックルされそうになったことだけなんだ。そこをどけと合図すると彼が僕の前から飛びのき(写真)、あとはパンターをかわすだけだった。なんとかスピードで抜き去ることができてよかった。これまで何度かこういう場面でタックルされていたから」
- CBハイドはWRパターソンのキックオフリターンTDで致命的なミスタックルを犯しているので、その意味でもパントリターンTDは汚名返上の一発だった。
- ヴァイキングスのWRコーダレル・パターソンによる109ydsキックオフリターンTDはNFL史上最長タイ。CBアントニオ・クロマティ(SD)がFG失敗のキックをおなじく109ydsリターンTDしている。そのときも場所はメトロドームだった。
- WRパターソンにリターンTDされたあと、(エンドゾーン隅を狙う)ディレクショナル・キックを重要視したパッカーズはKクロスビーをキックオフ役に戻した。「僕がもう1yd深く蹴れていたらとは思うけど、それ以外は問題ないキックだった。WRパターソンがエンドゾーン奥深くからでもリターンしてくることはこちらもわかっていたから、その点は驚きじゃない。(Kクロスビーを使うのは)最初からスローカムSTコーチのプランに入っていた。彼はディレクショナル・キッキングが有効と考え、その点ではメイソンの方がすこし信頼されていたからね。実際彼はとてもよい仕事をした」とPティム・マステイ。
- 試合後のWRグレッグ・ジェニングスとの会話についてQBアーロン・ロジャース。「そう、話をしたよ。僕らは互いによい思い出がたくさんあるからね。話の内容について明かすつもりはない。彼が話したいかはわからないけど、彼に聞いてくれればいい」
- マッカーシーHCはプレーオフを含めて通算85勝となり、マイク・ホルムグレンを抜いて球団史上3位に。1位は初代カーリー・ランボーの214勝。2位はヴィンス・ロンバルディの98勝。
- パッカーズはサンデーナイトゲーム通算21勝6敗で勝率.776位となり、NFL1位に。
- パッカーズはメトロドーム(1982年オープン)での通算成績が15勝16敗に。
- 3試合欠場中のOLBクレイ・マシューズ(親指骨折)は、来週月曜にピンを除去するため、ベアーズ戦の出場は無理。「ピンを除去してからすべて順調に行くといいけど、ユニークな骨折だからね・・・。最短で11月10日のフィラデルフィア戦、遅ければ感謝祭の@デトロイトになるかもしれない」と本人。
- ヒザ後十字靭帯(PCL)の捻挫で2試合休んだWRジェームズ・ジョーンズだが、次のベアーズ戦は出るつもりとのこと。「そういうプランだ。トレーニングルームで毎日ハードに頑張ってる。トレーナーのテーブルに座るのは飽き飽きしたよ」
- 復帰したRBジェームズ・スタークスによると、3試合欠場したのはヒザ内側側副靭帯(MCL)の部分断裂だったとのこと。
- 先々週TEライアン・テイラーが膝の手術を受けたのは、痛みの元になっていた遊離軟骨を除去するため。ごく軽い手術で、すでに先週から屋内練習場でランニングを始めているとのこと。「明日の検査が重要なんだけど、できれば今度のベアーズ戦から出場できたらと思っている」