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Packers 44 - 31 Vikings
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2013年10月28日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Packers (5-2) |
7 |
17 |
7 |
13 |
44 |
Vikings (1-6) |
7 |
10 |
0 |
14 |
31 |
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今季かぎりとなったメトロドーム。主力に欠場者の多いパッカーズだが、オフェンスは絶好調でなんと全シリーズで得点した。ラン攻撃も尻上がりに調子を上げ、相手の2倍以上におよぶボールコントロールに成功。今の勢いの差がそのまま出た試合結果となった。パッカーズは10月の4連勝で地区首位を守ることができた。
◆ ◆ ◆
ヴァイキングスはいきなり新人WRパターソンのキックオフリターンTDで先行するが、パッカーズがロングドライブを次々と成功させて簡単に逆転。その後もオフェンスの勢いが衰えず、第4Q初めに21点差としたところで勝負あり。ガーベッジタイムに2TDを許したが楽々逃げ切りとなった。
オフェンスはWRコブ、WRジョーンズ、TEフィンリーが欠場して苦しい布陣。QBロジャースは正確無比なクォーターバッキングでショートパスを丁寧に通し、3rdダウンと4thダウンを合わせて15/20の成功率75%。ラン攻撃も尻上がりに調子を上げて両RBがタッチダウンを決めた。7シリーズすべて得点し、うち5分以上のドライブが5回。ターンオーバーゼロ、パントゼロ。
ディフェンスはOLBマシューズ、OLBペリー、ILBジョーンズの先発トリオが欠場したが、40分を超えるボールコントロールにも助けられ、天敵RBエイドリアン・ピーターソン(昨季3試合で計508yds)を13回60ydsに抑えることができた。パスラッシュでは2年目DEマイク・ダニエルズがサック2回。スペシャルチームでは両軍がそれぞれリターンTDを決めている。
パッカーズに大きなケガ人はなかった模様。
第1Q
- WRパターソンの109ydsキックオフリターンTDでヴァイキングス先制。
- GB陣10 : RBレイシーのラン2回で3rdダウン6、WRボイキンへの11ydsパスで1stダウン。RBレイシーの-5ydsロス、MINパスインターフェア16yds、WRボイキンへの18ydsパスでMIN陣へ。ノーゲイン、TEクウォレスへの9ydsパス、RBレイシーの2ydsランでさらに1stダウン。WRホワイトへの4ydsパス、投げ捨てで3rdダウン6、QBスクランブル13ydsでレッドゾーンへ。-1ydロス、RBレイシーへの9ydsパスで3rdダウン2、WRネルソンに20ydsTDパス成功。
- MIN陣12 : RBピーターソンのラン2回で1stダウン。MINフォルススタート、-4ydsロス、QBスクランブル4ydsで3rdダウン10、WRパターソンへのクイックパスは9yds止まり。
- GB陣18 : RBレイシーの7ydsラン、投げ捨てで3rdダウン3、WRネルソンへの7ydsパスで1stダウン。RBレイシーへの4ydsパス、WRホワイトへの3ydsパスで3rdダウン3、TEクウォレスへの5ydsパスでさらに1stダウン。RBレイシーの5ydsラン、2ydsランで第2Qへ。
第2Q
- 3rdダウン3、MINオフサイドでMIN陣へ。RBスタークスの7ydsラン、2ydsラン、RBレイシーのノーゲインで1stダウンならず。FBクーンへの7ydsパスでギャンブル成功。RBレイシーの17ydsランでレッドソーンへ。3rdダウン9からサックでTDならず。30ydsFG成功。
- MIN陣20 : TEルドルフへの6ydsパス、RBピーターソンの17ydsランで1stダウン。4ydsラン、投げ捨てで3rdダウン6、パス失敗もGBアンネセサリーラフネスでGB陣へ。RBピーターソンのノーゲイン、クイックパス失敗で3rdダウン10、TEルドルフへの17ydsパスで得点圏へ。3ydsラン、MINフォルススタート、QBスクランブル5ydsで3rdダウン7、WRシンプソンへのパスはあわやインターセプトで失敗。36ydsFG成功で同点。
- GB陣20 : RBレイシーの-2ydsロス、スクリーンパス6ydsで3rdダウン6、WRネルソンへのパスが76ydsのタッチダウンに。
- MIN陣20 : TEルドルフへの14ydsパス、RBピーターソンのノーゲイン、2ydsラン(2ミニッツ)で3rdダウン8、QBスクランブル4yds止まりでパント。
- CBハイドが93ydsのパントリターンTD成功。
- MIN陣23 : 残り1分30秒。サック6yds(OLBニール)、RBピーターソンへの13ydsパス、4ydsパス、WRパターソンへの15ydsパスでハーフラインへ。パス失敗とWRジェニングスへの9ydsパス、GBパスインターフェア26ydsでレッドゾーンへ。RBピーターソンへの6ydsパスのあと、8ydsTDラン成功。
- キックオフリターン16ydsで前半終了。
第3Q
- GB陣20 : RBレイシーの8ydsラン、WRホワイト落球で3rdダウン2、WRネルソンへの11ydsパス、RBレイシーの11ydsランでMIN陣へ。9ydsラン、GBフェイスマスク、WRホワイトへの5ydsで3rdダウン11、WRホワイトへのパスは8yds止まり。4thダウン3からWRネルソンへの8ydsパスでギャンブル成功。RBレイシーの6ydsラン、1ydランで3rdダウン3、QBスクランブル14ydsでレッドゾーンへ。RBレイシーの8dysラン、投げ捨てで3rdダウン2、QBスクランブル3ydsでゴール前01ydsへ。最後はRBレイシーが押し込んでタッチダウン。
- MIN陣20 : MINホールディングなどで3rdダウン9、サック(DEダニエルズ)で3&アウト。
- GB陣26 : RBスタークスの-1ydロス、GBホールディング、QBスクランブル5ydsで3rdダウン16、WRボイキンへの17ydsパスで1stダウン。RBスタークスの2yds、9yds、11ydsラン、WRホワイトへの15ydsパスでFG圏内に進んで最終Qへ。
第4Q
- サック1ydのあと、RBスタークスが25ydsTDラン成功。21点差に。
- MIN陣18 : サック(ILBラティモア)とRBピーターソンの3ydsランで3rdダウン7、パス失敗で3&アウト。
- GB陣45 : RBレイシーの2ydsラン、WRネルソンへの7ydsパスで3rdダウン1、WRボイキンへの27ydsパスでレッドゾーンへ。RBレイシーのラン3回でゴール前04ydsへ。WRネルソンへの3ydsパス、RBレイシーのノーゲインで3rdダウン。RBレイシーへのパスは-1ydsロスでTDならず。20ydsFG成功で24点差。
- MIN陣42 : WRシンプソンへの18ydsパス、RBゲアハートへの13ydsパス、TEルドルフへの14ydsパスでレッドゾーンへ。最後はRBゲアハートが13ydsTDラン。
- オンサイドキックは10yds飛ばず失敗。MIN陣43 : RBレイシーの-1ydロス、WRボイキンへの16ydsパスでFG圏内へ。-4ydsロス、4ydsラン、1ydランで1stダウンならず。45ydsFG成功で20点差に。
- MIN陣27 : 残り2分49秒。RBゲアハートへの3ydsパス、TEカールソンへの3ydsパス、投げ捨てで2ミニッツ。パスインターフェア44ydsでレッドゾーンに進み、最後はQBポンダーがスクランブルで19ydsTDラン。
- オンサイドキックはWRネルソンがしっかりキャッチ。ニーダウン2回で試合終了。
Final Team Statistics |
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Packers |
Vikings |
Points |
44 |
31 |
Total Yards |
464yds |
243yds |
First Downs |
26回(ラン11・パス13・反則2) |
15回(ラン5・パス7・反則3) |
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Rushing |
182yds (42回・平均4.3) |
111yds (19回・平均5.8) |
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Passing |
285yds(24/29・2TD・0INT) |
145yds(14/21・0TD・0INT) |
Sacked |
2回3yds |
3回13yds |
Passer Rating |
130.6 |
86.4 |
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3rd Down Efficiency |
13/18 (72%) |
2/8 (25%) |
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Turnovers |
0回 |
0回 |
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Field Position |
自陣32yds |
自陣23yds |
Punt |
0回 |
4回46.5yds(ネット23.3yds) |
Kickoff Return |
2回平均17.0yds |
6回平均41.2yds |
Punt Return |
2回平均46.5yds |
0回 |
Field Goals |
3/3 |
1/1 |
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Penalty |
6回120yds |
7回46yds |
Time of Possession |
40分54秒 |
19分56秒 |
トータルヤーデージはパッカーズ464ydsに対し、ヴァイキングスは半分強の243yds。
タイムオブポゼッションはパッカーズが40分54秒と圧倒。
3rdダウン成功率はパッカーズが13/18の72%と素晴らしく、大量得点の原動力となった。ヴァイキングスは2/8の25%。
ターンオーバーは互いにゼロ。
先発QBアーロン・ロジャースは24/29、285yds、2TD、0INTでレーティング130.6。
- 主力レシーバー3人を欠きながらこの働きは素晴らしいとしか言いようがない。ボールを放すタイミング、パスのコントロール、パスラッシュ感じ取る感覚、諦めて投げ捨てる判断など、すべて完璧だった。ゲームプランや準備もよかったのだろう。
- パスラッシュを警戒し、早いタイミングのショートパス中心の試合運び。(滞空で)20ydsを超えるパスはわずか1回、第4QのWRボイキンへの27ydsパスだけだった。それ以外のロングは投げてさえいないのでは。
- QBスクランブルは4回33yds。うち3回が3rdダウンでの貴重な1stダウンだった。
- 3rdダウン18回のうち13回成功(72%)、4thダウンギャンブルも2回ともパスで成功している。この精度の高さがロングドライブ連続成功の原動力。
- 3rdダウン16からパスラッシュをかわしてWRボイキンに17ydsパスを通したプレーのビデオ。
チームラッシングは42回182yds(平均4.3)、2TD。
- 先発RBエディー・レイシーは29回94yds(平均3.2)・1TD(ビデオ)。相手守備のマークがきつく、とくにアウトサイド・ゾーンは穴が開かないプレーが多かったが、タフに前に倒れてヤードを稼いだ。レシービングでも4回18ydsとよく貢献。
- 5週間ぶり出場のRBジェームズ・スタークスは7回57yds(平均8.1)・1TD。第4Qに25ydsのTDランを決めた。(ビデオ)
- RBジョナサン・フランクリンは出番ゼロ。スペシャルチームのみ。FBジョン・クーンはパスキャッチ1回7yds。
- ランによる1stダウンが11回(QBスクランブル含む)もあるのはパッカーズとしてはたいへん珍しい。
WR/TE陣は以下のとおり。
- WRジョーディ・ネルソンは7回123yds・2TD(ターゲット8回)の大活躍。1つ目の11ydsTDは相手CBが背中を向けているところへやや強引なパス(ビデオ)。2つ目はOLBグリーンウェイとのミスマッチを突き、76ydsの独走タッチダウンとなった(ビデオ)。どちらも、彼には珍しいスロットからのプレー。
- WRジャレット・ボイキンは5回89yds(ターゲット6回)と先発の役目を堅実にこなした。自信を持ってプレーできるようになっている。
- WRマイルズ・ホワイトは3回35yds。第3Q初めの2ndダウン2ではイージーな落球を犯したが、直後にWRネルソンへのパスが通って救われた。
- フィンリーに代わって先発のTEアンドリュー・クウォレスは2回13ydsのみ。他のTE陣はキャッチ機会なし。フィンリー欠場で他のTEをもっと活用すると思われていたので意外だ。
先発OL陣はLTバクティアリ、LGシットン、Cディートリック=スミス、RGラング、RTバークレー。
- 早いタイミングのパスが主体だったこともあり、@メトロドームにしてはパスプロテクションが安定していた。とくにRTバークレー(対DEロビソン)が押し込まれる場面が多いが、危なくなってもQBロジャースのフットワークでうまくかわしてくれる。
- 被サックは2回で、どちらもOLに責任のあるものではない。最初の被サックは完全にカバレッジサック。2サック目はスクランブルの失敗で1ydロスになったもの。
- ランブロッキングは第1シリーズこそ悪かったものの(ラン6回1yd)その後は調子を上げ、両RB合わせて36回151yds(平均4.2)のラン攻撃に貢献。
- 第2Q初め3rdダウン1ではOTニューハウスとOGレーン・テイラーまで投入する超ヘビーパッケージだったが、失敗に終わった。
ディフェンスの陣容は以下のとおり。
- 今回も両先発OLBが欠場し、ニールとパーマーとムルンバの3人でローテーション。今回はムルンバでなくパーマーが先発だった。
- 今回もILBジョーンズが欠場し、ILBジャマリ・ラティモアが先発。2試合連続サック。
- CBケイシー・ヘイワードが今季初出場し、CBハウスと交互にニッケルバックを務めた。CBハウスのときは彼がアウトサイド、CBウィリアムズがスロットに入るのはこれまでと同じ。
- Sクリス・バンジョーは今回も後半に出番をもらったが、目立つミスタックルが2回ほど。
パス守備はQBクリスチャン・ポンダーを相手に14/21、145yds、0TD、0INTのレーティング86.4。
- パスラッシュはまずまずといったところか。サックは3回13yds。第2QにDEダニエルズ、第3QにまたもDEダニエルズ、第4QにILBラティモア(スクランブルをノーゲインに)。
- 点差が開いてからはパス失敗のたびにQBポンダーへのブーイングが聞こえてくる。
- 得意のQBスクランブルは5回38yds・1TD。彼らしい思い切りのよい走りだった。
- 問題のWRグレッグ・ジェニングスはパスキャッチ1回9ydsとパスインターフェア26ydsのみ。気持ちよくシャットアウトできた。
- 今回も終盤のプリベント・ディフェンスが悪く、2TDを許した。ガーベッジタイムとはいえ時間をかけさせずにTDを許しているのだから、これはやはりよくない。
- CBトラモン・ウィリアムズがロングのパスインターフェアを2回犯し(26ydsと44yds)、どちらもTDにつながった。第2Q末の判定は誤審くさかったが、第4Q末のはあきらかに引っ張っている。
ラン守備は19回111yds(平均5.8)・3TD。
- 先発RBエイドリアン・ピーターソンは13回60yds、1TD。後半は大差をつけたうえにGBオフェンスがボールコントロールにも成功し、ラン機会を奪うことができた。
- 昨季2回の対戦ではRBピーターソンに20yds以上のランを3回ずつ許したが(計35回409yds)、今回は最長が17yds止まり。ロングゲインを防ぐことができた。
- 第2Q末のRBピーターソンの8ydsTDランはタックリングミスが3人ほど。ILBホークが倒してくれていれば3点で済んでいた。
- QBポンダーとRBゲアハートのTDランはどちらも第4Qのガーベッジタイムのもの。
スペシャルチーム
- キックオフリターンはRBジョナサン・フランクリンが2回平均17.0ydsとよくなかった。第2Q末には動き出したあとエンドゾーンに戻ろうとしてしまい(ニーダウンするとセーフティになる)、慌てて走り出すというミスがあった。そのためか後半最初はCBハイドがキックオフリターナーに(タッチバック)。もう1人のリターナー、CBジェームズ・ニクソンはアクティブ登録から外れた。
- パントリターンはCBマイカ・ハイドが2回平均46.5yds。第2Q末、93ydsパントリターンTD(ビデオ)は球団史上4番目の長さ。迷わず縦に突っ込む思い切りの良さが中央突破につながった。
- Pティム・マステイはなんとパント機会なし。
- Kメイソン・クロスビーは30yds、20yds、45ydsをすべて成功して3/3。
- キックオフは最初にPマステイが蹴ったが、リターンTDを喰らってからはKクロスビーに。
- キックオフカバレッジは1巡指名WRコーダレル・パターソンにいきなり109ydsのキックオフリターンTDを許す失態。第4Qにも51ydsのリターンを許し、5回平均45.6ydsだった。
- ヴァイキングスの2回のオンサイドキックはどちらも失敗。最初のオンサイドは規定の10yds飛ばず。2回目はWRネルソンがきれいにキャッチした。
反則は6回120yds。うち2回70ydsをCBウィリアムズのパスインターフェアが占めている。第2Q半ばのDEジョーンズは3rdダウン6でパス失敗の直後にアンネセサリーラフネスを犯し、余分な3失点につながった。ヴァイキングスの反則は7回46yds。
- 第2Q : DEジョーンズがアンネセサリーラフネス。CBウィリアムズのパスインターフェア26yds(かなり微妙な判定)
- 第3Q : LTバクティアリのフェイスマスク。パントリターン中にTEストーンバーナーがイリーガルブロック。RTバークレーのホールディング。
- 第4Q : CBウィリアムズがパスインターフェア44yds。
ケガ人
- 途中退場したケガ人はいなかったようだ。マッカーシーHCの会見でもケガ人報告はなし。
- アクティブ登録から外れたのは、WRジョーンズ(ヒザ)、TEフィンリー(首)、TEテイラー(ヒザ手術)、OLBマシューズ(親指骨折)、OLBペリー(足骨折)、ILBジョーンズ(ハムストリング)、CBジェームズ・ニクソン。(太字はケガ人)
- 試合後にOLBマシューズ(親指骨折)が「来週月曜にピンを除去する予定」とあきらかにした。マンデーナイトのベアーズ戦は当然欠場となる。
その他
- 今日のゲームキャプテンは、Cディートリック=スミス(オフェンス)、DEジョリー(ディフェンス)、Kクロスビー(スペシャルチーム)の3人。(写真)
- 第4Q半ばには観客がぞろぞろと帰ってしまい、"Go Pack Go!"がメトロドームに響き渡った。
- 試合後にはQBロジャースとWRジェニングスが歩み寄って話をしていた。ふつうは「軽く声をかけてハグ」だが、今回は30秒ほども話し込み、ほとんどはWRジェニングスが話していたらしい。