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Packers - Browns Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2013年10月22日
- 現地月曜午後の時点でTEジャーマイケル・フィンリー(首)はまだ病院のICUにいるが、これは予防的な措置に過ぎないようだ。すでに立ち上がって歩けている、という嬉しい情報も伝わってきた。「これまでの検査結果はすべて良好で、今のところ手術は必要ない見込み。ただフットボールにいつ復帰できるか、復帰が可能なのかということがわかるまでは何週間もかかるだろう」とUSA Todayのトム・ペリセロ記者(元パッカーズ番)。
- マイク・マッカーシーHC。「我々にとって非常に実り多い勝利だった。クリーヴランド・ブラウンズという優れたチームを相手に、チームとして大きな勝利を手に入れることができた。普通と違った試練が多かったが、選手たちはそれを乗り越えてくれた。ディフェンスはよい点がたくさん出てきている。ケガによる試練は、若手選手たちにとってはチャンスとなる。我々は若いチームとして日曜ごとに向上しているし、これは今後大きなプラスになっていくことだろう」
- QBアーロン・ロジャース。「ファンには理解してほしい。(オフェンス面で)見栄えのよい試合じゃないかもしれないけど、ウチのディフェンスは素晴らしいプレーをしてる。ディフェンスで勝ち、ターンオーバーを犯さず、チャンスが来れば大きな決めることができている」「いま僕らは重要な時期にさしかかっている。2試合連続の同地区対決だ。できることなら何人かケガ人が復帰してほしいね。@ミネソタはタフなチャレンジになる」
- 「アーロン・ロジャースはゲーム・マネジメントにおいて非常によい仕事をした」とマッカーシーHC。それを聞いた本人は、「僕のことをゲーム・マネジャー(アレックス・スミス的な堅実なタイプを指す)と呼んだ?(笑) まあそれはともかく、僕はたしかにそんなプレーを心掛けてる。仲間を適切なプレーに導けるような判断をしたいと」
- QBロジャースについて、ブラウンズのOLBジャバール・シアード。「こちらがどんなカバレッジするか、誰がオープンになるか、ロジャースはスナップの前からわかっている。それに、今日ウチは4サックか5サックすべきだったのに、頭のいい彼はそれをかわしてしまう。どうすればかわせるかを知ってる」
- WRジャレット・ボイキンは試合最初にいきなり落球(ロジャース得意のバックショルダー)を犯したが、その後もQBロジャースはパスを配給し続け、第4Qには2つのビッグプレーを生み出した。「自信が増している感じがする。満足にひたっていることなどできない。今日はまだ1日に過ぎないんだ。これを土台にして、さらによい日を重ねていきたい」
- QBロジャース。「ジャレット・ボイキンの活躍に感心はしたが、驚いてはいない。彼にはチャンスが必要で、僕らはそれを与えることができた。彼はそこで素晴らしい仕事をしてくれた」
- WRネルソンがTD後にランボーリープをしなかったのは、代わりにLGシットン(同期入団)にやらせたかったから。映像には映らなかったがLGシットンは実際に初ランボーリープを果たしたようだ。「僕らはルールは知ってる。ジャンプしていいのは1人だけ。グループ・セレブレーションになるから複数選手でやったらダメ。でも必ずしも得点した選手じゃなくてもいいんだ。去年彼と話し合ったときは、ロングTDだと遠くから走っていかなきゃいけないからダメだと言われたんだ。今日は彼が忘れてるみたいでショックだった(笑)。ボケッと僕の顔を見てるだけだったから、『行けよ、お前が』と言ってサイドラインに戻った」
- RBエディー・レイシーはこの3試合で68キャリー。勝ち試合は回数の増えるのが当然とはいえ、ワークホースにふさわしい働きを続けている。
- TEジャーマイケル・フィンリー(首)の負傷にチームメイトは大きなショックを受けている。
- TEアンドリュー・クウォレスは倒れたTEフィンリーに真っ先に駆け寄り、助け起こそうとした。しかしTEフィンリーは動けないと言い、すぐにトレーナーたちが駆けつけてきた。5分から6分の間ランボーフィールドは静まり返り、ピンの落ちる音さえ聞き取れそうなほど。選手たちはあちらこちらでヒザをついて祈っていた。手足の感覚が戻るまで、本人はどれほどの恐怖を感じたことだろう。
- もっとも強いショックを受けているTEクウォレス。「ずいぶん長いこと泣いていなかったのに、彼のために涙を流した。なによりも彼は僕の兄弟だから。毎日同じ部屋で過ごしてる。しばらくの間、僕は頭が混乱してどうにもならなくなった」「今後の作戦的なことなど、今は考えたくもない。ただ彼のために祈り、よくなってくれと願うだけだ。今はプレーのことなどまったく関係ない」
- RG T.J.ラング。「こちらまで胃のあたりの気分が悪くなり、その場を離れなきゃいけなかった。フットボールは時おり本当に暴力的なものになる。頭の中をいろんなことが駆け巡ったよ。彼の無事を祈るだけだ」
- 今回はインアクティブ7人枠がケガ人だけで埋まり、いわゆる"Healthy Scratch"(健康な欠場者)が1人もいなかった。新加入のWRクリス・ハーパーは飛行機の都合で土曜午前にグリーンベイ到着。これではプレーブックを覚えるのはとても無理だ。もしオフェンスで出るハメになったら、「毎回ハドルでQBロジャースがルートを教えるから大丈夫」という指示だったらしい。
- RTドン・バークレーは主にOLBポール・クルーガーとのマッチアップで苦しみ、プレッシャー5回を許した。QBロジャースの身のこなしがなければ、あと2つか3つサックされていてもおかしくなかった。開幕から3試合はよかったが、ここ3試合の出来はよくない。
- Journal Sentinel紙の Play of the Game 図解は、最後のWRボイキンへの20ydsTDパス。こちらは2バック・2WR・1TE隊形で、FBクーンが左オフセット、TEクウォレスが左スロットへシフト。相手は3-4のベース隊形で、ILBロバートソンがランブリッツ。シングル・セーフティのSギプソンは当然ランを警戒する。WRボイキンにはCBスクラインが8ydsものクッションをとっている。このプレーはQBロジャースのプログレッションが見事で、左フラットのFBクーンに簡単に通すこともできた。そしてクロッシングルートのWRネルソンを見て、その奥でWRボイキンがフリーでいるのを見て投げた。
- WR/TE/FBの出場スナップ(全72)配分は、WRボイキン(70)、WRネルソン(67)、WRホワイト(48)、TEフィンリー(45)、TEクウォレス(35)、FBクーン(18)、TEボスティック(10)、TEストーンバーナー(1)。事前の予想よりも3WR隊形が多く、WRホワイトの出番が多かった。
- ProFootballFocusのOL陣評価は、LTバクティアリ(-0.6)、LGシットン(+1.5)、Cディートリック=スミス(+1.8)、RGラング(-1.0)、RTバークレー(-4.6)。パスプロでマイナス評価になったのは、プレッシャー5回を許したRTバークレー(-3.2)だけ。ランブロックはTEを含めてマイナスが並んでいる。
- オフェンスに新顔がいるため、得意のノーハドルオフェンスは3シリーズしか使わなかった。
- 先週までパッカーズオフェンスは1プレーあたりのゲインが6.74ydsでNFL1位だったが、今回は5.41yds。今季6.52ydsとなってブロンコスに次ぐ2位に。
- いっぽう、先週までブラウンズディフェンスは相手1プレーあたりのゲインをわずか4.40ydsに抑えてNFL1位だったが、4.54ydsとなってシーホークスに次ぐ2位となった。
- OLBマイク・ニールは肩の負傷で練習を全休しながら強行出場。「最初から、チームからプレッシャーをかけられたことはまったくなかった。もし具合がいいなら試合に出てプレーしろ、ってだけ。土曜にケヴィン・グリーンOLBコーチに電話をかけ、試合に出たいと伝えた。どんな感じでも関係ない、プレーしたいと。彼がOKを出し、スナップ数に制限を設けて出場した」
- OLB陣の出場スナップ(全部で72)配分は、ムルンバ(61)、パーマー(46)、ニール(37)。試合前の発表ではニールが先発だったが、実際はネイト・パーマーだった。
- ILBジャマリ・ラティモアはキャリア初サック。「彼のために本当に嬉しい。彼はハードに頑張ってきたし、先週もいいプレーをした。彼もまた(前任者たちと同じように)代役としてよい仕事をしてる。僕は彼の隣でとても安心してプレーできてる」とILBホーク。
- 先週レイヴンズ戦でINTチャンスに落球したCBデヴォン・ハウスは、QBセネカ・ウォレスやQBスコット・トルジーン相手に毎日30分間キャッチング練習をしてきたという。その甲斐あって、NFL3年目で嬉しい初インターセプトとなった。「結果につながって嬉しいね。いいディフェンスができているのにキャッチできないのは、チームに迷惑をかけていると感じていたから。とにかくフィニッシュをしっかり。ボールをキャッチする。チャンスはそうそうやってこないんだ」
- CBハウスはこの2試合でパスのブレークアップを6回も記録。
- 特定のレシーバー対策は取っていないとCBトラモン・ウィリアムズ。「今季ウチは特定のレシーバーを止めるためのプランをまったく使っていない。ただフットボールをプレーしているだけ。コーチが自分の仕事をし、選手が自分の仕事をする。ケミストリーが少しできてきた気がするし、今後もこんなプレーを続けていきたい」
- 後半途中からSジェニングス(50スナップ)に代わって出場したSクリス・バンジョー(24スナップ)だが、コーチから理由を説明されてはいないとのこと。「どうなってるのか僕にもわからない。直前になって、このシリーズはお前で行くぞと言われただけ。僕はべつに質問はせず、ただフィールドに入って仕事をしようとしただけ」
- Press-Gazette紙によると、パッカーズの対戦相手でパス40回以上投げて150ydsに届かなかったのはQBブランドン・ウィーデンが初めて。パッカーズ守備としては20yds以上のパスを一度も許さなかった。
- ProFootballFocusの全ディフェンス選手トータル +7.4は今季ベスト。大きなマイナスはOLBニール(-2.6)だけ。良い方はCBハウス(+4.2)、Sバーネット(+2.9)、CBシールズ(+2.3)、DEダニエルズ(2.1)。
- パスラッシュではOLBムルンバ(-2.7)とOLBパーマー(-1.4)がもっとも低評価。LTジョー・トーマスに手も足も出なかった。
- ILB A.J.ホークは試合前にチームメイトにスピーチ。「頭の中でいくつか箇条書きにして臨んだよ。ちょっと脱線はあったけど、まずまずの話ができた。信じないかもしれないが、僕は子供の頃ものすごくシャイだった。今でも時々そうなるけど、人前で話すのは好きだよ。ただ今回はチームにとってタフな状況だ。そんな中でチーム全体の輪の中心で話さなきゃいけない」
- そのILBホークからのメッセージは、"Keep calm. Carry on. Chew bubble gum." だった。最初の2つの文はマッカーシーHCの掲げたとおりだが、ガムを噛めとはどういうことか。「意味はわからないけど、本当にそう言ったんだよ。だから僕は試合中ずっと噛んでた。まあいつもそうなんだけど」とCBシールズ。どうやら、冷静さを保つためにそうしろ、ということらしい。
- スペシャルチームはTEテイラー、ILBラティモア、ILBフランソワ、CBブッシュといった主力がごっそり抜け、あきらかに弱体化している。
- Sクリス・バンジョー。「穴を埋めるのは容易じゃない。彼らの多くが互いにケミストリーを築いていたからね。でもこうしてシーズン途中でアジャストすることも僕らの給料のうちだ。役割は変わっても求められるレベルは変わらない。ここを土台にして積み上げていくしかない」
- WRマイルズ・ホワイトはオンサイドキックをイージーな落球。さいわい相手反則で救われた。「オンサイドキックのキャッチ役は初めてなんだ。それでも自分の仕事はしなきゃいけないし、できるとわかっている。少しボールから目を離してしまった。(押さえるだけでなく)もっとやろうとしてしまった。反則・やり直しでありがたかった」
- WRベンジャミンに86yds、RBウィテカーに56ydsを許したキックオフカバレッジチーム。「みんなでフィルムを見直してみないと。ウチはふだんこんなビッグプレーを許す方じゃないのに」とCBデヴォン・ハウス。
- Kメイソン・クロスビーは通算822得点となり、Kクリス・ジャッキーを抜いて球団史上3位に。
- DEジョニー・ジョリーはオンサイドキック終了後の小競り合いの中でヘルメットを脱いでしまい、即アンスポーツマンライクコンダクト。「ボーンヘッドだった」
- パッカーズは1929年版スローバックジャージを着てこれで3連勝。2010年13週SF戦、2011年6週STL戦、そして今回とすべて快勝している。「幸運のジャージ、という雰囲気はたしかにロッカールームにあるね。だからあと何回かこれを使うのは悪い考えじゃないかもしれないよ、パッカーズ関係者のみなさん」とQBロジャース。「第3のジャージは5年間は変更しないこと」という規定があるので、来季が終われば違うジャージを使うことも可能だ。
- マッカーシーHCはパッカーズでプレーオフを含めて通算84勝となり、マイク・ホルムグレン元HCに並んだ。ただしホルムグレンはパッカーズ在籍7年、マッカーシーHCは今年が8年目。レギュラーシーズン勝率はほぼ互角ながら、プレーオフ勝利数はホルムグレンが3つ多い。
- 試合後のマッカーシーHCのロッカールームスピーチ。最後は同地区2連戦に向けて気持ちを盛り上げている。
- 試合前のスタジアムの風景を集めた"Sights & Sounds"。今回はウォームアップの様子もかなり入っている。