グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2013年10月21日

Packers 31 - 13 Browns

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
Browns (3-4) 0 3 3 7 13
Packers (4-2) 14 3 0 14 31

ゲーム詳細へ | スタッツ等まとめへ | ケガ人情報へ

気温8℃、霧雨の降るランボーフィールド。紺のスローバックジャージに黄色(ストライプなし)のヘルメットという初めての組み合わせ。パッカーズはWRコブ、WRジョーンズ、OLBマシューズ、OLBペリー、ILBジョーンズと主力5人を欠く苦しい布陣だったが、第1Qと第4Qに2TDずつを挙げ、スペシャルチームのミスもディフェンスがよくもちこたえて快勝。同地区ライバルの敗戦により、4勝2敗のパッカーズが地区首位となった。

試合序盤はパッカーズが圧倒。TEフィンリーへのTDパス、CBハウスのインターセプト、RBレイシーのTDランで14点リード。その後はラン・パスとも手詰まりとなるが、ディフェンスは相手QBウィーデンの不調にも助けられて14点リードのままハーフタイムへ。後半にはFG失敗やパントミスなどスペシャルチームの失態から追い上げを許すが、第4Qにはブラウンズが二度のギャンブル失敗、パッカーズはWRネルソンとWRボイキンにTDパスが通って勝負あり。

TEジャーマイケル・フィンリーが首を負傷して担架で退場、病院へ向かった。四肢に感覚が戻るまでしばらく時間がかかったようだ。詳しいことは検査を待つしかない。WRジャレット・ボイキンは初先発起用の期待に応えて8回103yds・1TDの活躍。RBレイシーとともに初ランボーリープをすることができた。QBアーロン・ロジャースは4試合ぶりの複数TDゲーム。

第1Q

  • CLE陣20 : RBマゲイヒーの1ydランのあと、連続パス失敗で3&アウト。
  • CLE陣40 : WRボイキン落球、TEフィンリーへの26ydsパスでレッドゾーンへ。WRボイキンへのクイックパス3ydsのあと、TEフィンリーへのショートパスが10ydsのタッチダウンに
  • CLE陣20 : RBマゲイヒーの5ydsラン、WRベス落球、CLEフォルススタートで3rdダウン10、パス失敗で3&アウト。ところがラフィングザパンターで1stダウンに。WRリトルへの19ydsパスでGB陣へ。ラン2回で9yds、パス失敗で4thダウン1、WRベスへのパスをCBハウスがインターセプト
  • GB陣44 : WRネルソンへのロングパス失敗、WRボイキンへの3ydsパスで3rdダウン7、WRボイキンへの14ydsパスで1stダウン。RBレイシーの2ydラン、5ydsランで3rdダウン3、QBスクランブル5ydsで1stダウン。投げ捨て、RBレイシーの5ydsランで3rdダウン5、RBレイシーのドロー13ydsでゴール前09ydsへ。RBレイシーの8ydsランのあと、RBレイシーが1ydTDラン成功
  • CLE陣34 : 3rdダウン6からTEキャメロンへのパスは4yds止まり。パント隊形からダイレクトスナップでFBオボナヤが走ってぎりぎり1stダウン。スクリーンパス失敗、RBマゲイヒーのノーゲインで3rdダウン10、パス失敗で今度こそパント。
  • GB陣20 : WRボイキンへの5ydsパス、RBレイシーの-1ydsロスで第2Qへ。

第2Q

  • 3rdダウン6から、WRネルソンへ13ydsパスとCLEアンネセサリーラフネスでCLE陣へ。GB反則2回などで3rdダウン20、TEフィンリーへのパスは12yds止まり。
  • CLE陣12 : ラン3回でぎりぎり1stダウン。パス失敗もGBアンネセサリーラフネスでさらに1stダウン。RBウィテカーの1ydsラン、3ydsパスで3rdダウン6、TEキャメロンへの15ydsパスでGB陣へ。RBマゲイヒーの6ydsラン、WRリトルへの7ydsパスでFG圏内へ。2ydsラン、サック(DEダニエルズ)で3rdダウン18、QBスクランブル11ydsで1stダウンならず。46ydsFG成功
  • GB陣31 : RBレイシーのラン2回で3rdダウン2、WRネルソンへの6ydsパスで1stダウン。CLEホールディング、QBスクランブル4yds、RBレイシーの9ydsランでFG圏内へ。CLEの12メン、RBレイシーへの5ydsパスで2ミニッツ。WRホワイトへの9ydsパスなどで3rdダウン1、RBフランクリンの4ydsランでゴール前09ydsへ。RBフランクリンの1ydラン、パス失敗で3rdダウン8、投げ捨てでTDならず。26ydsFG成功
  • 残り03秒、キックオフリターンは16yds止まりでハーフタイムへ。

第3Q

  • GB陣26 : RBレイシーへの6ydsパス、6ydsランで1stダウン。WRボイキンへの6ydsパス、12ydsパス、WRネルソンへの17ydsパスでFG圏内へ。RBレイシーのノーゲイン、投げ捨てで3rdダウン10、サックに終わる。52ydsFGは失敗。
  • CLE陣42 : RBウィテカーの5ydsラン、サック(ILBラティモア)、CLEフォルススタートで3rdダウン12、WRリトルへのパスは10yds止まり。
  • GB陣09 : RBレイシーの2ydsラン、GBホールディング、投げ捨て、FBクーンへの8ydsパスで3&アウト。
  • GB陣46 : WRベスへの11ydsパス、投げ捨て、サックもGBフェイスマスクで1stダウンに。ワイルドキャット不発などで3rdダウン12、WRベスへのパスはノーゲイン。44ydsFG成功で11点差に
  • GB陣20 : RBレイシーへのスクリーンパス7yds、4ydsパスで1stダウン。3rdダウン8からTEフィンリーへ15ydsパス成功。RBレイシーへの4ydsパス、ロングパス失敗、GBホールディングで3rdダウン16、投げ捨てでけっきょくパント。
  • CLE陣24 : RBウィテカーの-4ydsロス、WRリトルへの10ydsパスで最終Qへ。

第4Q

  • 3rdダウン2からRBウィテカーへの10ydsパスで1stダウン。WRゴードンへの7ydsパス、RBマゲイヒーの8ydsランでGB陣へ。さらに6ydsラン、パス失敗で3rdダウン4、TEキャメロンへの11ydsパスでFG圏内へ。連続パス失敗とCLE反則で3rdダウン15、連続パス失敗でギャンブル失敗。
  • GB陣31 : RBレイシーの3ydsラン、TEフィンリーへ10ydsパス(フィンリー退場)とCLEアンネセサリーラフネスでCLE陣へ。RBレイシーの1ydsランのあと、WRボイキンへの39ydsパスでゴール前01ydsへ。WRネルソンへ1ydTDパス成功
  • ビッグリターンでGB陣20から。QBスクランブル9yds、FBオボナヤの5ydsランでゴール前06ydsへ。パス失敗と2ydsラン、TDパス失敗、GBオフサイドで4thダウン2。TEキャメロンへ2ydsTDパス成功
  • CLEオンサイドキック成功はCLEオフサイドで蹴り直し。2回目は10yds進んでおらず失敗に。GB陣46 : RBレイシーの11ydsラン、-2ydsロス、CLEパスインターフェアでFG圏内へ。4ydsランのあと、WRボイキンへ20ydsTDパス成功。
  • またも好リターンでGB陣47から。 TEキャメロンへの5ydsパス、4ydsパス、3ydsランで1stダウン。TEキャメロンへの14ydsパス、パス落球(2ミニッツ)、WRゴードンへの14ydsパスでゴール前07ydsへ。3連続パス失敗で4thダウン7、WRリトルに通らずギャンブル失敗。
  • GB陣07 : RBレイシーの2ydsラン、2ydsラン、FBクーンの4ydsランで1stダウンならず。パント時にCLE反則で1stダウン。ニーダウンで試合終了。
Final Team Statistics
  Packers Browns
Points 31 13
Total Yards 357yds 216yds
First Downs 26回(ラン7・パス14・反則5) 17回(ラン5・パス9・反則3)
     
Rushing 104yds (29回・平均3.6) 83yds (23回・平均3.6)
     
Passing  260yds (25/36・3TD・0INT) 149yds (17/42・1TD・1INT)
Sacked 1回7yds 3回16yds
Passer Rating 117.8 48.6
     
3rd Down Efficiency 7/13 (54%) 7/18 (39%)
     
Turnovers 0回 (INT0/FUM0) 1回 (INT1/FUM0)
     
Field Position 自陣29yds 自陣38yds
Punt 3回30.0yds(ネット30.0yds) 3回44.3yds(ネット31.7yds)
Kickoff Return 2回平均22.5yds 4回平均47.3yds
Punt Return 1回18yds 1回0yds
Field Goals 1/2 2/2
     
Penalty 回yds 回yds
Time of Possession 33分20秒 26分40秒

オフェンスの犯したターンオーバーはゼロ。コンディションが悪い中、ボールハンドリングはしっかりしていた。

ディフェンスの奪ったターンオーバーは1つ。

  • 第1Q、自陣37ydsでの4thダウン1で、サイドライン際のWRデヴォン・ベスへのパスをCBデヴォン・ハウスがインターセプト。QBの足元にラッシュが迫ってパスが弱くなったところを、うまく前に飛び出した。(ビデオ

先発QBアーロン・ロジャースは25/36(69.4%)、260yds、3TD、0INTでレーティング117.8。

  • 序盤は2WR・2TE隊形が基本だったが、その後はWRホワイトを加えた3WR・1TE隊形が多くなった。ただしWRホワイトには2回しか投げず。
  • WRたちがフリーになれないこともあってチェックダウンへのパスが多く、RBレイシーはターゲット7回。早めのチェックダウン、無理せず投げ捨て、早めのスクランブルと安全運転だった。
  • 複数TDパスは第2週WAS以来4試合ぶり。

チームラッシングは29回104yds(平均3.6)・1TD。

  • 先発RBエディー・レイシーはラン22回82yds(平均3.7)・1TD。第1Qには1ydTDランを決めて初ランボーリープ(ビデオ)。前半は11回平均4.5ydsだったが、後半は11回平均2.9ydsと苦しんだ。ただしレシービングで5回26ydsとよく貢献。ランでもキャッチでも力強く前に倒れて1stダウンを取ってくれる。
  • RBジョナサン・フランクリンは2回6yds(平均3.0)のみ。ワイドにセットしてロングパスが来たがキャッチできず。
  • FBジョン・クーンは1回8yds。3rdダウンバックに入る場面もあったが、回数は少ない。

WR/TE陣はWRコブがIR入り(復帰可能枠)、WRジョーンズ欠場できわめて手薄な布陣。

  • WRジョーディ・ネルソンは4回49yds・1TD。第4Qにはクイックスラントで1ydのTDパスキャッチ(ビデオ)。エースCBジョー・ヘイデンにカバーされてなかなかフリーになれない。
  • WRジャレット・ボイキンは8回103yds・1TDのキャリアベストゲーム。第4Qにはエンドゾーンによく腕を伸ばして20ydsのタッチダウン(ビデオ)。RBレイシーに続いて初ランボーリープとなった。
  • PSから昇格間もないWRマイルズ・ホワイトは1回9ydsのみ。
  • 金曜に契約したばかりのWRクリス・ハーパーがいきなりアクティブ登録されたが、出番はスペシャルチームのみ。
  • TEジャーマイケル・フィンリーは5回72yds・1TDとコンスタントな活躍。先制タッチダウンはショートパスをキャッチしたあと3人のタックルを跳ね飛ばした(ビデオ)。首の負傷で今後欠場となるとオフェンスには大きな痛手だ。
  • TEアンドリュー・クウォレスはパスキャッチなし、ターゲット1回のみ。その他のTEはターゲット機会なし。

先発OL陣はLTバクティアリ、LGシットン、Cディートリック=スミス、RGラング、RTバークレー。

  • 被サックは1回7yds。パスプロテクションは全般によく、危ない場面が少なかった。芝が重いためアウトサイドからスピードで抜かれる心配がまずない。唯一の被サックは、タイミングを遅らせてブリッツしてきたCBオーウェンスにQBロジャースが対応できなかった。
  • ランブロッキングはここ数試合と比べて今ひとつ。相手フロント7も強かった。
  • 第1Q、RBレイシーの1ydTDランの際にはOTニューハウスがエクストラブロッカーで入った。FBクーンを加えた2バックのWRなし、OLの右にOTニューハウス、左にTEクウォレスとTEボスティックを置くというヘビーパッケージだった。

ディフェンスの陣容は以下のとおり。

  • OLBはマシューズとペリーが欠場。マイク・ニール(肩)は強行出場し、アンディ・ムルンバとのコンビ。ネイト・パーマーも頻繁にローテーションする。
  • ILBジョーンズに代わって今回もILBラティモアが先発出場。第2Qにはキャリア初サックを決めた。
  • ニッケル隊形ではCBウィリアムズがスロットに回ってCBハウスがアウトサイドへ。ダイムバックはSマクミリアンが降格されてCBハイドが入った。
  • 第3Q末からはS M.D.ジェニングスに代わってSクリス・バンジョーが出場。好プレーが2つほどあった。
  • 初アクティブ登録のDEジョシュ・ボイドは最終盤だけ出場。

パス守備はQBブランドン・ウィーデンを17/42(40.5%)、149yds、1TD、1INTのレーティング48.6に抑えた。

  • 前半にかぎればレーティングは16.4。
  • パスラッシュはやはりアウトサイドが届かず、サック3回はすべてブリッツァーによるもの。ただしQBヒットは8回もあった。第2Qのサックは、いったん受け止められてもブルラッシュし続けたDEダニエルズの勝利。第3QのILBラティモアはスクランブルに出ようとするところを倒した。CBウィリアムズはサックを決めたが味方のフェイスマスクで1stダウン。
  • パスカバレッジはほぼ文句なし。CBシールズはエンドゾーンのWRジョシュ・ゴードンへのロングパスを完璧なブレークアップ。第4Qの4thダウン15では同じくWRゴードンへのパスをCBハウスがうまく防いだ。(ビデオ
  • 第4Q残り6分17秒での4thダウン、パスを防いだと思ったらOLBニールのオフサイドでやり直し。今日唯一のTDパスを通されてしまった。

ラン守備は23回83yds(平均3.6)。QBスクランブル20ydsを除くと平均3.0yds。

  • 先発RBウィリス・マゲイヒーは11回39yds(平均3.5)。
  • FBオボナヤとRBウィテカーは合わせて9回26yds(平均2.9)
  • TE/HBマーキース・グレイをQBに入れたワイルドキャットを2回使ってきたが、どちらのランもノーゲイン以下に抑えた。 

スペシャルチームは不振で、相手の平均フィールドポジションはCLE陣38ydsだった。

  • 最初はCBジェームズ・ニクソンがキックオフリターナーに入ったが、短いキックをダイレクトにFBクーンが捕って19ydsの好リターン。後半最初のリターンはRBフランクリンが26ydsとまずまず。
  • パントリターンはCBマイカ・ハイドが1回18yds。フェアキャッチ1回、タッチバック1回。今回もボールハンドリングで危ない場面はなし。
  • Pティム・マステイのパントは3回平均30.0yds、ネット平均30.0ydsの大不振。自陣レッドゾーンからの32ydsパントは自陣でのピンチを招き、3失点につながった。第3Q、56yds飛んで敵陣01ydsに落とした最高のパントが反則で蹴り直しになったのは気の毒だが、直後の23ydsパントは弁護のしようがない。
  • Kメイソン・クロスビーのフィールドゴールは1/2。26ydsを成功、52ydsをショート。
  • キックオフは今回もPマステイが担当。雨のせいかボールが飛ばず、6回のうちタッチバックは2回だけ。
  • キックオフカバレッジ(4回平均47.3yds)はこの試合最大の反省材料。第4QにはWRベンジャミンに86ydsのビッグリターン(最後はCBハイドがシューストリングタックルでTDを防いだ)、RBウィテカーにも56ydsリターンを許した。
  • 前半には相手パント場面で大きなミスが2回あった。第2シリーズにはTEストーンバーナーがラフィングザキッカーで1stダウンを与え、第3シリーズにはFBオボナヤへのダイレクトスナップからのランを止められず1stダウンを与えた。(ボール位置のレビュー判定は微妙だったが)
  • 第4Q、相手オンサイドキックは反則で救われた。最初はオフサイドで蹴り直し、2回目はぎりぎり10yds飛んでいなかった。
  • CBジャレット・ブッシュ(ハムストリング)はアクティブ登録されたが出場しなかった。

反則は10回97ydsと非常に多く、チームの足を引っ張った。ブラウンズは12回106ydsとさらに多い。

  • 第1Q : 相手パント場面でTEストーンバーナーがラフィングザキッカー。
  • 第2Q : RTバークレーのホールディング。TEフィンリーのフォルススタート。CBウィリアムズのアンネセサリーラフネス。
  • 第3Q : TEクウォレスのホールディング。ILBホークのフェイスマスク。LTバクティアリのホールディング。パント場面でTEクウォレスがイリーガル・ダウンフィールド・キック。
  • 第4Q : OLBニールがオフサイド(ニュートラルゾーンにセット)。DEジョリーがアンスポーツマンライクコンダクト(フィールドでヘルメットを脱いだ)。

ケガ人

  • 第4Q、TEジャーマイケル・フィンリーがヘルメットを肩でヒットされて首を負傷(ビデオ)、首を固定されてストレッチャーで退場した(写真)。わずかに手を動かして合図することはできた。倒れたあと気を失うことはなくすぐに話ができたが、四肢に感覚が戻るまでしばらくかかったようだ。相手が頭をヒットしたというより、TEフィンリーが頭を下げたたためにちょうど相手の肩が来てしまった不運。
  • アクティブ登録から外れたのは、RBスタークス(ヒザ)、WRジョーンズ(ヒザ)、TEテイラー(ヒザ)、OLBマシューズ(親指骨折)、OLBペリー(足骨折)、ILBジョーンズ(ハムストリング)、CBヘイワード(ハムストリング)。

その他

  • コイントスに勝って後攻を選んだ。
  • 今日のゲームキャプテンは、LGシットン(オフェンス)、ILBホーク(ディフェンス)、Sジェニングス(スペシャルチーム)の3人。(写真
  • 試合後のロッカールームをWRランドール・コブ(腓骨骨折)がセグウェイで通り抜けて行った。しかもパッカーズのロゴ入り。(写真
カテゴリ : Game