過去の記事 |
2013年 >
10月 >
Packers - Ravens Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2013年10月15日
- マイク・マッカーシーHC。「両チームをいくら褒めても足りないほど素晴らしいゲームだった。プレーして楽しい、コーチして楽しいゲーム。真のフットボールだった。このチームを心から誇りに思う。ヘビーウェイト級同士のぶつかり合いになると覚悟していたし、そこで勝利をものにできて幸いだった」
- ケガを乗り越えての勝利にマッカーシーHC。「今日はたくさんの選手たちがプレーし、初出場のルーキーたちもいた。ケガは大きな試練だったが、選手たちはよく戦い抜いた。先週デトロイトでも感じたことだが、今日はチームとして大きく一歩前進したと思う。みな本当に素晴らしい働きだった」
- QBアーロン・ロジャース。「今日のような日は、自分がなぜこれほどフットボールを愛しているか思い出させてくれる。フットボールは戦いだ。しっかり準備し、僕らは勝利に十分なプレーをすることができた」「オフェンス的には苦戦だったけど、勝つ道を見つけることができた。たくさんの選手がリーダーシップを取ってくれた。チームにとって素晴らしい勝利、チームの人格を形作るような勝利だ」
- TEジャーマイケル・フィンリー。「僕らはいまディフェンスの力を大いに必要としてる。でも同時に、ランドール(WRコブ)とジェームズ(WRジョーンズ)が出られないなら、次に出る選手たちが頑張らないといけない」
- 120ydsラッシングの新人RBエディー・レイシー。「ウチはパスだけではないチームになりつつある。あれほどフィジカルなディフェンス相手に敵地でこのように走れるなら、かなりのところまで行けるはずだ。今日はオフェンシブラインが素晴らしいゲームをしてくれた。ブロッカーもランニングバックもタフな仕事だったけど、僕らは同じ心構えを保ってプッシュし続けた」
- 時間を使い切った最後のシリーズもよかったが、その前の7分35秒使って3点追加したドライブ(12プレー・72yds・1stダウン5回)が値千金だった。RBレイシーのランが6回31yds、その他にWRネルソンとTEフィンリーへのパスで1stダウンを更新。
- 残り2分04秒からの最後のドライブについてLGジョシュ・シットン。「勝つためには1stダウンを1つ取らなきゃいけないと思い、それが実行できた。大きな満足感があるし、僕らは誇りを持っている。エディーはタフにヤードを稼いでくれた。あのように試合を終えられて僕らは本当にうれしい」
- プレスボックス(記者たちにも近い)で見ていたテッド・トンプソンGMは、最後のRBレイシーの1stダウンの瞬間、机に激しく拳を叩きつけて喜びを表現していた。
- 先週に続き、RBジョナサン・フランクリンの出番は1シリーズだけ。
- WRジョーディ・ネルソンへの64ydsTDパスについて。
- 1RB・1WR・3TE隊形。 TEフィンリーが左ワイド、TEクウォレスが右インライン、TEテイラーがフルバックに入るラン隊形で、プレーアクションがよく効いた。パスルートを走ったのはWRネルソンとTEフィンリーだけ。
- QBロジャース。「マイク(マッカーシーHC)がすごいコールをしてくれた。このところ準備をしてきたプレーだけど、あの形はあまり見せていなかったからね。直前にスクランブルで1stダウンを取って戻ってくるとき、ジョーディに向かってうなずくと彼もうなずいて、わかったと伝えてきた。彼はものすごくディープに走り、僕もきれいなスローイング・アングルが確保でき、あそこまで投げることができた」
- WRネルソン。「相手がプレーフェイクに引っかかるのも、OLとRBがよくやってくれていたおかげ。DBたちは一瞬止まったように思う。それはものすごく大きい」
- 前半のオフェンス不振はレシーバー陣の落球も大きかった。WRネルソンが第1シリーズで落球、TEフィンリーが容易に飛びつけそうなパスを落球、代役出場のWRボイキンも2回あった。
- 今回レッドゾーンに3回入ってタッチダウンゼロ。昨季のレッドゾーンTD率は68%だったのが、今季は45%(9/20)にダウンしている。
- 残り1分53秒での3rdダウン3、TEフィンリーの52ydsキャッチが実質的に相手の息の根を止めた。レイヴンズはシングル・ハイ・セーフティから5メンラッシュし、TEフィンリーには新人Sマット・イーラムがマンカバー。ミドルを走ったTEフィンリーにピンポイントのパスが通り、Sイーラムが転んだため、残るはSイヘディグボだけだった。このパスが失敗していたら自陣27ydsからパントとなり、残り1分50秒で相手はタイムアウトが2つ残っていた。
- 上記3rdダウン4についてTEフィンリー。「ワン・ハイのマンカバーだったのがわかったし、”12番”も同じものを見た。僕らはそこを突いた。試合を通してこれを狙っていたんだ。最後アウトオブバウンズに出たのはアドレナリンのせい(で判断が狂った)」
- WRコブの負傷後、ヒットしたSマット・イーラムにQBロジャースが詰め寄る場面があった。「別のセーフティが僕のところにきて、ためになる説明を聞かせてくれた。ディフェンス選手にとってのターゲットエリア(頭部に行けば反則になる)の難しさについてね。それは僕もよく理解できる。ただ今回は僕の場所から見て、ランドールの脚に行かないだけの時間は十分あったように見えた。適切なヒッティングゾーンをヒットできたはずだと思い、僕は彼(イーラム)に言ったんだ」
- ProFootballFocusのオフェンス評価ではマイナスが多く、+1.0以上はWRコブ(+1.3)だけ。OL陣はLTバクティアリ(-0.3)、LGシットン(+0.9)、Cディートリック=スミス(-2.8)、RGラング(-2.6)、RTバークレー(-2.8)と右サイドが苦戦した。ランブロッキングに限ればOL全員とTE全員がマイナス評価。それなのにRBレイシー(+0.3)が120ydsラッシングできたのは、最初(37ydsラン)と終盤がよかっただけ、ということなのだろうか。
- レイヴンズのOLBテレル・サッグスは先週まで5試合すべてサックを挙げてきたが、今回はゼロ。対戦したLTたちはProFootballFocusの評価で、LTジョー・トーマス(CLE)を除きすべて-1.2点以下だった。今回LTバクティアリが-0.3点(パスプロは+0.6点)で済んだのは健闘と言えそう。
- この日はドム・ケイパースDCのゲームプラン、プレーコールが冴えていた。ILBホークなどをブリッツに送り込むタイミングも見事だった。
- ディフェンスの貢献についてQBロジャース。「僕がドム(ケイパースDC)に言っていた通りのゲームになった。ディフェンスが17点に抑えてくれれば、たいていのゲームは勝てるんだと」
- ILB A.J.ホーク。「僕らがまだグレートなディフェンスじゃないのはたしかだ。でもそうなろうと頑張っている。ゴールライン・スタンドはよかったと思う。でもコンスタントに13点、14点に抑えられなければグレートとは言えない。僕らはすごくいいプレーができたけど、まだシーズンは長い。まだ3勝2敗でしかないんだ」
- 今日がキャリアベストゲームか、との質問にILBホーク。「いや、どうだろう。自分には滅多にこないサックのチャンスを活かしただけだよ。映像を見直してみないとなんとも言えない」
- ディフェンスは試合開始から11シリーズ連続で失点なし。最後の3シリーズで17失点した。
- 今季大きく向上したラン守備は今回も好調。ラン22回のうちじつに15回を2yds以下で止めている。
- 第2Q半ばのゴールライン・スタンドではSモーガン・バーネットの働きが素晴らしかった。1stダウン、2ndダウンとタックルを決めたあと、3rdダウンでもFBリーチにつかまれながら片腕でナイスタックル。4thダウンでは、DEダニエルズとCBハイドがRBピアースを止めた。
- 上記ゴールライン・スタンドでは相手のランヘビーな隊形に対応し、2ndダウンから3プレー連続で超ヘビー・パッケージを使用。DLを4人並べ、その外側のOLBニールとOLBムルンバも4ポイントスタンス。実質6DL・2ILB・2S・1CB(ハイド)のような形だった。
- ゴールラインディフェンスは第3Qにも成功し、3点に抑えている。59ydsパスを許して自陣ゴール前06ydsでの1stダウン。とくに2ndダウンでWRブラウンへのクイックスラントを1ydゲインで止めたCBハイドのタックルが秀逸だった。
- ILBホークは3サックだけでなくロスタックルがなんと5回。彼のキャリアで、2008年、2009年、2011年を合わせたよりも多いロスタックル数だった。彼が試合最初から最後までプレーコーラー用ヘルメットを着けたのは2年ぶりのこと。
- 代役として初先発のILBジャマリ・ラティモアは期待以上のプレーぶり。3タックルのうち2つがロスタックルで、パスカバレッジでも守備範囲の広さを見せた。
- OLBニック・ペリーは2試合連続でサック&ファンブルフォース。前半終了間際、3メンラッシュでLTモンローのアウトサイドからスピードで抜き、QBの背後からボールを叩き落とした。ただ、このプレーで足首を軽く捻挫している。
- ProFootballFocusによると、今季OLBペリーは左サイドからのプレッシャー率が7.6%(12/96)、右サイドでは26.7%(8/30)。これだけ極端な差があるなら、OLBマシューズを左サイドへ移す可能性もありそうだ。OLBマシューズはプロ2年目・3年目シーズンは左サイドだった。
- 初ファンブルリカバーを記録したDEデイトン・ジョーンズ。前半残り12秒からのプレーで、リターンが長引いたら時間切れになる可能性もあった。「それも考えたけど、リターンTDできる時間は十分あると思った。横から来られたから捕まったけど、前が完全に空いていたら、自分のスピードならエンドゾーンまで行けるはずだと」
- Sジェロン・マクミリアンは終盤まで目立たなかったうえ、第4Q末にミスを2連発した。4thダウン21でWRタンドン・ドスに縦に抜かれて63ydsパス成功。ディープのセーフティがこれだけはやってはいけない、という場面だった。直後のプレーでTEダラス・クラークに18ydsTDパス(ワンハンドでボールを引き寄せたTEクラークも見事)。マンカバーのコールが自分に伝わらず、ゾーンで守ってしまったと本人は説明している。
- Sクリス・バンジョーはキックオフカバレッジで好タックルを2回決めたほか、ディフェンスでも12スナップの出番があった(先週は出番ゼロ)。テスト的なローテーション起用がまだ続いているのだろうか。
- ProFootballFocusのディフェンス評価では+2.0点以上が6人。上からOLBペリー(+3.1)、CBハイド(+2.7)、Sバーネット(+2.6)、ILBラティモア(+2.5)、DEジョリー(+2.1)、DEダニエルズ(+2.0)。
- いっぽう低評価組はOLBニール(-4.1)を筆頭に、Sマクミリアン(-3.1)、CBシールズ(-1.7)、CBウィリアムズ(-1.5)とカバレッジミスの面々。
- 第2Q、相手パントの場面でTEライアン・テイラーはガードを素早く突破し、パンターの前にダイブする必要さえなかった。「自分のどこにパントが当たったかわからないぐらい。僕はとにかくブロッカーを押し込み、ボールは前腕に当たったのか頭に当たったのか・・・。とにかくユニットにとって大きな自信になるよ」
- せっかくTEテイラーがパントブロックに成功したのに、FBジョン・クーンが大ポカ。サイドラインがみな「ボールに触るな」とわめいているのに拾おうとして失敗、相手に押さえられて1stダウンを献上した。記録上、リターナーのクーンによるファンブルロストとなる。「パントブロックに成功し、スクリメージを超えてきたことは認識していたんだけど、思い切ってプレーしようとして裏目に出た。その後のディフェンスによるゴールライン・スタンドを僕ほど感謝してる選手はいないよ。あれで救われた。とにかく、やってはいけない失敗だった」
- 前半残り26秒で44ydsFGを失敗したKメイソン・クロスビーだが、ディフェンスがファンブルリカバーを奪ってくれたため、31ydsを蹴り直すチャンスがやってきた。「僕らが常に話し合っているのは、前のキックのことは忘れろ、ということだ。今回はとくに素早い立ち直りの機会だったね」
- CBマイカ・ハイドは20yds以上の好パントリターンが2回あり、5回平均13.6ydsの好成績。WRコブの負傷で今後も彼がパントリターナーを務めることになりそうだ。「彼がフロントランナーなのは間違いない」とマッカーシーHC。
- Pティム・マステイはやや波のある内容だったが、第2Q残り4分24秒、自陣01ydからのパントは52yds飛んで相手はフェアキャッチ。ディフェンスをフィールドポジションの悪夢から救う、価値あるパントだった。
- レイヴンズのジョン・ハーボウHCがNFC球団相手にホームで敗れたのはこれが初めて。これまでは9戦全勝だった。