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Notebook: RB補強はなし?
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2013年9月18日
今週も月曜の会見でケガ人情報はなし。今年は、週最初のインジャリーリポート義務がある水曜までは何も公表しないことにしたようだ。「そうした方がより正確なことを話せるからね。月曜会見の時点では、まだ検査中ということが多いから。リーグの手順に則り、みなさんには水曜にアップデートを行う」とマッカーシーHC。
- RBレイシー(脳震盪)がもし欠場となった場合、RB補強はあるのだろうか。しかしマッカーシーHCは、「今いる選手たちによるゲームプランを立てているところだ」と否定的なコメント。準備期間を考えればプラクティス・スクワッドにいるRBマイケル・ヒルを昇格させるのが現実的だが、彼も開幕直前に加わったばかりで習熟が十分ではないはず。翌週がバイウィークなのでベンガルズ戦はRB2人+FBクーンで乗り切る考えか。
- ランニングゲームの成功についてマッカーシーHC。「フロントラインがよいプレーをしたと思う。1stレベルと2ndレベルのブロッキングが非常によかった。ジェームズ(RBスタークス)は多くのプレーでよい判断をしたし、RBに望まれるプレーをしてくれた。オフェンス全体として高いレベルでエクセキューションをし、そのことは数字に表れている。テープを見てもみんな気分がよかった。(コーチによる)グレード評価もよく、オフェンスはよい1日だったと言える」
- TEジャーマイケル・フィンリーは今季パスキャッチ11回121ydsだが、パスが飛んだヤーデージは計5ydsにすぎず、116yds(95.9%)をランアフターキャッチで稼いでいる。ドラッグルートなどスクリメージあたりでのキャッチは昨季中盤あたりから増えてきた。苦しめられた2ディープへの対抗策の1つなのだろう。
- WRジョーディ・ネルソンはHバックのようにバックフィールドからランブロッキングするプレーがあった。
- ガーベッジ・タイムといっても終盤のディフェンスは容認できないとマッカーシーHC。「第4Qのディフェンスは気に入らない。あそこで20点も失ったのは不要のことだし、反省材料としなければならない。フィジカルにプレーした点はよいと思うが、メンタル(頭脳面)パフォーマンスと第4Qの内容は今週の練習で集中して改善しなければ」
- 第2QにDE/OLBマイク・ニールがラッキーなインターセプトを決めたが、彼がカバレッジに下がっていたのはアサインメントミスによるもので、本来はRGIIIのコンテインをするはずだった、とケイパースDCは笑っている。
- 今回CBデヴォン・ハウスがよかったとはいえ、次の試合も同じ起用法で続けるのかは難しいところだ。飛び抜けたエースWRのいなかったレッドスキンズとは違い、ベンガルズのA.J.グリーン(新人から2年連続プロボウル)は大変な相手。
- ニッケル問題についてケイパースDC。「トラモン、ハウス、シールズのカバレッジユニットには我々はとてもよい感触を持っている。ハウスのアウトサイドのプレーはよかったと思う。サックは言うまでもないし、パスディフェンドも2つほどあった。我々は常にベストのコンビネーションを模索している。今週の練習で成り行きを見ることになるだろう」
- セーフティ陣についてSクリス・バンジョー。「いま僕ら(控え)が経験を積んでおくことは、後になってデプスに活きてくると思う」
- キックオフリターナーは当面WRジェレミー・ロスから代えるつもりはない、とスローカムSTコーチ。「今季3回のリターン機会のうち、1回(SF戦)は彼の躊躇が問題だった。あと2回はブロッカーたちがミスしている。このような結果は受け入れるわけにはいかない。今週はよい練習をして、リターンでもっとよい結果を出さなければ」
- 最後のキックオフリターンでWRコブを使ったのは、オンサイドキック対応の"ハンド・チーム"を投入していたため、とスローカムSTコーチ。
- 23ydsの失敗パントはラッシュが来たため、とPティム・マステイ。「右サイドから突っ込んできたヤツに反応したせいだ。もし真っ直ぐ蹴っていたらブロックされていたかもしれない。反応が大きすぎたかもしれないけど」
- Pマステイは大学時代からキックオフを担当し、パッカーズの前にいたコルツでも高い能力を示していた。「キックオフは大好きだよ。これはメイソン(Kクロスビー)が悪かったせいじゃない。彼は6年間いい仕事をしてきた。コーチから言われたわけじゃないが、僕のキックオフ役はけっして安泰じゃないと思う。もし出来が悪ければメイソンがいて、コーチは彼(の能力の高さ)をよく知ってる」「本当に楽しいよ。誰もラッシュしてこないし、ボールはティーアップされて動かない。できるだけ高く遠くまで蹴って、方向に関しては多少気を使うだけでいい」
- Journal Sentinel紙のレッドスキンズ戦レビューから抜粋。
- ユニット評価(5点満点)は、QB(5)、RB(4.5)、WR/TE(5)、OL(4.5)、DL(3.5)、LB(3)、DB(4)、キッカー(3.5)、ST(3)。
- QBロジャースは効果的なオーディブルを使って相手ディフェンスのバランスを崩し続けた。ジム・ハスレットDCは5人以上のラッシュを34.9%も使ったが、6人以上のラッシュはわずか1回。QBロジャースはプログレッションに従ってオープンなレシーバーを見つけ、あらゆるパスを正確に投げ分けた。スタントをOLが止め損なったときも、右に逃げてTEフィンリーへ3ydsTDパスを通した。
- レシーバー陣の落球はゼロで、減点はWRジョーンズのファンブルロストのみ。レッドスキンズ守備は3ディープでオフカバレッジ中心。WRジョーンズは短いパスを簡単にキャッチでき、あとはハードに走った。マッチアップしたCBアマーソンが前に上がってくると縦に抜いて57yds。WRネルソンは大きな体と長いストライドでCBホールからフリーになった。WRコブがカバレッジを読むのはまるで第六感が備わっているかのよう。スロットの位置からフリーでリリースし、容易にセパレートしてオープンのエリアを見つけていた。
- TEフィンリーは(倒される際に)姿勢を低くして前腕を使い、長い脚をタックラーから守れるようになってきた。ブロッカーとしてもかなりよかった。TEクウォレスもランブロックでOLBケリガンをしっかりブロックして14ydsランに貢献。ただしOLBオラクポのサックは彼がアサインメントをミスしたせい。
- 今回のゾーン・ランゲームは最近では最高の出来。両ガードはサンフランシスコでの不安定なパフォーマンスから立ち直った。2人のパスプレーでの減点はOLBオラクポにインサイド・ツイストでQBヒットを許したプレーだけ。RGラングはブロックで崩れることなく相手を押し続けた。腰の悪いLGシットンだが、ランゲームのミスはわずか0.5回。Cディートリック=スミスはOLBケリガンのインサイド・ツイストでサックを許したほか、"Bad Run"につながったのが3回。どれもNTコフィールドへのリーチ・ブロックに失敗した。
- LTバクティアリはOLBオラクポ相手にホールディング反則を犯した他は目立った失敗なし。ランブロックではスペースでの動きが滑らかで、押し負けることなく踏ん張れている。RTバークレーは試合最初にOLBケリガンにうまく押し込まれてサック。ハードカウントでフォルススタート1回、終盤に"Bad Run"0.5回。それらを除けば「勝ち」と言える内容。
- DEダニエルズ(32スナップ)はDL陣で最も多くプレーしただけでなく、ハリー2回、ロスタックル2.5回とパフォーマンスも一番よかった。ラジ(31)&ジョリー(23)&ピケット(19)のような大型ワイドボディの組み合わせは先週の49ers相手には向いているが、レッドスキンズのような小さく機動力型のゾーン・スキームにはDEダニエルズが向いていた。
- DE/OLBニールは出場33スナップのうち、3ポイントスタンスからのラッシュが11スナップ。DEデイトン・ジョーンズ(18スナップ)はまったく目立たなかった。
- ケイパースDCはRGIIIの走る能力を気にせず、パスプレーの56.8%で5人以上がラッシュ。6人以上のラッシュは25%(就任5年目で最多)にも及んだ。相手はなんとかプロテクトしていたものの、神経質になったQBは第3Q終盤まで一度も3rdダウンコンバージョンに成功できなかった。
- ミスタックルなどパッとしなかったCBハイドを途中で下げ、CBハウスをアウトサイドに入れてCBウィリアムズをスロットに回した。CBハウスはかなりよく、ディープへのスピードも見せた。CBシールズはブレークアップ4回はよかったが、ガーベッジ・タイムには集中力を失ってイージーなパス成功を許した。
- セーフティの出場スナップ数はジェニングス(61)、マクミリアン(48)、バンジョー(29)。出来はまずまずといったところで、セーフティ陣のミスタックルは32ydsランの時のバンジョーだけ。
- PマステイのキックオフはKクロスビーより飛ぶかもしれないが、蹴り損ないも多い。7回平均73.6yds・ハングタイム平均3.54秒。そのうち1回はわずか1.42秒のミスキックだった。
- 休日の火曜には毎年恒例のチャリティーゴルフ"Green Bay Packers Golf Invitational"が開催され、パッカーズ選手やOBたちが多数参加した。