グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2013年8月 9日
今日はフルパッド練習の予定を変更し、ノーパッドの軽い内容となった。もともとプレシーズンゲーム前日にフルパッドを予定していたことが不思議で、こうする方が普通なのだ。控え選手中心の1時間48分(今夏最短)の練習で、観客席を埋めたファンにはやや気の毒な一日となった。
- プレシーズン初戦は先発組がわずかしか出場しないので、この日は控え組のプレー時間が長い。その間は先発組がスカウトチームに回り、LGシットンがブリッツしたり、WRジョーンズがインターセプトを決めたりしている。
- マッカーシーHCは練習途中で選手を集め、練習のペースが遅いと説教タイムアウト。
- 「明日の試合に誰を出して誰を出さないかを決めるのはこれからだが、ロジャースを含めて1stチームオフェンスを出場させるのはたしか」とマッカーシーHC。「ヴィンス・ヤングを含めてQB4人全員を出場させるのが目標」とも語っている。
- オフェンス
- 入団3日目のQBヴィンス・ヤングはさんざんな出来。最初のジョグ・スルーでWRジョーンズにインターセプトを奪われ、5ydsのショートパスはワンバウンドに。チームドリルでは投げる瞬間に手を滑らせてボールが地面に。TEへのショートパスが今度は頭を越し、次のプレーはCBブッシュにバレバレでインターセプト。
- QBヤングは練習後のロッカールームでインタビューを断り、iPadでプレーブックの学習に没頭している。
- QBヤングは$715,000ドルの1年契約(NFL経験4年から6年選手の最低保証額)。しかもインジャリーリザーブ入りした場合には$383,000ドルしか支払われない、球団側に有利ないわゆる「スプリット契約」になっている。
- QBアーロン・ロジャースはチームドリルでまったくプレーせず。50ydsのロングパス練習では見事ネットに投げ込んだ。やがてカメラに気が付いて小さく「ベルト」のポーズ。(ビデオ)
- 昨日休んだRBエディー・レイシー(ハムストリング)はヘルメットをかぶって登場したが、実際にはプレーせず。カーディナルズ戦は欠場の方向。
- 最初に1stチームに入ったのはRBジェームズ・スタークス。話題性は新人2人に劣るものの、彼のプレー内容は依然として評価が高い。
- まだ一度も練習に参加できないRBドゥワン・ハリス(ヒザ)についてマッカーシーHCが注目の発言。「彼の復帰を楽しみにしている。私は彼がスターターだと見ているからだ」
- WRランドール・コブ(上腕二頭筋腱)は昨日より多く体を動かしている。練習後は居残ってJUGSマシンでキャッチング練習。「ボールが来た時に捕ることが僕の仕事なのに、このキャンプではいい仕事ができてない。努力を続けていくだけ」
- 休んだT.J.ラングに代わり、ドン・バークレーが1stチームの右ガードに。
- 「明日の試合ではLTデヴィッド・バクティアリはLGシットンより長く出場するだろう」とマッカーシーHC。新人に実戦経験を積ますため。
- ディフェンス
- DEジョニー・ジョリーについてマイク・ターゴヴァックDLコーチ。「スタミナはいずれ戻ってくるだろう。3年もフットボールから離れていたんだ。いま30歳だけど4年しかプレーしておらず、それだけ消耗が少ない。彼はブロックを振り払う力がある。我々が彼に求めるのはよいラン守備だ。パスラッシュに関しては、代わりにやってくれる選手たちがいるから」
- 強力なブルラッシュを持つDEマイク・ダニエルズは、このところブロッカーの外側を攻めるパスラッシュも練習している。「彼がブルラッシュできることはもうわかっている。それが生命線なのだから奪うつもりはない。外からのラッシュに対して相手QBが前にステップアップするのは困るしね。ただ彼はラッシュのバリエーションを増やそうとしているだけだ。テクニック派にはなってほしくない」とターゴヴァックDLコーチ。
- 負傷休養中にポジションを深く学ぶことができたとOLBニック・ペリー。「プレーできない間に僕が学んだのは、よき生徒になることだ。昨年DEからLBにコンバートされた僕はいきなり戦火に放り込まれたようなもので、なんとかやっていかなきゃならなかったから」
- トラモン・ウィリアムズとヘイワードが欠場中の現状では、CBサム・シールズとCBデヴォン・ハウスがスターター、5巡指名CBマイカ・ハイドがニッケルバック。
- CBブランドン・スミスを中心とした控えCB陣についてジョー・ウィットCBコーチ。「こんなことを言うのは初めてのことだが、今いる9人のCB全員がNFLの53人ロースターに加わる資格のある選手たちだ」
- スペシャルチーム
- スペシャルプレー練習はFGフェイク。ロールアウトしたPマステイからCディートリック=スミスにロングTDパスが通った。
- WRコブはスペシャルチーム練習に加わらず、キックオフリターナーの1番手はWRジェレミー・ロス。
- パントカバレッジチームは、FBクーン、WRボイキン、WRロス、TEウィリアムズ、ILBフランソワ、ILBラティモア、ILBマニング、CBハウス、CBブッシュ、LSグード、Pマステイ。
- キックオフカバレッジとキックオフリターンの両方に入っているのは、FBクーン、WRボイキン、WRロス、TEウィリアムズ、ILBフランソワ、ILBマニング、ILBラティモア、CBブッシュの8人。彼らがスペシャルチームの中核選手といえる。
- ケガ人情報
- 昨日休んだRBエディー・レイシー(ハムストリング)はヘルメットを持って登場したが練習には参加せず。明日のプレシーズンゲームも欠場の見込み。
- RG T.J.ラングは昨日背中を痛めて練習を休んだ。明日のカーディナルズ戦出場は未定。OTアンドリュー・ダトコは脳震盪。
- OGレーン・テイラーは夫人の出産のため休み。無事生まれて本人は喜びのツイートをしている。
- 見学組は以下の16人。RBハリス(ヒザ)、WRネルソン(ヒザ手術)、WRジョンソン(ヒザ)、WRドーシー(ハムストリング)、TEクウォレス(太もも)、TEテイラー(ヒザ)、OTブラガ(前十字靭帯断裂)、OTシェロッド(すね骨折)、OTトレッター(足首骨折)、OTダトコ(脳震盪)、RGラング(背中)、OGレーン・テイラー、DEウォージー(ヒザ前十字靭帯断裂)、CBトラモン・ウィリアムズ(ヒザ)、CBヘイワード(ハムストリング)、Sリチャードソン(首の椎間板手術)。
- 先日フレイジャーHCに叱られたにもかかわらずパッカーズ攻撃をやめないWRグレッグ・ジェニングス。ランボーフィールドにほど近いおなじみ The Jersey Store のオーナーはジェニングスに腹を立て、85番ジャージを顧客に無料プレゼントする企画を始めた。どうせ売れなくなってしまったのだから宣伝のためにちょうどいい。
- 「グリーンベイではすべてがNo.1」と洗脳されていた、というWRジェニングス発言が話題になっている。注目を集めたがる(自己中心的な)選手が見当たらないのは意識して集めた結果か、という質問に対し、マッカーシーHCはジェニングスの名前を一度も出さずに答えた。「それはここの文化の産物だと思う。コーチ、選手、サポートスタッフ、フットボール部門の全員が、グリーンベイ・パッカーであることの重要性や価値を理解している。個人がそれを気に入ろうと気に入るまいと、我々はそのように球団を運営している。グリーンベイ・パッカーズというブランド・ネームについては全選手が教育を受けている。それを知ったうえで個人のブランドを確立するのは、どんどんやっていい。グリーンベイ・パッカーズのブランドを危険にさらさない限りは」
- ウィスコンシン大とルイジアナ州立大が2016年9月3日の開幕戦をランボーフィールドで行うことに決まった。ウィスコンシン大フットボールがランボーフィールドで試合を行うのはこれが初めてのことだ(アイスホッケーは2006年に行われた)。「バジャーズがランボーで試合を行うとは素晴らしいことだ。ただ芝は痛めないで(笑)」とマッカーシーHC。