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2013年7月31日

Day 5: 4巡指名OTバクティアリ好調

休日が明けて練習再開。練習開始の朝8時20分の気温は15℃。この日は練習開始後も観客が増え続け、3000人近いファンでスタンドは満員となった。ファミリーナイトを含め5日間連続フルパッド練習は異例で、選手たちにとっては今夏もっともキツい時期だろう。ケガ人がさらに増えるようならどこかで予定を変更するかもしれない。

マイク・マッカーシーHC。「今日の練習はよかった。休日明けはふつう出足がよくないものだが、今週はよいスタートが切れた。チームドリルでは、オフェンスもディフェンスもそれぞれよいプレーがあった。オフェンスはランプレーがよかった」

2013年7月29日

Day 3: DEデイトン・ジョーンズ好評

練習3日目は初めてのフルパッド練習。しかも最初の日曜とあって、今夏最高となるおよそ2000人のファンでスタンドは満員となった。前日よりマシとはいえ練習開始時は13℃。この日も空は厚い雲に覆われていた。

攻守ラインの力量が初めて試されるフルパッド練習。注目の1巡指名DEデイトン・ジョーンズはインパクトある内容で、パスラッシュドリルでもチームドリルでも力強いプレーを連発した。「デイトンはとてもよく見えた。すでによく馴染んでいる。パッドを着けてどれだけ動けるかに我々は注目するが、彼はその点でもとてもよかった。体はできているし、よい初日だった」とマッカーシーHC。

この日の練習内容についてマッカーシーHC。「初日からいきなり素晴らしい練習ができるとはもともと期待していない。そういう風にはいかない。だからフルパッド練習がとても重要なのだ」

月曜は今夏最初のオフ日となる。

2013年7月28日

Day 2: バークレーのセンター修業

キャンプ2日目は曇天。先週までの猛暑が収まったどころか朝8時20分の練習開始時で気温11℃と、ケガが心配になるほどの気温だった。涼しいや肌寒いを通り越して寒い。

2013年7月27日

Day 1: 新人CBマイカ・ハイド好評

いよいよトレーニングキャンプ初練習をむかえ、1800人から2000人のファンでスタンドもはほぼ満員となった。終盤に小雨が降ってきたが最後までレイ・ニチキ・フィールドで公開練習を行うことができ、終了とともに雨脚が強くなった。

新労使協定の規定によりキャンプ初日と2日目はフルパッド練習を行えないので、練習内容はOTAやミニキャンプとさほど変りない。各ポジションの先発争いも、とりあえずオフシーズン練習と同じ選手たちが1stチームに入っている。本当の争いは3日目のフルパッド練習からだ。

PUPリストの8人にくわえ、CBヘイワードとCBハウスが練習しなかったのがサプライズ。詳しくは前の記事にまとめておいた。

ケガ人情報まとめ

金曜の練習終了後、ようやくマッカーシーHCからケガ人の状況が明らかにされた。メディアに対しては楽観的な復帰時期を述べるもので、ヘッドコーチの公式見解よりも長くかかることは覚悟しておいた方がいい。

2013年7月26日

Day 0: PUPリストにDEニールほか8人

キャンプ初日は朝6時からフィジカルチェックが行われ、その後は各種ミーティング(警備関係など、フットボール以外のミーティングがたくさんある)やコンディショニング・テストなど。練習は明日からなので、今日のニュースはケガ人関連の部分だけ。

2013年7月25日

Notebook: 1巡指名DEジョーンズが契約

東側スタンドを埋めた株主たち

チームの現状を説明する テッド・トンプソンGM

ファンのサインに応じる マーク・マーフィ社長

2013年7月22日

トレーニングキャンプの見どころ 2

今季パッカーズのカギを握る選手やポジション争い。今回はディフェンスとスペシャルチームについて。

◆ OLBニック・ペリー

昨年1巡28位で指名されて開幕スターターとなったが、開幕戦で左手首を負傷。無理をして6試合出場したものの回復せず、11月上旬に手術を受けてシーズン終了となった。今年ウォルデンとの再契約を見送りドラフトでも大きな補強をしなかったのは、ペリーがスターターでやってくれると期待してのことだ。パスラッシュ向上のカギは彼が握っているといえる。

大学でDEだったのでサイズ(マシューズより10ポンド重い)と馬力があり、ラン守備でも相手ブロッキングをしっかり受け止める力がある。昨季苦戦したパスカバレッジは進歩してもらわなければ困るが、パスラッシュが向上すれば多少のことは我慢できる。

DEマイク・ニールのOLB起用(後述)がシーズンで実現するなら面白い。ウォルデンのFA退団で控えのデプスは薄くなり、出場経験のある控えはデズマン・モーゼスのみ。ネイト・パーマー(6巡指名)、アンディ・ムルンバ(ドラフト外)といった新人たちがローテーションに加わってきてほしいところだ。

◆ ディフェンシブエンド

1巡26位指名でデイトン・ジョーンズが入団し、昨季スターターだったC.J.ウィルソン(FA2014)と先発の座を争う。身長や腕の長さのあるジョーンズはリード・オプション対策でも期待が大きい。1年目からバリバリ働いてくれるようなら、DL陣は昨季より大幅に戦力アップしたことになる。

マイク・ニール(FA2014)は今春アウトサイドLBとしても練習をしている。これもどうやらリード・オプション対策の一環で、DEの動きを予測不能にすることで相手QBの判断を狂わすことが眼目らしい。2巡指名から2年間ケガに苦しんだニールだが、昨季は鋭いパスラッシュでようやく戦力になってくれた。今年はアウトサイドからラッシュしたり、カバレッジに下がることも多くなるのだろうか。

ジョーンズとニールはB.J.ラジとともにニッケル隊形(2DL)のインサイドラッシャーとしてローテーション起用されるはず。昨年2巡指名のジェレル・ウォージーは前十字靭帯断裂でシーズン前半は無理そう。昨年4巡指名のマイク・ダニエルズは低く鋭いパスラッシュで光るものを見せたので、2年目の成長に期待。

◆ 先発セーフティ争い

大型契約を結んだモーガン・バーネットの相棒はM.D.ジェニングス(ドラフト外から3年目)になるのか、ジェロン・マクミリアン(昨年4巡指名)になるのか。アグレッシブなランサポートではマクミリアンの迫力が勝るが、パスカバレッジではジェニングスの方が安定感がある。昨季の出場スナップ数はジェニングス616回、マクミリアン614回と互角(9試合先発相当)。どちらもスモールカレッジ出身だけに伸びシロに期待したい。

このポジション(通常4人枠)は控えの層も非常に薄い。昨年ドラフト外からロースター入りしたショーン・リチャードソンが本来なら4番手だが、オフに首の椎間板の手術を受け、いつ復帰許可が下りるかはっきりしないからだ。昨季プラクティス・スクワッドのチャズ・パウエルあたりが4番手の有力候補か。キャンプでケガ人が出たらFA補強もありうる。

◆ 契約最終年のDL軍団

NT B.J.ラジ、NTライアン・ピケット、DEニール、DEウィルソンがすべて契約最終年を迎え、今のところ契約延長の動きはない。出場停止明けのジョニー・ジョリーも当然1年契約。

ラジは元1巡上位指名だけに希望額は大きいはずで、球団はシーズン終了まで静観の構え、と報道されている。交渉が決裂した場合でも、フランチャイズ指名(今年の場合、DTは$8.45ミリオン)で引き留める手がある。ピケットは33歳という年齢からして安く再契約できそうに思えるが、できればこのタイミングで世代交代を進めたいところだ。

ニールとウィルソンの契約は今年の働きしだい。DE陣はジョーンズやウォージーなど若手がいて世代交代は問題なさそうだが、ノーズタックルは難しいかもしれない。5巡指名ルーキーのジョシュ・ボイドがいるものの、1年で先発NTに育てるのは難しい。

◆ インサイドLB

ハムストリングの腱断裂で昨季を棒に振ったデズモンド・ビショップを先月解雇し、今年はブラッド・ジョーンズA.J.ホークのコンビとなった。ヴァイキングスに移ったビショップとなにかにつけ比較されるのは当然だろう。ホークは大幅減俸を受け入れて残留したが、今年若手が伸びれば来春放出される可能性も。ILB転向2年目のジョーンズはさらに成長してもらわなければ困る。

控えは2年目のテレル・マニング、3年目のジャマリ・ラティモア、FAで再契約(1年)したロバート・フランソワ、今年7巡指名のサム・バーリントンといったところ。

◆ コーナーバック

トラモン・ウィリアムズ、サム・シールズ(FA2014)、昨年の2巡指名ケイシー・ヘイワード、デヴォン・ハウスの4人で問題なし。さらにスペシャルチームの鬼ジャレット・ブッシュ、5巡指名マイカ・ハイドもいる。

ウィリアムズは2010年の調子に戻ってほしいが、すでに30歳では難しいかもしれない。これまで不動のスターターを務めてきたが、今年の先発争いは完全にオープン、とコーチ陣は明言している。2014年まで契約が残っているものの、給料が高いので(来年のベースサラリー$6.9ミリオン)、若手の成長しだいでは来春解雇の可能性もある。

シールズは契約最終年を迎えているが、契約延長交渉は頓挫したまま。層の厚いパッカーズに残るよりもFA市場で高額オファーを探す方に気持ちが傾いてもおかしくはない。ヘイワードとハウスの存在を考えれば、シールズとウィリアムズの両方が来年残留するとは考えにくい。

◆ キッカー争い

昨季大スランプ(NFL最低の成功率65.2%)だったメイソン・クロスビージョルジオ・タヴェッキオが挑戦する。複数キッカーによる競争は、クロスビーがルーキーだった2007年以来6年ぶりのことだ。

タヴェッキオはイタリアのミラノ出身の23歳。カリフォルニア大では1年目シーズン半ばから正キッカーを務め、通算FG成功率75%、4年時は87%。昨年ドラフト外ルーキーとして49ersと契約し、プレシーズンでは29ydsのFG1回とPAT2回成功。ベテランのKエイカーズに敗れて8月末に解雇されている。

◆ リターナー争い

レシーバーとして大きく成長したWRランドール・コブをリターナー任務から解放するのが今年の目標。昨季終盤にリターナーを務めたWRジェレミー・ロスは有力候補だが、WRとして5番手・6番手が務まらない選手をリターナー専任で使いたくはない。

マッカーシーHCはリターナー候補として4巡指名RBジョナサン・フランクリンに大きな期待を寄せている様子で、プレシーズンでも出場機会をたくさん与えるはず。大学で経験がないので、パントリターンでのキャッチングや判断力が課題になるだろう。5巡指名CBマイカ・ハイドはパントリターナー経験豊富だが、OTAやミニキャンプではリターナー練習に加わっていない。

新リターナー候補たちがパッとしなければ、パントリターンだけWRコブに続けさせ、技術的に易しいキックオフリターンをRBたちに任せるという折衷案も考えられる。

2013年7月20日

トレーニングキャンプの見どころ 1

今年のトレーニングキャンプは現地25日(練習は26日)にスタートする。ここでは、先発争いやロースター争いなど、注目すべきポイントについてポジションごとにまとめてみた。今日はオフェンスについて。(FAが近い選手は併記した)

なおトレーニングキャンプ全般の紹介はこちらのページで。練習スケジュールは公式サイトを参照のこと。

◆ LTブラガは大丈夫か

コーチ陣はドラフト後に大規模なポジション変更を決断。ブラガに左タックルをまかせ、右タックルはニューハウスと2年目バークレーの争いとなった。

プロ入り以来右タックルをプレーしてきたブライアン・ブラガ(FA2015)は、一流のスピードラッシャーを相手にしっかりブラインドサイドを守れるのか。キャンプではOLBマシューズとのマッチアップが注目される。もし彼がシーズンに入って苦戦するようだと、今年のOL改造はすべて無駄になってしまうので、ここは先発RT争い以上に重要なポイントだろう。両OTのパスプロテクションがよければ6メンや5メンプロテクションにでき、自然とパス攻撃の幅が広がる。

昨季半ばで戦線離脱を強いられた股関節の骨折は問題なく完治している。今季期待通りの活躍ができれば、来オフは大型の契約延長が見えてくる。左タックルと右タックルでは金額が段違いなのでここが頑張りどころだ。

◆ 右タックル争い

マーシャル・ニューハウス(FA2014)は2年ちかく先発LTを務めてきたが、成長は十分でなく、今春のOL大改造を引き起こした張本人といえる。コーチ陣はいちおう今春の暫定スターターとして扱ってきたが、キャンプ本番になればそれも変わってくるかもしれない。「先発RTなら十分やれるはず」「彼ではたいして期待できない」と地元記者たちの意見は割れている。今年が契約最終年だが、よほど活躍できなければ契約延長はないのではないか。

昨季ドン・バークレーはドラフト外ルーキーながら7試合にわたって代役RTを務めた。ランブロッキングはなかなか強力なので、課題はパスプロテクションの向上だ。もしバークレーが勝利を収めれば、ニューハウスは両サイドの控えを兼任することができ、とてもバランスがいい。

4巡a指名のデヴィッド・バクティアリは大学でLT2年・RT1年の先発経験がある。いきなり先発RT争いに加われるようなら面白いが、とりあえずは慣れた左タックルをプレーさせるかもしれない。OTAやミニキャンプでは2ndチームの左タックルを担当していた。

元1巡指名デレク・シェロッド(2011年12月にすね骨折)の完全復帰はいつになるのか、いまだにはっきりしない。ここでは仮に戦力外としておこう。もし彼が復活できるようなら、控えのデプス、OT陣の将来ともぐっと明るくなる。

◆ 先発RB争い

小兵のRBドゥワン・ハリスが昨季終盤に台頭し、4試合+プレーオフ2試合で平均4.2yds・4TDの働きでコーチ陣の信頼を勝ち取った。しかしドラフトでは2巡でエディー・レイシー、4巡でジョナサン・フランクリンを指名し、パッカーズには珍しい念入りなRB補強となった。レイシーはパワーバック、フランクリンは万能タイプ。

3年目のアレックス・グリーンは昨季中盤に先発機会をもらいながら平均3.4ydsと期待に応えられなかった。前年の前十字靭帯断裂が影響していたのはたしかだが、あいかわらず穴を選ぶ感覚に問題がある。その点ではジェームズ・スタークス(FA2014)だが、すぐに足首やヒザを痛めてしまいケガが絶えない。

先発争いは混沌としていて、プレシーズンでの働きしだい。昨季3rdダウンバックは(パスプロを重視して)FBクーンが務めることが多かったが、もっとロングゲインの魅力のある選手に任せたいところ。キャッチングのうまい4巡指名フランクリンやグリーンに期待したい。キャンプではブリッツァー相手のブロッキング練習に注目だ。

ロースター枠は例年3人だが、今年は控えWRのレベルが低下したこともあり、4人枠となる可能性が高いように思われる。ハリス、レイシー、フランクリンの3人はほぼ当確。最後の枠をグリーンとスタークスが争うか。

◆ インサイドOL

OT陣と同じくサイドを入れ替え、ジョシュ・シットンが左ガード、T.J.ラングが右ガードとなった。どちらも器用さは十分あるタイプで、ポジション変更はさほど問題なさそう。シットンは初プロボウル出場も果たし、今季はLTブラガを助けてくれることだろう。昨季ラングはヒジのケガと代役RTの役目で苦しいシーズンだったが、最後のSF戦ではOL陣ベストの働きだった。ガードに専念できる今年はさらなる成長が期待できそう。

センターは昨季終盤にサタデーから先発の座を奪ったイヴァン・ディートリック=スミス(FA2014)で決まり。問題はどれくらい伸びシロが残っているかだ。馬力不足が昨季のままであれば、そこそこのスターターで終わってしまう。さらに伸びるようであれば、今季中に契約延長の目も出てくる。

インサイドOL陣で最大の問題は先発トリオよりも控えのデプス。昨季ドラフト外からロースター入りしたグレッグ・ヴァンローテン、今春左ガードをプレーしたアンドリュー・ダトコ(プロ入り時はLT)といった選手だけで、センター経験のある控えがいない。4巡b指名のJ.C.トレッターは将来のセンター候補として期待されたが、なんとOTA初日に足首を骨折。復帰は早くても11月とされていて、今季チームに貢献するのは難しいだろう。

というわけで、今夏はヴァンローテンにセンター修業をさせつつ、先発RT争いで敗れた選手が控えガードも兼ねる、といった感じでゲームデイ・ロースター(通常OLは7人)を組むしかなさそうだ。キャンプでは4巡a指名バクティアリにガードを練習させるかもしれない。

◆ 控えWR

ランドール・コブ(FA2015)、ジョーディ・ネルソン(FA2015)、ジェームズ・ジョーンズ(FA2014)の3人で先発は問題ないが、4番手以降が頼りない。昨季ドラフト外ながら(ドライバーを退けて)実質5番手を務めたジャレット・ボイキンが暫定の4番手。それをチャールズ・ジョンソンケヴィン・ドーシーの7巡指名ルーキーコンビが追う、といった感じ。キャンプでは意外なドラフト外ルーキーが台頭してくるのも期待したい。

昨年は6人枠だったが、今年はおそらく例年どおりの5人枠に戻るだろう。ジョーンズは契約最終年を迎え、高望みをしなければ今季中に契約延長の可能性がある。そうならなかった場合、来春のドラフトではWRを上位指名する必要がありそう。

◆ 2番手QB争い

経験はあるが肩の弱いグレアム・ハレル(プロ3年目)、肩はめっぽう強いが粗削りなB.J.コールマン(昨年7巡)が2番手QBを争う。コールマンの成長に期待したいところだが、まだ荷が重いとなれば今年もプラクティス・スクワッド行きとなる。プレシーズンの出来次第で判断するとコーチ陣は決めているようだ。

◆ タイトエンド

高給のジャーマイケル・フィンリー(FA2014)は解雇されず残留となった。昨季バイウィーク後は精神的に大きく成長したとマッカーシーHCは絶賛。たしかにイージーな落球はなくなったがかつて期待されたほどの働きとは言えない。契約延長はなさそうだが、FA市場にむけてアピールしたいところ。アンドリュー・クウォレス(FA2014)は前十字靭帯断裂(2011年12月)からようやく復帰した。今春の練習ではキレのよいレシービングを見せ、順当ならフィンリーに次ぐ2番手。うまく行けばシーズン後に契約延長の可能性も。

今年チーム唯一のFA補強はマシュー・マリガン。典型的な足の遅いブロッキング・タイトエンドで、最近のパッカーズにはいなかったタイプだ。たまたま手に入るから獲ったのか、ブロッキング強化のチーム方針によるものか。D.J.ウィリアムズライアン・テイラーは勝負の3年目。ウィリアムズは毎年オフシーズン練習では好評だが、パッドを着けたとたんに目立たなくなる。テイラーはスペシャルチームで活躍しているが、TEとしてもっと存在感を示したい。

昨年や一昨年(開幕時は5人)とおなじく4人枠となる可能性が高い。マリガン、ウィリアムズ、テイラーのうち1人を解雇して開幕を迎えることになりそうだ。

2013年7月18日

Sモーガン・バーネットの契約詳細

先日Sモーガン・バーネットがサインした契約は、下表のとおり総額$26.073ミリオンの5年契約と判明した。契約ボーナスは$8.25ミリオンで、これは5年分割でサラリーキャップに計上される。ベースサラリーは元の$1.323ミリオンのまま変わらず、来年春に$1.5ミリオンのロースターボーナスが設定されている。

今年のキャップナンバーは$1.65ミリオン(契約ボーナスの5分の1)増えただけ。先日の時点でパッカーズのキャップスペースは$16.327ミリオンあったようなので、現在でもまだ$14.677ミリオン(NFL8位)の余裕がある。

Morgan Burnett' new contract
Year 契約ボーナス ロースターボーナス ベースサラリー ワークアウト 出場ボーナス キャップナンバー キャッシュバリュー
2013  (1,650,000)   1,323,000     3,191,775 9,573,000
2014  (1,650,000) 1,500,000 1,150,000 300,000 300,000 4,900,000 3,250,000
2015  (1,650,000)   2,900,000 300,000 300,000 5,150,000 3,500,000
2016  (1,650,000)   3,800,000 300,000 300,000 6,050,000 4,400,000
2017  (1,650,000)   4,750,000 300,000 300,000 7,000,000 5,350,000
8,250,000           26,073,000

2013年7月17日

収入・利益とも過去最高

株主総会を1週間後に控え、グリーンベイ・パッカーズが昨会計年度(3月末まで)の収支報告を発表した。昨年に続いて総収入、経常利益、純利益の3部門が過去最高を記録。これは主にナショナル・レヴェニュー(後述)の伸びと選手コストの低下によるもので、ローカル・レヴェニューはややダウンしている。優勝直後の興奮に15勝1敗シーズンが続いた前年度(~2012年3月)と比べれば、ある程度沈静化するのは仕方のないところだろう。

非営利団体グリーンベイ・パッカーズは収支報告書を公開している唯一のNFL球団。ナショナル・レベニューは全球団均等に配分されるため、毎年パッカーズからの発表は注目を集める。利益がオーナーの懐に入ってしまう(あるいはプライベート機などに浪費される)他球団と違い、すべてフットボール部門やスタジアムの向上に充てられるのはパッカーズの強みとなっている。

2013年7月16日

Sモーガン・バーネットが契約延長にサイン

契約最終年を迎えていたSモーガン・バーネットがパッカーズとの4年の契約延長にサインした。総額$24.75ミリオン、うち$8.25ミリオンが保証、と報道されている。4日ほど前から「契約合意近し」と言われ、もっと高い金額を予想する向きも多かった。彼はルーキー契約でのエスカレーター条項を満たしたため、今年のサラリーは当初の$575,000ドルから$1,323,000ドルへと自動昇給している。今回の詳しい契約内容は明らかでないがおそらく、今年の金額に4年を足して5年契約、となるのだろう。

Sモーガン・バーネット Morgan Burnett はプロ4年目でまだ24歳6か月という若さ。ジョージア工科大から2010年ドラフト3巡指名で入団、2年目シーズンからフルタイムのスターターとなった。昨季ディフェンスの全スナップ(1228回)にフル出場したのはNFLで彼を含めて2人だけ。守備範囲の広いパス守備に加えてスクリメージ近くでのフィジカルなプレーも向上してきた。ビッグプレーの回数はやや物足りないが、今年はさらなる飛躍が期待されている(LB以外で123タックルは昨季NFL最多だったが、ラン守備の悪いチームほどセーフティのタックル数が増える傾向)

今オフに大型契約延長したのはOLBマシューズ、QBロジャースに次いで3人目。セーフティ陣ではもう1人のスターターが決まっておらず、もし来春彼が抜けたらかなり苦しい陣容となるところだった。今年は他にもNTラジ、CBシールズ、TEフィンリー、WRジョーンズ、Cディートリック=スミス、RTニューハウス、DEニールといった先発級の選手たちが契約最終年。かならずしも球団側がバーネットを最重要視したわけではなく、NTラジやCBシールズとの交渉が思うように進まないのでこちらを先に済ませたということではないか。「ラジとの交渉はシーズン終了まで待つ見込み」との一部報道があり、またフィンリーについては今季限りでの退団が濃厚と見られている。

昨日の時点でパッカーズのキャップスペースは$16.3ミリオンもあり、あと1人か2人はじゅうぶん契約できる余地が残るはず。仮に今季中に新契約がまとまらなくても、余ったキャップスペースはそのまま来季に持ち越すことができる。