グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2013年6月18日

ILBデズモンド・ビショップを正式に解雇

先日から報じられていたとおり、ILBデズモンド・ビショップがパッカーズから解雇された。A.J.ホークが大幅減俸を受け入れ、ILBブラッド・ジョーンズと再契約したことで、高給の彼には居場所がなくなった形だ。また、戦力面の都合よりも「ハムストリングの重いケガで、以前の彼には戻れないと判断したのでは」との見方も根強い。もっとファンブルフォースを、という今年の方針にもっとも合致する選手だけに、そうでも考えないと納得がいかないところだ。

この解雇により、パッカーズにはあらたに$3.464ミリオンのキャップスペースができるらしい(正確ではないかも)。2011年春に受け取った契約ボーナス$3.2ミリオンのうち、未消化分の$1.6ミリオンがデッドマネーとなる。6月1日以降の解雇であるため、キャップヒットを今年と来年に分けることができる。(現労使協定ではそれ以前に解雇しても「6月1日後扱い」の指定が可能だが)

本人はツイッターで以下のように感謝の気持ちを示している。

Journal Sentinel紙の取材に対しても、ビショップはきわめて平静なコメントを残している。「ケガのタイミングとブラッドの台頭があった。ビジネスの見地からは、ブラッドやA.J.のようなヘルシーな選手がいて、ケガから復帰してくる選手に賭ける気になるだろうか? 賢いやり方だと思うし、理解はできるよ。ブラッドと再契約した時点で、こうなることはある程度予見できていた。球団に恨みはなにもない」

「深刻なケガだったのはたしかだ。でも断裂した腱は完全に治っているし、(復帰が遅れているのは)ハムストリングに軽い肉離れがあったから。トレーニングキャンプ初日には必ず間に合ったはずだ」

「パッカーズとの関係が完全に終わったとは言えない。僕が残留する可能性もわずかながらある。テッド(トンプソンGM)とはよい話し合いができたし、僕らはよい関係を保っている。もし十分な給料を払ってくれる球団が現れなければ、馴染んだ場所に残る方がマシだから」

本人は明日さっそくヴァイキングスを訪問することになっている。今年ヴァイキングスのミドルLBは、これまでアウトサイドだったエリン・ヘンダーソンが暫定スターターとなっているが、さらなる補強を考えるのは無理からぬところ。

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ILBデズモンド・ビショップはカリフォルニア大から2008年ドラフト6巡b指名でパッカーズに入団。3年間控えに甘んじたものの、2010年第4週にILBニック・バーネットが手首を大ケガすると先発に昇格。前任者を上回る活躍で優勝に貢献し、スーパーボウルでのファンブルリカバーは苦しいチームを救うビッグプレーだった。嗅覚に優れたハードヒッターで、スピードに限界はあるもののパスカバレッジでも効果的な働きを見せる。

第45回スーパーボウルの第4Q 逆転されそうな流れを止めたファンブルリカバー

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