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Minicamp : CBシールズとDEジョリー合流
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2013年6月 5日
3日間にわたって行われるミニキャンプ初日の練習が行われた。NFLの規定により、このミニキャンプだけは選手全員に参加を義務付けることができ、欠席者にはチームが罰金を科すこともできる(かならず科す必要はない)。
火・水は練習が公開されるはずだったが、先週とおなじく雨のため屋内練習場に移され、ファン非公開となってしまった。気温14℃とかなり肌寒い日だったので、選手にとっては屋内練習場の方がありがたいかもしれない。
マッカーシーHCが予言していたとおり、今年のOTA/ミニキャンプでは個人やポジショングループによる基礎練習が多く、11on11のチームドリルが少ない。1時間57分の最後はノーハドル練習、RBスタークスのファンブルロストという締まらない終わり方となった。
- 休んでいるのは、RBドゥワン・ハリス、WRジャレット・ボイキン、7巡b指名WRケヴィン・ドーシー、4巡b指名OT J.C.トレッター(足首骨折で全治6か月)、OTデレク・シェロッド(すね)、DEジェレル・ウォージー(ヒザ)、NT/DEライアン・ピケット、5巡b指名DEジョシュ・ボイド、CBデヴォン・ハウス(肩)、Sショーン・リチャードソン(首)。
- ILBデズモンド・ビショップ(昨夏ハムストリング断裂)は今週もフィールド復帰ならず、サイドラインで見学が続く。先週DBと交錯して脚のどこかを負傷したWRジャレット・ボイキン(4番手格)も休んでいる。
- 7巡a指名のWRチャールズ・ジョンソンがチーム練習に初参加。先週休んでいたOLBデズマン・モーゼスが復帰したが、ふたたび途中退場となった。
- CBサム・シールズは前日にRFAテンダーに参加し、この日からチームに合流している。
- 昨季終了時と同じく右アウトサイドで先発組に。しかしまだ合流初日のため練習量を控え、彼が退いたときにはヘイワードが1stチームに入った。
- RFAテンダーにサインする前には代理人と球団側との話し合いがあったと報じられている。具体的な内容はわからない。パッカーズはCB陣の層が厚いため、「ホールドアウトすれば再び先発の座を失って損をするだけ」という見方が多い。
- ここまでOTAを休んだことについて本人。「ビジネスはビジネスだ。僕は(大きな)契約を望んだが、それは実現しなかった。僕はここにやってきて、テンダーにサインした。いまでも契約を望んでいるけど、大型契約がもらえないからと合流しないような選手じゃない。交渉では少しだけ進展があった」
- おなじく契約最終年のNT B.J.ラジだが、「球団側はラジとの交渉をシーズン終了まで棚上げする考え」とNFL Networkが報じている。意図ははっきりしないが、彼に巨額契約の価値はないと考えているのか、本人の希望額がよほど高いのか、今季の頑張りを見極めてから彼の価値を判断したいのか。来春フランチャイズ指名で引き留める場合、DT選手のサラリー(2013年)は$8.45ミリオンとなる。
- DB陣の1stチームには今回もS M.D.ジェニングスが入っている。
- DEマイク・ニールは今週もOLB練習が続く。ことあるごとにOLBマシューズに質問する姿が目撃されている。
- 出場停止明けのDEジョニー・ジョリーが今年のOTAに初参加。オフシーズンプログラム序盤(体作り期間)には参加したこともあったが、薬物リハビリなどをクリアする必要があり、これまでチーム練習には参加できていなかった。
- 2010年7月に無期限の出場停止を申しわたされて以来、約3年ぶりのフィールド復帰。QBロジャースをはじめ、チームメイトが温かく迎えている。
- ある記者の感想。「少し体が重く、固く、スレッドを押すにも瞬発力があまりないように見える。(久しぶりなので)予想されていたことだが」
- 11on11練習では1stチームに加わる機会も。ゴールライン・ディフェンスのシチュエーションだった。
- 本人「すごくいい気分だ。セカンドチャンスをもらえた自分は恵まれている。パッカーズには感謝のひとことだよ。あれほどのことがあったのに、彼らは僕を受け入れてくれた」
- マッカーシーHC。「彼が戻ってくれて嬉しい。ジョニー・ジョリーにとって最も大事なのはいま90人ロースターの一員であるということだ。ウチのロッカールームは彼を迎え入れ、必要なサポートをする気構えができている。フットボール以外のことでもね。フットボール面は私はあまり心配していない」
- 1か月半ほど前、ジョリーはトンプソンGMおよびマッカーシーHCとそれぞれ長時間の話し合いをしたらしい。「僕にはそうするしかないのが現実だから。自分のすべてをさらけ出し、自分の現状を説明した。真実を、心をこめて彼らに話した。それが再契約する決断に影響を与えたと思う。僕が正直に真実を話していると理解してもらえたことがね」
- この日はジェームズ・スタークスがRB陣の1番手としてかなりの出番をもらっていたが、最後のノーハドル練習を含めてファンブルが2回あった。新人コンビはまだ2ミニッツやノーハドルオフェンスへの習熟が十分でないため、スタークスやグリーンの出番が多くなる。
- 今オフのTEジャーマイケル・フィンリーはブロッキング向上のためバルクアップした、とマッカーシーHC。「彼は素晴らしい状態だと思う。より強くなり、自信を持ってプレーできている。今日の2ミニッツドリルでも素晴らしかった。このオフシーズン、彼はとてもよくやっている」
- TEアンドリュー・クウォレスの動きはあいかわらず記者たちの評判がいい。鋭い加速と密集でのキャッチングがいいようだ。
- OL陣は先週までと変更なし。マーシャル・ニューハウスが右タックルの1番手。ドン・バークレーもローテーションで1stチームに入っている。
- フィールドゴール練習では、Kメイソン・クロスビーとKジョルジオ・タヴェッキオがともに3本(38yds、43yds、50yds)すべて成功させた。「今日は2人とも非常によく蹴れていた。おそらく今後もこのプランのまま続けることになるだろう」とマッカーシーHC。
- Pティム・マステイは両キッカーのホルダーを兼ねているが、タヴェッキオは左利きキッカーなので仕事が大変そうだ。
- ウィスコンシン大の新ヘッドコーチ、ゲイリー・アンダーセンが練習を見学。トンプソンGMと談笑したりしていた(写真)。パッカーズとウィスコンシン大は毎年コーチ同士の親睦会を行っている。