パッカーズは3巡からトレードダウンした4巡12位(全体109位)でコロラド大のOTデヴィッド・バクティアリを指名した。やや軽量だがフットワークに優れた左タックルで、右タックルの先発経験もある。バルクアップすればガードもプレーできると見られている。
Bio : サンフランシスコ南郊バーリンゲーム出身。ユニークな姓はイラン系のもの。コロラド大ではレッドシャツを経た1年目から先発右タックルに。翌年LTネイト・ソルダー(現NE)がプロ入りすると左タックルに移り、2年間左タックルを務めた。通算33先発のうち右タックルが11試合、左タックルが22試合。2年連続でPAC-10カンファレンスの2ndチームに選ばれた。昨季1勝11敗の不振でコーチ陣が交代したこともあり、ドラフトへのアーリーエントリーを選んだ。
7歳上の兄エリックはドラフト外からDE/OLBとしてタイタンズや49ersでプレーしている。ドラフト外入団からプラクティス・スクワッド暮らしが多く、49ersをこの1月に解雇されたばかり。本人のコメントによると、その兄とOLBクレイ・マシューズが友人で、自分もマシューズとこの2週間半にわたって練習してきた。また、QBロジャースの弟アーロン(ヴァンダービルト大QB)とも親しく、アーロンとも2回会ったことがあるとのこと。
Strengths : 一歩目のキックが速く、常に低い姿勢を保つ。腕が長く下半身もがっちりし、バランスの取れた体型をしている。相手のセカンド・ムーヴを読むのがうまく、インサイドを突破されにくい。ブロッキングのアングルがよく、手の置き方もいい。いい意味でいやらしさがあり、最後までブロックできる。複数ポジションをこなせるヴァーサタイルな選手。
Weaknesses : 左タックルとしては身長がやや低く(LTニューハウスと同身長)、エリート級のスピードはない。1on1のパスプロテクションではアウトサイドへのスピードで負けやすく、動くターゲットに対してアジャストに苦しむ時がある。それを考えると将来的にはガード向きかもしれない。同大ではダブルTE隊形が多く、タイトエンドのヘルプがあるプレーが多かった。
チーム事情 : 左タックルの弱さは周知のとおり。2011年1巡指名のLTシェロッドはスネ骨折から復帰してくるところで、先発LTニューハウスは成長ぶりがやや物足りず、しかも今年が契約最終年。LTバクティアリとLTトレッターの連続指名で左タックルを強化しつつ、インサイドへのコンバートも。
紹介記事 : NFL.com / CBS Sportsline / コロラド大