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2013年3月31日
パッカーズのオフシーズン練習の日程が以下のように明らかになった。ドラフト後のルーキー・ミニキャンプだけはまだはっきりしない。オフシーズン・プログラムはNFL全体で4月15日に解禁されるが、新ヘッドコーチを迎えた球団のみミニキャンプ(ただし自由参加)を1つ多く行うことが許され、そうした球団は4月1日か2日から始動するようだ。
一昨年に締結された新労使協定により、オフシーズン・プログラムのスタートが1か月遅くなったうえ、3つのフェーズに分割されてそれぞれ制限がある(記事へ)。フェーズ1(2週間)はトレーニングコーチだけしか指導できずボールが使えない、体作りオンリーの期間。フェーズ2(3週間)は実質ポジションごとの個人指導の期間。フェーズ3(4週間)がOTAやミニキャンプで、ようやくチーム練習を行うことができる。
7月末にトレーニングキャンプが始まるまではフルパッド練習やコンタクトのある練習が許されず、オフシーズン・プログラムでは新しいオフェンスやディフェンスのインストールや習熟が主体となる。練習は1週間に4日と制限されており、全員参加のミニキャンプを除いて選手に参加を強制することは許されない。
2013 Packers Off-Season Program |
Date |
Event |
4月 |
15日 |
- |
|
Offseason Program 始まる |
ドラフト翌週か翌々週 |
Rookie Orientation Camp |
5月 |
20日 |
- |
22日 |
Organized Team Activities |
5月 |
28日 |
- |
30日 |
Organized Team Activities |
6月 |
4日 |
- |
6日 |
Mini-Camp (全員参加義務付け) |
6月 |
11日 |
- |
14日 |
Organized Team Activities |
これまでマッカーシーHCはオフシーズンプログラムの最後に全員参加のミニキャンプを行ってきたが、今回は1つ前の週に行うことになった。昨年はオフシーズン練習での成果(トレーニングキャンプ開始時の習熟度)に不満があったので今年はいろいろ考えている、とマッカーシーHCは語っていた。
ファン公開の日程はまだ発表されていないが、例年どおりであれば、ミニキャンプの3日間および各週に1回ずつ、といった感じになりそう。トレーニングキャンプはプレシーズン初戦の15日前にならなければ始めることができないため、プレシーズンゲームの日程発表(例年4月半ば)と同時に事実上決まることとなる。
2013年3月27日
- 左足キッカーのジョルジオ・タヴェッキオ Giorgio Tavecchio と契約した。イタリアのミラノ出身の23歳。高校時代はやはりサッカーとかけもち。カリフォルニア大では1年目シーズン半ばから正キッカーを務め、通算FG成功率75%、4年時は87%を記録した。通算256得点は同大史上5位。昨年はドラフト外ルーキーとして49ersと契約し、プレシーズンでは29ydsのFG1回とPAT2回成功。Kデヴィッド・エイカーズに敗れて8月末に解雇され、これまでフリーのままだった。
- 他にもKエディー・カーモナ(昨夏はOAK)やKマイケル・バーナード(ディビジョンIII出身)がトライアウトを受け、その中から上記のタヴェッキオが選ばれたようだ。
- Kメイソン・クロスビーは6巡指名入団した2007年にKデイヴ・レイナーと争って以来、ライバルキッカーの入団はこれが初めて。昨季の成功率が63.6%では当然だろう。先週のインタビューでキッカーについて聞かれたマッカーシーHCは、「競争はよいこと」と語り、複数キッカーによる競争を示唆していた。
- FSマイケル・ハフ(OAK)がちかくパッカーズを訪問の予定。すでにカウボーイズ訪問を済ませ、レイヴンズのあとパッカーズに来るようだ。2006年1巡7位、つまりILBホークの2つ後で指名された選手。プロ入り後のプレーぶりはかならずしも期待どおりではなかったが、2010年はオールプロ2ndチームに選ばれる活躍だった。昨年はケガ人続出のためCBをプレー。今年はロースターボーナスを含めて$8ミリオンの高額サラリーのため、レイダーズから解雇されていた。
- FSマイケル・ハフの本命はパッカーズではないと見られているが、カウボーイズ(ハフの故郷)は現在$10万ドルほどしかキャップに余裕がなく、両先発セーフティをFAで失ったレイヴンズも、DEエルヴィス・デュマヴィルとの契約でキャップの余裕が少なくなってきた。パッカーズは例によって、安く買えるなら乗り出そうか、と待っているところではないか。
- RBアマド・ブラッドショー(NYG)は足の状態が100%になるまで、と移籍先候補への訪問ツアーを見合わせていたが、今週スティーラーズを訪問とのこと。興味を示しているのはジェッツ、スティーラーズ、パッカーズの3球団、とブラッドショー自ら語っている。
- NFLミーティングに出席したマイク・マッカーシーHCが、毎年恒例の地元記者たちとの朝食会。興味深いコメントもあった。
- RBドゥワン・ハリスは暫定スターター。「彼は来季ウチでプレーする。スターターになりたいのなら、それが彼の責任だ」
- 「昨年はもっと早くからドゥワンがいてくれたらよかった(12月初めにプラクティス・スクワッドから昇格)。(練習でよかったので)彼をプレーさせてみろ、と誰もが言ったが、出すとなるとRBはQBロジャースを守らなければならない。たいていのランプレーはオーディブルでパスに変えられるからね。アーロンがQBである以上、誰がRBでもそれは変わらない。そうした面での準備ができてからは、ドゥワンには非常によい感触を持っていた。今年はここでオフシーズン練習をこなすことができるし、大きな期待をしている」
- 1人のRBにすべてを任せる気にはなれないが、複数RBによるキャリー分散は好きではない。「1-2パンチぐらいがいい」
- オフェンシブラインは左サイドの強化が課題。「RGジョシュ・シットンはおそらくキャリアベストのシーズンだったし、RTブラガやRTバークレーとの組み合わせはいいと思う。左サイドがもっといいプレーをする必要がある」
- 「昨季のOL陣を4つの時期(記事へ)に分けて分析したが、シーズン最後の組み合わせがもっともよかった。それはCディートリック=スミスへの称賛でもある」
- 先日報道されたように、リード・オプション攻撃の対策のためテキサスA&Mを1日訪問した。ディフェンスコーチ陣だけで、マッカーシーHCは同行しなかったとのこと。
- 第8回パッカーズ・テイルゲート・ツアーの概要が発表された。あまりランボーフィールドに来られない地域のファンと直接触れ合おう、という企画で、今年は5月14日から18日まで5日間。
- マーフィ社長、WRコブ、RBグリーン、CBブッシュに加え、OBからDTサンタナ・ドットソン(在籍1996-01)、OGアーロン・テイラー(1994-97)、Cフランク・ウィンタース(1992-02)も参加する。OBが参加するようになってこれが3年目。
- 一昨年は初めて州境を越えてミシガン州のアッパー・ペニンシュラ(パッカーズファンが多い)を訪れたが、今年は南西端で州境を越え、アイオワ州ダビュークを訪問する。毎日夕方から始まるテイルゲート・パーティの開催地は、オシュコシュ(5月14日)、ベロイト(15日)、ダビューク(16日)、トマー(17日)、ウィスコンシンラピッズ(18日)となっている。
- テイルゲート・パーティの参加費は$30ドル。それぞれの街の慈善団体が主催し、利益を受け取る仕組みになっている。
- 上記5都市の他にも学校や病院など、さまざまな場所で慰問を行う。
- ヴァイキングスに移籍したWRグレッグ・ジェニングスが地元 Green Bay Press-Gazette 紙に一面広告を出し、ファンへの感謝を述べている(写真)。有力選手の移籍時によくあるやり方で、パッカーズでは3年前のDEアーロン・キャンプマン以来か。文末の "1 Thessalonians 5:18" は新約聖書の「テサロニケ人への第一の手紙 第5章18節」という意味で、「すべてのことについて感謝を」といった内容。
ILBブラッド・ジョーンズとの3年総額$11.25ミリオンの契約の詳細が以下のとおり判明した。契約ボーナスは$3ミリオン、ベースサラリーは今年から順に$1ミリオン、$2.5ミリオン、$3.25ミリオン。ワークアウトボーナスが毎年$20万ドルずつ、1試合出場するごとのロースターボーナスが$18,750ドル(16試合で$30万ドル × 3年)となっている。
キャップナンバーは、今年が$2.5ミリオン、来年が$4ミリオン、再来年が4.75ミリオンとなる。
2013年3月26日
高額ロースターボーナスの期日が迫り、TEジャーマイケル・フィンリーを解雇または契約の変更があるかと注目されたが、けっきょく契約をいじることなく残留が決まった。WRジェニングス移籍で球団としてはフィンリー抜きで戦う気にはなれず、フィンリー側としてはサラリーカットに応じるような弱みがない。また契約最終年なので契約見直し(今年のキャップヒットを減らす細工)も不可能だった。
昨年2月に総額$14ミリオンの2年契約にサインしたTEフィンリーは、この火曜に$3ミリオンのロースターボーナスを受け取り、ベースサラリーは$3.8ミリオン。ワークアウトボーナスが$30万ドル、1試合出場するごとのロースターボーナスが$31250ドル(16試合で$50万ドル)となる。今年のキャップヒット$8.25ミリオンはNFLのタイトエンド中なんと2位らしい。今季限りでFAとなるが、シーズンでよほど頑張らない限り来季残留はなさそうだ。フランチャイズ指名で引き留める場合は最低でも今季の1.2倍のサラリーでなければならないので、フランチャイズ指名はまずありえない。
Press-Gazette紙の計算では現在パッカーズのキャップには$20.323ミリオンの余裕があるとのこと。そのうち$4ミリオンから$5ミリオンを新人との契約に充てなければならず、残る$15ミリオンか$16ミリオンでQBロジャース、OLBマシューズ、NTラジの契約延長作業を進めることになる。その他にも今季限りでFAとなる中堅クラスの選手(WRジョーンズ、LTニューハウス、DEニール、Sバーネット、CBシールズなど)は数多く、キャップ的に厳しい時期が続く。
2013年3月22日
FAとなっていたILBブラッド・ジョーンズがパッカーズと再契約した。総額$11.75ミリオンの3年契約で、契約ボーナスは$3ミリオン。プロボウル出場を条件としたエスカレーター条項も含まれている。年平均$3.9ミリオンはスターター級の金額といってよく、予想外の高さだ。ウォルデン流出で層の薄くなったアウトサイドもプレーできること、ビショップやD.J.スミスが大ケガからの復帰途上であることも考慮されたかもしれない。
ILBブラッド・ジョーンズはコロラド大出身の26歳(4月で27歳)。宇宙飛行士を考えたこともある秀才だ。2009年7巡指名でパッカーズに入団し、最初の3年間はアウトサイドLBをプレーしてきた。伸び悩んでいたところ昨年春にインサイドへコンバートされ、ILB2人のケガでスターターに昇格。ダイム隊形(1ILB)をふくめフルタイムで出場し、代役の代役とは思えないプレーぶりでプレーオフ進出に貢献した。Pro Football Focus では、チームLB陣の中でマシューズに次ぐ+6.8点の評価をされている。
ILB陣の状況をまとめると、デズモンド・ビショップが総額19.05ミリオンの4年契約、今年がその3年目。ハムストリングの大ケガから復帰途上で、キャンプ初日から先発組でバリバリやれる保証はない。A.J.ホークは先日大幅な減俸を受け入れたが、実質は「今季はクビにならないことを確実にした」だけで、今季限りとなる可能性は残っている。D.J.スミスはヒザ前十字靭帯断裂からリハビリ途上。1年目とくらべ、昨季代役出場時は今ひとつだった。ジャマリ・ラティモアとロバート・フランソワ(先日再契約)はスペシャルチームの中核選手。昨年5巡指名のテレル・マニングはまったくの未知数。
これでILB陣は昨季の7人全員が残留となった。7人のうち5人が先発経験を持ち、デプス的には十分といっても、スターターのレベルとなると決して十分ではない。それでも、この再契約でドラフト上位指名の可能性が下がったのは事実だろう。スターター級のサラリーを3選手に支払うのはややもったいないが、首脳陣はキャンプでの争いでスターターを決めるつもりなのだろう。
NFLオーナー会議は以下のようにルール改正を可決した。ルール改正はベテランヘッドコーチやGMで構成される競技委員会の勧告を受け、オーナー会議が正式な投票を行う。32球団のうち24球団の賛成で可決される。
- ヘルメット頭頂部を使った激突の禁止。オフェンス、ディフェンスを問わず、ヘルメット頭頂部から相手選手に飛び込んでいくことを禁止する。15ydsの罰退。
- 脳震盪や頸椎などを保護するための改正。プレーの仕方に大きな影響を与えることであるのはNFL側も承知の上とのこと。
- 適用範囲は両タックルの外側、スクリメージラインの3yds先(ディフェンス側)から。ボールキャリアーがラインを突破してオープンフィールドでDBと激突するあたりということになる。
- フェイスマスクや前頭部でのヒットは問題ない。頭頂部で当たった場合でも、強い当たり方でなければよい。つまり、受け身の形でボールや体を守るため頭を下げるのはよい。
- 「RBが頭を下げずにどうやってボールキャリーできるのか」という批判は多いが、こうしてみると適用範囲はかなり狭い。NFLが昨季第10週と第16週の32試合を対象に調査したところ、当てはまるプレーは計11回だったとのこと。
- 審判の判定の難しさも指摘されている。唯一ベンガルズが反対票を投じたのもそのためだという。
- かつてホースカラータックルの禁止が大学・高校レベルへと波及していったが、この新ルールもそうなってほしい、とファルコンズのリッチ・マッケイ社長(NFL競技委員長)。
- 反則の典型例として挙げられているのがこのプレー。
- タック・ルールの廃止。下記のいわゆる”タック・ルール・ゲーム”から11年かかってようやく。
- タック・ルールとは、「QBが投げる途中でやめてボールを抱え込む途中にボールを叩き落とされても、腕が前方向に動いていればファンブル扱いにならない」というもの。今後は、本当に投げる動作中でなければファンブルとなる。
- このルールが有名になったのは2001年シーズン、雪中のディビジョナルプレーオフだった。第4Q終盤、3点をリードしたレイダーズのCBチャールズ・ウッドソンがペイトリオッツのQBトム・ブレイディからファンブルフォースしたかに見えたが、このタックルールのためレビュー後にパスインコンプリートに覆った。命拾いしたペイトリオッツがFGで追いつき、延長戦で勝利。これがファンブルならばスーパーボウル制覇もなかった。
- 昨年QBロジャースも似たプレーがあったが、ボールを抱え込み終わった後だったのでファンブル判定となった。
- いわゆるピール・バック・ブロックの完全禁止。15ydsの罰退。
- ピール・バック・ブロックとは、「自陣エンドゾーン方向へと戻りつつあるディフェンス選手をローブロック」するもの。これまでは両タックル間に限り合法だったが、今後はどこであっても禁止に。
- プレーから離れた場所でブラインドサイドからの不要なヒットが多く、大ケガにつながりやすかった。
- 昨年はテキサンズのLBブライアン・クッシングがジェッツのOGマット・スローソンにヒザ前十字靭帯を断裂する大ケガを負わされ、ヒットの位置が両タックル間だったのか外だったのか議論の的になった。今後はそうした微妙な判定の必要がなくなる。
- FGおよびPATブロック狙いのオーバーロード隊形の禁止。また、そうしたプレーの際にライン上にいないディフェンス選手がライン方向へ味方を押すことも禁止される。
- フィールドゴールやエクストラポイントの際、ブロックを狙うディフェンス側が左右どちらかに選手を固めることを禁止する。スナッパーの左右どちらかが6人を越えてはならない。このアラインメント違反は5ydsの罰退。
- ディフェンス選手が味方選手をライン方向へ押したら15ydsの罰退。
- いわゆるジム・シュワーツ・ルール。
- 自動的オフィシャル・レビュー(得点プレー、ターンオーバー、2ミニッツ)の際にヘッドコーチが誤ってチャレンジをしてしまうと、これまではレビュー自体がなくなってしまう不条理な事態に陥った。今後は、誤チャレンジがあった場合でもレビュー自体は行うことに。
- 誤ったチャレンジをしたチームはタイムアウトを没収されることになった。タイムアウトが残っていない場合は15ydsの罰退となる。
- 昨年はライオンズのジム・シュワーツHCがテキサンズ戦でこれをやってしまい、明らかなダウンバイコンタクトが相手の81ydsのTDランに。誤ったレッドフラッグとはいえこの仕打ちは厳しすぎるとして、昨季中の改正も検討されたほどだった。じつはパッカーズも最終週MIN戦でおなじ失敗をしたが、幸い「オフィシャルレビューをコールした後だったので」と主審が許してくれた。
2013年3月19日
前年にFA流出のあったチームにNFLから配布される補償ドラフト指名権(Compensatory Pick)として、今年のパッカーズには5巡指名権1つ(全体167位)が与えられた。16球団に32指名権が配布され(全リスト)、テキサンズ、チーフス、タイタンズは3巡指名権を受け取っている。NFL本部が人為的に決めるのではなく(秘密の)公式により算出されるもので、毎年オーナー会議の初日に発表される習わしとなっている。
昨年春のFA市場でパッカーズはCスコット・ウェルズ(4年$24ミリオン)とQBマット・フリン(3年$19.5ミリオン)を失い、Cジェフ・サタデー(2年$7.75ミリオン)を獲得した。失った2人の契約の規模からしてパッカーズは4巡指名権をもらえるものと予想されていて、5巡だけとは残念。Cウェルズがケガで7試合しか出場できず、QBフリンがQBウィルソンとの先発争いに敗れ、Cサタデーがプロボウルに選ばれてしまったのも影響したか。
他の指名権とは違い、補償ドラフト指名権はトレードに出すことができないルール。1994年以来パッカーズは31指名権を受け取っていて、レイヴンズ(37個)に次いで多い。近年では、Cスコット・ウェルズ(2004年7巡)、RGジョシュ・シットン(2008年4巡)、LTマーシャル・ニューハウス(2010年5巡)といった選手たちがこれで指名されている。
今年のパッカーズのドラフト指名順は以下のように決定した。
1巡26位
2巡23位 (全体55位)
3巡26位 (全体88位)
4巡25位 (全体122位)
5巡26位 (全体159位)
5巡34位 (全体167位) ← Compensatory Pick
6巡25位 (全体193位)
7巡26位 (全体232位)
先日ILB A.J.ホークが結んだ新契約の詳細が以下のとおり判明した。今後3年間で$17.85ミリオン受け取る予定だったのが$10.6ミリオンとなり、総額$7.25ミリオンの減俸を受け入れたことになる。それでも実力からすると高すぎるが、30歳前の選手がこれだけ譲歩するのは珍しい。彼がそうまでしてパッカーズに残りたかったというより、解雇されたらはるかに安い契約しか手に入らないのだから仕方がない。
ベースサラリーの他に、今年の新ロースターボーナスが$2.21ミリオン(今週水曜支払い)、来年と再来年のロースターボーナスが$500,000ドルずつ、1試合出場するごとのロースターボーナス$18,750ドル(つまり16試合で$300,000ドル)、毎年のワークアウトボーナスが$250,000ドルとなっている。
キャップナンバーにはベースサラリーと諸ボーナスの他に、2011年春に契約延長したときの契約ボーナス$8ミリオンも5年分割で計上され続ける。そのため、実際に受け取る額 + $1.6ミリオンがキャップナンバーということになる。
A.J. Hawk's new contract |
Year |
旧 ベースサラリー |
旧 諸ボーナス |
旧 キャップナンバー |
|
新 ベースサラリー |
新 諸ボーナス |
新 キャップナンバー |
2013 |
$ 4,900,000 |
$ 550,000 |
$ 7,050,000 |
→ |
$ 840,000 |
$ 2,760,000 |
$5,200,000 |
2014 |
$ 4,900,000 |
$ 1,050,000 |
$ 7,550,000 |
→ |
$ 2,450,000 |
$ 1,050,000 |
$5,100,000 |
2015 |
$ 5,400,000 |
$ 1,050,000 |
$ 8,050,000 |
→ |
$ 2,450,000 |
$ 1,050,000 |
$5,100,000 |
2013年3月18日
アリゾナ州フェニックスでNFLミーティングが始まり、オーナーに加えてGMやHCたちも集結している。パッカーズではマッカーシーHCやトンプソンGMが現地でインタビューに応じ、いくつか興味深い発言があった。
- RBアマド・ブラッドショー(NYG)にパッカーズとスティーラーズが興味、との噂。まだ27歳と若く昨季も14試合で1015ydsを走っているが、これまでに右足、左足、両ヒザの手術を受けている。昨季終了直後にも右足の手術を受けた(かつて骨折箇所に埋め込んだスクリューを置き換える手術らしい)。すでに回復し、オフシーズン練習は問題ない見込み。レシーバーとしても4年連続30回200yds以上を記録。
- いっぽうトンプソンGMはRBセドリック・ベンソンと再契約する可能性を否定せず。「彼を呼び戻すシナリオも我々にはある。その前にケガ(足のリスフラン関節)の状態について確認する必要がある」
- 出場停止が解けたDEジョニー・ジョリーは$715000ドルへの減俸が決まっているが、これでチーム合流が決まったわけではないようだ。HCやGMと面談して改心したことを納得させ、体作りができていることをアピールする必要がある。「彼はまずグリーンベイに来て、我々といくつかミーティングをこなさなければならない。そして、他の選手と同じようにメディカル・プロセスをこなし、現状を確認する必要がある。このチャンスを活かしてくれれば素晴らしいが、その前に必要なプロセスを経るのが球団としての責任だ」とマッカーシーHC。
- マッカーシーHCはあらためてTEジャーマイケル・フィンリーの昨季後半の精神的成長を強調。「彼への期待が高く、そのことに足を引っ張られた観もあるし、またケガもあった。しかしバイウィークにフットボールから離れていろいろ考え、戻ってきたときは別人だった。目の前のことに集中し、後半はよい結果を出した」。今年は彼の起用法をよりシンプルにすることも示唆している。
- TEトム・クラブトリーはバッカニアーズと契約。総額$1.6ミリオンの2年契約とのこと。パッカーズは再契約を望んだもののオファーは約$70万ドルの1年契約にすぎず(4年目選手の最低額は$63万ドル)、クラブトリーとしては当然の判断だった。パッカーズのTE陣はフィンリー残留がほぼ確実となり、クウォレスもケガから復帰してくるのでデプスに問題ないということだろう。
- TEクラブトリーはパッカーズからの評価の低さに軽い失望を示している。 「驚かなかったと言ったら嘘になる。僕はグリーンベイでプレーし続けることを思い描いていたし、グリーンベイを離れて暮らすなどとはあまり考えていなかった。しかし現実には、1つのチームでキャリアを全うするなんてそうあることじゃない。僕は3年間よい働きをしてきたし、パッカーズ側は僕の将来性をもっと評価してくれると思っていた。タンパベイは将来のプランの一部として、もっと僕を欲しがってくれた」
- Journal Sentinel紙によると、パッカーズがWRグレッグ・ジェニングスにオファーしていたのは年平均$8ミリオンだったとのこと(ヴァイキングスは年平均約$9ミリオン+インセンティブ)。昨季中には年平均$11ミリオンをオファーしたが、ジェニングスは$15ミリオンを望んで断ったらしい。
- ヴァイキングスでのWRジェニングスは背番号85番でなく15番を着ける。大学時代の番号。
- パッカーズがDEクリス・キャンティ(NYG→BAL)に契約をオファーしなかったのは、医学上の理由(おそらく昨季6試合欠場したヒザ)によるらしい。
2013年3月16日
木曜からミネアポリスを訪問していたWRグレッグ・ジェニングスがヴァイキングスとの契約に合意した。総額$47.5ミリオンの5年契約、うち$18ミリオンが保証、と速報されている。年平均$9.5ミリオンはともかく、5年契約のオファーではパッカーズは太刀打ちできない。
パッカーズからヴァイキングスに移った選手といえば、最近だけでもQBブレット・ファーヴ、FSダレン・シャーパー、Kライアン・ロングウェルといった大物がいるが、その逆は少ない。両球団でプレーした選手のリストはこちら。
- ILB A.J.ホークがサラリーカットの求めに応じ、残り3年分の契約見直しを行った。どれぐらいの減俸幅なのか、キャップヒットをどれだけ減らせたのか、まだ明らかになっていない。
- ILBホークのキャップヒット$7.05ミリオンが実力に対して高すぎるのは衆目の一致するところで、代理人もしばらく前に「球団から話があるだろう」と覚悟したコメントをしていた。ただし、「減俸を飲むか、解雇か」とまで厳しい要求ではなかったとのこと。(内実はそれに近いはずだが)
- ILBブラッド・ジョーンズはタイタンズを訪問中。前述のようにILBホークの残留が決まったので、もしILBジョーンズに先発の座をオファーするチームが現れれば引き留められるわけがない。パッカーズ側は最初から再契約をしないつもりかもしれない。
- ILBロバート・フランソワはパッカーズとの再契約に合意した。制限つきFAのテンダーをオファーされず無制限FAとなっていたが、もともと球団側は安価で再契約するつもりだった。契約は1年で、ベテラン最低額よりは高いが、RFAの最低額テンダー($1.323ミリオン)よりは安いとのこと。「先発のチャンスを与えると言われたのが大きい」と代理人は言うものの、ILB陣では他の若手の方に伸びシロが感じられ、フランソワには引き続きスペシャルチームの中核として期待しているのだろう。
- おなじ立場のTEトム・クラブトリーとはパッカーズは再契約したい考えだが、OLBフランク・ゾンボはそうでないようだ。
- WRジェニングスの再契約が消えたことで、おそらくTEジャーマイケル・フィンリーの解雇もなくなったはず。戦力的にも、WR陣の破壊力がダウンする分をTEフィンリーに補ってほしいところだ。TEフィンリーにくわえてWRジェームズ・ジョーンズも今年が契約最終年なので、ドラフトでのWR指名が必要だろう。
2013年3月15日
- RBスティーヴン・ジャクソンはけっきょくファルコンズと契約。3年総額$12ミリオンと伝えられている。実績からすれば決して高くはないが、もうじき30歳のRBにパッカーズが払うには高いということだろう。「もともとATLが本命で、値段のつり上げにGBを使っているだけ、という見方も多かった」と地元記者は書いている。
- もともとJournal Sentinel紙は「RBジャクソンとWRジェニングスのどちらかしかパッカーズには無理だろう」と書いており、RBジャクソンを逃したことでWRジェニングス再契約の可能性がアップしたのはたしか。
- これでRBセドリック・ベンソンと再契約する可能性が出てきた。負傷した足の状態しだいか。
- そのWRグレッグ・ジェニングスは木・金と泊りがけでヴァイキングスを訪問している。木曜夕方に到着した彼は、スピールマンGMとフレイジャーHCにDEジャレッド・アレンを加えた豪華メンバーで接待ディナー。翌金曜は球団本部を訪れることになっている。
- WRジェニングス側はパッカーズの提示した最新の金額を持って訪問しているはず。問題児パーシー・ハーヴィンをトレードせざるをえなかったヴァイキングスはWRの層が非常に薄く、一流WRは喉から手が出るほどほしいところだ。しかしつり上げに利用されるだけならばアホらしい。というわけで、現地記者たちは必ずしも獲得を楽観視してはいない。
- WRウェス・ウェルカー(NE→DEN)が2年総額$12ミリオンというディスカウント価格で移籍したこともあって、WRの相場はソフトになってきている。そうでなくても市場のFAマネーは日が経つごとに枯渇してくるもので、WRジェニングスの希望(FA解禁当初は年$11ミリオンだったらしい)を叶えるのは難しい状況。FA初日には「希望金額が高いのでMINは撤退」とも伝えられたが、値段が下がったことで再び参加してきたのかもしれない。
- RFAのテンダーをオファーされず無制限FAとなったTEトム・クラブトリーに対し、複数の球団が興味を示している、と関係筋は語っている。こうした情報は代理人が流すものだが、球団名を出さないということはあまり本格的な「興味」ではないのではないか。他球団からオファーがあった場合にパッカーズが対抗するかどうかは、後述のフィンリー問題も絡んできそうだ。
- TEジャーマイケル・フィンリーに対し、パッカーズ側は「現時点ではパッカーズの一員だが将来的にはわからない」と伝えてあるらしい。おそらく、ビッグマネーが必要になれば彼を解雇せざるをえない、という意味合いだろう。市場のFAマネーが枯渇した後の解雇では、高額契約どころか移籍先を見つけるだけでも大変なので、フィンリー陣営はやきもきしながら球団側の決断を待っている。
- 49ers訪問を終えたSチャールズ・ウッドソンだが、相手側にとってはファーストチョイスでないらしく、今は待たされているところ。かつてオークランドでプレーし、北カリフォルニアでワイナリーを経営する彼にとってサンフランシスコは理想的な移籍先だが。
- ILBブラッド・ジョーンズを含め、その他のパッカーズFA選手はまだ噂さえない。
2013年3月13日
米東部時間火曜午後4時、NFLは新年度に入り、フリーエージェントおよびトレードが解禁となった。これまでFA解禁初日といえば大物選手の契約がほとんどだったが、今年は事前交渉期間が新設されたこともあってミドルクラスの選手も次々と契約が決まっている。
- WRグレッグ・ジェニングスがパッカーズと再契約する可能性が出てきた。地元両紙がともに関係筋から聞いた話によると、パッカーズは再契約に向けて動いており、「FA初日の深夜までに他球団と契約がまとまらなければ、けっきょくパッカーズに戻るかも」とのこと。
- このため地元記者たちは夜遅くまで新情報を待っていたが、現地0時が過ぎるとつぎつぎと「寝落ち」。一夜明けて移籍が決まっていないということは、再契約の可能性がアップしたということになる。
- 「初日深夜までに」との情報は当然代理人サイドからリークされたもので、よりよい条件を引き出すためのダシにパッカーズが利用されている可能性もなくはない。
- WRジェニングスがFA移籍をためらう要因として、QB問題が挙げられている。もう一花咲かせたいベテランWRにとって、金額が多少よくても、未熟なQBが悪戦苦闘中のチームは敬遠したいのが人情というもの。ファーヴ、ロジャースとQBに恵まれてきたWRジェニングスだけに、移籍先候補のQB状況を気にかけているらしい。
- WRジェニングスより高く評価されているWRマイク・ウォレス(元PIT)はドルフィンズと総額$60ミリオンの5年契約。うち$30ミリオンが保証されている。
- ESPN Milwaukeeが関係筋から聞いたところでは、「パッカーズ側はしばらく前に年平均$10ミリオンほどのオファーをした」とのこと。これが本当ならば、競争力のあるオファーなのはたしか。
- WRジェニングスと再契約するためにTEジャーマイケル・フィンリーの解雇が必要かもしれない。解雇すればキャップに$8.25ミリオンの余裕ができる。$3ミリオンのロースターボーナスが発生するのは3月27日なので、タイムリミットまでまだ時間はある。
- RB補強について。
- ラムズのエースRBとして活躍してきたRBスティーヴン・ジャクソン(29歳)の移籍先としてパッカーズが最有力、という噂が一部に出てきた。
- ジャクソンは29歳にしてすでに1万ydsラッシングを記録(通算スタッツ)。パワフルな走りだけでなく、パスプロテクションやパスキャッチ(年平均45回369yds)も非常によい。その点でパッカーズとはよくマッチしており、先日のTVインタビューでもパッカーズに前向きな発言をしていた。
- しかし他にもATL、CIN、DET、PITが興味を示していると伝えられ、金額の勝負となると太刀打ちは難しそう。パッカーズとしては例によって獲得合戦を避けてじっくり待ち、手の届く値段になりそうな場合にのみ本格交渉に乗り出す、という形かもしれない。
- 興味深いことに、WRジェニングスとRBスティーヴン・ジャクソンはともにユージーン・パーカーが代理人を務めている。
- ESPNによると、RBペイトン・ヒリス(27歳)が今週パッカーズを訪問の予定。2010年にはブラウンズで1177ydsを走ってMaddenのカバーにも選ばれたが栄光は長続きせず、昨年はチーフスでRBジャマール・チャールズの控えを務めていた(通算スタッツ)。パッカーズ側の意図がよくわからないが、フルバック兼任を考えているのか。Journal Sentinel紙は、「オファーを受け入れないならさっさと他に切り替えるぞ」というRBジャクソン側へのメッセージかもしれない、と書いている。
- 先日グリーンベイを訪問したDEクリス・キャンティはレイヴンズと契約した。パッカーズはけっきょくオファーをしなかったらしい。DEカレン・ジェンキンズはジャイアンツと契約。こちらにはパッカーズは連絡さえしなかったようだ。
- 制限付きFAの扱いについて。
- CBサム・シールズには$2.023ミリオンのいわゆるミドル・テンダーをオファー。これにより、移籍する場合は2巡指名権を受け取ることができる。昨季の充実ぶりから、「最高額テンダーにしなかったのはリスキー」とする見方と、「これが当然」とする見方に分かれている。今オフはベテランCBがFA市場にあふれていることも考慮したのでは。考えてみれば、1年経てば無制限FAとなる本人を納得させるような複数年の高額オファーというのも容易でないはず。
- いっぽうCイヴァン・ディートリック=スミスには$1.323ミリオンの最低額テンダーをオファー。ドラフト外入団だったので、他球団にさらわれた場合に見返りが何もない。これはリスキーだが、他球団から誘いがあればマッチする構えなのだろう。いまOL陣には他にまともなセンターがいない。
- TEトム・クラブトリー、ILBロバート・フランソワ、OLBフランク・ゾンボの3人にはテンダーをオファーせず、彼らは自動的に無制限FAとなった。最低額テンダーの$1.323ミリオンは高すぎると判断されたためだ。とくにTEクラブトリーとILBフランソワは、4年目選手の最低額($63万ドル)に多少色を付けたあたりで再契約となるのではないか。
- OLBエリック・ウォルデンはコルツとなんと総額$16ミリオンの4年契約。シーズン後半の不振もあって、スターター級のオファーがあるとは予想されてもいなかった。
- 先日パッカーズから解雇されたSチャールズ・ウッドソンは現地水曜に49ersを訪問の予定。
- 無期限出場停止処分が解除(記事)されたDEジョニー・ジョリーは、サラリーを$2.5ミリオンから$71万5000ドルへ削減して再契約となった。減俸よりも、チームに残ってオフシーズンプログラム等への参加を認められたのが大きい。セカンド・チャンスどころかサード・チャンスかフォース・チャンスだが、今度こそ更生なるか。
- 上記RFA2人のテンダーを加え、DEジョリーの減俸分を差し引くと、現在パッカーズのサラリーキャップには$17.9ミリオン余裕がある。
2013年3月 9日
- 今年から、FA解禁(3月12日)の前3日間にかぎり、「契約はできないが交渉はできる」という期間が新設された。以前から球団と代理人の交渉はなかば公然と行われてきたが、それを一部合法化する形。NFLとしては、FA解禁初日に大型契約を連発してNFLファンを盛り上げつつ、「初日に契約できるのは解禁前から交渉してたからだろ」といった批判をなくすことができる。
- 「交渉だけ可能な期間」のルールは以下のとおり。
- 対象は無制限FA(見込み)選手に限られ、制限付きFA選手は含まれない。
- 今年は3月9日午前0時(東部時間)から12日の15時59分までの87時間。(12日の16時にFA解禁)
- 球団が交渉ができるのは代理人との間だけ。選手自身とコンタクトを取ることはできない。たとえばSエド・リード(BAL)は現在代理人を持たないので、この期間は何もできない。
- FA(見込み)選手が球団を訪問することもできない。FA解禁まで待つ必要がある。
- 自チームのFA(見込み)選手やすでに解雇された選手についてはこの限りではなく、交渉も正式契約もできる。
- DEクリス・キャンティ(元NYG)は、荒天のため1日遅れたもののパッカーズ訪問を完了。しかしこれまでの情報では、パッカーズからのオファーはまだないようだ。ライバル球団に金額で勝てそうには思えないが、再建中のチームよりこちらを選んでくれる可能性はある。
- いっぽうイーグルスから解雇されたDEカレン・ジェンキンズはNYG、OAK、SEA、SFと訪問を済ませた。代理人は、「本人はパッカーズ復帰もよろこんで検討する」としているが、依然としてパッカーズからの動きはない。
- 各メディアのFAランキングは、Sports Illustrated、Fox Sports、Pro Football Weekly、National Football Post といった感じになっている(古い記事もあり、すでに再契約した選手も含まれている)。それぞれのWRジェニングスの順位は9位、20位、11位、23位とバラバラ。
- ちかくQBアーロン・ロジャースと大型契約延長の見込み、との一部情報も。いっぽうQBロジャース本人の側は「今オフに契約延長がまとまらなくてもホールドアウトしない」と報道されている。こじれることなく良好な関係が保たれているのは間違いない。
- CBトラモン・ウィリアムズは2011年序盤に負傷した肩が2012年もまだ万全でなかったと告白。1試合欠場しただけで復帰したため神経にダメージが残り、そのためプレスカバレッジがしにくくオフカバレッジが増えたとのこと。 「下がって(クッションを置いて)のカバーでは完全に守るのが難しく、そのせいで通りやすくなるパスもあった。ケガのせいでプレーの仕方を多少妥協せざるをえなかった。神経へのダメージは回復しつつあるけどまだ途上で、今も回復に努めているところ。今年は完調に戻したい」
- Kメイソン・クロスビーはルーキーシーズンにKデイヴ・レイナーと争って以来ライバル選手の入団がまったくなかったが、今年はそうはいかないようだ。球団側は週明けにKマイケル・バーナードのトライアウトを予定。たいしたライバルではなさそうだが、球団側が入団を検討すること自体が大きな変化だ。ドラフトやFAでの補強もありそう。
- トライアウトを受けるKマイケル・バーナードはディビジョンIII大学出身の27歳で、高校まではサッカーをプレーしていた選手。成功率59.3%とパッとしない成績で大学を終えたが、2009年の卒業後も専門のコーチについて修業を積んできた。
- Cジェフ・サタデーが古巣コルツと1日契約を結び、コルツ選手として引退した。オーナーも出席した立派なセレモニーだった。(写真集)
- 新しいカレッジスカウトとしてアロンゾ・ドットソン(27歳)がパッカーズに加わった。90年代に活躍したDTサンタナ・ドットソンの甥で、祖父アルフォンスは1970年にレイダーズでプレーしたことがある。本人はオクラホマ大ではDEをプレー。卒業後は高校でコーチのキャリアを始め、過去2年間はヒューストン大学で修士課程に通いつつアシスタントコーチを務めていた。
2013年3月 5日
今年のフランチャイズ・プレーヤー指名の期間が終了したが、やはりパッカーズはWRグレッグ・ジェニングスを指名しなかった。これでFA退団がほぼ確実に。正式なFA契約が可能になるのは解禁日の今月12日(東部時間午後4時)からだが、他球団との交渉自体は9日から可能となる。
本人の希望は年平均$12ミリオンのレンジと噂されているが、仮に$8ミリオンか$9ミリオンとなったとしても、パッカーズが対抗するのは難しい。
2013年3月 4日
今年パッカーズから無制限FAとなる5人、制限付きFA(RFA)となる5人について詳しく見ていこう。
まず今年のサラリー状況をまとめておくと、サラリーキャップには現時点で$21ミリオンほど余裕があるようだ。しかし、RFA選手の引き留め、ドラフト指名選手との契約、シーズン中の緊急補強用を合わせると、大雑把に見積もって$10ミリオンほど必要のはず。
$11ミリオンが残るといっても、QBロジャースとOLBマシューズの契約延長はどうしても必要なので、この枠で十分とはとても言えない。QBロジャースはNFL史上最高額クラス、年平均$20ミリオン以上が当然。過去3年ほど市場価値を大幅に下回るサラリー(相場の半額ほどか)で文句を言わなかった彼に、いつまでも無理は言えない。OLBマシューズも年$10ミリオン級の巨額契約が必要となるだろう。なんとか2人を確保しても、さらにNTラジと再契約となると大変なことで、ましてや大物FAの獲得など今年はとても無理。
グレッグ・ジェニングス Greg Jennings | Wide Receiver | Western Michigan | 2006年ドラフト2巡 | 8年目 29歳
先発86/出場96 | 通算425キャッチ/6537yds/53TD | 2012年 8試合/36回/366yds/4TD |
WRのFAリスト
プロボウル2回のスターWRもここ2年間はケガに苦しみ、2011年はヒザの捻挫で3試合、2012年は鼠蹊部(スポーツヘルニア)の手術で8試合を欠場した。出場しているときも2010年のようなキレがなかったのはたしかで、パスキャッチ1回平均10.2ydsはキャリア最低、ランアフターキャッチ平均4.3ydsも彼にしては物足りない。昨年は試合でTVに映るよりもCMで映る方が多いシーズンだった。
コブ、ネルソン、ジョーンズとWRが一応3枚揃っているパッカーズにとって、9月に30歳になるジェニングスとの高額契約に二の足を踏むのは無理からぬところ。半年ほど前の交渉ではパッカーズ側の示した数字と本人の希望があまりにかけ離れていて、そこでFA退団の流れがほぼ決まったようだ。本人はグリーンベイの自宅を売りに出しており、コメントからして移籍する気マンマンといった様子。最新の噂では、本人は1年平均$12ミリオンあたりを望んでいるとのこと。
最近になって「フランチャイズ指名の可能性も残っている」との情報もリークされてきたが、WRのフランチャイズ選手のサラリーは$10.537ミリオンとなっており、球団側が本気で支払う気なのかどうかはよくわからない。FA市場での前評判は必ずしも高くなく、それを見たジェニングス側が軟化してくれるなら再契約する可能性もなくはない。ダメでも来年 Compensatory Draft Pick を手に入れることはできる。
ブラッド・ジョーンズ Brad Jones | Inside Linebacker | Colorado | 2009年ドラフト7巡 | 5年目 26歳
先発23/出場51 | 通算46タックル/7サック | 2012年10先発/56タックル/2サック |
LBのFAリスト
プロ4年目の昨年春にアウトサイドからインサイドへコンバートされて成功した。OLBとしては伸び悩みが続いてがけっぷちのキャンプだったが、ILBビショップの大ケガもあってぎりぎり開幕ロースター入り。その代役D.J.スミスが第6週HOU戦でヒザを負傷してシーズンエンドとなると、フランソワなどを押しのけて彼がスターターとなった。ダイム隊形(1ILB)ではホークが退いて彼がフィールドに残る。
ややフィジカルさには欠けるものの、判断力と思い切りの良さ、アスレチック能力の高さを活かしたカバレッジ能力など、他のILBたちにない魅力があるのはたしか。ILBでの先発経験10試合ということで伸びシロもありそう。そういったわけで今年のFAの中で高く評価する声も一部にはあり、そこそこのオファーをする球団が現れてもおかしくない。パッカーズとしては、そうして市場に価格を決めさせたうえで再契約を検討するのではないか。
彼の再契約に関してはILB A.J.ホークの去就も大きな影響を与えそうだ。今年のILBホークのキャップ額はチーム4位の$7.05ミリオン。実際のプレー内容は最低額サラリーのILBジョーンズに劣っており、減俸あるいは解雇が必要とする意見が非常に多い。ILB陣は負傷から復帰してくるビショップとD.J.スミス、控えにラティモアと2年目のマニングがおり、デプスはそれなりにある。そのため、ホークとジョーンズが両方退団するシナリオもなくはない。
セドリック・ベンソン Cedric Benson | Running Back | Texas | 2005年ドラフト1巡 | 9年目 30歳
先発71/出場96 | 通算ラン6017yds/平均3.8yds/32TD | 2012年5試合/ラン248yds/1TD |
RBのFAリスト
ベテラン最低額の1年契約でベンガルズからFA移籍。RBスタークスの負傷を受けて8月半ばに入団すると、開幕からエースRBとして起用された。弱体ランブロッキングに苦しみながらも彼らしい力強い走りを見せ、とくにブロッキングの流れを一瞬で見極めるのがうまい。心配されたパスプロテクションやパスキャッチも予想以上に頑張っていた。私生活のトラブル歴が懸念されたものの、研究熱心さなどチーム内での振る舞いは模範的だった。
順調にパッカーズオフェンスに馴染んできたと思われた矢先、第5週IND戦で足のリスフラン関節を負傷。復帰可能IR枠に入ったものの、やはり復帰は無理ということでシーズン終了となった。本人はパッカーズ残留を望んでいるが、再発しやすいリスフラン関節の負傷、30歳という年齢、RBドゥワン・ハリスの台頭、ドラフト指名の可能性といったことを考え合わせると、再契約の可能性は高くない。少なくとも、ベテラン最低額(9年目選手の場合$84万ドル)の1年契約を受け入れる必要はあるだろう。
エリック・ウォルデン Erik Walden | Outside Linebacker | Middle Tennessee St. | 2008年ドラフト6巡 | 6年目 27歳
先発23/出場51 | 通算46タックル/7サック | 2012年10先発/56タックル/2サック |
LBのFA選手リスト
昨年春にベテラン最低額付近で再契約。ローテーション起用の一員だった序盤はパスラッシュでよい働きを見せていた。しかしシーズン半ばにニック・ペリーの戦線離脱やクレイ・マシューズのハムストリング負傷によりフルタイムのスターターとなると、明らかにパフォーマンスが落ちた。パスラッシュはまったく届かず、以前より改善されたラン守備でもプレーオフではミスが目立った。
昨年の1巡指名ニック・ペリーが暫定スターターであり、ドラフト外のデズマン・モーゼスもポテンシャルの高そうなところを見せた。もう伸びシロのないウォルデンとは再契約するとしてもベテラン最低額だろう。ローテーションの一角として出番を絞ればそれなりの働きは見込める。
ライアン・グラント Ryan Grant | Running Back | Notre Dame | 2005年ドラフト外 | 7年目 30歳
先発53/出場67 | 通算ラン4148yds/平均4.3yds/27TD | 2012年4試合/ラン127yds/2TD |
RBのFAリスト
かつてのエースRBも2011年かぎりのはずだったが、RB陣にケガ人が続出した12月初めに再契約。第16週TEN戦こそキャリー20回と実質エースの役回りだったものの、その後首脳陣はドゥワン・ハリスをエースRBに選び、最後のディビジョナルプレーオフで彼の出番はゼロだった。かつてのキレはなくなっており、よほどのことがない限りもう再契約はない。
◆ ◆ ◆
制限付きフリーエージェント
制限付きフリーエージェント(RFA)に対しては、3月12日までに "Qualifying Offer" をしなければならない。そのオファーをした選手については、他球団が獲得に乗り出してきても、同額のオファーをすることで移籍を阻止できる仕組みだ。移籍が成立するのは、パッカーズが他球団からのオファーにマッチしないことを選んだ場合のみで、その場合もドラフト指名権を受け取ることができる。
今年の場合、最高額テンダー(引き抜きの代償は1巡指名権)が$2.879ミリオン、ミドル・テンダーが$2.023ミリオン(2巡指名権)、最低額テンダー(その選手のドラフト指名巡)が$1.323ミリオンとなっている。パッカーズのRFA選手はみなドラフト外入団なので、確実に引き留めるにはミドル・テンダー以上をオファーするしかない。なお、昨年はNFL全体でRFA選手の移籍成立がゼロだった。
3段階の "Qualifying Offer" をしない場合、その選手は無制限FAとなる。最近はRFA選手のサラリーがどんどん上がってしまい、ロースター底辺クラスのスペシャルチーマーには最低額テンダーでも高すぎるのが現状だ。4年目選手の最低年俸は$63万ドルなので、いったん無制限FAにしたうえで再契約するパターンが増えるのではないか。
サム・シールズ Sam Shields | Cornerback | Miami (Florida) | 2010年ドラフト外 | 4年目 25歳
先発39/出場21 | 通算102タックル/9INT | 2012年10試合/28タックル/3INT |
CBのFA選手リスト
伸び悩んだ2011年シーズンの後、昨夏のキャンプではヒジの負傷で出遅れてロースター残留の危機に。しかしプレシーズン終盤から調子を上げ、CBハウスの負傷もあって右アウトサイドでスターターとなった。足首の負傷でシーズン中盤に6試合欠場したものの、復帰すると新人CBヘイワードから先発の座を取り戻し、シーズン最後まで非常に安定したカバレッジを続けた。
Pro Football Focus のCB評価ではパスカバレッジ部門でNFL全体の8位。小兵ながらチーム最速の選手で、いったん離されてもすぐに追いつけるスピード、振り向いてパスに反応できるボールスキル、元WRらしいキャッチング能力がある。課題だったタックリングも向上した。
彼を引き留めるのは言うまでもないことで、問題はミドル・テンダーにするか最高額テンダーにするか。2巡指名権を差し出すチームはおそらくないと思われるが、念のため最高額テンダーにしておいた方が安全かもしれない。
イヴァン・ディートリック=スミス Evan Dietrich-Smith | Center | Idaho St. | 2009年ドラフト外 | 4年目 26歳
先発9/出場45 | 2012年 LGで4先発/Cで2先発&プレーオフ2試合 |
CのFA選手リスト
2009年にドラフト外で入団し、毎年少しずつ地位を上げて昨年開幕時はインサイド3ポジションの控えに。RTブラガの戦線離脱で第10週から代役LGとなったものの、ガードとしては馬力不足だった。RTバークレーの台頭でいったん控えに戻ったが、首脳陣は衰えの目立つサタデーを降格させ、第16週から彼を先発センターに。「サタデーより良いのはたしか」という大方の評価を手に入れることができた。
許したサック3回、反則5回はすべて左ガード時のもの。ショットガンスナップのミスがなく、OL全体のアジャストメント・コールも問題なくこなしていたようだ。現時点では来季の暫定スターターであり、ミドルテンダーで引き留めるのが妥当なところか。現時点ではNFLの平均より少し下の存在と思われるが、実戦経験を重ねていけば伸びる余地は十分ある。OLでレベルアップが必要なのはセンターなのか左タックルなのかは見方が分かれるところ。
トム・クラブトリー Tom Crabtree | Tight End | Miami (Ohio) | 2009年ドラフト外 | 4年目 27歳
先発16/出場46 | 通算18キャッチ/302yds/4TD | 2012年 14試合/8回/203yds/3TD |
TEのFA選手リスト
こちらも2009年のドラフト外入団。2010年からロースターに定着している。昨年はパスキャッチわずか8回ながら、203yds・3TDを稼いだ。第2週CHI戦ではFG隊形からのトリックプレーで、ホルダーからショベルパスを受けて27ydsのTD。第6週HOU戦ではブリッツの裏に入って48ydsのレシービングTD。第9週ARI戦ではプレーフェイクが効いて73ydsのTD。
基本的にはブロッキングTE兼スペシャルチーマーであり、たとえばフィンリーがいなくなった場合にどれだけレシービングで働けるかというと期待薄だろう。得意のブロッキングでも、負傷前のクウォレスに追いつかれていた。おそらく最低額テンダーで十分、場合によってはテンダーをオファーせずベテラン最低額で再契約するかもしれない。
ロブ・フランソワ Rob Francois | Inside Linebacker | Boston College | 2009年ドラフト外 | 5年目 27歳
先発3/出場35 | 通算30タックル/2INT | 2012年 スペシャルチームのみ/12タックル |
LBのFA選手リスト
2011年にはILBホーク欠場時に代役スターターを2試合務め、2インターセプトを記録。しかし昨年はILBジョーンズ(前述)に追い越され、ケガ人が2人出てもディフェンス出場のチャンスはもらえなかった。スペシャルチームでは中核選手の1人だが、ILB陣ではラティモアやマニングもスペシャルチーマーとして伸びてきている。テンダーはオファーせず、再契約するとしてもベテラン最低額ではないか。
フランク・ゾンボ Frank Zombo | Outside Linebacker | Central Michigan | 2010年ドラフト外 | 5年目 25歳
先発9/出場25 | 通算56タックル/5サック | 2012年 0先発/5タックル |
LBのFA選手リスト
ドラフト外ルーキーだった一昨年スーパーボウルではチーム唯一のサックを挙げたものの、その後は伸び悩んでいる。昨年はオフシーズンにハムストリングを大ケガし、復帰は第10週になってから。マシューズが欠場した時期にローテーションに加わったが、パスラッシュ・ラン守備ともいいところがなかった。おそらくテンダーはオファーせず退団となるのでは。
2013年3月 2日
今年パッカーズからフリーエージェントとなる選手たちを下表にまとめた。今春FA予定だった選手のうち、LG T.J.ラングとは昨年夏に契約延長を済ませ(5年総額$22ミリオン)、大物はWRジェニングスだけとなっている。昨年はパッカーズから制限つきFAが1人もいなかったが、今年は暫定スターター2人を含めて5人もいる。今年のFA解禁は3月12日。用語集も参考のこと。
◆ ◆ ◆
無制限フリーエージェントの定義は、「NFLで4年以上の経験があり、契約が切れる選手」。話題のWRグレッグ・ジェニングスに加え、代役スターターとして頑張ったILBブラッド・ジョーンズの名前がある。
制限付きフリーエージェント(RFA)の定義は、「NFL3年目を終えて契約が切れる選手」。パッカーズはドラフト選手全員と4年契約を結ぶ習慣なので、RFAとなるのはドラフト外入団の選手や、ドラフト入団後いったん解雇された選手に限られる。今年のパッカーズはCBサム・シールズとCディートリック=スミスを引き留めなければならない。
有力なFA予定選手を無理やり引き留めるのがフランチャイズ・プレーヤーの制度。今年のフランチャイズ指名期間は2月18日から3月4日となっていて、パッカーズはWRグレッグ・ジェニングスを指名するかどうか3月4日までに決断しなければならない。ようやく確定したポジションごとの規定サラリーはこちら。すべて契約ボーナスなしの1年契約となる。トランジション・プレーヤーは金額が多少安いが、代償にドラフト指名権が不要なので引き留める力は弱い。
◆ ◆ ◆
今年のサラリーキャップは1球団あたり$123ミリオンに確定し、昨年の$120.6ミリオンから約2%増となった。全球団がその枠内に収めて3月12日の新年度を迎えなければならず、NFLじゅうで高額ベテラン選手の解雇が続いているところ。
なお、新TV放映権契約が発効する2014年からサラリーキャップも跳ね上がると言われているのは誤りで、「実際に大きく増えるのは2016年からの見通し」と昨年NFLから各球団に通達があったらしい。タイムラグができてしまう理由は以下のとおり。新労使協定による算出方法では、本来2011年と2012年はサラリーキャップが減額されるはずだったのが、NFL選手会との交渉により、将来のキャップから前借りする形で「前年より微増」という形を取り繕ってきたため。
個々のFA選手の分析はまた次回に。
2013 Packers Unrestricted Free Agents |
Name |
Pos |
Age |
備考 |
Cedric Benson |
RB |
30 |
オールラウンドな能力は期待どおりだが足のリスフラン負傷は厄介 |
Ryan Grant |
RB |
30 |
シーズン後半に出戻ったがさすがにもう再契約はない |
Greg Jennings |
WR |
29 |
高額FA退団が濃厚だったが残留の目もすこし出てきた |
Erik Walden |
OLB |
27 |
毎年シーズン後半は不振に陥る。ローテーション要員どまり |
Brad Jones |
ILB |
26 |
ILBコンバートが成功。代役でチャンスを活かし先発できる力を示した |
|
|
|
|
2013 Packers Restricted Free Agents |
Name |
Pos |
Age |
備考 |
Tom Crabtree |
TE |
27 |
スペシャルチームでTDを挙げたがTEとしてはブロック能力のみ |
Evan Dietrich-Smith |
C |
26 |
サタデーを押しのけて第16週から先発。このまま先発定着なるか |
Frank Zombo |
OLB |
25 |
目立った働きなし。退団濃厚 |
Rob Francois |
ILB |
27 |
ILB陣のケガ続出も出番ゼロ。つまり純粋なスペシャルチーマー |
Sam Shields |
CB |
25 |
課題を克服して大きな成長。ディフェンスのMVPの1人 |