グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2013年3月 2日

2013年パッカーズFA選手リスト

今年パッカーズからフリーエージェントとなる選手たちを下表にまとめた。今春FA予定だった選手のうち、LG T.J.ラングとは昨年夏に契約延長を済ませ(5年総額$22ミリオン)、大物はWRジェニングスだけとなっている。昨年はパッカーズから制限つきFAが1人もいなかったが、今年は暫定スターター2人を含めて5人もいる。今年のFA解禁は3月12日。用語集も参考のこと。

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無制限フリーエージェントの定義は、「NFLで4年以上の経験があり、契約が切れる選手」。話題のWRグレッグ・ジェニングスに加え、代役スターターとして頑張ったILBブラッド・ジョーンズの名前がある。

制限付きフリーエージェント(RFA)の定義は、「NFL3年目を終えて契約が切れる選手」。パッカーズはドラフト選手全員と4年契約を結ぶ習慣なので、RFAとなるのはドラフト外入団の選手や、ドラフト入団後いったん解雇された選手に限られる。今年のパッカーズはCBサム・シールズとCディートリック=スミスを引き留めなければならない。

有力なFA予定選手を無理やり引き留めるのがフランチャイズ・プレーヤーの制度。今年のフランチャイズ指名期間は2月18日から3月4日となっていて、パッカーズはWRグレッグ・ジェニングスを指名するかどうか3月4日までに決断しなければならない。ようやく確定したポジションごとの規定サラリーはこちら。すべて契約ボーナスなしの1年契約となる。トランジション・プレーヤーは金額が多少安いが、代償にドラフト指名権が不要なので引き留める力は弱い。

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今年のサラリーキャップは1球団あたり$123ミリオンに確定し、昨年の$120.6ミリオンから約2%増となった。全球団がその枠内に収めて3月12日の新年度を迎えなければならず、NFLじゅうで高額ベテラン選手の解雇が続いているところ。

なお、新TV放映権契約が発効する2014年からサラリーキャップも跳ね上がると言われているのは誤りで、「実際に大きく増えるのは2016年からの見通し」と昨年NFLから各球団に通達があったらしい。タイムラグができてしまう理由は以下のとおり。新労使協定による算出方法では、本来2011年と2012年はサラリーキャップが減額されるはずだったのが、NFL選手会との交渉により、将来のキャップから前借りする形で「前年より微増」という形を取り繕ってきたため。

個々のFA選手の分析はまた次回に。

2013 Packers Unrestricted Free Agents
Name Pos Age 備考
Cedric Benson RB 30 オールラウンドな能力は期待どおりだが足のリスフラン負傷は厄介
Ryan Grant RB 30 シーズン後半に出戻ったがさすがにもう再契約はない
Greg Jennings WR 29 高額FA退団が濃厚だったが残留の目もすこし出てきた 
Erik Walden OLB 27 毎年シーズン後半は不振に陥る。ローテーション要員どまり
Brad Jones ILB 26 ILBコンバートが成功。代役でチャンスを活かし先発できる力を示した
       
2013 Packers Restricted Free Agents
Name Pos Age 備考
Tom Crabtree TE 27 スペシャルチームでTDを挙げたがTEとしてはブロック能力のみ
Evan Dietrich-Smith C 26 サタデーを押しのけて第16週から先発。このまま先発定着なるか
Frank Zombo OLB 25 目立った働きなし。退団濃厚
Rob Francois ILB 27 ILB陣のケガ続出も出番ゼロ。つまり純粋なスペシャルチーマー
Sam Shields CB 25 課題を克服して大きな成長。ディフェンスのMVPの1人
カテゴリ : Contract/Personnel