グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2013年2月 1日

WRドナルド・ドライバーが引退

WRドナルド・ドライバーが現役続行を断念し、正式に引退を表明した。2月6日午前11時(現地時間)からランボーフィールドのアトリウムで引退セレモニーを行い、そこにはマッカーシーHC、トンプソンGM、マーフィ社長の3首脳も出席する。メディアだけでなく、ファンも無料で参加できるのがこれまでにない試み。早い者勝ちのチケットはパッカーズのチケットオフィスにて、2月1日午前9時から配布するとのこと。

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いまドライバーはチャリティ・イベント出席のため、スーパーボウルウィークのニューオーリンズに滞在している。彼によると、来季は再契約しないとの通告を球団から受けたとのこと。彼のコメントからは、パッカーズでキャリアを終えることに強くこだわった様子が伝わってくる。

「妻や子供たちとじっくり話し合って決めたことだ。これまで言い続けてきたように、僕は他のユニフォームを着たくない。パッカーとして引退することはファンへの恩返しでもある。僕はまだプレーできると感じているが、この球団でプレーできないのなら、プレーできないのと同じことだ。この決断に僕は満足している。妻と子供たちも支持してくれて、決断が容易になった。いまは落ち着こうと努力しているけど、6日のセレモニーでは感情的になってしまうだろう」

「僕は引退を撤回することはない。自分のチームから声がかからないかぎりね。パッカーズが望んでくれるならよろこんで復帰する。興味を持ってくれるチームは他にもあるだろうけど、僕はグリーン&ゴールドにしか興味がない。他のチームでプレーすることになったら? ファンにストレスを与えてしまうことになるし、そんなのは間違ってる。ファンは長年にわたって僕を支持してくれた。その彼らにそのような仕打ちはしたくない。僕にこんなによくしてくれたのだから、僕もそのお返しをしなければ」

引退セレモニーにファンも参加できるようにしたことについては、「僕はファンにオープンな形にしたかった。球団もそれを許可してくれた」と説明している。

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WRドナルド・ドライバーはテキサス州ヒューストン出身の37歳。極貧の少年時代は事実上ホームレスで、ドラッグ売人の使い走りをして家族を支えたこともある(2002年記事へ)。やがて祖母の助けもあって学校に戻ると、いくつものスポーツで頭角を現してアルコーン州立大へ。フットボールで活躍するかたわら、走り高跳びでオリンピック級の記録を出した。

1999年のドラフト7巡(全体213位)でパッカーズに入団したが、3年目まではスペシャルチーマーとしてチームに喰らい付いていたにすぎなかった。たゆまぬ努力が実ったのはプロ4年目の2002年。QBブレット・ファーヴのメインターゲットとなり初めての1000ydsレセプションとプロボウル出場を果たし、高額の契約延長を手に入れて涙を流した。ケガを恐れぬプレースタイル、苦労人で並外れた努力家、心を溶かすようなビッグスマイルといった魅力的な要素にも富み、ファン・フェイバリットの地位を確固たるものに。また、下積み時代からチャリティへの参加回数は群を抜いていた。

フィールドでの実績は以下のとおり。

 

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