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Notebook: OLBマシューズの存在感
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2012年12月19日
- CB/Sチャールズ・ウッドソン(鎖骨)の復帰時期をマッカーシーHCは明言せず。 「彼はプレーする必要がある。テネシー戦からでも、ミネソタ戦だけでもね。どの選手も(大事なプレーオフの前に)出場することが大事だ。彼もおなじこと」
- QBアーロン・ロジャースの足首負傷について、「問題になるようなものではないと思う」とマッカーシーHC。
- 昨季の轍を踏まぬよう、今季は上り調子でプレーオフに向かいたいという気持ちがマッカーシーHCには強い。 「我々はチームの健康のことを心配し過ぎている。私はこのチームがどのようにプレーしているかを心配している。3つのエリア(攻・守・ST)がどうなっているかを心配している。シーズンの第4四半期に最高のフットボールを、というのはNFLの誰もが強調することであり、みなの目標だ。どうやってそれを成し遂げるか? 我々はいまそれに取り組んでいるところだ。3つのエリアがすべて向上し続けることに注力している」
- いま球団側との交渉がまったくなく、来季の自分は他球団でプレーしていると予想する、とWRグレッグ・ジェニングス。 「もし自分が選べるなら、ここに残ると即答するさ。移籍など全然したくない。でもこうしたことは相手というものがある。パッカーズは球団のために最善の選択をするし、その『最善』が自分であってほしいと僕は願ってる。でもそうならなかったら、僕には他の31球団があるし、彼らに僕の経歴を示し、外に出てやり直すことになる」
- WRジェニングスやTEフィンリーの退団の可能性について聞かれたQBアーロン・ロジャース。 「ぜひ2人とも残ってほしいと僕は望んでいる。僕はこのチームを作り上げたテッド(トンプソンGM)を信頼している。グレッグのような選手に対して何らかのオファーをしない方が難しいとも思う。彼がどれぐらいの金額を望んでいるかは知らないけど、彼はリーグのトップレシーバーの1人だ。僕らとしてはぜひ彼に戻ってきてほしい」
- 以前のシステムではキャップの空きを年度内に使い切らなければ無駄になってしまったが、新労使協定では、使い切れなかったキャップ・スペースを翌年に繰り越すことができる。そのため、シーズン後半の大型契約延長が以前よりも少なくなっているようだ。
- OLB陣のローテーション起用についてドム・ケイパースDC。 「とてもタフなポジションなんだ。245ポンドの連中が325ポンドのラインマンにむかってパスラッシュするほど激しい運動はない。だから彼らをフレッシュに保ち、第4Qでも試合最初と同じクイックネスが発揮できるよう、回転させてやらないと」
- OLBクレイ・マシューズの変なセレブレーション(ビデオ)は、元プロレスラーのリック・ルードの腰をくねらせるダンスにインスパイアされたものらしい。
- 「Kメイソン・クロスビーがウチのキッカー」とマッカーシーHCはあらためて強調。
- Kクロスビーは自分の準備を信じて(無心で)蹴るべき、とショーン・スローカムSTコーチ。 「彼は滑らかに蹴れているんだ。先週の練習ではすべて決めていたし、試合前の練習でも決まっていた。とてもよく見えた。それで本番で失敗するというのは、きちんとやろうとし過ぎてしまっているのだと思う」
- スペシャルチームのトリックプレー失敗についてQBロジャース。 「ゲームのあの時点では、あまりインテリジェントなコールじゃなかった。僕はあのコールは好きになれない。こちらは2スコアのリードを奪い、オフェンスはボールをすごくよく動かせていた」
- 各メディアのベアーズ戦レビューから。
- 前回対戦ではほとんとブリッツしなかったベアーズのロッド・マリネリDCだが、今回は全体の16%が5メン以上のラッシュで、7%が6メンラッシュだった。また、パッカーズのランを止めるため、ときおりセーフティを1人上げる必要があった。
- QBロジャースは両セーフティの間隔の広さを突いて、ミドルへのピンポイントパスを通した(TEフィンリーへの31yds、WRコブへの29ydsと27yds)。ここ数週間で初めて、保守的な2ディープ攻略に成功したといえる。第2Qの3rdダウン6、ベアーズは6メンラッシュで勝負してきたが、QBロジャースはフリーで突っ込んできたLBローチをかわしてスクランブル、WRコブに矢のような30ydsパスを通している。
- 実質3試合目のRTバークレー(先発は2試合目)はこれまでで最高の内容。最初にいきなりフォルススタートを犯したあとは落ち着き、プレッシャー1.5回、"Bad run"は0.5回だった。RTブラガのような強いパンチはないが、いい脚がある。ランブロックでは、押し込めないときでも足を動かし続けて相手を自由にさせないところがいい。LTニューハウスはDEペッパーズとマッチアップしてまずまず。サックを許したときはなぜか(ランプレーのような)カットブロックに行ってしまっており、勘違いか何かがあったのでは。
- LGラングは右タックルより左ガードの方が10倍も自信を持ってプレーできている。Cサタデーは今回もパスプロテクションがよく、ランブロッキングが非常に弱い。インサイドはDTヘンリー・メルトンの欠場に助けられた。
- WRジョーンズは派手な動きこそないが常にプロフェッショナル。WRコブがスロットに入ったときの鋭いルート取りはまるでカバー不可能にも見え、ニッケルバック(代役)のD.J.ムーアを恐怖に陥れた。右サイドライン際での31ydsキャッチは目を見張るようなプレーだったが、落球も2回。WRジェニングスはしだいに復調し、ダブルカバレッジを引き付けることが多かった。
- TEフィンリーはレシーバーとして素晴らしい内容で、パスが来なかったときでもフリーになっていることが何度もあった。落球もなし。しかしランブロッキングはよくない。ポイントオブタックで持ちこたえられず、バックフィールドまで押し込まれるプレーが何度も。
- Journal Sentinel紙はDL陣の活躍について「相手OLが最低クラスであることを差し引く必要がある」としたのに対し、Pro Football FocusはNTラジに今回のディフェンス陣で最高点をつけ、”Game Ball”に選んでいる。
- OLBマシューズの復帰でプレー選択の幅が広がり、最近使っていなかった"Bat"隊形(1-4-6)を何度も使った。
- OLBマシューズの存在は他の選手のレベルも上げてしまう。パスラッシュは彼にしては並だったが、ラン守備で圧倒的な力を発揮した。左サイドの先発はOLBウォルデン(24スナップ)だったが、そのプレー内容にコーチ陣が不満だったのか、後半はOLBモーゼス(27スナップ)が出場した。ウォルデンよりもモーゼスの方が力強くエッジを作り、プレッシャーも2回かけた。(ウォルデンはゼロ)
- ILBジョーンズはラン守備が素晴らしく、常にILBホークよりも前に踏み込んでタックルしている。ゾーンカバレッジではWRマーシャルをミスタックルしてTDを許したが、マンカバレッジではRBフォーテイへのロングパスを防ぐ好プレーがあった。
- CBトラモン・ウィリアムズはWRマーシャルとマッチアップし、プレス・カバレッジとオフ・カバレッジの両方で相手を苦しめた。そこで相手がマーシャルをスロットに入れるようになり(トラモンはアウトサイドに残る)、ILBジョーンズのミスタックルでタッチダウンが生まれた(マーシャルのキャッチ6回のうち4回はゾーンでのもの)。ベアーズは身長差のあるWRジェフリーを1on1で守るCBシールズを攻めてきたが、シールズが完勝を収めた。試合前ならヘイワード降格(ニッケルバックへ)に異論も出ただろうが、この結果では文句の出るはずもない。シールズは足も目も手の使い方も規律正しかった。序盤にランサポートでミスタックルして22ydsランを許したが、直前のプレーで頭を打ってフラついていたかもしれない。
- 序盤は2ディープで守ったが、Sジェニングスの出来が悪かったので、パッカーズはすぐにアジャストしてSバーネットをスクリメージ付近に上げた。ウッドソンが復帰してジェニングスと交代すればやはりアップグレードになりそう。第3Q末、Sバーネットはパスカバレッジで反応が大きく遅れて53ydsのパスインターフェアを犯す大失態があったものの、ランサポートで好プレーがいくつもあった。