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Packers Bears - Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2012年12月18日
- マイク・マッカーシーHC。 「私は地区優勝に大喜びしている。これでトーナメントに、プレーオフに入った。これからはシード順を賭けて戦っていく。芝居じみたことは言いたくないし、ここで成し遂げたことを軽く見ているわけでは決してない。しかし我々はまだ始まったばかりだ。フットボールチームとして、我々はそう思っている。傲慢なのではなく、今後はもっとよいフットボールができると我々は感じているんだ」
- 宿敵に6連勝したことについてマッカーシーHC。 「この対戦は選手たちにとって、球団にとって、ファンにとって、非常に大きな意味を持っている。今日は彼らを失望させなかった」
- WRジェームズ・ジョーンズ。 「これが究極の目標はないことはみんなわかっている。最終目標はスーパーボウルに勝つこと。そのために、しなきゃいけないことはたくさん残っている」
- QBアーロン・ロジャース。 「今年は本当に厳しい戦いだ。昨年よりも、そして(同じようにケガ人続出だった)2010年よりもね。僕らはたくさんの苦難に見舞われ、アップダウンを繰り返し、たくさんの選手が傷ついている。今日のような勝利を手に入れることは、球団全体にとって、ファンにとって、ロッカールームの選手たちにとって、大きな意味がある」
- QBロジャース。 「第6週ヒューストン戦(の快勝)で、ウチにはスペシャルな選手が何人もいるのだと僕らは再確認できたと思う。チーム内でも年かさの選手として僕はさまざまなタイプのチーム(パッカーズ)を経験し、こうしたチャンスがいかに貴重なものであるか、仲間たちに思い出させたい。こうした機会を逃してはいけないんだ。昨年僕らが学んだのは、スーパーボウルに勝ったあと15勝1敗シーズンを経験すると、勝利がいかに困難だったか忘れがちになるということだ。次々とビッグゲームを勝利した、あのような瞬間がいかに特別なものであるか、僕らは再認識している。より多くの困難を乗り越えてきた今年のチームは結束が固く、勝ち方をよく知っている」
- 先週のTEフィンリー対ベアーズの舌戦についてLG T.J.ラング。 「なにが起きているのか、彼らが何を口にしたのかは全員が知っていたよ。僕の反応としては、水曜や木曜に対戦相手を見下すようなコメントは好きになれないってこと。(口喧嘩で)現実は変えられないんだから。今季は彼らに2回勝った。昨年も彼らをスイープした。彼らに最後に負けてからずいぶん経っている。だからむこうが何を言おうとかまわないさ。けっきょくのところ、自慢する権利(bragging rights)はこちらにあるんだから」
- おなじくWRジェームズ・ジョーンズ。 「なぜ連中が僕らを 『嫌い』 なのかわからないね。僕はシカゴ・ベアーズの誰も嫌いじゃない。これはライバリーだ。この対戦はファンにとって、コーチにとって、街にとって大事なものだし、それは相手もおなじこと。 『WRジェームズ・ジョーンズをシャットアウトする、相手オフェンスを止める』と相手が仮に言ったとしても、まったく気にならないよ。大事なのは試合に勝つこと。人は喋るものだし、喋らせておけばいい」
- とどめはCB/Sチャールズ・ウッドソン。 「じっさい彼らはこちらを嫌っているんじゃない。僕らを恐れているんだ。個人としてでなくチームとして難局に立ち向かえる部分をね。今日はここに乗り込んで、本当のチームとはどういうものか、僕らは示したかった」
- QBロジャースの働きについてNT/DE B.J.ラジ。 「彼はおそろしく優秀だ。彼が他のQBを引き離しているスタッツは通算のTD/INTレシオだよ。その数字が3対1だろう?(正確には3.56対1。ファーヴは1.51対1) インターセプトを1つ投げる間に21点取ってるってことだよ。つまりさ、このレシオが3対1でどうやって負けられるんだ?」
- 第2Qの3rdダウン6、QBロジャースはブリッツをかわしてWRコブに31ydsパスを成功。 「ちょっとアトランタ戦(一昨年プレーオフ)を思い出したね。相手は多数のラッシュに賭けてきた。フリー・ラッシャーもいたけど彼はそれをかわした。ファンタスティックなプレーヤーだよ。リーグ最高だ」とFBジョン・クーン。
- スクランブルしながらのQBロジャースのパスについてLGラング。 「彼はああするのを好む。プレーを引き延ばしてポケットから出る。ということは、パスが投げられるまで僕らはブロックをしなきゃいけない。今日のパスプロテクションはけっして完璧ではなかったと思う。でも何度か大きな3rdダウンを成功させたときには、しっかり相手を押しとどめてアーロンがポケットから逃れる時間を稼ぐことができた」
- QBアーロン・ロジャースは3rdダウン6でのQBスクランブル(5yds)で倒れ込むときに右足首を痛めた。 「僕は大丈夫。あの3rdダウンのときに足首に倒れ込まれただけ。今日は2、3回ヒットされたけど、全体としてプロテクションはすごくよかった」
- オフェンスは4thダウンギャンブルを2回ともパスで成功。第2Qには敵陣37ydsでの4thダウン2、TEフィンリーにパスがしっかり通った(その後FG失敗)。第3Qには敵陣26ydsでの4thダウン6、キッカーが不調でなければFGを狙うところだろう。ここでもWRコブに12ydsパスが決まり、最後はWRジョーンズにTDパスが決まった。
- WRジェームズ・ジョーンズはキャリア初の3TDパスキャッチ。 最初の30ydsTDと最後の6ydsTDは珍しい1on1のチャンスを狙ったもの。2つ目の8ydsTD(スラント)のときはゾーン守備だった。
- Journal Sentinel紙のPlay of the game図解は第2Q末のWRジョーンズへの8ydsTDパス。こちらは3WR・1TE・1RBのショットガン隊形。左にWRが3人、右ワイドにTEフィンリー。ベアーズはニッケル隊形でカバー2のゾーンカバレッジ。最も内側のWRジェニングスがLBローチとSコンテを引き付け、右サイドではTEフィンリーがCBヘイデンとLBブリッグスとSライトまで引き付ける。空いた浅いエリアでWRジョーンズはCBムーアの前を横切るようにスラントを走り、ビハインド気味のボールをなんとかキャッチした。
- WR陣についてWRランドール・コブ。 「今季を通してこのポジションは全員が元気ということがなかった。全員がフィールドに戻ってくることをみんな楽しみにしてる」
- TEジャーマイケル・フィンリー。 「すごくいい気分だよ。ロジャースが波に乗り、レシーバーたちが波に乗った。今日はフィールドのミドルを攻めることができた」
- ケガの問題でなくアクティブ登録から外れたWRドナルド・ドライバー。 「腹を立てるべき? ノー。僕は問題ない。予想はしていなかったけど、起こりうることだ。受け入れるよ。チームが勝ててよかった。これで次のステップに進める」
- 14点リードした第3Q、OGヴァンローテンとC/Gディートリック=スミスが加わる7OL隊形の場面があった。ヴァンローテンがFBの位置、ディートリック=スミスが左TEの位置に入ったが、RBハリスのランはわずか1ydどまり。試合残り5分を切ってからヴァンローテンがTEの位置に入るプレーが3回あったが、RBグラントのランは3回9ydsのみ。
- NT/DEライアン・ピケット。 「2ゲームを残してこの位置に来られた。僕らは(プレーオフの迫る)よい時によいフットボールがプレーできている。シカゴはどこと対戦してもすごくよくランを出せている。でもウチは、大型DLたちやクレイのようなアスレチックな選手がいるおかげで、何とか彼らを止めることができている」
- やすやすとインサイドを突破したNT/DE B.J.ラジのプレー内容は評価が高い。ここ数試合は素晴らしい働きをつづけている。
- 復帰戦をぶじ終えたOLBクレイ・マシューズ。 「チーム側は出場スナップ数をもっと絞る予定だったけど、僕がそうさせなかった。今日はそれほど疲れた感じがしなかったから、そのまま出場を続けた。もっと長いドライブで自分の走る距離が長くなったら、数プレー休むかもしれないけど。シーズン終盤でこんなに体がフレッシュなのは珍しい」
- OLBマシューズはのサック2回はどちらもスタントでインサイドからラッシュしたもの。第2週ベアーズ戦でも3.5サックを荒稼ぎしており、今季11サックの半分をベアーズ相手に挙げたことになる。 「相手のブロッキングの傾向はだんだんとわかるし、こちらはマッチアップの有利さを活かしたプレーコールをした。ところどころスタントを織り交ぜて1on1を作り出した。でも結局のところ、僕のチェンジ・オブ・ディレクションとクイックネスが優れてるからだけど」
- OLBマシューズについてマッカーシーHC。 「練習を見ただけでも、彼がフィールドにいるとウチはまったく違ったディフェンスになる。彼はインパクトプレーヤーであり、今日はインパクトを与えてくれた。リーグ最高のディフェンス選手の1人なのはあきらかだ」
- パッカーズ守備はまずRBフォーテイのランを止めるため、前回対戦よりもセーフティ(主にSバーネット)をスクリメージ近くに上げ、パス守備はマンカバレッジが多かった。 「僕はブランドン・マーシャルとのマッチアップが多かった。いろんなカバレッジを混ぜたけど、ワン・ハイ(1ディープ)がすごく多かった。これは相手がそう仕向けてきたんだ。僕らは(ディープを攻める)機会を与えたのに、相手はそのチャンスを活かせなかった」とCBトラモン・ウィリアムズ。
- 今回はCBサム・シールズが先発し、新人CBケイシー・ヘイワードはニッケルやダイムでしか出場せず。CBシールズは期待に応えてWRジェフリーをシャットアウトし、CBヘイワードもインターセプトを決めた。CBデヴォン・ハウスはスペシャルチームのみだった。
- 球団ルーキー記録タイとなる6インターセプトを決めたCBケイシー・ヘイワード。 「ヘスターが僕をダブルムーヴでかわしたんだ。僕はたまたまいい場所にいただけ。あのルートについては先週ミーティングで話し合ってはいたけど・・・とにかくQBが僕の方に投げてきた」
- CBサム・シールズとマッチアップしたWRジェフリーがオフェンシブ・パスインターフェアを3回。シーズン前半に無実のCBシールズが何度も反則を取られたのとは対照的だった。 「ものすごく驚いたよ。これまでは(こちらが主張しても)けっして取ってくれなかったからね。今日のサムのようなタイトなマンカバレッジで、いつもならお咎めなしの突き飛ばすプレーが反則になったのは、僕にとっても大きな意味がある。たぶんサムにとってもそうだろう。僕はシーズンを通しても3回取ってもらえたことなどない。こんな大事なときに、1試合で3回とはね」とCB/Sウッドソン。
- しかしCBサム・シールズがイリーガルコンタクトを取られたプレーでは、実はWRジェフリーの方がフェイスマスクをつかんでいた。
- 先週はWRマーシャルから舌戦を仕掛けられたパッカーズDB陣だが、誰ひとり応じることはなかった。しかしフィールド上では別だったらしい。 「フィールド上で? そりゃもちろん。僕はフィールドでたくさん喋るんだよ。とにかく喋りっぱなし。ここで言えないようなこともたくさんんね」とCBシールズ。
- WRマーシャルから「セーフティのヘルプなしで俺を1on1でカバーしてみろ」的な挑発をされたCBトラモン・ウィリアムズ。 「僕らはとにかく試合に勝った。コメントのことなど心配してないよ。コメントで試合にプレーするわけじゃないから。僕らはゲームをプレーし試合に勝った。どんなカバレッジだろうと僕らには関係ない。チームとしてプレーするんだ。ベストのゲームプラン、勝利への最善の道をいつも模索してる。今日もそうしただけだ」
- 第4Qにつまらないターンオーバーで迎えたゴール前05ydsのピンチ。ここを3点で抑えたことが逃げ切り勝ちにつながった。 「誰もパニックになっていなかった。誰もが、『さあ止める時だぞ』 という感じ。ゴールラインディフェンスの心構えがしっかりできていた」とILBブラッド・ジョーンズ。
- ベアーズのRBマイケル・ブッシュは肋骨を痛めているため、アクティブ登録されたが出場はせず。ショートヤーデージに強い(今季5TD)彼がいなかったことは、ゴールラインディフェンスで大きかった。
- パントリターンチームはWRコブからWRロスへのラテラル失敗で手痛いターンオーバーに。
- マッカーシーHCによると、QBロジャースが足首を痛めたこともスペシャルプレー敢行の理由の1つとのこと。(リターンTDならばQBを出さずに追加点を挙げられる、ということか) 「あそこはビッグプレーの可能性があると感じた。ずっと練習してきたプレーであり、フィールドポジションや風向きなどすべて考慮した。しかしけっきょくのところ、よい判断ではなかった。やり直せたらと後悔している」
- キャッチングを失敗したWRジェレミー・ロス。 「集中力が問題だった。キャッチして走り出すつもりが、WRエリック・ウィームズがこちらに向かってくるのが見え、早くキャッチして動き出さなければと思ってしまった」
- WRランドール・コブ。 「結果的にはリスキーなプレーだった。しかしコーチたちはこれがよいコールだと判断したのだし、僕らがフィールドでプレーを成功させなきゃいけない」
- WRランドール・コブはオールパーパス・ヤードの球団記録(2003年RBアーマン・グリーン)まであと9ydsと迫った。
- Kメイソン・クロスビーは40yds台前半のFGを2本とも失敗し、むしろスランプが深まった印象。
- マッカーシーHC。 「我々はキッカーを替えることはしない。だから今そう書いてくれていい。クロスビーが我々のキッカーだ」 「メイソンはああしたキックを成功させる必要がある。シーズンはもうここまで来ているのに、今日は成功しやすいはずのフィールドゴールを2本失敗して得点を逃した。こうした後では(ギャンブルするかどうか)いろいろ決断に影響を与えるのは当然のこと。彼が立て直すべき時だ」
- Kクロスビー。 「僕はこの勝利を喜ばなきゃいけない。僕らはプレーオフに進み、僕らがやりたいことはすべて目の前にある。僕は座り込んで失敗キックのことを考え込んでいるわけにはいかないんだ。プレーオフに進めば、重要なキックの機会が待っているんだから」
- 基本的なアプローチを変えるつもりはないとしながらも、なんらかの変更を加える可能性をKクロスビーは否定しなかった。 「うまくいっていないことをただ続けていても意味がないしね。壁に頭を打ちつけているようなものだ」
- 今度こそキッカーを交代させるべき、という声が地元紙記者にも増えてきた。マッカーシーHC発言はともかくとして、トンプソンGMが動くかどうかが今週は注目される。
- 7試合欠場中のCB/Sチャールズ・ウッドソン(鎖骨)は、遅くともレギュラーシーズン最終戦での復帰を希望。 「また骨折してしまう恐れ? そう、現時点ではそれが(欠場の)最大の理由だ。チームがよいプレーをしているので僕が出なくても勝てるとチームは判断し、そのとおりになった。復帰するからには100%の状態でなければ、という点で関係者は一致している」
- 地区内12連勝を達成したパッカーズだが、その中でターンオーバーバトルに敗れての勝利はこれが初めて。
- QBアーロン・ロジャースはQBジェイ・カトラーとの対戦が7勝1敗に。QBカトラーは対パッカーズの通算レーティングが60.5(今季2試合は38.97)。QBロジャースは対ベアーズの通算が112.6。
- 試合終了直後、地区優勝決定を喜ぶロッカールームのビデオ。