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Packers 30 - 20 Rams
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2012年10月22日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Packers (4-3) |
10 |
0 |
7 |
10 |
30 |
Rams (3-4) |
3 |
3 |
0 |
14 |
20 |
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3勝3敗同士の対戦、パッカーズにとって3年ぶりのエドワード・ジョーンズ・ドーム。前半こそ相手のパスラッシュとラン攻撃に苦しんだパッカーズだったが、後半になると攻守とも調子を上げ、好調QBロジャース率いるパス攻撃で最後はラムズを突き放した。
試合は序盤からラムズのラン攻撃が好調。パッカーズはWRネルソンへのTDパスとオンサイドキック成功から3点追加でリードしたものの、クロックはラムズに完全にコントロールされた。前半最後のシリーズも58ydsFG失敗に終わり、4点差のままハーフタイムへ。後半に入るとパッカーズは3rdダウンコンバージョンを次々と成功させてタッチダウンを挙げ、インターセプトを奪ってさらに3点追加。第4QにはWRギヴンズの56ydsゲインをきっかけに7点差に追い上げられたものの、直後に5分44秒のドライブをWRコブへのTDパスでしめくくって勝負あり。
パッカーズは先週ILB D.J.スミスがインジャリーリザーブ入りし、さらにWRジェニングス、NTラジ、OLBペリー、CBシールズの先発4人が欠場。ILBブラッド・ジョーンズと新人CBケイシー・ヘイワードが初先発し、そのヘイワードが3試合連続インターセプトを決めた。さいわい大きなケガ人はなく、第2Qにヒザを負傷したDEマイク・ニールも後半には復帰できたようだ。
第1Q
- STL陣20 : RBスティーヴン・ジャクソンの5ydsラン、WRギヴンズのエンドアラウンド14ydsで1stダウン。ラン2回で3rdダウン3、ロングパス失敗でパント。
- GB陣10 : RBグリーンの2ydsロス、サック3ydsで3rdダウン15、WRネルソンへのパスは8yds止まり。
- STL陣45 : クイックパス失敗、サック0yd(ウォルデン)で3rdダウン10、WRギブソンへの15ydsパスでGB陣へ。RBリチャードソンの3ydsラン、ロングボム失敗で3rdダウン7、RBリチャードソンへのスクリーンパスは5yds止まり。50ydsFG成功。
- GB陣20 : WRネルソンへの15ydsパス、RBグリーンへのスクリーンパス9yds、RBグリーンの2ydsロスで3rdダウン3、相手オフサイドのフリープレーでWRネルソンに52ydsパスが決まってゴール前06ydsへ。STLイリーガルコンタクトのあと、WRネルソンに3ydsTDパス成功。
- サプライズ・オンサイドキック成功でGB攻撃に。
- STL陣49 : RBグリーンの2ydsラン、WRコブの19ydsランでFG圏内へ。QBスクランブル-2yds、RBグリーンへの5ydsパスで3rdダウン7、サックに終わる。47ydsFG成功で3点追加。
- STL陣20 : RBリチャードソンのラン3回で1stダウン。フリーフリッカーで19ydsパスが決まり、GB陣に入って第2Qへ。
第2Q
- RBリチャードソンの11ydsラン、WRギブソンへの15ydsパスでFG圏内へ。WRギヴンズへのクイックパスは-2ydsロス、STLフォルススタート、WRペティスへの14ydsパスで4thダウン2、パス失敗でギャンブル失敗。
- GB陣14 : RBグリーンの2ydsラン、WRジョーンズへの10ydsパスで1stダウン。RBグリーンの3ydsラン、4ydsパスで3rdダウン3、WRネルソンへの8ydsパスでさらに1stダウン。RBグリーンの3ydsラン、WRコブへの5ydsパスで3rdダウン1、ロングパス失敗でけっきょくパント。
- STL陣10 : RBジャクソンの4ydsラン、19ydsランで1stダウン。STLディレイ、WRギブソンへの11ydsパス、WRスティーヴ・スミスへの6ydsパス、RBジャクソンの11ydsランでGB陣へ。RBジャクソンの3ydsランで2ミニッツ。WRギブソンへの14ydsパスでFG圏内へ。スクリーンパス不発、RBジャクソンの2ydsランで3rdダウン8、スナップミスからスクランブルもノーゲイン。43ydsFG成功で4点差に。
- GB15陣 : 残り36秒。TEフィンリーへの14ydsパス(GBタイムアウト#2)、フォルススタート、WRコブへの13ydsパス(GBタイムアウト#3)、TEフィンリーへの18ydsパスでSTL陣へ。WRジョーンズへの5ydsパスを通し、残り3秒でスパイク。58ydsFGは失敗でハーフタイムへ。
第3Q
- GB陣20 : RBグリーンのノーゲイン、QBラン2ydsで3rdダウン8、WRネルソンに18ydsパス、WRジョーンズへの14ydsパスでSTL陣へ。FBクーンの9ydsラン、RBグリーンのノーゲインで3rdダウン1、WRジョーンズへの17ydsパスでFG圏内へ。RBグリーンの2ydsラン、WRジョーンズへの2ydsパスで3rdダウン6、WRネルソンへの10ydsパスでゴール前08ydsへ。RBグリーンへの3ydsパスのあと、WRコブに5ydsTDパス成功。
- STL陣20 : FBミラー落球、サック(OLBマシューズ)で3rdダウン19、レシーバーをヒットしたOLBモーゼスのアンネセサリーラフネスで1stダウンに。ランが2回止まって3rdダウン13、TEケンドリックスへのパスは5yds止まり。
- GB陣32 : WRコブへのクイックパスはノーゲイン、RBグリーンの15ydsランで1stダウン。FBクーンの4ydsラン、RBグリーンの3ydsランで3rdダウン3、WRドライバーへのクイックパスは2yds止まり。。
- STL陣09 : いきなりロングパスをCBヘイワードがインターセプト。
- STL陣42 : RBグリーン落球、GBホールディング、RBグリーンへの13ydsパス、STLオフサイドで3rdダウン2となって最終Qへ。
第4Q
- WRジョーンズへの6ydsパスで1stダウン。WRコブへの6ydsパス、ロングパス失敗で3rdダウン4、WRネルソンへの9ydsパスとSTLフェイスマスクでゴール前06ydsへ。RBグリーンの1ydラン、ノーゲインで3rdダウン5、TDパスは通らず、23ydsFG成功で14点差に。
- STL陣20 : WRギヴンズへのクイックパスが56ydsのロングゲインに。RBジャクソンの6ydsラン、3ydsラン、3ydsランでさらに1stダウン。WRスミスへの6ydsパスのあと、RBジャクソンの6ydsTDランが決まって7点差に。
- GB陣20 : RBグリーンのノーゲイン、WRコブへのショベルパス11ydsで1stダウン。FBクーンの3ydsラン、パス失敗で3rdダウン7、WRコブへの8ydsパスでさらに1stダウン。RBグリーンの2ydsラン、FBクーンへの16ydsパスでSTL陣へ。RBグリーンの5ydsラン、4ydsロスで3rdダウン9、WRコブに39ydsTDパスが決まって再び14点差。
- STL陣18 : 連続パス失敗とWRギブソンへの5ydsパスで4thダウン5、WRスミスへのパスは4yds止まりでギャンブル失敗。
- STL陣28 : RBグリーンの-2ydsロス(STLタイムアウト#1)、ノーゲインで2ミニッツ。3rdダウン12からロングパス失敗。48ydsFG成功で17点差に。
- STL陣23 : 残り1分41秒。RBリチャードソンへの20ydsパス、スクリーンパス18yds(STLタイムアウト#2)、WRクイックへの22ydsパスでレッドゾーンに進んでスパイク。STLフォルススタート、WRクイックへの9ydsパス、エンドゾーンへのパス失敗で4thダウン6、WRスミスへの10ydsパスでゴール前03ydsに進んで最後のタイムアウト。パス失敗のあと、WRペティスに3ydsTDパス成功。
- ラムズはオンサイドキックを蹴らず。ニーダウンで試合終了。
Final Team Statistics |
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Packers |
Rams |
Points |
30 |
20 |
Total Yards |
402yds |
354yds |
First Downs |
22回(ラン2・パス18・反則2) |
19回(ラン7・パス11・反則1) |
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Rushing |
70yds (26回・平均2.7) |
108yds (22回・平均4.9) |
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Passing |
342yds (30/37・3TD・0INT) |
255yds (21/34・1TD・1INT) |
Sacked |
3回10yds |
3回9yds |
Passer Rating |
132.2 |
82.4 |
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3rd Down Efficiency |
9/16 (60%) |
4/11 (36%) |
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Turnovers |
0回 (INT0/FUM0) |
1回 (INT1/FUM0) |
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Field Position |
自陣30yds |
自陣21yds |
Punt |
38.7回yds(ネット38.7yds) |
49.5回yds(ネット42.0yds) |
Kickoff Return |
1回23yds |
3回平均27.3yds |
Punt Return |
1回15yds |
0回 |
Field Goals |
3/4 |
2/2 |
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Penalty |
3回30yds |
6回30yds |
Time of Possession |
32分58秒 |
27分02秒 |
- オフェンスの犯したターンオーバーはゼロ。2試合連続。
- ディフェンスの奪ったターンオーバーは1つ。
- 第3Q、新人CBケイシー・ヘイワードが3試合連続4回目のインターセプト。プレーアクションからWRギヴンズへのロングパスを狙ったが、ややアンダースローとなったところをジャンプしてナイスキャッチした。(ビデオ)
- パッカーズは3rdダウン成功率が9/15の60%とよかったのが最大の勝因。これでロングドライブをモノにできた。ラムズは4/11の36%。
- タイムオブポゼッションはパッカーズが32分58秒。前半はラムズにランでボールコントロールされて11分54秒対18分06秒と劣勢だったが、後半は21分04秒対09分56秒と圧倒的だった。
- 先発QBアーロン・ロジャースは30/37、342yds、3TD、0INTでレーティング132.2と素晴らしい内容だった。レーティング100超は4試合連続。
- 先週と比べると相手パスラッシュに押されてポケットは窮屈。そこでクイックパスやスクリーンやショベルパスなどいろいろ織り交ぜつつ、ときどきロングボムを狙うというバランスがよかった。先週に続いて今回もショットガンが主体だった。
- レシーバーのミスは先週よりさらに少なく、落球といえるのはRBグリーンの1回だけか。
- 惜しかったのは第2Q半ばの3rdダウン1、WRジョーンズへのロングボムがわずかにオーバースローだったこと。これが前半唯一のパス失敗で、通っていればもっと圧勝になっていたはず。
- QBスクランブルは2回0yds。ふくらはぎ負傷の影響があるのかはわからない。
- 第1Q、WRネルソンへの52ydsパスは今季最長。彼の得意な相手オフサイドでのフリープレーだった。第3QのWRコブへのパスは通算150回目のTDパス。
- チームラッシングは26回70yds(平均2.7)。
- 先発RBアレックス・グリーンは20回35yds(平均1.8)とシャットアウトされた。レシービングではスクリーンパスを含めて4回29ydsとまずまず。落球1回。
- 止められても諦めずにランをコールし続けたことで後半はパスプロテクションが安定した。
- RBジェームズ・スタークスはラン機会なし。オフェンスの出番はゼロだったかも。
- 新加入RBジョニー・ホワイトはアクティブ登録されず。
- FBジョン・クーンは3回16yds(平均5.3)。RBグリーンのランが出ないために1stダウンから彼のランをコールしたりしていた。テイルバックに入る場面も。第4Qの16ydsパスキャッチはダメ押しTDにつながる価値あるプレー。
- WR/TE陣は以下のとおり。(WRジェニングスは今回も欠場)
- WRジョーディ・ネルソンは8回122yds、1TDと今回も大活躍。とくに第1Qの先制TDパスキャッチは素晴らしいプレーだった。(ビデオ)
- WRジェームズ・ジョーンズは6回53yds。4試合連続TDならず。第2Q半ばのロングパスはほんのわずかにオーバースローだった。
- WRランドール・コブは8回89yds、2TD。来たパスをすべて捕っている。第3Qの5ydsTDパスは相手CBジェンキンズを回り込むようにして巧みにフリーになったもの(ビデオ)。2つ目のTDは相手オフサイドのフリープレー、左に流れながらロングパスを通したQBロジャースが素晴らしかった(ビデオ)。ラッシングでもRBの位置から19ydsのナイスランがあった。
- WRドナルド・ドライバーは1回2ydsのみ。3rdダウン3からのクイックパスだったが、相手の好タックルで1stダウンならず。
- 肩の状態の悪いTEジャーマイケル・フィンリーは2回31yds。どちらも前半最後のドライブ(FG失敗)のもので、得点シリーズに絡むことはできなかった。
- フィンリー以外のTE陣はキャッチ機会なし。
- 先発OL陣はLTニューハウス、LGラング、Cサタデー、RGシットン、RTブラガのベストメンバー。
- パスプロテクションは序盤から相手DLの圧力に苦しんだが、被サックは前半の3つだけで後半はゼロ。
- 被サックは3回10yds。第1Q、LTニューハウスがRDEクインにスピードで外を回られてサック。2つ目はスクランブル途中で諦めてスライディングしたもの。3つ目はLGラングがDTブロッカーに突破されたもの。
- ランブロッキングは散々な出来。とくにDTマイケル・ブロッカーズ(1巡14位)にインサイドを蹂躙され、RBグリーンが持った瞬間にこれはダメだとわかるランプレーばかり。
- ディフェンスの陣容は以下のとおり。
- B.J.ラジ(足首)欠場のため、先発DLはDEウォージー、NTピケット、DEウィルソン。
- D.J.スミス(IR入り)の後任ILBはジェームズ・ジョーンズ。OLBニック・ペリー(ヒザ)の代役はOLBエリック・ウォルデン。
- 欠場のCBサム・シールズに代わって新人CBケイシー・ヘイワードが初先発。
- CBデヴォン・ハウスと新人Sショーン・リチャードソンは今季初出場。ILBテレル・マニングは開幕戦以来の出場。
- パス守備はQBサム・ブラッドフォードを相手に21/34、255yds、1TD、1INTのレーティング82.4。
- 弱体OL相手にパッカーズのパスラッシュはいまひとつ。ラン守備が悪く思い切ってラッシュできなかったこと、3rdダウンロングにあまり追い込めなかったこともありそう。3サックを挙げたといってもしっかり仕留めたのは第3QのOLBマシューズだけで、残り2回はスクランブルがノーゲインになったもの。
- 守備のサックは3回9yds。OLBウォルデンのサックはスクランブルをぎりぎりノーゲインでタックルしたもの。第2Q末のOLBモーゼスもスクランブルがノーゲインでアウトオブバウンズに出たもの。第3QにOLBマシューズがようやく本当のサック。
- パスカバレッジはまずまず。最長の52yds成功はクイックパスをキャッチしたWRギヴンズを倒せずにロングゲインとなったもの。それ以外では試合終了直前のTDドライブでWRクイックに許した22yds、RBリチャードソンの20ydsが最長。
- 初先発の新人CBケイシー・ヘイワードはミスもあったが、見事なインターセプトやオープンフィールドでのナイスタックルも決めた。CBデヴォン・ハウスはダイムバックとして今季初出場、好カバレッジも2回ほどあったが、試合最後にWRペティスに抜かれて3ydsTDパスを許した。
- ラン守備は22回108yds(平均4.9)とよくなかった。
- 先発RBスティーヴン・ジャクソンは12回57yds(平均4.8)。
- ジャクソンと併用されている新人RBダリル・リチャードソンは8回36yds(平均4.5)。
- 前半はラン16回93yds(平均5.8)とおおいに苦しんだが、後半は6回15yds(2.5)のみ。後半はアジャストメントがうまくいったのかもしれないが、パッカーズオフェンスの加点でランができなくなった面も大きい。
- 反則は3回30ydsと非常によかった。ラムズの反則は6回30ydsと軽いものばかり。
- 第2Q : RTブラガのフォルススタート。
- 第3Q : OLBモーゼスがアンネセサリーラフネス。ディフェンスレス・レシーバーの頭部付近をヒットしてしまい1stダウンに。RTブラガのホールディング。
- ディクラインだったがDEジェレル・ウォージーがまたもオフサイド。
- WRランドール・コブのリターンは、キックオフリターンが1回23yds(タッチバック4回)。パントリターンは1回15ydsの好リターンがあった。
- Pティム・マステイのパントは3回平均38.7yds、ネット平均も38.7yds。すべて相手のフェアキャッチで、3回のうち2回がインサイド20。
- Kメイソン・クロスビーのフィールドゴールは4回蹴って3回成功。前半最後の58ydsFGトライは蹴った瞬間に右に逸れた。今季50yds未満はすべて決めているのに、50yds超は1/4。
- カバレッジチームは相手キックオフリターンを3回平均27.3ydsとまずまず。パントは3回ともフェアキャッチ。
- 第1Qの逆転TD成功の直後、サプライズ・オンサイドキックを成功(ビデオ)。スペシャルチームのサプライズは今季はやくも3回目だ。3点追加だけで大きなインパクトを与えるほどではなかったが、前半はラン守備に苦しんでボールコントロールされていただけに、プラスの効果があったのはたしか。
- ケガ人は以下のとおり。
- 第1Q末にDEマイク・ニールがヒザを負傷して退場したが、後半には復帰。
- アクティブ登録から外れたのは、WRジェニングス(鼠蹊部)、RBホワイト、OGヴァンローテン、NTラジ(足首)、OLBペリー(ヒザ)、CBシールズ(すね/足首)。
- 今回のゲームキャプテンは、LTニューハウス(オフェンス)、NTピケット(ディフェンス)、TEテイラー(スペシャルチーム)の3人だった。(写真)
- ラムズがホワイト・ジャージを選択したためパッカーズはグリーン・ジャージを着用した。
- もともとフットボールよりベースボール・シティと呼ばれるセントルイスとあって、いま地元民は野球のプレーオフの方に気持ちが行っている。しかも距離的に近いためパッカーズファンが多くつめかけ、なんと第1Qのディフェンスから "Go Pack Go!" のチャントが聞こえている。第4Qはどちらのホームかわらかないほどだった。
- 今年FAでラムズに移ったCスコット・ウェルズは開幕戦で足を骨折して欠場中(復帰可能IR枠)。試合後にはQBロジャースたちと旧交を温めていた。(写真)