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Packers Family Night !
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2012年8月 4日
第12回パッカーズ・ファミリー・ナイトがランボーフィールドで開催され、メインイベントのスクリメージ練習にくわえ、さまざまなイベントを満員のファンが楽しんだ。チケット完売は過去12回の歴史で6回目、2008年以来4年ぶりのこと。昨年は雨のためわずか20分で打ち切りとなったが、今年は雲ひとつない好天に恵まれた。
注目のスクリメージ練習では、昨年と違ってオフェンス対ディフェンスはライブ・タックリングだった。今年はケガのリスクよりも課題のタックリング向上を重視せざるをえないのだろう。スナップ前の反則が多かったのが反省点だが、攻守とも1stチームが2ndチームに対して貫録を見せた。
- 少年フットボールゲームに続いてオナイダ族の民族舞踊など、毎年恒例の前座イベント。
- 通常練習と同じようにウォームアップから始まり、さまざまなドリルを1時間ほど行ったあと、メインイベントへ移行。米国陸軍パラシュートチーム Golden Knights がボールを持ってフィールドへ降下した。(写真)
- あらためて選手・コーチ・スタッフの紹介。ポジションコーチに率いられてユニットごとにゲートから入場した。おそろしく上手い少女による国歌独唱だったが(ビデオ)、なんと地元出身アーロン・ステッカーの娘とのこと。
- 現地夜7時50分頃からようやくお待ちかねのスクリメージ練習がスタート。ライブ・タックリングはオフェンス対ディフェンスだけで、スペシャルチーム練習では完全に倒すまではやらず、ドンと突き飛ばしたところで笛が鳴る(普段の練習もこうしている)。また、QBだけは倒すことは許されない。
- スクリメージ練習
- スペシャルチーム : キックオフ
- 1stチームオフェンス対2ndチームディフェンス (ノーハドル)
- スペシャルチーム : フィールドゴール&パントリターン
- 2ndチームディフェンス対1stチームオフェンス (QBハレルが4スナップ出場後はQBコールマン)
- スペシャルチーム : パントカバレッジ&キックオフリターン
- 1stチームオフェンス対2ndチームディフェンス
- スペシャルチーム : フィールドゴール&パントカバレッジ
- 2ndチームオフェンス対1stチームディフェンス (QBハレルのみ)
- スペシャルチーム : パントカバレッジ&フィールドゴール (ランを1プレーだけやって21秒でFGを蹴る)
- 2ndチームオフェンス対2ndチームディフェンス : 2ミニッツドリル (QBハレルのみ)
- スペシャルチーム : フィールドゴール
スクリメージ練習終了直後、OL対DLのフィールドゴール合戦が行われた(門限延長を賭けることが多い)。成功させたのは最初と最後(32yds)のLGラングだけで、それ以外は全員が失敗に終わった。この余興はトンプソンGMのアイディアだった、とマッカーシーHC。
その後は選手たちへのインタビュー。娘を抱いたWRドナルド・ドライバーがスタンドを埋めた大観衆への感謝の言葉。また新加入Cジェフ・サタデーは新天地での抱負や初ランボーリープの感想を述べた。選手たちは家族をサイドラインに呼んで記念写真を撮ったりしている。選手が着たばかりのジャージを抽選でスタンドのファンにプレゼント。最後は音楽に合わせた色とりどりの花火がグリーンベイの夜空を彩った。
- QBロジャース率いる1stチームオフェンスはシャープな内容で、控え組ディフェンスを相手に2シリーズともタッチダウンを挙げた。最初のノーハドルはTEクラブトリーとTEフィンリーへの連続24ydsパスなどでゴール前に迫り、最後はRBスタークスがドローで5ydsTDラン。オフェンス11人全員でランボーリープをしてスタンドを盛り上げた。審判は几帳面にアンスポーツマンライクコンダクトをコールし、スタンドからブーイングを浴びていた。
- 第2シリーズの1stチームオフェンスは、WRドライバーへの37ydsパス成功直後にWRジェニングスへの33ydsTDパスが決まり、またも11人全員でランボーリープ。CBと競り合いながらのWRジェニングスのTDキャッチがこの日オフェンス最高のプレー。
- QBロジャースは7/9、150yds、1TDのレーティング155.8。
- 全員でのランボーリープについて、「シーズン中にやったら$5000ドルの罰金だからね。実戦が始まるまでにやった方がいいと思って」とQBロジャース。 「背中いっぱいにサルサ・ソースをかけられちゃって、あの後は誰も寄ってこなくなった」とLGラング。
- QBグレアム・ハレル率いる2ndチームオフェンスは、最初のシリーズこそダメだったが、第2シリーズは4thダウンでTEテイラーに10ydsパス成功、RBセインへのスクリーンパスでFG圏内へ。しかし1stチームのパスラッシュに苦しんで投げ捨てが多く、けっきょくFG止まり。QBハレルはキャンプ練習でもそうだが、安易なチェックダウンが多い。
- 3番手QB B.J.コールマンは3/7、24yds。フォルススタート2回とショットガンスナップのミスに苦しめられた。早逃げしたがる「ハッピー・フィート」のきらいも。登場は2ndチームの最初のシリーズだけだった。
- 昨日RGレイ・ドミンゲスが負傷したため、新人トミー・ドレイハイムが2ndチームのRGに昇格している。
- ドム・ケイパースDCはブリッツの回数が多かったが、ラッシュ人数は最大5人までだった。
- 注目の1stチームの右CBはデヴォン・ハウス。ウッドソン欠場のため、ニッケルバックはCBブッシュ、ダイムバックはCBシールズ。ニッケル隊形のILBはやはりA.J.ホークでなくD.J.スミス。
- 新人OLBデズマン・モーゼスが1stチームに加わるシリーズもあった。OLBマシューズの負担を減らすためかも。
- 1巡指名OLBニック・ペリーは控えRTたち相手に何度もプレッシャーに成功していた。相手のレベルが低すぎたかもしれない。
- 2巡指名DEジェレル・ウォージーは見事なペネトレートでランを5ydsのロスタックルに仕留める好プレー。パスラッシュでもインサイドからコンスタントにプレッシャーをかけ、本人も「これまでで最高の内容だった。ゲームの中でリズムに乗れた」と話している。
- ILBジャマリ・ラティモアは今オフにOLBからコンバートされ、昨季より13ポンドほどバルクアップ。キャンプ練習では目立っていなかったが、この日はラン守備で好タックルを連発した。
- フィールドゴール練習では、Kメイソン・クロスビーが36yds、40yds、37yds、38ydsを成功し、45ydsと40ydsと46ydsと53ydsを失敗。今夏初めての失敗となった。タイムアウトなしでフィールドに急いで駆け込んで蹴る練習はすべて失敗だった。その後56ydsを成功、60ydsを失敗、60ydsを成功、62ydsを失敗、65ydsを失敗。 「ロングFGをたくさん蹴るのはクロスビー本人の希望だった。(南側に大スタンドが建設され)前回プレーした時とはスタジアムの風が変わってきたから」とマッカーシーHC。
- 好調Pティム・マステイは62ydsの大パントにくわえ、敵陣1yds地点に落とすスーパーパントもあった。
- 反則が計14回。とくにスナップ前の反則が多く、コーチたちを怒らせた。「プレスナップ・ペナルティが(攻守合わせて)7回もあった。2晩連続のことだ。この点は改善しなければ」とマッカーシーHC。DL陣に新戦力が多く、QBロジャースのハードカウントに引っかかりやすいのだろうか。
- ケガ人情報
- 終わり際にLTマーシャル・ニューハウスがどこかを負傷してロッカールームへ。自力で普通に歩いているように見える。終了後のマッカーシーHCには連絡が間に合わなかったため、会見での説明はなかった。
- RBマーク・タイラー(肩)、Sショーン・リチャードソン(親指)が練習に復帰。
- 欠場はPUPリストの5人(TEクウォレス、LTシェロッド、OGジェイムズ・ブルックス、NTジョニー・ジョーンズ、OLBゾンボ)に加え、DEマイク・ダニエルズ(ヒザと鼠蹊部)、TEエリック・レイア(ヒザ)、OTマイク・マッケイブ(臀部)、WRトリ・ガーリー(鼠蹊部)、OGレイ・ドミンゲス(足首)、TE D.J.ウィリアムズ(背中)、FBジョン・ヘイジー(ハムストリング)、OLBブラッド・ジョーンズ(ヒザ)。
- 復帰プロセス中のFBジョン・クーン(ヒザ)とILBデズモンド・ビショップ(ふくらはぎ)は、予想通り練習参加を見合わせている。
- CB/Sチャールズ・ウッドソンは休養。彼は毎年参加しない。
- スクリメージ練習開始までのスタジアム周辺の雰囲気を伝える "Sights & Sounds"。
- 写真集1・写真集2・写真集3。
- WRドナルド・ドライバーがダンス番組優勝で獲得した"Mirror Ball Trophy" もアトリウムに飾られている。(ビデオ)
- 明日は休養日となる。(練習スケジュール)
南側には建設中の大スタンドがそびえる
前座はかわいらしい少年フットボールのゲーム
おなじみオナイダ族の民族舞踊
ユニットごとに入場 ジョー・ウィットCBコーチとコーナーバック陣
1stチームは攻守とも良い内容
WRドナルド・ドライバーも37ydsパスキャッチで盛り上げた
なんとオフェンス11人全員でランボーリープ
照明を消し 音楽とシンクロした花火でイベント終了