グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2012年2月 3日

クレメンツQBコーチがOCに昇格

ジョー・フィルビンの後任オフェンシブ・コーディネーターとしてトム・クレメンツQBコーチを昇格させることをパッカーズが正式発表した。フィルビンがドルフィンズの新HCに就任した時点で予想されていたことであり、きわめて順当な人事と言える。オフェンスのプレーコーラーをマッカーシーHCが兼任するシステムにも変わりはなさそうだ。

「トムは我々の成功にとって不可欠な存在であり続けてきた。彼を昇格させるのは当然の選択であり、この機会は彼が実力で勝ち取ったものだ。2012年もオフェンスの成功を続けていけることを我々は期待している」とマッカーシーHCは声明の中で述べている。

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トム・クレメンツはペンシルヴェニア州出身の58歳。名門ノートルダム大のエースQBを3年間務め、通算29勝5敗、1973年には無敗での全米王座に貢献し、ハイズマン賞投票でも4位に入った。その後はCFLで12年間活躍し、新人王、MVP、グレイカップ制覇2回、オールスター選出7回。すでにCFLの殿堂入りも果たしている。

CFLでプレーするかたわら、ロースクールにも通って優秀な成績で卒業した。引退から4年間弁護士としてシカゴで働いたあと、1992年から母校ノートルダム大でQBコーチに。その後セインツ(1997-99)、チーフス(2000)、スティーラーズ(2001-03)でQBコーチを務めた。2004年からビルズのOCを務めたものの、2年目が終わるとマイク・ムラーキーHCとともに解雇され、それ以来パッカーズのQBコーチを務めていた。

妥協を許さぬ厳しいQB指導はアーロン・ロジャースやマット・フリンの成長に大きく寄与した、と最近とみに評価が高まっている。パッカーズ以前には、エルヴィス・ガーバックコーデル・スチュワートトミー・マドックスといった必ずしも一流と呼べないQBたちも彼の下でキャリア最高のシーズンを過ごした。

今オフはペン州立大とバッカニアーズのヘッドコーチ職を目指したものの、残念ながら選ばれず。「ヘッドコーチになれなかったことは後悔していないし、再びOCになれたことを喜んでいる。ジョー(フィルビン)がヘッドコーチになったことも、彼の後任になれたことも嬉しい。数年前には(ビルズで)やっていたし、ずっと戻りたかった仕事に、グリーンベイで就くことができて感謝している。素晴らしいチャンスだと思う。数年にわたって成功を収めているとはいえ、我々はまだ若いチームであり、成長の余地を大きく残している」

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問題は後任のQBコーチだが、こちらは依然として候補がはっきりしない。クレメンツが兼任する可能性もなくはないが、そうであれば今回一緒に発表されているはず。ベン・マカドゥーTEコーチの場合も同じだろう。となると、やはり外部からの招聘をマッカーシーHCは考えているのではないか。

カテゴリ : Coach/Front Office