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Notebook: 代役OL陣の頑張り
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2011年12月28日
- オフェンシブラインの働きについてジョー・フィルビンOC。 「本当にいい仕事をしたと思う。先週は(ポジション変更で)よくアジャストしてくれた。彼らは素晴らしい準備をし、ピンチを切り抜けてくれた。よくクォーターバックを守った。我々はオフェンスを大きく変える必要がなかったんだからね。キャンピー(キャンペンOLコーチ)は見事な働きで準備をさせたし、選手たちも褒めなければならない」
- OLBフランク・ゾンボはべつにケガをしたのではなく、実力によるインアクティブ。スペシャルチーム能力も含めての判断らしい。
- ドラフト外ルーキーのOLBヴィック・ソートについてマッカーシーHC。 「プレシーズンではないのだし、試しで使ったのではない。彼が自分で勝ち取ったチャンスだ。ケガ人を助けるためDLに入る場面もあった。いいプレーもいくつかあった」
- 寒さの中のPティム・マステイについてショーン・スローカムSTコーチ。 「力強く蹴れている。以前にも言ったが、メカニックが向上したことが、さまざまな悪天候の中でもしっかりパントできることにつながっている」 「今回はパントのプロテクションもよかった。おそらく今季最高だろう。先週チーフスには少しプレッシャーをかけられ、ベアーズも同じこと(中央からブリッツ)をしてきたが、今回は非常によくブロッキングできた」
- 反則ゼロについてマッカーシーHC。 「これが規律であり、ルールの中でプレーするということだ。我々は木曜にチーム全体で準備する。その試合を担当する審判団の傾向、対戦相手の傾向といったことをね。それにしても、反則ゼロは私が関わった中で初めてだと思う。反則なし、ターンオーバーなしというのは勝利の公式だ」
- 地元両紙のベアーズ戦レビューから。Journal Sentinel紙のポジション採点ではDL陣に最低点がついている。
- ベアーズのロッド・マリネリDCは前回の対戦よりさらにブリッツが少なく、わずか18%。前半はラン警戒のためか8メン・ボックスが多かった。
- QBロジャースは安定したパスプロに守られて5TDを挙げた。うち3つはCBザック・バウマン(初先発)相手のもの。パス29回のうち、コントロールミスは3回か4回だけ。WRネルソンへの55ydsTDパスは実距離62ydsも飛ぶ美しいボールだった。次のシリーズではLBアーラカーとLBブリッグスを破って12ydsスクランブル、その他3rdダウンロングのパスを2回成功させ、最後はWRジョーンズに7ydsTDパス。
- 最初のノーハドルの80ydsTDドライブ(9プレー)では、WRジョーンズとWRコブとRBスタークスはまったく出番なく、TEクラブトリーが加わっていた。相手はベース隊形のまま交代ができないので、TEフィンリーのところがミスマッチとなった。
- RBグラント(21スナップ)は3試合連続で非常によい内容(平均5.5yds)。スタークスのケガの懸念を最小限にできている。彼が12週までのような出来だったら、チームは困ったことになっていたかも。32ydsのスクリーンもタイミングが完璧だった。RBスタークス(23スナップ)は練習不足が響き、判断が悪かった。
- OL陣は被サックゼロ、ノックダウンゼロ。ブーツレグなどでポケットを動かしたりプレーアクションを使ったり、QBも早めにボールを放すなどしてOL陣を助けたのは事実。それでもやはりOL陣の働きが勝利のカギだった。
- LTニューハウスは先週OLBタンバ・ハリ相手に大苦戦したので、ベアーズはDEジュリアス・ペッパーズが圧倒できると思ったはず。DEペッパーズは全体の75%でLTニューハウスを相手にし(あと25%はRTラング)、QBハリーが1.5回、タックルはゼロ。ふだんよりヘルプが多かったのはたしか。
- 今季ずっと左ガードだったT.J.ラングはスムーズに右タックル(1年以上ぶり)に適応。スナップの瞬間に相手と接触するガードと比べてタックルは忍耐が必要で、相手DEしだいで動かなければならない。その容易でない仕事を彼は見事にやってのけた。主にDEイドニジェ相手にハリー1.5回、"Bad Run"はゼロ。
- インサイドからのプレッシャーを許さなかったのは、Cウェルズだけでなく代役左ガードのディートリック=スミスがよく頑張ったせい。パスプロで突破されたのは一度もなし。ガードをプレーするには強さが足りない彼だが、今回はよりフィジカルにプレーできた。
- パスラッシュとタックリングの両方で活躍したのはOLBマシューズだけ。昨季あれほどタックリングのよかったチームがこれだけタックルをミスするのは驚くべきことだ。
- DL陣の出場スナップ数は、DE/NTラジ(54)、DEウィン(39)、DEウィルソン(36)、NTグリーン(19)、DEニール(19)。
- DL陣はみな姿勢が高く、テクニック的にずさんに見えた。DLが押し込まれるため、LBたちはボールキャリアに向かうクリアな角度が得られない。C.J.ウィルソンやB.J.ラジが簡単に押しのけられるプレーもあった。NTピケット不在は大きい。DL陣がこんな内容では、プレーオフ初戦を突破するのも容易ではない。唯一見せ場があったのはDEウィルソンぐらい。
- B.J.ラジはピケット不在のためノーズタックルが多かったが、タックルは1.5回だけ。スクエアな姿勢をコンスタントに保つことができない。DEニールの出場19スナップのうち15スナップは大差のついたガーベッジ・タイムでのもの。しかし6試合目で初めてプレッシャーに成功。LGエドウィン・ウィリアムズをきれいなスピンムーヴでかわした。
- ディフェンスのベストプレーヤーは明らかにOLBマシューズ。ベアーズは彼の逆サイドへのランで成功をおさめたが、彼はバックサイドから追って何度かタックルを決めた。自分サイドへのランでも力強いエッジを作り、時には複数のブロッカーを受け止めていた。彼の嗅覚は信じられないほどで、ゾーンドロップでスクリーンパスを嗅ぎ付けたのが2回、RBベルをハードヒットしてファンブルフォースも。ベストプレーは至近距離でのインターセプト。
- 他のOLB陣の出場スナップ数は、ウォルデン(36)、ソート(24)、ジョーンズ(17)、ラティモア(8)。
- OLBウォルデンはタフガイだが姿勢が高いためにバランスを崩されることがあり、やや注意力が足りない。OLBソートは(遅めだったが)プレッシャー2回。頭を下げてブロッカーとぶつかってしまいふらつくことが数回あった。
- ILBホークはひどかった。サイズとパワーがあるにもかかわらず、プレーぶりは小さく、ブロッカーを振り切れない。相手のブロッキング・コンビネーションを認識するのが遅く、横方向に速く動けない。3試合欠場したILBビショップはタイミングが大きく外れていた。激しくプレーし、ビッグヒットも数回あったが、ミスタックルも4回。
- DB陣はミスタックル5回、うち2回はCBシールズ。このDB陣はタックリングがよくない。
- 相手RBによるキャリー34回のうち、セーフティたちによるビッグヒットはSSペプラーによるファンブルフォース(自陣ゴール前)だけ。ケイパースDCがCBブリッツを入れても、残ったSSペプラーにはWRについていくカバレッジ能力がない。FSバーネットはフィジカルな存在感に欠けるうえ、ディープを1人で守る際に中央を空けてしまう癖を直さなければ。
- CBウッドソンは3-4のベース隊形でSSペプラーに代わってセーフティに入るプレーが3回。TEデイヴィスへのTDパスの際、FSバーネットがフラットのFBクラッツにちゃんとついているのにCBウッドソンがインターセプトを狙って飛び出してしまい、TEデイヴィスが超ワイドオープンに。今季のDB陣はこういうカバレッジミスが多すぎる。CBウィリアムズは、WRベネットへの9ydsパスの際に転んでミスタックルして49ydsゲインにした他はよいカバレッジを見せていた。
- ラヴィー・スミスHC(就任8年目)のベアーズに対してパッカーズのスペシャルチームが互角以上に頑張ったのはまだ数回目。CBブッシュ(4タックル)とCBリー(2タックル)はコンスタントにブロッカーを突破し、WRヘスター(足首負傷のせいでカットバック能力がダウン)をコントロールできた。
- リターナーのWRコブは忍耐強さが増し、タッチバックを受け入れるようになった。唯一のチャンスに34ydsの好リターン。LSグードはKC戦でも風のせいかスナップが不安定だったが、今回も非常に低いパントスナップが1回あった。