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Packers - Lions Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2011年11月26日
冒頭のケガ人に関する部分だけはゲーム翌日のヘッドコーチ会見のもの。
- ILBデズモンド・ビショップとILB A.J.ホークはどちらもふくらはぎの肉離れ(ビショップの方が重そうに見えた)。次のNYG戦に出場できる可能性もある、とマッカーシーHC。
- 前半終わり近くに負傷したILBホーク。 「動き出した瞬間に弾けるような何かを感じた。反射的に後ろを振り向いて、蹴られたか何かだったらいいと願ったよ。こんなことは初めてだったからすごく奇妙な感じだった」
- RGジョシュ・シットンは今季ずっとヒザ痛に悩まされているが、それとは関係のない捻挫とのこと。NYG戦の出場は難しいがシーズン終了ということはなく、今季中に復帰できる、とマッカーシーHC。
- さいわいRBジェームズ・スタークスは新たに負傷したわけではなく、厳しい日程を考慮して後半はローテーションから外したらしい。 「スタークスは元気だ。試合中にフォンテノーRBコーチと話し合い、21点リードしたことだし、グラントの出番を増やしてセインも使おうと決めた」とマッカーシーHC。
- RBスタークス。 「僕はケガしたわけじゃない。問題なかった。11日間で3試合ともなれば体への負担も大きいけど、適度な休養が取れるようコーチたちが気を配ってくれてる」
- LTチャド・クリフトン(ハムストリング)についてマッカーシーHC。 「NYG戦での復帰もおそらく無理だろう。数週前に我々が予想したほどは復帰に近づいていない」
- FSモーガン・バーネットは手(第三中手骨)の骨折から5週間ほど経ち、完治が近づいてきた。大きなギプスでプレーを続けてきたが、今週は添え木だけになり、指を3本動かすことができるという。
- マイク・マッカーシーHC。 「我々はこのゲームから大きな自信を得られたと感じている。以前から注目されていたゲームであり、それももっともなことだ。それでも気持ちを落ち着けてフットボールをプレーしなければならない。ウチの連中は最後まで集中を失うことなく、良い仕事をしてくれた」
- スターターが次々と負傷退場し、代役たちがよく頑張ってチームを支えた。 「このチームはこういう風にできているんだ。誰かが倒れたら、控えが頑張って素晴らしい仕事をする。今日も例外じゃない」とCBトラモン・ウィリアムズ。「誰が倒れてもそれを言い訳にはしない、という心構えで僕らはやってる。誰かが欠けてもみんな勝ち方を知ってるし、戦い続けるだけだ」とCBチャールズ・ウッドソン。
- QBアーロン・ロジャース。 「人事部門による素晴らしいスカウティングの成果だ。層の厚くタレント豊富なチームを、僕らは組み立てることができている。そのことは昨年示したとおりだ」
- 3rdダウン不振(成功率22%)についてマッカーシーHC。 「あちらは3rdダウンでとてもよい仕事をした。そこで後半は多彩なパーソネルを使い、こちらはかなりよい結果を出せた。我々のオフェンスができた」
- 序盤のオフェンス不調についてQBロジャース。 「ダウン&ディスタンスがもっとよくなるようにしないといけないし、もっとラン-パスオプションを増やすべきかも。前半こちらはパスを投げたくて3WRセットが多く、思ったようにランが出せなかった。後半はアンダー・センター(つまりショットガンでない)のプレーを少し増やし、多少はランの脅威を示せた。ドライブをつなげ、3rdダウンで比較的短い距離を残すことができた」
- 過去3試合で2回30ydsと機会に恵まれなかったWRジェームズ・ジョーンズが3回94ydsの活躍。65ydsTDは強烈なパンチとなった。 「完璧なボールを投げられなかったけど、彼が上手く捕ってくれた。そして彼がいつも言ってる"4.5秒の脚"を発揮してくれた」とQBロジャース。今季ロジャースにとって50yds以上のTDパスは6回目。
- Journal Sentinel紙の Play of the Game 図解もWRジョーンズへの65ydsTDパス。 INT後の最初のプレーで、こちらは1バックの3WR・1TE(フィンリーでなくクウォレス)。ライオンズはラン警戒のためニッケルでなくベース隊形のカバー2で、両セーフティがディープを半分ずつ守る。ハンドオフ・フェイクにつられてSSアマリ・スパヴェイが前に来て、WRジョーンズはCBマクドナルドを外へのフェイクで引き離してポスト・ルートへ。アンダースロー気味のパスをキャッチし、左パイロンぎりぎりに走り込んでタッチダウン。
- 新人RBブランドン・セインは今季QBロジャースのパスをキャッチした14人目の選手に。 「いつでも行ける準備をしとけ、と以前からずっとコーチたちに言われていた。僕の能力を信じてくれているし、これからチームを助けていけたらと僕も願ってる。こんなすごいチームに貢献できるなんて名誉なことだ」
- ラン18回は今季最少。
- レシーバーだけノーハドルでポジションにつき、その他の選手でハドルを組むことが数回あった。
- 試合後のロッカールームでゲームボール(つまり殊勲選手)を受け取ったのはLTマーシャル・ニューハウス。今季ベストのパフォーマンスでDEカイル・ヴァンデンボッシュを封じ込めた。
- G/Cイヴァン・ディートリック=スミスはRGシットンの代役に入り、DTスーの挑発にも乗らずに落ち着いてプレーした。DTスーとの騒動については、「僕はわからない。フットボールではこういうことが起きるものだ。何が彼をそこまでさせるのかはわからない」
- DE B.J.ラジは2試合連続でフルバックに入った。最初のプレーはTEクウォレスへのTDパス失敗だったが、次はFBジョン・クーンのTDランを助けることができた。 「ゴールライン・オフェンスに加えてもらえるのは楽しいよ。先週はボールを持ったし、今週はブロッキング。前回はジョンが僕のTDランを助けてくれたから、そのお返しだ」
- 現在最強といっていいWRカルヴィン・ジョンソンを4回49ydsに抑えたCBトラモン・ウィリアムズの働きは非常に大きい。唯一のロングボムもしっかり防いだ(写真)。ただしインターセプトのチャンスを2回逃している。
- 彼は昨季の@DETでもWRカルヴィン・ジョンソンを1回44yds(ターゲット8回)に封じ込めた。
- 「これもチーム・エフォートだよ。僕も役に立ったけどね。あちらのルート・コンセプトの多くは理解しているし、その通りの結果だった。しっかり勉強すれば、彼らのルートは簡単に理解できる。カルヴィンは、クイックか、アップフィールドに走らせるか、どちらかというタイプだ。でも中間のルートはない。だからクイック・ルートとディープ・ルートを封じ込めれば、たぶんOKなんだ」
- 「むこうは7インチちかく高く、約45ポンド重いから、数ヤード離れてプレーすることにした。彼がCBを押しても反則に取られないことが多く、彼はセパレーションでき、こちらは並走して加速しにくくなってしまう。だから彼とはぶつかり合いを避けた。それをやりたがるCBも多いけど、彼は大きすぎる」
- 「素晴らしい選手になったよ。今日は見事な働きだった」とCBチャールズ・ウッドソンはCBウィリアムズを絶賛。 「スーパースター相手だと少し気後れする選手もいるけど、トラモンはその責任を受け入れ、誇りを持ってやり遂げた」とDEラジ。
- 体調回復について本人。 「肩の悪かった時期なら、WRカルヴィン・ジョンソンの番をしろとは言われなかったんじゃないかな。でも今は状態がいいし、チームも安心して任せてくれた。いつも言ってるように、ケガはむしろ精神的な影響が大きいんだ。もちろん痛みもあったけど、ケガを悪化させることなく試合を終えよう、という気持ちになってしまうし。そういう時期が終わり、やりたいプレーができるようになって嬉しい」
- Journal Sentinel紙によると、今回CBウッドソンは一度もブリッツに入らなかったとのこと。
- ヘルメットにスピーカーが内蔵されているILBホークとILBビショップが退場したため、後半のディフェンスは以前のようにハンドシグナルでプレーコールを伝達しなければならなかった。 「若いラインバッカーたちを賞賛するだけだよ。コミュニケーター役のA.J.とデズモンドが退場し、通信ができなくなってしまった。彼ら若手2人がなんとかサイドラインとコミュニケーションを取ってディフェンスを指揮してくれた。これが本当のフットボール。こうした苦難に対処するのがね」とマッカーシーHC。
- 2人の代役ILBたちの働きについてDE B.J.ラジ。 「D.J.はフィールドに入った瞬間からタックルを決めてたし、ロブはあのインターセプトで能力の高さを示した。彼らは立派にプレーできる。ディフェンディングチャンピオンだから出番は限られるけど、周到な準備を欠かさず、自分たちの番号が呼ばれると、しっかり期待に応えてみせた」
- ILBロバート・フランソワは見事なインターセプトで試合の流れを決定づけた。それまで彼の周辺に何度もパスを投げられ、コンスタントに8yds前後を稼がれていた。 「僕は新入りだし、たぶん狙ってくるだろうとは思っていた。どのチームだってそうするさ。あのパスは予想していた。僕の頭を越そうとしたんだろう。僕は好プレーを決めるためにフィールドに出てるんだ。無名でいるためじゃない。あんなプレーを決められて素晴らしい気分だよ」
- ILBフランソワがパッカーズファンに有名になったのは昨季第6週MIA戦、相手パントの場面でセットした位置(最近禁止されたセンター正面)がまずく、イリーガルフォーメーションの反則を取られて敗因となったことだ。 「これでもうあのプレーを覚えている人は少ないと思う(笑)」
- ILBビショップの代役として5タックルを挙げたILB D.J.スミス。 「TEシェフラーをオープンフィールドでタックルできたことで緊張が取れて、落ち着いてプレーできるようになった。すごくいい気分だったよ」
- 「最初のはディートリック=スミスに引っ張られたから。踏みつけたように見えたのはバランスを崩したから」というDTンダムコン・スーの弁解についてLG T.J.ラング。 「それは嘘っぱちだ。僕はあそこに歩み寄りながら見たんだから。明らかにイヴァンのフェイスマスクを地面に押し付けてた。彼の説明はクソだよ。きょう彼は自分のチームを傷つけたんだ。驚くには値しないけどね。彼はああいう馬鹿な反則をずっと続けているから。僕らも今週ずっとそのことを話し合ってた。彼らはどこかで必ず馬鹿げたことをやるだろうと。ほとんど毎試合なんだから」
- 引き続きLG T.J.ラング。 「怒りに駆られた行動が蔓延してたけど、僕らはそれに反応せず、おおむね賢くやれた。フィルムで見て彼らのやり方は知っていたし、実際にその通りだった。あれに報復をして15yds罰退を喰らうことのないように、自分たちに言い聞かせていたんだ。14点差がつくと、あちらはそうした面が出てくる。チームのエネルギーを増すために何かやらなければと彼らは思い、そうしたときに汚いプレーが出る。僕らはハドルで毎回のように、『自分を守れ、ブロックは最後までやり抜け、誰にもチープショットをさせるな』 と話していた。スーは退場になって、自分と自分のチームを傷つけただけだ。僕らは最後まで落ち着きを保ってプレーした」
- CBパット・リーは第2Q末に相手ブロッカー2人ともみ合った末に退場処分(ビデオ)。振り回した腕が相手の顔のあたりに行っているので反則は仕方ないとしても、一発退場に値する暴力行為には見えない。 「フェアなコールだとは思えない。僕は(ガンナーなので)相手を振り払おうとしていて、ホイッスルが鳴っても相手がまだしつこく続けてから、振り払おうとしただけ。押しのけようとしただけで、パンチなんてしていない」
- CBリーの反則についてマッカーシーHC。 「彼の判断が悪かった。やり返した方が反則を取られる典型例だ。この失敗から学んでくれるだろう」
- 第2Q末に退場処分を受けたCBリーだが、パッカーズ側だけ処分に気づいていなかった。後半最初のキックオフリターンチームに加わろうとしたところで審判(相手ヘッドコーチから指摘されたらしい)から告げられてようやく退場処分を理解した。 「ただのコミュニケーションの断絶だ。プレー後にテリー(マコーリー主審)と話したし、たぶんスピーカーを通して伝えられたのだとは思うが」とマッカーシーHC。
- 感謝祭の@デトロイトはパッカーズが8勝11敗1分けとまだ負け越している。
- マッカーシーHCはライオンズ戦で通算10勝1敗。