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Packers 45 - 7 Vikings
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2011年11月15日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Vikings (2-7) |
0 |
0 |
7 |
0 |
7 |
Packers (9-0) |
14 |
3 |
14 |
14 |
45 |
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ランボーフィールドの天気は晴れ、気温8℃、やや強い風が吹いている。パントリターンTDを皮切りに順調に得点を重ねたパッカーズは、前回苦しんだディフェンスも相手オフェンスをほぼシャットアウト。ヴァイキングスを2年連続でスウィープし、昨季からの連勝がこれで15となった。
WRランドール・コブのパントリターンTDで高得点ゲームの幕が開き、QBロジャースはパスプロテクションに苦しみながらも4TDパスを決める完璧な内容。今季苦しんでいたディフェンスも今季最高のプレーを見せ、RBエイドリアン・ピーターソンを51ydsに抑え、新人QBクリスチャン・ポンダーにプレッシャーをかけることができた。唯一の失点もPRコブのファンブルによるもので、今季初めて攻・守・スペシャルチームがすべて噛み合った勝利と言えそうだ。
ケガ人はとくになし。NTライアン・ピケットがヒザを打って一時退場したがすぐに復帰している。これからショートウィークが2戦続くので、ケガ人がなかったのはありがたいところ。
第1Q
- MIN陣20 : RBピーターソンの2ydsラン、WRハーヴィンへの5ydsパス、パス失敗で3&アウト。
- WRコブが80ydsのパントリターンタッチダウン。
- MIN陣20 : RBピーターソンのラン2回で3rdダウン4、WRハーヴィンへの8ydsパスで1stダウン。サック7yds(OLBマシューズ)などで3rdダウン16、WRハーヴィンへのパスは6ydsどまり。
- GB陣30 : ノーハドル。QBロジャースが自分でファンブルしてリカバー。QBスクランブル9ydsで3rdダウン8、WRドライバーへ22ydsパスが通ってMIN陣へ。WRジェニングスへの3ydsパス、RBグラントのノーゲインで3rdダウン7、RBスタークスへの8ydsパスで1stダウン。RBグラントの2ydsラン、WRネルソンへの7ydsパス、QBスニークでFG圏内へ。WRジェニングスへ24ydsTDパス成功。
- MIN陣20 : 3rdダウン4からTEシャンコーへ33ydsパスが通ってGB陣へ。WRハーヴィンの8ydsラン、MINパスインターフェア、RBピーターソンの13ydsランでFG圏内へ。3rdダウン9、CBウッドソンのインターセプトはチャレンジで覆ってインコンプリート。フォルススタートのあと、52ydsFGトライは届かず失敗。
- GB陣42 : WRコブへの19ydsパス、RBスタークスの4ydsロス、WRコブへの10ydsパスで第2Qへ。
第2Q
- フォルススタートで3rdダウン9、QBスクランブルは4ydsどまり。ギャンブルはTEフィンリーに25ydsパスが通ってゴール前09ydsへ。サック9yds、パス失敗、TEフィンリーへの11ydsパスでTDならず。25ydsFG成功。
- MIN陣21 : TEルドルフへの8ydsパスなどで3rdダウン1、QBラン13ydsで1stダウン。RBピーターソンの6ydsランのあと、フリーフリッカーからのロングパスをCBウィリアムズがインターセプト。
- GB陣23 : ランが止まって3rdダウン8、WRジェニングスへのパスは6yds止まり。
- MIN陣25 : RBピーターソンのラン3回で1stダウン。WRジェンキンズへの19ydsパスでGB陣へ。MINホールディングなどで3rdダウン21、WRハーヴィンへのパスは12yds止まりでパント。
- GB陣03 : RBグラントの1ydラン、投げ捨て、RBスタークスの10ydsランで1stダウンを取って2ミニッツ。WRドライバーへの8ydsパス、MINオフサイド、RBスタークスへの2ydsパス、サック6yds、RBスタークスへのパスは2ydsどまりでパント。
- MIN陣33 : WRハーヴィンへの9ydsパスのあと連続パス失敗で3&アウト。
- GB陣18 : ニーダウンで前半終了。
第3Q
- GB陣31 : RBグラントの3ydsラン、WRネルソンへの23ydsパスでMIN陣へ。MINオフサイドなどで3rdダウン5、QBスクランブルは3ydsどまり。ギャンブルはWRネルソンに12ydsパス成功でFG圏内へ。WRドライバーへの6ydsパスのあと、WRネルソンへのクイックパスが17ydsTDに。
- MIN陣25 : WRハーヴィンの11ydsラン、RBピーターソンの6ydsロスのあと連続パス失敗でパント。
- WRコブがパントをマフしてロスト。
- GB陣14 : WRハーヴィンへの11ydsパスのあと、RBピーターソンの3ydsTDラン成功。
- 好リターンでハーフライン : RBスタークスへの9ydsパス、15ydsランでFG圏内へ。RBスタークス落球、RBグラントへの17ydsパスでゴール前09ydsに進み、FBクーンへのスクリーンパスで9ydsのタッチダウン。
- MIN陣27 : QBスクランブル4yds、RBピーターソンの8ydsランで1stダウン。サック11yds(OLBマシューズ)、WRジェンキンズへの8ydsパスで3rdダウン13、WRジェンキンズへの22ydsパスでGB陣へ。RBピーターソンのノーゲイン、サック8yds(ILBビショップ)、WRウェブへの9ydsパスで4thダウン9、パス失敗でギャンブル失敗(INTチャンスでCBウッドソン落球)。
- GB陣41 : RBグラントのノーゲイン、RBスタークスの3ydsラン、MINパスインターフェアでMIN陣へ。RBグラントの2ydsロスで最終Qへ。
第4Q
- 3rdダウン12、MIN反則で1stダウン。RBスタークスの8ydsラン、投げ捨て、WRジョーンズへの9ydsパスでレッドゾーンへ。RBスタークスの4ydsラン、TEクウォレスへの8ydsパスでゴール前04ydsへ。FBクーンへのショベルパスがノーゲインのあと、WRネルソンに4ydsTDパス成功。
- MIN陣21 : 連続でパスを叩き落としたあと、ロングパス失敗で3&アウト。
- GB陣34 : QBマット・フリン登場。RBスタークスのラン2回で3rdダウン4、WRコブへの7ydsパスで1stダウン。RBスタークスのラン2回で3rdダウン5、MINオフサイドでさらに1stダウン。TEフィンリーへの31ydsパスでレッドゾーンへ。RBスタークスのラン2回で3rdダウン2、QBフリンがスクランブルで3ydsTDラン。
- MIN陣20 : RBブッカーの7ydsラン、9ydsパスで1stダウン。RBブッカーの5ydsラン、TEルドルフへの21ydsパスでFG圏内へ。2ミニッツ明けにMINホールディング、連続パス失敗で4thダウン20、ロングパス失敗。
- GB陣40 : ニーダウンで試合終了。
Final Team Statistics |
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Packers |
Vikings |
Points |
45 |
7 |
Total Yards |
356yds |
266yds |
First Downs |
23回(ラン4・パス15・反則4) |
14回(ラン6・パス8・反則0) |
Rushing |
90yds (31回・平均2.9・1TD) |
104yds (22回・平均4.7・1TD) |
Passing |
288 yds (25/32・4TD・0INT) |
190yds (16/34・0TD・1INT) |
Sacked |
3回22yds |
3回28yds |
3rd Down Efficiency |
7/13 (54%) |
5/14 (36%) |
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Turnovers |
1回 (INT0/FUM1) |
1回 (INT1/FUM0) |
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Field Position |
自陣31yds |
自陣29yds |
Punt |
2回49.5yds(ネット43.0yds) |
6回43.8yds(ネット30.5yds) |
Kickoff Return |
2回平均38.0yds |
4回平均14.0yds |
Punt Return |
4回平均20yds |
2回平均6.5yds |
Field Goals |
1/1 |
0 |
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Penalty |
1回5yds |
10回80yds |
Time of Possession |
33分18秒 |
26分42秒 |
- オフェンスの犯したターンオーバーはファンブル1つ。
- 第3Q、リターナーのWRランドール・コブがパントをマフし、リカバーされてしまった。今季はやくも3回目。そう難しいボールには見えなかったので、目を切るのが早かったのでは。
- ディフェンスの奪ったターンオーバーはインターセプト1つ。
- 第2Q、CBトラモン・ウィリアムズが2試合連続のインターセプト。RBピーターソンのランと見せてフリーフリッカーからWRアロマシュドゥへロングパスを投げたが、こちらのDB陣はまったく騙されていなかった。アンダースローでもあった。(ビデオ)
- 第1Q末、CBウッドソンのインターセプトはチャレンジでインコンプリートに変更。TEシャンコーへのパスコースに飛び込んだ見事なプレーだっただけに残念。彼は第3Qにも正面に来た大チャンスでイージーな落球。捕っていればリターンTDも狙える場所だった。
- 先発QBアーロン・ロジャースは23/30、250yds、4TD、0INTでレーティング140.3。
- パスプロに苦しんでショートパス主体。ラン不振と被サックで3rdダウンロングの場面が多かったが、3rdダウン成功率54%と大事なところでパスを通せたのが最大の勝因。
- QBスクランブルは5回22yds。プレッシャーがきつく、あっという間にポケットが窮屈になる場面が多かった。ポケットから逃げ出そうとしても後ろからDEジャレッド・アレンに捕まる。
- 今季のTDパスは28回で、はやくも昨季のTD数に並んだ。今季のレーティングも130.7と、とんでもない数字になっている。
- QBマット・フリンは第4Q残り10分半から登場し、6分使ってTDドライブに成功。3rdダウンまではなかなかパスを投げさせてもらえないが、落ち着いてパスを2回通し、最後はスクランブルでTDラン成功(ビデオ)。LSU時代のような走りだった。レーティング118.8。
- チームラッシングは31回90yds(平均2.9)、1TD。4回のニーダウンを除くと平均3.5yds。
- 先発RBライアン・グラントは8回6yds(平均0.8)とシャットアウト。レシービングは17ydsの好ゲインがあった。
- RBジェームズ・スタークスは13回63yds(平均4.8)と力強い走りを見せた。前半残り2分05秒、自陣04ydsでの3rdダウン9で10yds走ったプレーは大きかった。その後の3rdダウン14でアウトオブバウンズに出て相手に時間を残したのは減点材料。レシービングでは3回11yds、イージーな落球あり。
- 新人RBブランドン・セインは今回もラッシング機会なく、スペシャルチームのみ。
- FBジョン・クーンはラン機会なし。ゴール前でのスクリーンパスで9ydsのタッチダウン。(ビデオ)
- WR/TE陣は以下のとおり。
- WRグレッグ・ジェニングスは3回32yds、1TD。ドローフェイクから、両セーフティの間に走り込むポスト・ルートだった。(ビデオ)
- WRジョーディ・ネルソンは5回来たパスをすべてキャッチして63yds、2TD。第3QのTDパスはラン/パス・オプションからのクイックパスで、CBグリフィンを1on1勝負で振り切って17ydsのタッチダウン(ビデオ)。第4QのTDパスはQBが左右に動き回って時間を作り、最後にエンドゾーン左奥でネルソンがフリーになった。(ビデオ)
- WRジェームズ・ジョーンズは1回9ydsのみ。
- WRドナルド・ドライバーは3回36yds。久しぶりに彼らしいキレのあるプレーぶりだった。
- 新人WRランドール・コブは3回36yds。
- TEジャーマイケル・フィンリーは3回67yds。QBフリンに代わってから31ydsのロングゲインがあった。
- TEアンドリュー・クウォレスは1回8yds。敵陣ゴール前で足を滑らせなければTDもあった。
- 先発OL陣はLTニューハウス、LGラング、Cウェルズ、RGシットン、RTブラガ。
- 被サックは3回22yds。パスプロテクションは常に苦しく、サックされないまでもQBスクランブルでショートゲインに終わるプレーが目立った。
- ランブロッキングはなぜかRBグラントの時が不振で、RBスタークスの時は穴が開いた。
- ディフェンスの陣容は以下のとおり。
- 新人OLBヴィック・ソートが今季3回目のアクティブ登録。
- 点差の開いた試合終盤は、DEラジ、NTピケット、OLBマシューズ、OLBウォルデン、CBウッドソン、FSバーネットを休ませた。OLBソート、OLBジョーンズ、CBブッシュ、CBリー、FSジェニングスなどが出場し、まるでプレシーズンゲームのよう。
- パス守備はQBクリスチャン・ポンダーを相手に16/34、190yds、0TD、1INTのレーティング52.3。
- DB陣のブリッツも多く、プレッシャーを十分かけることができた。ランが止まって得意のプレーアクションが効かなかったことも大きい。
- パッカーズ守備のサックは3回28yds。OLBマシューズが第1Q(ファンブルさせたがリカバーできず)と第3Qに1つずつ決め、今季初の複数サック。ILBビショップも第3Qにサック。
- パスカバレッジのミスが少なく、前述のようにフリーフリッカーからのロングパスをインターセプトも。
- QBスクランブルは2回17ydys。ロジャースを上回る俊足なのでスピードに乗ると捕まえられない。
- ラン守備は22回104yds(平均4.7)。前回対戦は31回218yds(平均7.0)だった。
- 先発RBエイドリアン・ピーターソンは14回51yds(平均3.6)、1TD。前半は10回46yds(最長13yds)、後半は4回5ydsのみだった。
- 前回の対戦でピーターソンに24回175yds(平均7.3)も走られたラン守備が大きく向上。前回は25yds以上のランを3回も許したが、今回は最長が13yds。ランを止めて3rdダウンロングに追い込めたのが大きな勝因だった。
- CBウッドソンのラン・ブリッツがまるで昨季のように効果的で、RBピーターソンを6ydsロスに仕留めるプレーも。
- WRパーシー・ハーヴィンのランは3回18yds。
- 反則はわずか1回5ydsのみ(TEフィンリーのフォルススタート)。ヴァイキングスの反則は10回80ydsと、大いに助けられた。
- キックオフリターンはWRランドール・コブが2回平均38.0yds。ファンブルロストでへこまず、気合で55ydsの好リターン。
- パントリターンはWRランドール・コブが先制の80ydsタッチダウン(ビデオ)を含む4回平均20.0yds。第3Qには今季3回目のファンブルロストからTDを奪われ、差し引きゼロといった感じ。バスケのジャンプシュートを真似したセレブレーションが面白かった。(写真)
- Pティム・マステイのパントは2回平均49.5yds、ネット平均43.0ydsと文句なしの数字。2回とも向かい風だったので値打ちがある。
- Kメイソン・クロスビーは1回だけ、25ydsのフィールドゴールを成功し、昨季からレギュラーシーズン23回連続成功。キックオフは8回中4回がタッチバック。南西からの風が吹いているため、画面右側からのキックはよく伸びた。
- 第1Q、ヴァイキングスのKライアン・ロングウェルが47ydsFGを狙うところでフォルススタート(なければ成功していた)。蹴り直しの52ydsはぎりぎり届かずに失敗。
- カバレッジチームはパントリターナーのCBマーカス・シェレルズを2回平均6.5yds。キックオフリターナーのRBロレンゾ・ブッカーを3回平均16.7ydsと申し分ない出来。
- ケガ人は以下のとおり。
- NTライアン・ピケットが第1Qに負傷したが、少し休んで復帰。ヒザを少し打っただけのようだ。
- アクティブ登録から外れたのは、LTクリフトン(ハムストリング)、G/Tドミンゲス、DEニール(ヒザ)、OLBゾンボ(ハムストリング)、OLBラティモア、ILBフランソワ、CBハウス。
- ゲームキャプテンはFBクーン、OLBウォルデン、WRコブ。(写真)
- 試合前にはマーク・マーフィ社長とMINオーナーのジギー・ウィルフが談笑。(写真)
- 今月NFLは軍人さんに感謝する月間なので、開幕戦とよく似たデザインの人文字。(写真)
- パッカーズ史上、新人シーズンにキックオフとパントの両方でリターンTDを決めたのはWRランドール・コブが初めて。新人でない選手の両リターンTDは1998年のWRローエル・プレストン以来13年ぶり。
- QBロジャースは今季9試合で複数TD成功。2007年ファーヴの8試合を抜いて球団記録となった。
- レーティング110超がシーズン9回は球団新記録。QBロジャースは昨季プレーオフを含め、過去20試合のうち17試合でレーティング110超を記録している。