グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2011年10月23日

アジャストメント

ここ4試合でドム・ケイパースDCのディフェンスはゲーム前半が44失点、後半が13失点。ヤーデージでは前半が192.0yds、後半が145.5yds。現在トータルディフェンスNFL23位と苦しみながら失点19.0で7位タイにつけているのは、ゲーム後半のアジャストメントがうまくいっていることが大きい。

SSチャーリー・ペプラー。 「ウチはアジャスティングがすごくいい。ドム・ケイパースは偉大なコーチだしね。ゲームが始まって何が悪いのかを見極め、彼がちょっと調整すると・・・ブン! すべてが噛み合って問題解決ってわけ。でも僕らは試合最初からいいディフェンスをして、ハーフタイムのスピーチが不要になるようにしないと」

ご存知のようにNFLのハーフタイムはわずか12分間。プレスボックスにいるケイパースDCやウィットCBコーチは、ロッカールームに下りていくだけで3分か4分は食われてしまう。後半開始までに再びプレスボックスまで戻ることを考えると、およそ5分ほどで選手たちへの指示を終える必要がある。

「ディフェンス全員が集まるんだ。全員がお互いの目を見て、気持ちを立て直し、再び指示を聞く。強調したい点をケイパースDCがボードに描いて全員に見せる。口頭だけのこともある。または、各ポジショングループのところに来ることもある。ゲーム中のサイドラインでは、彼が上からポジションコーチに指示を出し、ポジションコーチが図に描いて僕らに伝えることもよくある」とSSペプラー。

アジャストメントといえば典型的だったのがアトランタ戦。最初に2回連続でロングTDドライブを許し、それだけで第1Qが終わってしまった。ケイパースDCは(戦術的には)前半中にアジャストしたが、ハーフタイムにもディフェンス全員の前でどうやってファルコンズを止めるかを話した。その甲斐あって後半はシャットアウトに成功した。

しかし、「ハーフタイムのアジャストメントというものが過大評価されている」という声も専門家には多い。前述のようにハーフタイムといっても時間はわずかしかなく、アジャストメントは試合を通じて行っていかなければならないからだ。 「私はシリーズが終わるごとにそのシリーズを批判的に見直し、こちらができたこと、できなかったことを振り返る。そうして初めてサイドラインとやり取りができる」とケイパースDC。

現役時代からの愛弟子であるケヴィン・グリーンOLBコーチは言う。 「ドムはこの仕事に就いて長いからね。あらゆる事態への正しい対策を知っている。この世に存在するあらゆるカバレッジを知り尽くしてる。そのうちどれかを取り出して、これならカバーできると言うんだ。我々はそうしたことをゲームの最中に行っている。(準備したのと違うものへ)作り直すことも多い。すべてはゲームの流れしだいだ」

カテゴリ : Coach/Front Office, Football