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Notebook: DEニールの復帰はいつ
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2011年10月19日
- CBサム・シールズが脳震盪を起こしたことについてマッカーシーHC。 「今回彼はフィールドで教訓を学んだことと思う。選手の攻撃性を奪いたくはない。とくにディフェンス選手のビッグリターン能力はね。しかし(安全性と)両立はできない。QBやRBやWRと同じように、ボールを手に持った時には的確な判断をしなければ」
- 肩甲骨骨折から復帰したばかりのOLBフランク・ゾンボが、復帰戦でヒザを過伸展していたことが判明。なんとか最後までプレーを続けたので重いものではなさそうだが、今後の検査待ち。
- 数週前にDEマイク・ニール(ヒザ)は「バイウィーク明けの復帰が目標」と語っていたが、それがだんだん難しくなりつつある。先週のOLBゾンボのように、長期欠場明けの選手は練習復帰してすぐには試合に出さず、まる2週間の練習期間を設けることが多いからだ。「いつとは明言できないが正しい方向に向かっている」とマッカーシーHCは話しているものの、関係筋(代理人か)は「今季復帰できる確証はない」と悲観的なコメント。
- ジョー・フィルビンOCによると、この2試合でパス落球が10回。その前は4試合で5回か6回だけだった。 「フィルムを見て改善すべき点を選手と話し合った。2週で10落球となれば懸念材料だ。もっとしっかり捕らなければ」
- このところWRランドール・コブのキックオフリターンは自陣20yds以内で倒されてばかり。 「キックオフ位置のルール変更に関連して、我々は(タッチバックすべきかどうかなど)微調整を進めているところだ。もっとブロッキングをよくしなければならない。2週前まで、我々は自陣20yds未満で倒されたことのない唯一のチームだったはずだ。ところが2試合連続で20yds未満でタックルされている。それを変えるつもりだ。リターンする以上は20ydsの外まで戻せないと」とショーン・スローカムSTコーチ。
- ILB A.J.ホークの中指事件についてマッカーシーHC。 「彼とは昨日すこし話し合ったが、彼自身が昨日説明したとおりだ。私はここで彼のユーモアのセンスを説明するつもりはない」
- 5敗目を喫したヴァイキングスは、先発QBをドノヴァン・マクナブから1巡指名クリスチャン・ポンダーに切り替えることを決断。先日のベアーズ戦では大差がついた第4QにQBポンダーが初出場し、なかなかキレのあるプレーを見せた。今週末のパッカーズ戦がNFL初先発となる。なお、マクナブのパッカーズ対戦成績は通算5勝2敗だった。
- 地元両紙のラムズ戦レビューから。
- Journal Sentinel紙のポジション採点はこちら。
- 長らくパッカーズはQBファーヴのキャノン・アームのおかげで強風のゲームで優位に立てたが、同じことがQBロジャースにも言える。最大14mもの風のなか、ロジャースはまったく影響を受けていないように見えた。
- ラムズのスパグノーロHCはバイウィークを使ってプレッシャー・パッケージを練ってくるかとも思われたが、意外にもブリッツは全体の14.7%。パッカーズにとって昨季第14週DET戦(11.1%)以来の少なさだった。この日初めてのブリッツでは、QBロジャースはパンプフェイクを使ってFSマイケルをジャンプさせ、球団史上4位タイのロングパスをWRネルソンに通した。
- 次のシリーズでQBロジャースは、足を使って11プレー・67ydsのTDドライブを成功させた。このシリーズだけでスクランブルでの1stダウンが2回、ポケットの外でのパス成功が2回22yds。
- WR陣の出場スナップ数は、ジェニングス(46)、ジョーンズ(39)、ドライバー(27)、ネルソン(25)、コブ(10)。
- ゲーム最初のスナップに出場したのはこれまでのWRドライバーでなくWRネルソンで、なのにドライバーの方が出場スナップが多いのが不思議なところ。(先週まではその正反対だった)
- TEフィンリーは珍しくワイド(21回)よりもインライン(25回)へのセットが多かった。新人TE D.J.ウィリアムズのブロッキングはクラブトリーには遠く及ばないものの、スカウトたちから酷評されたほど弱くない。ただし落球あり。
- RB陣はどちらもスティーヴン・ジャクソンとの差が明らかだった。出場スナップ数はスタークス31回、グラント19回。1stダウン10での出番となると、15対12と接近する。
- RB陣に"Bad Run"(1yds以下のラン)責任があったプレーは、第4Qにスタークスの迷いによる1回。相変わらずスタークスは穴に飛び込む前に考えすぎている様子。優秀なRBはそんなところで考えないものだ。
- RGシットンは昨季のようなプレーができていない。昨季は"Bad Run"に責任があったのがシーズン9回のみ。しかし今回のゲームだけで計3回あった(2回プラス0.5回x2)。さほど強くないDT陣相手に押し込まれてランを失敗させ、控えDT相手にサックを許した(ただし今季初)。スピンムーヴに崩されたところをCウェルズに助けられた場面も。
- OL最高の出来は今回もCウェルズ。復帰戦のRTブラガは、3rdダウン2のランプレーで相手FSを取れずに失敗した他はよかった。ラムズのベストDLであるDEクリス・ロングに許したのはプレッシャー1回だけ。代役LTニューハウスは、DEジェイムズ・ホールと新人DEロバート・クイン相手にプレッシャーを一度も許さず。ただ後追いの形になることは多い。ランブロックは波がある。LGラングはまずまずだが、安定感でもアグレッシブさでも9月の方がよかった。
- Journal Sentinel紙はDL陣に1½点の酷評。現在NFL最悪のパスブロッキングユニット相手に、DL陣は一度もプレッシャーをかけられなかった。
- DL陣の出場スナップ数は、DEラジ(64)、DEウィン(34)、NTピケット(33)、DEウィルソン(28)、NTグリーン(10・今季最多)。
- DEラジは相手ガード/センター陣にシャットアウト。ダブルチーム相手ばかりとはいえ、昨季は時おりそれを割ってポケットを破壊していたのに、今季はできていない。最初の39スナップ連続で出場し、全75スナップ中64スナップに出場。今季ここまで87.5%に出場。NTグリーンの出番を増やしてDEラジを休ませ、プレーの質を上げることを考えるべきかも。ポイントオブアタックで簡単に排除されてランを出されることが複数回。
- ポイントオブアタックでは上記ラジよりNTピケットの方がよかった。このところ首脳陣はDEウィルソンの出番を増やしつつある。試合が進むにつれ、ベース隊形ではDEウィルソン、パス状況ではDEウィンというパターンになったが、DEウィンは効果的なパスラッシュができず。その点ではDEウィルソンも同様。
- ケイパースDCは今季もっともブリッツを多くコール(55.1%)。サック3回のうち2回(ILBホーク、OLBマシューズ)は6メンラッシュによるもの。
- ほとんど練習参加せずゲームにフル出場したのはOLBマシューズにとって4週連続。ダブルチームされたのは39%。右OLBでは先発ウォルデンが42スナップ、復帰のゾンボが33スナップ。パスラッシュではOLBウォルデンの方がよく、ラン守備はどちらもあまりよくなかった。
- ILBホークは開幕戦でRBスプロールズに36ydsキャッチを許して以来、カバレッジの役目が減ってパスラッシュが増えている。彼にとってブリッツでこれまでで最高の仕事をしたゲームの1つで、第2Qにはチェックダウン役のRBジャクソンをオープンにしてブリッツに賭け、サックを決めた。CBウッドソンのサックにも彼が貢献。そのほかハリー1回、パスを叩き落としたのが1回。
- ホークがパスラッシュする分、ILBビショップがカバレッジに回ることが多い。ラムズはそこを突こうとしたが、シームのルートでWRアレクサンダーに21ydsパスを許した以外はダメージは最小限。ランプレーでボールキャリアーが後ろに押し戻されるときはたいていILBビショップがそこにいる。
- ラムズはCBトラモン・ウィリアムズの側を狙い、パス10回のうち5回成功、59yds。カバレッジはよかったが、タックリングはかなり悪い。ミスタックルが3回、パイルには寄り付かず、フィジカルな場面を避けている。チームがそれを受け入れているのは、肩のケガを押してフィールドに立っているからだろう。
- CBウッドソンのブリッツ16回は彼にとって過去最多の2倍。サックはブリッツしたうち唯一のプレッシャーでもある。INT後のCBシールズが愚かにもリターンを狙って脳震盪を起こしたプレーは、2002年16週BUF戦でFSダレン・シャーパーが同じようにしてヒザを負傷し、プレーオフに出られなかった(ATLに惨敗)件を思い出させる。シールズの代役CBブッシュはWRアレクサンダーに32ydsパスを許したものの、DB陣でもっともフィジカルにプレーしている。
- FSバーネットは最初にTEケンドリックスを(4ydsゲイン地点で)ミスタックルして43ydsゲインされた後はよい内容だった。RBジャクソンにファンブルさせたほか、RBキャデラック・ウィリアムズも彼のヒットで太ももを負傷。
- Pマステイのハングタイムは平均4.38秒とよかった。しかしNFL最悪クラスのパントリターンチーム相手に、カバレッジで39ydsと17ydsリターンを許した。39ydsリターンはPマステイのプレースメントと右サイド(OLBラティモア、OLBジョーンズ、TEクラブトリー)のカバレッジが悪かった。それを除けばOLBジョーンズのプレーはよかった。