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Notebook: セーフティ陣の向上を
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2011年10月 5日
- マイク・マッカーシーHC。 「チームの心理状態や方向に注意し、彼らが浮つかないようにさせるのが毎日のテーマだ。個人であれグループであれチームであれ、彼らが正しい方向に向かうよう、さまざまな指標に注意し続けなければいけない。苦境にも成功にもしっかり対処し、チームが(奢らず悪びれず)道の真ん中を進むようにしなければ」
- 契約延長を済ませたWRジョーディ・ネルソンについて、代理人のヴァン・マケロイ。 「残留が決まって、本人はものすごく喜んでる。彼にはパーフェクト・フィットだからね。選手としてしっかりやればいずれグリーンベイは報いてくれる、その証明だと思う。彼は毎日、全身全霊で取り組むタイプだ。もちろん一番大きいのは彼のプレーだが、チーム・プレイヤーだということも評価されたのだろう。交渉は1か月ほど。水面下でうまくやることができた」
- Journal Sentinel紙によると、WRネルソンのキャップ額はもと$1.046ミリオンだったのが新契約で$1.939ミリオンに。これで現在パッカーズのキャップの余裕は$6.626ミリオンとなった。全球団ランクはProfootballtalkによるリストを参照。(ネルソン契約直前のもの)
- パスラッシュよりもセーフティ陣の向上が課題だとドム・ケイパースDC。 「私にとっては、そこが最も大きな課題だ。相手をエンドゾーンにやらないためには、ビッグゲインを防がなければ。今回もロングパス成功が3回あり、どれもタッチダウンにつながった」
- ILBデズモンド・ビショップはTEダニエル・フェルズにナイスキャッチを許しながら、後ろから追いついてボールを叩き出した。 「決してプレーを諦めちゃいけない。次に何が起きるかわからないんだから。僕らは子供の時からそう叩き込まれてる。ホイッスルが鳴るまで続けろと。すでにエンドゾーンに入っているのでない限り、大きなプレーを決めるチャンスは必ずある」
- パッカーズディフェンスは昨季もシーズン前半に320yds以上を許したのが6試合。シーズン後半は1試合だけだった。また、こちらのオフェンスがどんどん点を取るので、相手はロング中心で攻めざるをえず、ヤーデージが膨れ上がりやすいという面もある。
- 無期限出場停止中のDEジョニー・ジョリーがホームタウンのヒューストンでまたも薬物所持等で逮捕。4月には軽罪を認めて執行猶予を勝ち取っていたが(記事へ)、3度目の今度はついに実刑ではないか。前回と同様、判事は保釈を認めていない。
- 地元両紙のブロンコス戦レビューから。
- Journal Sentinel紙はQBとWR陣に5点満点。OL陣に4½点。
- ブロンコスのブリッツはわずか16%で、昨季14週の@DET戦(11%)以来の少なさ。4メンラッシュでプレッシャーをかければ弱いセカンダリーを補える、というのがブロンコスの希望だった。QBロジャースは特にセーフティ陣を剛速球でいじめ、WRネルソンへの50ydsTDパスは実質56yds飛んだが滞空時間わずか2.4秒で到達。
- グラント欠場のためRBスタークスはキャリアハイの51スナップ(69スナップ中)に出場。読みが悪かったプレーもあるが、彼らしくハードに走り、非常によい内容だった。キャリー後には笑顔を見せ、コンタクトが楽しそう。タックラーに乗り上げる形で再び走り出すプレーが2回。パスプロテクションはRBブランドン・ジャクソン(現CLE)の域には遠いが、週ごとによくなっている。RTニューハウスのヘルプをしたあとチェックダウン・レシーバーになって16ydsゲインした好プレーも。
- WR陣の出場スナップ数は、WRジェニングス(57)、WRネルソン(43)、WRジョーンズ(39)、WRドライバー(28)、WRコブ(18)。
- パス落球がなかったのは早くも今季2試合目。WRジェニングスとWRネルソンは今季1回もない。
- 最初のシリーズでWRジェニングスは2人を抜き去り、眩しい方向を振り返って43ydsのロングボムを見事キャッチ。CBチャンプ・ベイリーが出ていたら2人の対戦は素晴らしい見物だったのに。ランブロックも以前より良くなっている。
- WRネルソンは代役CBヴォーンをフィジカルに圧倒し、ヒッチ・パス2回で計25ydsもゲイン。WRジョーンズは第3Q初め、3rdダウン13で地面すれすれのボールを上手くすくいあげた。次のシリーズでは、けっしてよいルートランニングではなかったが、ロジャースが狭いところに投げ込んだ鋭いTDパスを指先でナイスキャッチ。
- TEフィンリーはOLBヴォン・ミラーのブロックをミスして2ndダウン1のランを失敗させたプレーあり。TEクラブトリーも最初のシリーズの4thダウン1でランブロック失敗。ポイントオブアタックでSドーキンズの突破を許し、RBスタークスのランを止められた。TEクウォレスは真剣にブロッキング向上に取り組んでいるのがわかる。
- RTニューハウスはよくあるパターン。途中出場だった前週は何も考えず夢中でプレーできたが、今回は試合前からOLBミラーのことを考える時間がたっぷりあり、意識しすぎてカウンター・ムーヴにやられた。ただ、DEデュマヴィル&OLBミラーのような強力コンビは今季もう対戦せずに済むかも。(この項:Press-Gazette紙)
- RTニューハウスはサック2回&プレッシャー3.5回を許したので数字的には悪いが、アスレチック能力では決してOLBミラーに見劣りしなかった。スピンムーヴについていくアジリティがあり、うまく外に押し出したプレーも10回ほどあった。一昨年のRTアレン・バーバーと違って実戦で物怖じしない。ただもう少し効果的な角度でブロックする巧みさがほしい。(この項:Journal Sentinel紙)
- ニューハウス以外のOL4人は一度もプレッシャーを許さなかった。DEデュマヴィルは肩が万全でないとはいえ、LTクリフトンはタフに戦った。押し込まれることが数回あったが、完全にコントロールを失うことは一度もなし。
- Journal Sentinel紙はDL陣に1点、LB陣に1½点、DB陣に1点と非常に辛い評価。
- DL陣の出場スナップ数は、DEラジ(43)、DEウィン(35)、NTピケット(31)、DEウィルソン(19)、NTグリーン(16)。相手OL陣はけっして強くないのに、あまり動かないQBオートンにDL陣は迫ることもできなかった。プレッシャーはDEラジの1回のみ。ランニングゲームでも後手に回ったり簡単に動かされすぎ。
- DEラジは地面に転がるプレーが多く、ブロッカーをしっかり受け止めていなかった。DEウィンも以前の未熟さが戻ってきたようで、OLに正対してダブルチームを受け止めるのでなく半身になることが多かった。DEウィルソンは規律正しく注意深くプレーし、バックサイドでのタックルが数回。DEウィンが伸び悩むようなら逆転もあるか。
- NTピケットはいつもどおりしっかりしたラン守備だが、パスラッシュではやはり頼りにならない。NTグリーンは開幕3試合で計6スナップだったが、DEウィンがパワー負けするようになるとベース隊形で出番をもらった。
- これまでのどの対戦相手よりも、ブロンコスはOLBマシューズ封じに気合を入れ、2巡指名RTオーランド・フランクリンにはRGやRBやTEのヘルプがつくことが多かった。マシューズはベアーズ戦でドロップバックが2回だけだったが、今回は11回(相手にそう仕向けられた)。OLBウォルデンは若きプロボウラーのLTライアン・クレイディに歯が立たず。
- ILBビショップはパワーとナスティさとILBホークにない嗅覚でプレー。しかし今回はロスタックルが一度もなく、ロングゲインを防ぐ後追い型のタックルばかりだった。パスカバレッジでは厳しい一日で、TEフェルズへのTDパスはファンブルフォースでかろうじて防いだものの、その後パンプフェイクにひっかかってTEフェルズに7ydsTDキャッチを許した。
- CBトラモン・ウィリアムズは昨季より明らかに劣るプレーしかできていない。彼1人でパス63yds(主にWRブランドン・ロイド)を許したが、すべてオフ・カバレッジでのものだった。本来プレス・カバレッジの方が得意だが、肩を痛めているので、ライン上でのジャムに体が耐えられないとコーチが考えたのかも。タックリングもよくないが、体調が戻ればプレーも復調すると期待したい。
- CBウッドソンのインターセプトは信じられないほどの予測の良さ。5メンのゾーンブリッツでプレッシャーがかかると読み、スナップ直前でCBシールズとカバレッジを入れ替わってWRデッカーのルートへ。ただしそれ以外のプレーはカバレッジで苦しんだ。縦に抜かれながらQBオートンのオーバースローに救われた場面が複数回。
- 第4Qのインターセプトの場面で、CBシールズはバックフィールドを見た間にいったん引き離されたが、QBのアンダースローにも助けられてしっかり追いつきナイスキャッチ。
- FSバーネットがフリーフリッカーに引っかかったのはさんざん既報のとおり。第2Qには2ディープにもかかわらず(SSペプラーとともに)WRロイドに50ydsパスを許した場面もあったが、相手反則に救われた。
- Sコリンズ(シーズン終了)とSペプラーの力量差はあまりにも大きい。タックリングに優れたコリンズが出ていたら、RBマゲイヒーの28ydsランは5ydsか6ydsで止めていたかもしれない。
- サプライズ・オンサイドキックは完璧なエクセキューション。通常6人か7人がフロントラインにセットするのにブロンコスは5人だけだった。CBリーとTEクラブトリーがキーになるブロックをした。
- 記者たちの作る"Pro Football Writers of America"が"Good Guy Award" にQBアーロン・ロジャースを選出。このたび記念盾を贈呈した。(写真)
- TEジャーマイケル・フィンリーが負傷から復活までを振り返るドキュメンタリー映像。