グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2011年8月28日
第1次ロースターカット期限は30日(火)の午後4時(東部時間)。パッカーズは現在ロースターに86人いるので、この期限までに6人を解雇することになる。
- QBアーロン・ロジャースは3試合を終えてレーティング126.3。今回も、落球などがなければパス23回すべて成功してもおかしくなかった。コルツのビル・ポリアン球団社長は、「スーパーボウルのテープを3月に見直し、彼が好プレーを何度決めたか確認して愕然とした。素晴らしい、素晴らしいプレーヤーだ。他の2人(ペイトン・マニングとトム・ブレイディ)に肩を並べたのは疑問の余地がない」と称賛している。
- パッカーズはこのところノーハドル攻撃(時間はたっぷり使う”シュガーハドル”)を多用している。スーパーボウルで見せたように、QBロジャースの戦術眼へのマッカーシーHCの信頼が増した証拠だろう。またTEフィンリーやRBスタークス(またはRBアレックス・グリーン)がいることで、選手交代をしなくても多彩なオフェンスが実行できる、という事情もありそうだ。基本は1RB・3WR・1TE隊形で、実質4WR隊形にすることもでき、RBをワイドにセットさせて5レシーバーにもできる。
- ノーハドルについてQBロジャースは、「どのくらい使うかは詳細に検討することになる。毎週のゲームプランに加わってくるだろうし、ウチのオフェンスの一部になるのは間違いない」と認めている。 「ノーハドルは我々のオフェンスのレギュラー・パートだ。その詳細や、どれだけ使うかについては、ここで述べたくはない」とマッカーシーHC。
- 第4Q末、QBグレアム・ハレルはTEライアン・テイラーにTDパス(ビデオ)を通し、2ポイント成功(ビデオ)。最後には決勝のFGドライブも成功させた。 「すごかったよ。彼はいいヤツだし、とてもいいキャンプを過ごしてる。あの頑張りは僕も誇らしかった。インターセプトに彼はがっかりしていたけど、そこから盛り返して4thダウンでビッグプレーを決めた」とQBロジャース。
- LTチャド・クリフトンは被サック2回、さらにホールディングでWRウェストへのTDパスが取り消されている。相手に腕をひっかけるようにした反則ぎりぎりのプレーも目立った。速いサーフェスはパスラッシャーが有利とはいえ、DEドワイト・フリーニー相手に惨敗だったのは間違いない。ただ昨年もシーズン序盤は不振だったので、同じような復調を期待したいところ。
- LTクリフトン。 「言い訳はできない。もっと良いプレーをしなければ。高いレベルでプレーするのが僕らの仕事だ。今回はそれができなかった。最高のパフォーマンスでなかったのはわかってる。そこから学ぶしかない」
- 珍しくサックを献上したRGジョシュ・シットン。 「みんなでフィルムを見れば、いいドライブをしたのに(プロテクションが崩れて)終わり方がよくない、ということが確認できるはず。僕らはドライブをタッチダウンで仕上げなきゃいけないし、それはつまりQBを守ることだ。今回僕らははそれができなかった」
- T.J.ラングは1stチームで初めて左ガードに専念し、タックル/ガード陣でもっとも無難なパスプロテクションだった。
- 控えガード争いでは6巡指名OGケイレブ・シュローダロフとOGレイ・ドミンゲスが互角、という見方が少なくない。どちらもキャンプ序盤は不振だったが、このところよくなってきた。
- グラントが担当した第1、第3シリーズでもRBジェームズ・スタークスは3rdダウンバックとして出場。ブランクのあるグラントと違ってラッシングはすでに仕上がっているので、首脳陣は彼の3rdダウンバック能力を鍛えようとしているように見える。
- TEジャーマイケル・フィンリーの18ydsTDパスパスキャッチ(ビデオ)。LBとの1on1を突いたQBロジャースも好判断だが、あれをキャッチしてしまうTEフィンリーはやはりすごい。ランブロッキングでも以前より進歩しているとの評判。
- ドラフト外入団のWRケリー・テイラー(アリゾナ州立大)は、パスキャッチだけでなくパントリターンでも平均9.25ydsとよく頑張っている。 「面白いことに、大学のコーチから 『お前は遅いからパントリターンは無理』 と言われたことがあるんだ。今なら彼に言ってやれるね。『スーパーボウル・チャンプでリターナーを任せられる程度には速いよ』 って」
- WRチャスティン・ウェストはキャッチングだけでなくパントカバレッジでも好タックルを決め、6番手争いでリードを保っている。
- SSモーガン・バーネットはWRレジー・ウェインを超ワイドオープンにして57ydsTDパスを献上(ビデオ)。CBシールズがギャンブルをして浅いレシーバーに飛びついたとしても、ディープを守る両セーフティは最後の砦を守っていなければならない。 「あれはすべて僕の責任。後ろに残ってディープの(右)半分を守っていなきゃいけなかった。ごく普通のプレーだ。必ず直さなきゃいけないけど、あまり考えすぎる必要はない。ただ立て直すだけ」
- 前半2ミニッツで喫したTDドライブでは、FSニック・コリンズが追いかけるアングルをしくじり、WRピエール・ガルソンへの36ydsパスを許した。 「最初はボールを見て、いいポジションに動いたつもりだったんだけど、次に見上げた時にはボールを見失ってた。(TDにならないよう)倒すのが精いっぱいだった」
- 6巡指名ILB D.J.スミスは後半まるまる出場して5タックル、1サック。試合を重ねるごとによくなってきている。受け身にならずボールに向かっていくアグレッシブさ、突っ込みの鋭さは評判がいい。控えILBの層が薄くなったこともあり、開幕ロースター入りは当確だろう。
- 180cm弱というILB D.J.スミスの身長についてドム・ケイパースDC。 「私が一緒にやった最高のインサイドLBはおそらくサム・ミルズだ。彼とは3つのチームで12年も一緒にすごした。5回プロボウルに出場した彼はD.J.より背が低かった。彼と比べるわけにはいかないが、同じような嗅覚を持っていると思う。大きい選手が手を伸ばしてきたときなど、低さがアドバンテージになることも時にはあるんだ」
- OLBヴィック・ソート(ブリガムヤング大)は1stチームでの出番も与えられ、控えOLB争いで一歩リードか。サック&ファンブルフォースだけでなく、4ydsのロスタックルを決めたランプレーもあった。元DEだけにカバレッジにまだ難があるが、263ポンドのガタイを活かしたブルラッシュはそこそこ使えそう。
- いっぽうOLBジャマリ・ラティモア(ミドルテネシー大)はスピードが魅力だが、230ポンドとあまりにも軽量で非力。こちらは開幕前にカットしても他球団に拾われずにプラクティス・スクワッドに確保できそう。6巡指名OLBリッキー・エルモアは完全に脱落している。
- 2007年のデビュー戦で成功して以来、Kメイソン・クロスビーは終了間際の決勝FGをずっと失敗してきただけに、今回のサヨナラFGは嬉しいところ。「僕に言えるのは、最初からメイソンは成功させるつもりしかなかったってこと。彼はただ踏み込んで脚を振っただけ。自信をつけることが彼に必要だったとは思わないよ。優れたキッカーだと自分でわかってる」とPティム・マステイ。
- Kクロスビーのオンサイドキック成功のビデオはこちら。FS M.D.ジェニングスがしっかりキャッチした。
- 2ポイント成功→オンサイドキックの流れについてQBロジャース。 「マイク(マッカーシーHC)はたぶん最初からオンサイドを考えていたと思う。そうすればFGを狙うチャンスがあると。ちゃんと筋が通ってる」
- 好調のPティム・マステイはプレシーズン3試合を終えて平均49.3ydsでNFL7位。ネット平均42.1ydsもNFL7位。
- QBロジャースのインタビュー中、OLBクレイ・マシューズが背後に忍び寄る。(ビデオ)
- QBロジャース自身、試合前のゲームキャプテン記念写真に写り込むのが毎週恒例になっている(昨年の例)。自分がゲームキャプテンの時は他の選手にやられてしまう。(写真)