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Packers 24 - 21 Colts
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2011年8月27日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Packers (2-1) |
7 |
3 |
3 |
11 |
24 |
Colts (0-3) |
0 |
14 |
0 |
7 |
21 |
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気温27℃、天気は晴れ、開閉式屋根は開いている。パッカーズがルーカス・オイル・スタジアム(2008年完成)を訪れるのはこれが初めて。先発組が最も長く出場する第3週のこのカードは、昨年に続いて今年も全米中継となった。今回パッカーズは攻守1stチームを前半いっぱい出場。コルツはQBペイトン・マニングを欠いている。
1stチームオフェンスが順調に10点をリードしたパッカーズだが、第2Qにはパスカバレッジのミスで2TDパスを許して逆転に。後半は両軍ともオフェンス低調のパント合戦となり、QBハレルのインターセプトからTDを許して8点のビハインド。しかしQBハレル率いる3rdチームがタッチダウンと2ポイントで同点に追いつくと、直後にオンサイドキックを成功させ、最後は50ydsのサヨナラFG成功で締めくくった。
◆ ◆ ◆
QBロジャース率いる1stチームは前半だけでパス204ydsを稼ぎ、主にノーハドルオフェンスで結果を出した。課題を残したのは今回もパスプロテクションで、前半だけでQBロジャースが被サック4回。LTクリフトンがサック2回とホールディングを犯している。
ディフェンスは第2QにDB陣の大きなカバレッジミスで57ydsTDパスを喫したほか、前半2ミニッツにも69ydsのTDドライブを許している。2つのロングパスはそれぞれSSバーネットとFSコリンズの責任が大きい。第4Qの7失点はQBハレルのインターセプトによるもので、控え組のディフェンスは安定し、とくに3rdダウンがよかった。スペシャルチームでは30ydsのパントリターンが減点材料。Kクロスビーは41ydsを失敗したが最後に50ydsを成功させたのでよし。
WRジョーディ・ネルソンがヒザの打撲、TEジャーマイケル・フィンリーが足首を捻挫したのとこと。詳細は不明だが、重いものではないようだ。
第1Q
- IND陣20 : RBアダイの19yds、8ydsラン、1ydロス、サック(OLBマシューズ)でパント。
- GB陣20 : RBグラントのノーゲイン、7ydsパス、WRネルソンへの1ydパスで3&アウト。
- IND陣26 : フォルススタートなどで3rdダウン13、スクリーンパスは8yds止まり。
- GB陣19 : ノーハドル。WRネルソンへの9ydsパス、QBスクランブル4ydsで初1stダウン。3rdダウン8からWRドライバーへの12ydsパスでIND陣へ。RBスタークスへの3ydsパス、TEフィンリーへの8ydsパス、TEクウォレスへの17ydsパスでレッドゾーンへ。RBスタークスへの2ydsパスのあと、TEフィンリーに18ydsTDパス成功。
- IND陣20 : 投げ捨て、RBドナルド・ブラウンの3ydsラン、WRガルソン落球で3&アウト。
- GB陣31 : ノーハドル。RBグラントの6ydsラン、WRネルソンへの11ydsパス、RBグラントの5ydsラン、WRネルソンへの10ydsパスでIND陣へ。フォルススタート(RTブラガ)などで3rdダウン15、QBスクランブル7ydsで第2Qへ。
第2Q
- FGを狙わず4thダウン8、WRドライバーに12ydsパス成功。TEフィンリーに10ydsパスでレッドゾーンに入るが、3rdダウン4からサックされ、26ydsFG成功。
- IND陣22 : WRウェインへの15ydsパスのあと、3rdダウン7からWRウェインへの9ydsパスとラフィングザパサー、WRウェインへの12ydsパスでFG圏内へ。3rdダウン7からプレッシャーで投げ捨て、39ydsFGは左に外れる。
- GB陣29 : RBスタークスの1ydロス、WRドライバー落球、サックで3&アウト。
- IND陣31 : RBアダイの9yds、2ydsランで1stダウン。3rdダウン9からWRウェインを超フリーにしてしまい、57ydsTDパス成功。
- GB陣20 : RBスタークスへのスクリーンパス11yds、WRネルソンへのショートパスがタックルミスで34ydsゲイン、RBスタークスへのスクリーンパス15ydsでレッドゾーンへ。TDパスはホールディング(LTクリフトン)で取り消しとなり、WRドライバーへの6ydsパス、RBスタークスへの7ydsパス、サックで1stダウンならず。2ミニッツ明けに41ydsFG失敗。
- IND陣31 : 3rdダウン6からWRブルックスへの11ydsパスで1stダウン。次の3rdダウン3はWRウェインへの4ydsパスでGB陣へ。WRガルソンへの36ydsパスでゴール前に進み、WRブルックスに7ydsTDパス成功。
- GB陣20 : RBグラントのラン1回でハーフタイム。
第3Q
- GB陣20 : QBフリン率いる2ndチーム登場。RBグリーンのノーゲイン、WRディオンドレ・バレルへの19ydsパスで1stダウン。RBグリーンの連続ノーゲインとWRウェストへの7ydsパスでパント。
- IND陣20 : OLBソートがサック&ファンブルフォース、DEウィンがリカバー。
- IND陣20 : FBジョンソンへの1ydsパス、スクリーンパス失敗、WRウェストへの5ydsパスで1stダウンならず。32ydsFG成功で1点差に。
- IND陣22 : QBオーロフスキー登場。RBジェームズの15ydsランの後が続かず、パント。
- GB陣32 : RBグリーンの9ydsランのあと、ロングパス失敗とノーゲインでパント。
- IND陣14 : WRギルリースへの9ydsパス、RBデロン・カーターの2ydsラン。RBカーターのファンブルロストはチャレンジで覆って1stダウン。WRタジ・スミスへの13ydsパスでGB陣に進むが、3rdダウン5でサック(OLBラティモア)が出て最終Qへ。
第4Q
- GB陣20から : QBハレル&2ndチームの組み合わせ。3rdダウン8からTEウィリアムズ落球で3&アウト。
- IND陣23 : ラン2回で3rdダウン3、パス失敗でパント。
- GB陣20 : RBナンスの2ydsラン、WRテイラーへの6ydsパス、パス失敗で3&アウト。
- ビッグリターンでIND陣44 : RBエヴァンズの9ydsラン、4ydsロス、4ydsパスで3&アウト。
- GB陣20 : RBセインへの7ydsパスのあとランが止まって3&アウト。
- IND陣31 : 3rdダウン4からサック(ILBスミス)が決まって3&アウト。
- GB陣18 : ホールディング(LTシェロッド)などで3rdダウン15、長いパスがインターセプトされてGB陣03へ。
- GB陣03 : WRギルリースに3ydsのクイックパスでタッチダウン。8点差。
- GB陣27 : WRケリー・テイラーへの4ydsパス、WRガーリーへの5ydsパス、FBホースの4ydsランで1stダウン。WRケリー・テイラーへの9ydsパスで2ミニッツ。RBセインへの6ydsパス、TEライアン・テイラーへの8ydsパスとレイトヒット反則、WRテイラー落球とINDトーンティングでレッドゾーンへ。TEライアン・テイラーへの6ydsパス、サック、パス失敗で4thダウン、左へ逃げ回ったQBハレルからTEライアン・テイラーに11ydsTDパス成功。2ポイントもTEテイラーに通って同点。
- 意表を突いてオンサイドキック成功。
- GB陣47 : 残り35秒。WRガーリーへの12ydsパス、TEウィリアムズへの9ydsパスで残り03秒。Kクロスビーが50ydsFGを決めてサヨナラ勝ち。
- ケガ人は以下のとおり。
- 試合後のマッカーシーHC会見で報告のあったケガ人は、WRジョーディ・ネルソン(ヒザの打撲)とTEジャーマイケル・フィンリー(足首の捻挫)。「どちらもゲームに復帰したがった」とマッカーシーHCが話しているので、開幕戦出場に影響はないのでは。
- 欠場は、WRグレッグ・ジェニングス(ヒザ打撲)、WRランドール・コブ(両ヒザ打撲)、WRシェイキー・スミソン(肩)、OTクリス・キャンベル(肩)、OGエイドリアン・バトルズ(アキレス腱)、DEマイク・ニール(ヒザ)、DE C.J.ウィルソン(脳震盪)、DEローレンス・ガイ(脳震盪)、OLBフランク・ゾンボ(肩甲骨骨折)、ILB K.C.アシオドゥ(胸筋)、Sアンソニー・レヴィーン(脳震盪)。
- トータルオフェンスはパッカーズ345ydsに対してコルツが291yds。コルツは特に後半が78ydsと不振だった。
- タイムオブポゼッションはパッカーズの33分44秒。
- 平均フィールドポジションは、パッカーズが自陣28yds、コルツが自陣30yds。
- 3rdダウン成功率はパッカーズが3/16の19%と不振。コルツは5/15の33%。
- オフェンスの犯したターンオーバーは1つ。
- 第4Q残り4分11秒、QBハレルがWRテイラーを狙った長いパスがインターセプトされ、自陣3ydsまで39ydsリターン。明らかなコントロールミスをやすやすとキャッチされてしまった。
- ディフェンスの奪ったターンオーバーは1つ。
- 第2Q最初のシリーズで左OLBヴィック・ソートがサックしてファンブルフォース、DEジャリアス・ウィンがリカバー。OLBソートらしいブルラッシュだった。
- チーム全体のパス成績は35/50、321yds、2TD、1INTのレーティング92.2。被サック5回21yds。
- 先発QBアーロン・ロジャースは前半いっぱい出場。6シリーズ出場し、19/23、204yds、1TDのレーティング118.1。被サック4回、スクランブル2回10ydsとパスプロ不振に苦しめられた。
- 2番手QBマット・フリンは第3Qを担当。3シリーズ出場し、4/6、32yds、0TD、0INTのレーティング79.9。
- 3番手QBグレアム・ハレルは第4Qを担当。6シリーズ出場し、12/21、85yds、1TD、1INTのレーティング62.6。3連続3&アウトのあとオーバースローをインターセプトされたが、直後に同点のTDシリーズ、さらにサヨナラFGシリーズを成功させて汚名返上。短めのパスはいいが、長いパスはコントロールが悪かった。
- チームラッシングは19回45yds(平均2.4)とかなりの不振だった。RBたちは全員が平均2yds台。
- 先発RBライアン・グラントは6回16yds(平均2.7)といまひとつ。
- RBジェームズ・スタークスはランプレーこそ1回2ydsのみだったが、レシービングで活躍。スクリーンパス2回26ydsを含む5回38yds。
- RBアレックス・グリーンは5回8yds(平均1.6)。
- RBディミトリ・ナンスは2回5yds(平均2.5)。
- WR/TE陣は以下のとおり。WRジェニングスはヒザ打撲で欠場している。
- WRドナルド・ドライバーは3回38yds。ただし落球が2回あった。
- WRジョーディ・ネルソンは5回65yds。タックルミスによる34ydsゲインで大きく稼いだ。
- WRジェームズ・ジョーンズは2試合連続でパスキャッチ機会なし。
- WRチャスティン・ウェストは2回12yds。ホールディング反則でTDパスが取り消されたのが残念。
- WRケリー・テイラーは3回19yds。WRトリ・ガーリーは2回17yds。WRディオンドレ・ボレルは1回19yds。
- 先発TEジャーマイケル・フィンリーは4回41yds、1TDと好調。TEアンドリュー・クウォレスは1回16yds。
- 5巡指名TE D.J.ウィリアムズは1回8yds。3rdダウンでQBハレルの良いパスを落球した。
- 7巡指名TEライアン・テイラーは終盤にパスキャッチ3回24yds、1TDを決め、さらに同点の2ポイントでもキャッチを成功させている。キャンプ練習での好調さと合わせ、開幕ロースター入りに前進したのは間違いない。
- 先発OL陣はLTクリフトン、LGラング、Cウェルズ、RGシットン、RTブラガ。今回はもう左ガードのローテーション起用はなかった。
- 2ndチームOLは後半最初から登場。LTデレク・シェロッド、LGケイレブ・シュローダロフ、Cニック・マクドナルド、RGレイ・ドミンゲス、RTマーシャル・ニューハウス。
- 3rdチームOL陣は第4Q半ばから登場。LTデレク・シェロッド、LGサンプソン・ジーナス、Cディートリック=スミス、RGレイ・ドミンゲス、RTテオ・シャーマン。
- 被サックは5回21yds。1つ目はLTクリフトンがDEフリーニーのブルラッシュにまっすぐ押し込まれた。2つ目はスクランブルがノーゲインで止められたもので、RGシットンに責任。3つ目は再びLTクリフトンで、DEフリーニーのスピンムーヴにインサイドを突破された。RGシットンがDTトミー・ハリスに突破を許した。5つ目はQBハレルのスクランブルがノーゲインに終わったもので、LTシェロッドとRTニューハウスに責任。
- 1巡指名デレク・シェロッドは初めて左タックルオンリー。後半まるまる出場した。同じくRTマーシャル・ニューハウスは後半ずっと右タックルとして出場。
- ディフェンスの陣容は以下のとおり。
- 1stチームは前半いっぱい出場。DEウィン(ニールの代役)、NTピケット、DEラジ、左OLBマシューズ、右OLBウォルデン、ILBホーク、ILBビショップ、CBウッドソン、CBトラモン・ウィリアムズ、FSコリンズ、SSバーネット。(ニッケルはCBシールズ)
- 今夏初サックのOLBクレイ・マシューズだが、1stチームの同僚よりかなり早く退いた。ハムストリングの問題が再発しないよう、あらかじめ予定していたことなのだろう。
- 2ndチームは、DEイーライ・ジョセフ、NTハワード・グリーン、DEドナルドソン、右OLBラティモア、左OLBソート、ILBフランソワ、ILB D.J.スミス、CBハウス、CBリー、CBゴーディ、SSペプラー、FSアンダーウッド。
- 3rdチームは、DEイーライ・ジョセフ、NTジェイ・ロス、DEウィン、OLBソート、左OLBエルモア、ILBフランソワ、ILB D.J.スミス、CBハウス、CBリー、CBブランディアン・ロス、FS M.D.ジェニングス、SSブランドン・アンダーウッド。
- パス守備はQB2人に対して15/30、201yds、3TD、0INTのレーティング105.0。
- 先発QBカーティス・ペインターは後半最初まで7シリーズ出場。11/21、171yds、2TD、0INTのレーティング111.4。
- 多彩なブリッツで成功率を抑えたのはいいが、肝心な3rdダウンでパスを通され、実質2つのビッグプレーで14点を献上した。第2QのWRレジー・ウェインへの57ydsパスは明らかなカバレッジミス。カバーしていたCBシールズが途中で見切って別のレシーバーに行ったうえ、ディープを守っているべきSSバーネットも前に行ってしまった。
- 2番手QBダン・オーロフスキーは4/9、30yds、1TD、0INTのレーティング90.0。唯一の好プレーはQBハレルのインターセプト直後の3ydsTDパスで、それ以外はパッカーズの控えディフェンスが圧倒していた。
- QBペイトン・マニングと新加入のQBケリー・コリンズは欠場。
- パッカーズ守備のサックはOLBマシューズ、OLBソート、OLBラティモア、ILBスミス。
- OLBヴィック・ソートはサック&ファンブルフォースに加えてランプレーでも4ydsのロスタックルに仕留める好プレー。
- ラン守備は27回112yds(平均4.1)、最長19yds。前後半とも50yds超を走られ、ギャップコントロールが今一つだった印象。
- 反則は4回39ydsと少なかった。コルツは反則3回31yds。
- RTブラガのフォルススタート。
- ILBビショップがパスインターフェア。QBのフェイスマスクに手が当たってしまった。
- LTクリフトンのホールディング。
- 第4Q、LTデレク・シェロッドがホールディング。
- キックオフリターンは1番手RBアレックス・グリーンが1回29yds。2番手WRケリー・テイラーが1回33yds。
- パントリターンは1番手WRチャスティン・ウェストがタッチバック、3yds、8ydsで平均5.5yds。2番手WRケリー・テイラーが25yds、9yds、1ydで平均11.7yds。
- Kメイソン・クロスビーは、26yds成功、41yds失敗のあと、最後に50ydsのサヨナラFGを成功させた。オンサイドキックも非常にうまかった。
- Pティム・マステイのパントは7回平均49.1yds、ネット平均43.4ydsと申し分なし。レッドゾーンに落としたのが2回。
- キックオフカバレッジは4回平均25.8yds、最長28ydsと文句なし。パントカバレッジは第4QにWRギルリースに30ydsのリターンをされたのが大きな失敗で、それ以外は3回合計10ydsだった。
- この日のゲームキャプテンはWRドライバー、CBウッドソン、Kクロスビー。
- ケガのリスクからプレシーズンの延長戦は嫌われるもので、最後は2ポイントを狙わずに負けを選ぶ道もあった。 「エクストラポイントを蹴って早く帰ることは、チームに対して非常に悪いメッセージを送ることになる。我々は勝つためにプレーする。だから2ポイントを狙い、オンサイドを蹴った。最後の3、4分は楽しかった。あの50ydsのFG成功はクロスビー本人だけでなく、チーム全体にとって大きな勢いがつく」とマッカーシーHC。