過去の記事 |
2011年 >
08月 >
Day 7: SSバーネットが先発組
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2011年8月 6日
疲れのたまる時期となってケガで休む選手が増えてきた。今年は股関節屈筋(hip flexor)を痛める選手がやたらと多い(これまでろくに調べもせず「でん部の屈筋」と訳してきたが実際はふさわしくないようなので、今後は「股関節屈筋」で行くことにしました)。例年のようなオフシーズンだったらもっと選手の体ができていたと思うか、との質問にマッカーシーHCは、「そう思うね」と答えている。
- オフェンス
- この日最高のプレーは、右にロールアウトしながらQBアーロン・ロジャースが投げたWRジョーディ・ネルソンへの完璧なロングボム。CBジョシュ・ゴーディがネルソンに完全に抜かれ、CBウッドソンのカバーも間に合わなかった。
- 3番手QBグレアム・ハレルのプレー機会が少ない、と記者の声。ミニキャンプやOTAがなかったため、上位2人の調整を優先せざるをえないのだろう。プレシーズン後半になれば出番が増えるはず。
- RBジェームズ・スタークスのキレがよく、RBグラントより評判が良いようだ。8ポンドほどバルクアップし、走りが力強いだけでなく穴の見つけ方もいい。 「申し分のないスタートを切っている。プレーオフと同じような瞬発力を見せているし、昨年よりパワフルだ」とマッカーシーHC。
- FBクイン・ジョンソンがフラッグ・ルートを走り、QBフリンからの20ydsTDパスをキャッチする珍しい場面も。
- OL指導に力を入れているジョー・フィルビンOCは、キャンペンOLコーチと同じぐらい怒鳴り声を上げている。
- 昨日男児が生まれたLG T.J.ラングが練習に復帰。デトロイトからトンボ帰りした彼のロッカーにはピンクの包み紙が張られ、その内側にはピンクの風船がぎゅう詰めになっている(ビデオ)。RGシットンのイタズラだった。なおLGラングはまだ結婚しておらず、産んだのはガールフレンド。「体重8ポンド10オンス(3912g)。名前はジョン・ジョセフ・ラング。かなり大きな子だよ。フットボール選手になりそうだ」
- 前日までの1on1パスラッシュドリルの個人成績(フルパッド練習のみ集計)は、RTブラガ8戦全勝、RGシットン5戦全勝、Cウェルズ4戦全勝。LTニューハウス7勝1敗、C/Gマクドナルド4勝1敗、LGラング3勝1敗、G/Tシェロッド9勝5敗。
- 2年目のRTブライアン・ブラガは8戦全勝という数字以上に充実していて、毎回あきらかな完勝を収めている。ヒザ痛で途中退場したのが心配。
- 昨年LTマーシャル・ニューハウスのドラフト指名が5巡まで下がった最大の理由は、見るからに体つきがダブついていてパワーに欠けるという点。じっさい昨夏のキャンプでも、フットワークの軽さは評価されながら、馬力不足は明らかだった。しかし今年はオフシーズンの強化がうまくいき、見違えるほどパワーアップしたブロッキングを見せている。1on1のパスラッシュドリルでも、昨年のように一瞬でNTラジに寄り切られたり、OLBマシューズのブルラッシュに押し込まれることもなくなっている。
- いっぽう下位指名・ドラフト外組は苦しんでいて、OGケイレブ・シュローダロフ5勝6敗、Cサンプソン・ジーナス5勝4敗、OGレイ・ドミンゲス2勝10敗。
- ディフェンス
- 今日もDEマイク・ニールが11on11のチーム・ピリオドで1stチームに。他はもちろんNTラジとDEピケット。
- 同じく2年目のDE C.J.ウィルソンはパスラッシュが悪く、ここ数日評価を下げている。
- NT B.J.ラジのパスラッシュは昨季よりさらによくなっていて、LGシェロッドやCマクドナルドを押しまくっている。
- 三つ巴の右OLB争いだが、パスラッシュではやはりエリック・ウォルデンに分がある。力強いラン守備ではフランク・ゾンボ、滑らかなパスカバレッジではブラッド・ジョーンズ。全体的に最も好調なのはOLBウォルデンで、3rdダウンでFBクーンに対し非常によいパスカバレッジを見せてグリーンOLBコーチを大喜びさせた。
- 控えILB陣ではロバート・フランソワの評判がいい。昨年はインサイドとアウトサイドを行ったり来たりさせられたが、今年はインサイドに専念できている。
- 2日連続でSSモーガン・バーネットが1stチームでプレー。現時点ではSSペプラーでなく彼がスターターということになる。11on11練習ではブリッツに入ってサック(倒さないが)を決める場面もあった。
- CBウィリアムズ不在の今日はCBジャレット・ブッシュとCBパット・リーが交代でニッケルバックに。
- 昨季スペシャルチームのリーダーとして急成長したCBジャレット・ブッシュは、スーパーボウルでのインターセプトが転機となったのか、ここまでハイレベルでプレーしている。「ニッケルやダイム隊形で素晴らしい働きをしている。彼なら3番手、4番手コーナーになれる。昨季の最後よりさらによくなっている」とマッカーシーHC。
- 4巡指名CBデヴォン・ハウスは大学時代に3人のDCの下で3つのディフェンスを学ばされた経験を活かし、パッカーズのディフェンスを素早く吸収して成果を出している。「あの経験のおかげで、ディフェンスをより早く学び、より早くテクニックを身に着けることができる。3年間で3つのディフェンスなんてクレイジーだったよ」
- 大型選手を多く抱えるマイク・ターゴヴァックDLコーチは、ロックアウト中の心配が大きかった。 「たぶんどのポジションコーチより、私は選手たちの状態を心配していた。(横幅の)大きな選手ほど、休みの間にオーバーウェイトになりやすいからね。しかもベテランになると体重が落ちにくくなる。さいわいNTハワード・グリーンもDEライアン・ピケットも予想の範囲内で、目標体重から遠くない。ハワードは常に動かし続けて絞らせないといけないが」
- スペシャルチーム
- 今夏最初のFG練習では、Kメイソン・クロスビーが8回蹴って4回成功と不調。33、36、43、45ydsと4連続成功したあと、45、49、49、53ydsを4連続失敗している。
- キックオフの1stチームは、CBシールズ、WRスウェイン、TEヘイヴナー、CBリー、CBブッシュ、OLBジョーンズ、6巡指名ILB D.J.スミス、OLBウォルデン、S/CBアンダーウッド、FSコリンズ、Kクロスビー。(前回と違うのは、負傷のCBハウスとTEクラブトリーに代わってWRスウェインとTEヘイヴナーが入ったこと)
- 新人ILB D.J.スミスはこれまでのところ、キックオフ、キックオフリターン、パントリターンでそれぞれ1stチームに入っている。6巡指名ルーキーとしては立派なことで、首脳陣の期待がよく表れている。
- 今夏最初の小競り合いは新人TEライアン・テイラーとOLBエリック・ウォルデン。素早くケヴィン・グリーンOLBコーチが割って入る。「最初の小競り合いは木曜あたりだろう」とマッカーシーHCが予想していたが、1日遅かった。
- 明日のファミリーナイトでは、自分は全体の指揮と選手評価に集中するため、フィルビンOCがプレーコールする、とマッカーシーHC。
- ケガ人情報は以下のとおり。
- WRグレッグ・ジェニングスが股関節屈筋を痛めて練習を休んだ。
- CBトラモン・ウィリアムズも休み。昨日の終わり近く、股関節屈筋に軽い張りを感じて退場していた。
- 新人CBデヴォン・ハウスがハムストリングを痛めて退き、アイスパックで冷やしている。
- RTブライアン・ブラガも途中で退場。ヒザの腱炎とのこと。
- 引き続き休んでいるのは、TEトム・クラブトリー(股関節屈筋)、WRケリー・テイラー(脳震盪)、OTテオ・シャーマン(足首)、OGエイドリアン・バトルズ(アキレス腱)、DEローレンス・ガイ(脳震盪)、OLBダイレル・ブリッグス(ハムストリング)、DEイーライ・ジョセフ(ハムストリング)
- パッカーズ史上最多ラッシング記録を持つRBアーマン・グリーンが引退を表明。2年間テキサンズでプレーしたあと2009年シーズン中にパッカーズに戻り、昨年はUFLオマハ・ナイトホークスでプレーしていた。