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Day 5: TEフィンリーとSSバーネットが復帰
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2011年8月 4日
フルパッド練習2日目。この日もスタンドは満員となっている。「ファンはおどろくほど注意深くフィールドを見ていて、反応はまるでゴルフトーナメントのよう」とある記者。
- 控えLBのデプスを強化するためK.C. アシオドゥと契約。ディビジョンIIのセントラルオクラホマ大から2009年のドラフト外でNFL入りし、1年目はラムズで10試合、昨年はセインツで1試合だけ出場している。昨季途中で解雇されたあとパッカーズでワークアウトを受けたことがある。インサイド/アウトサイドがはっきりしないが、たぶんインサイド。
- 今夏初めて、人工クラウドノイズを流してのセッションがあった。
- 元WRアントニオ・フリーマンがサイドラインを訪れている。ドラフト外のWRシェイキー・スミソンは彼と親しく、彼の指導を受けていたらしい。
- オフェンス
- レッドゾーン・ドリルでは苦戦したQBロジャース率いる1stチームだが、最後の2ミニッツ・ドリル(自陣45yds、1分11秒、1タイムアウトの設定)では、WRネルソン、TEフィンリー、WRネルソンのあとWRドライバーに15ydsTDパスを通してキレイに締めくくった。
- FBクイン・ジョンソンはオーバーウェイトの状態でキャンプに合流したことがあきらかになった。どの程度オーバーかは不明。勝負の年だというのに、この危機感の欠如は情けない。
- 1巡指名G/Tデレク・シェロッドは依然として1stチームの左ガード。よくなってきてはいるが、体の動かし方がガードになじんでいないのか、「1on1のパスラッシュ・ドリルでもLGよりLTの方がいい」との声も。
- 新人G/TシェロッドについてRTブライアン・ブラガ。 「彼はOTAやミニキャンプで慣れることができなかったんだ。短期間で覚えなきゃいけないことがあまりにも多い。左ガード経験がないんだし、慣れの問題だけだよ、と彼に言ったんだ。オフェンス習得が早いほど、落ち着いてそのポジションがプレーできる。毎日見るたびに彼が進歩しているのがわかるよ。自信もつけてきている」
- 一昨日と同様、LTクリフトンはかなりプレー数を制限し、彼がいない間はLTマーシャル・ニューハウスが1stチームに。パスラッシュドリルの途中でケヴィン・グリーンOLBコーチにアドバイスを求める珍しい場面もあった。1on1でOLBウォルデンを連続シャットアウトするなど今日も好調。とにかく横方向のフットワークが軽い。
- 6巡指名OGケイレブ・シュローダロフがここまで今ひとつなのは、大学時代左ガードオンリーだったのが初めて右ガードに挑戦しているため。
- 今年のトレードはほぼ消えたが来年FA市場が待っているQBマット・フリン。 「QBとして成長を続けていることを見せなきゃいけないし、昨年のプレシーズンよりもよいプレー、昨年のニューイングランド戦よりもよいプレーを見せなきゃいけない。以前と同じではないことを見せないと」
- WRジェームズ・ジョーンズ。 「昨年いくつかあった落球をなくして前に進みたい。フィルムで分析すると、僕が落としたのはたいてい同じルート、同じキャッチ。それはオーバー・ザ・ショルダーなんだ。このオフシーズンはオーバー・ザ・ショルダーのキャッチング練習に注力してきた。あの落球は集中力の問題じゃない」
- WRジョーンズは、自分の再契約を働きかけてくれたのは「QBロジャースとWRドライバー」でなく「QBロジャースとWRジェニングス」と訂正している。(間違った情報はおそらく代理人の勘違いによる)
- 11on11のチーム・ピリオド参加を控えてきたTEジャーマイケル・フィンリーだが、後述SSバーネットとともに完全復帰。左コーナールートを走って見事なTDパスキャッチも。毎年のことだが、難しい球でもやすやすとアジャストしてしまいほとんど落球がない。
- 7巡指名TEライアン・テイラーはレシーバーとしてのプレーが前評判よりもはるかによく、この日もディープコーナー・ルートで見事なワンハンドキャッチ。
- ディフェンス
- この日のレッドゾーン・ドリルは明らかにディフェンスの勝ち。SSバーネット、CBシールズ、4巡指名CBデヴォン・ハウスが好カバレッジを連発したせいもあるが、「QBたちのパスの精度がイマイチだった」との声も。
- DEマイク・ニール(肩リハビリ明けで制限付き)が今夏初めて1on1のパスラッシュドリルに参加。G/Tシェロッドを破ったもののRGシットンにはしっかり止められている。
- 右OLBはローテーションの2巡目に入り、初日と同じくフランク・ゾンボが1stチームに。
- 昨年ACL手術を受けたSSモーガン・バーネットが11on11のチーム・ピリオドに復帰し、いきなり1stチームでFSコリンズと並んでプレー。首脳陣の期待は昨夏と変わっていない。フェード・ルートを走ったTEフィンリーへのTDパスをエンドゾーン内できれいに叩き落とす場面も。
- CBシールズが退場したあと、4巡指名CBデヴォン・ハウスが2ndチームに。
- CBドリルではパスを落球すると腕立て伏せ。CBウッドソンとCB/Sブッシュが腕立て伏せしていた。
- スペシャルチーム
- パントリターナーはWRコブ、WRネルソン、CBトラモン・ウィリアムズ、WRシェイキー・スミソン。最有力候補のWRコブが今夏初めてパントを落球している。
- Pティム・マステイは好調をキープしている。自陣エンドゾーンからのロングパントは4本連続50yds超。ハーフラインからのプーチ・パントは5回蹴ってタッチバックなし。12yds地点フェアキャッチ、17yds地点フェアキャッチ、3yds地点アウトオブバウンズ、9yds地点(リターンあり)、2yds地点ダウン。すべてオージー・スタイルで蹴っている。
- ケガ人情報は以下のとおり。
- 7巡指名DEローレンス・ガイがトレーナーに付き添われて退場。脳震盪のため、明日は練習に参加しない、とマッカーシーHC。
- CBサム・シールズが最後の2ミニッツドリルで退場。太もも打撲か。すこし脚をひきずっているが、「ユニフォームが裂けただけ」とマッカーシーHC。
- 前述のとおり、TEフィンリーとSSバーネットが今夏初めてフル参加。
- 引き続き休んでいるのは、TEクウォレス(でん部)、OTテオ・シャーマン(足首)、OGエイドリアン・バトルズ(かかと)、DEイーライ・ジョセフ(ハムストリング)、DEクリス・ドナルドソン(鎖骨)、OLBブリッグス(ハムストリング)。
- 4日午後4時(東部時間)からFA契約選手が練習に参加できるため、明日の練習時間を午後4時以降に変更するチームも多い。パッカーズは毎日夜7時からなので関係なし。
- 4日午後4時に新リーグ年度に入るには、現在も行われている詰めの交渉において労使合意に至る必要がある。リーグ側は薬物検査でヒト成長ホルモンの血液検査導入を希望し、選手側は個人行動規定違反の場合の上訴の方法について、これまでのコミッショナー独裁でなく第三者による裁定を望んでいる。
- ホワイトハウス訪問に帯同するのは現在パッカーズにいる選手だけで、FAになった選手や解雇した選手は含まない、とテッド・トンプソンGM。移籍したILBバーネットやDEジェンキンズは、「では来年行く」と心意気をツイート。「招待だけでも昨季のチーム全員に出すべきだったのでは」というファンからの批判もすでに出ている。
- 昨季プレーオフ中にオバマ大統領が「ベアーズがスーパーボウルに出たら観戦に行く」と述べ、NFC決勝でベアーズを倒したときCBチャールズ・ウッドソンは、「大統領がスーパーボウルに来たくないなら、こっちから会いに行くぜ! 1、2、3、ホワイトハウス!」とチームを盛り上げた。そのことを振り返ってCBウッドソンは、「早まったことを言うものじゃない、ってことだね。あのとき自分が言ったことは覚えてるし、僕らはそのとおりに実現できた。予言したとおり実行できるのは嬉しいことだ」
- Press-Gazette紙記者によると、今年のパッカーズのレギュラーシーズン総移動距離は10510マイルで、長い方から27番目。最も長い距離を移動するのは49ersの29196マイル。最も短いのはタイタンズの7060マイル。