グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2011年6月 4日

エリオット・ウルフが副人事部長に

パッカーズはプロ人事副部長のエリオット・ウルフを人事副部長に昇格させることを発表した。これまでは自球団を含めたNFLやCFLやUFL選手など(以前はNFLヨーロッパも)の評価を担当してきたが、今後はドラフトを含めてすべての人事に関わることになる。とはいっても、これまでもドラフト評価をアシストして大きな成果を残しているので、(昇給のほかに)仕事内容が大きく変わるわけではない。この昇進により、トンプソンGM、レジー・マッケンジー人事部長、ジョン・ドーシー・カレッジスカウト部長に次ぐ人事部門の4番手となるはずだ。

エリオット・ウルフはまだ29歳の若さ。90年代黄金期を築いたロン・ウルフ元GMの息子であり、顔立ちもよく似ている。10歳の頃からランボーフィールドに来て父のフィルム分析をアシストし、1993年以来パッカーズの全ドラフトに精通。マイアミ大在学中はフットボールのリクルーティング部門をボランティアで手伝っていた。卒業直後の2004年から(父は引退していたが)マイク・シャーマンHC/GM時代のパッカーズに加わり、レジー・マッケンジーの下でプロ人事アシスタントに。その仕事ぶりが認められて2008年春にはプロ人事副部長に昇進していた。

もともとアメリカはコネ社会であるうえ、フットボールのコーチやスカウティングの世界ではコネクションが物をいうことが多く、どこを見ても有名コーチやGMの息子は多い。最初のチャンスをつかむ上で圧倒的に有利なのはたしかだが、そこから出世できるかどうかは本人の実力しだい。エリオット・ウルフはすでに数年前からその眼力で評価が高く、球団内のライジング・スターとも言われていた。

カテゴリ : Coach/Front Office