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グリーンベイ・パッカーズ ニュース
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2011年5月20日
Draft Notebook 7: ILB D.J. Smith
今回は6巡21位（全体186位）指名のILB D.J.スミス（アパラチアン州立大）について。指名直後の記事も参照のこと。ドラフト直後はアウトサイドLBとして報道されていたが、インサイドLBとして起用される模様だ。Press-Gazette紙の最新記事もパッカーズ公式サイトの紹介記事もそうなっている。
Darryl Devon Smith Jr. が本名。パンサーズのあるノースカロライナ州シャーロットで生まれ育った。高校ではMLBおよびOLBとして3年間スターターを務め、4年連続無敗の州大会制覇に貢献した。4年時はチームMVPに選ばれ、オール・ステートに2回、オール・カンファレンスにも3回選出されている。そのほかバスケットボールもプレー。- アパラチアン州立大では1年のときにディビジョンI-AAの全米王座を勝ち取ったほか、在籍4年間すべてカンファレンス制覇し、負けたのは4年間で11回だけ（うち3敗は格上のディビジョンI-A校）。通算525タックルを記録。500タックル以上を挙げたのはデクスター・コークリー以来、同大史上2人目。大学4年間のうち8試合が（4-3の）ミドルLBで、それ以外はウィークサイドLBだった。
- アパラチアン州立大はノースカロライナ州西北部ブーン市にある大学で、ディビジョンI-AAで毎年すばらしい成績を残している。プロボウル3回のLBデクスター・コークリー（DAL→STL）がいちばんの出世株だろう。（同大からのドラフト指名リスト）
- 同大からのドラフト指名はパッカーズ史上初めて。パッカーズでプレーしたのは、2006年ドラフト外入団のOLB/DEジェイソン・ハンター（GB→DET→DEN）のみ。
- 5-10⅝ （180cm）と身長は低いが、かなりがっちりした体格をしている。サイズや嗅覚の鋭さなどから、LBロンドン・フレッチャー（現WAS）にたとえる見方もある。
- コンバインでは、40yds走4.75秒をはじめとして並以下の数字が並んでいる。そういえば2007年6巡のILBデズモンド・ビショップもほぼ同じ4.77秒だった。ワンダーリックテスト20点はごく標準的な数字。
- パッカーズのILB陣では、今春デズモンド・ビショップとA.J.ホークが相次いで大型契約を結んだため、控えに回るニック・バーネットやブランドン・チラーの去就が注目されている。どちらか1人がトレードまたは解雇され、ILB4人目のイスをD.J.スミスらが争うことになるのではないか。
- 背番号は未定。大学時代は9番だった。
- 本人のコメントから。
- 「いろいろな評判から、7巡かドラフト外になると予想してた。だからグリーンベイが僕のタレントに注目して指名してくれたことに大喜びしている」
- 「自分の守備範囲の広さと能力があれば、ギャップを埋めることもレシーバーをカバーすることもできると思っている。コーチの望むことは何でもやるし、僕が向いているとコーチが思うポジションをプレーするよ」
- 「僕の強み？ フィールド全体を走り回る能力、相手オフェンスを読む能力、スナップ前のチェック、とにかくハッスルすること、フットボールへの心構え」
- 「僕はヴァーサタイルだけど、大学ではアウトサイドをプレーすることが多かった。ウチは4-3ディフェンスだったから」
- 「中学時代は2敗だけ、高校時代は全勝、大学でも4年連続カンファレンス制覇して全米制覇もあった。そしてスーパーボウル・チャンプに入団するわけだから、ちょっとした幸運の星の下に生まれたのかも」
- アパラチアン州立大のデール・ジョーンズDC兼LBコーチのコメントから。
- 「とてもフットボール頭のよい選手だ。おそらく私がかかわった中で最も知能の高い選手だよ。頭のよい選手は伸びシロも大きいものだ。チャンスさえ与えられれば、世間を驚かせるに違いない。私はそう思っている」
- 「デクスター・コークリーと比べると？ D.J.よりデクスターの方が速いが、D.J.はよりフィジカルだ。235ポンドだけどね。プロ入り時点を比べると、おそらくD.J.の方が完成されている」
- 「（ディビジョンI-AAとはいっても）2008年にはLSU（11タックル）、昨年はフロリダ大（14タックル）とも対戦し、彼は互角にやっていた。相手オフェンシブラインマンは彼相手のブロッキングで苦労していた。彼が常に正しい場所にいるからだ」
- 「彼が1年生のとき、先発3年目のキャム・スピアーという上級生がいた。しかしシーズン半ばには、D.J.があまりにもすごいので、スピアーと先発交代させることになった。事情を説明するためにスピアーをオフィスに呼んだら、私が口を開く前に彼が言ったんだ。 『コーチ、わかってます。D.J.は本当に優秀だから』 とね」
