グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2011年3月14日

ロックアウト下のパッカーズ

「パッカーズはラッキーだ」と語るのはジェイソン・ウィード副社長兼法律顧問。「(たとえばカウボーイズのように)スタジアム建設費の借金返済という問題がない。おかげで厳しいときにもやりくりしていける余地がある。ただ同時に、我々は責任ある球団運営のために多少の犠牲を払わなければならない。最悪の事態にも備え、職員をレイオフせずに済む態勢を整えたい。そのためには球団側が犠牲を払う必要がある」

ロックアウトに伴う犠牲の一部として、トンプソンGMやマッカーシーHCを含めた上級管理職に対し、「かなりの」サラリーカットを行うことをウィード副社長は明らかにした。ただし、減俸措置はまだ始めておらず、いつ始めるかも決まっていない。また、それ以外の職員の給与水準は凍結され、新規雇用も行わない。そのかわり解雇や一時解雇は行わない予定だ。なお、非営利法人グリーンベイ・パッカーズの全職員は550人で、ブラウン郡の中で26番目に大きな雇用主。一昨年の調査によれば、ブラウン郡への経済的影響は年$282ミリオンと試算されている。

大富豪オーナーを持たないパッカーズは、ストライキやロックアウトのような事態にも球団が存続していけるよう、毎年の利益を少しずつ蓄えて "Packers Franchise Preservation Fund" として$127.5ミリオン(昨年3月時点)の資金を確保している。しかし今回はこの資金を取り崩す必要はない見込みで、今夏に予定している新スコアボードおよび新サウンドシステム導入計画にも変更はない、とウィード副社長は語っている。

公式ショップやパッカーズ・ホール・オブ・フェイムやスタジアムツアーなど、ランボーフィールドの営業はすべて通常どおり。「いまは我々にとって縮小すべきときではない。なんといっても我々はスーパーボウルを勝ったばかりなのだ。我々はみなそのことに興奮しているし、選手たちも同様だ。ホール・オブ・フェームも、スタジアムツアーも営業中。忙しくなるだろう。リーグの法的状況がどうなろうと、ランボーフィールドを満喫しにくるファンがいなくなることは決してないのだから」

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