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Packers 31 - 25 Steelers
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2011年2月 7日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Steelers |
0 |
10 |
7 |
8 |
25 |
Packers |
14 |
7 |
0 |
10 |
31 |
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パッカーズは第1QにWRネルソンへのTDパスとFSコリンズのINTリターンTDで快調にリード。第2QにもCBブッシュのインターセプトから7点を追加するが、WRドライバー、CBシールズ、CBウッドソンと負傷退場して攻守ともリズムを崩す。前半最後に11点差とされると、WR陣が手痛い落球を繰り返してQBロジャースの足を引っ張り、追加点を奪えない間に追い上げを許して4点差に。しかし第4Q冒頭にファンブルリカバーからWRジェニングスへのTDパスが成功。いったんは3点差に追い上げられたものの、再びパス攻撃の頑張りで3点を追加すると、最後はQBロスリスバーガーのパスを守り切って勝負あり。
試合中盤から重要な選手が次々と退場し(CBシールズは復帰)、スペシャルチームも終始劣勢。後半は追いかけられ通しだったパッカーズだが、けっきょくはターンオーバーが勝敗を分けた。オフェンスは1つもターンオーバーを犯さず、FSコリンズとCBブッシュがインターセプトを奪い、追い込まれた第4Q初めにはOLBマシューズが値千金のファンブルフォース。31得点のうちターンオーバーから挙げた得点が21点だった。
パッカーズは13年ぶり4回目のスーパーボウル制覇、13回目(NFL最多)のNFL制覇を果たし、パス落球に苦しめられながら3TD・0INTと大活躍したQBロジャースがスーパーボウルMVPに選出。途中退場の両ベテラン、WRドライバーとCBウッドソンに若手たちが優勝リングをプレゼントする格好となった。
第1Q
- PIT陣36から。WRスクリーン4yds、RBメンデンホールの3ydsロスで3rdダウン9、パスが通らず3&アウト。CBウィリアムズがCBシールズとぶつかってマフするがリカバー。
- GB陣21から。パス失敗と1ydsランで3rdダウン9、WRドライバーへの24ydsパスで1stダウン。RBスタークスの4ydsランなどで3rdダウン6、WRネルソンがロングパスを捕れずパント。
- PIT陣20から。RBメンデンホールの15ydsラン、9ydsラン、フォルススタート、ウォレスへのWRスクリーン3ydsで3rdダウン2、パスが通らずけっきょくパント。
- GB陣20から。ロングパス失敗、WRネルソンへの9ydsパス、RBスタークスの8ydsランで1stダウン。WRネルソンへの9ydsパス、RBスタークス1ydsランでさらに1stダウン。RBジャクソンへの14ydsパスでPIT陣へ。RBスタークスの7ydsラン、FBホールへの2ydsパスで3rdダウン1、WRネルソンへ29ydsTDパス成功。
- リターン時反則でPIT陣07から。ロングパスをFSコリンズがインターセプト、そのまま37yds走り切ってタッチダウン。(GBアンスポーツマンライクコンダクト)
- PIT陣36から。RBメンデンホールのラン2回で1stダウン。PITイリーガルブロックなどで3rdダウン9、QBスクランブル18ydsでFG圏内に進んで第2Qへ。
第2Q
- RBメンデンホールの2ydsロスなどで3rdダウン12、WRサンダースへの13ydsパスで1stダウン。QBスクランブル2yds、RBメンデンホールの1ydsランで3rdダウン7、WRウォレスへのパスは4ydsどまり。33ydsFG成功。
- GB陣25から。WRジョーンズへの5ydsパスなどで3rdダウン5、WRドライバーへのパスは4ydsどまり。(WRドライバー負傷退場)
- PIT陣22から。PITホールディング、WRウォレスへの16ydsパス、RBムーアの7ydsランで1stダウン。QBスクランブル5yds、RBムーアの1ydsロスで3rdダウン6、WRランドルエルへの13ydsパスでGB陣へ。RBメンデンホールの1ydsロス(PITタイムアウト#1)のあと、CBブッシュがインターセプト。
- GB陣47から。WRジェニングスへの3ydsパス、WRネルソンへの16ydsパス、RBスタークスの12ydsランでFG圏内に進み、WRジェニングスに22ydsTDパス成功。
- 残り2分18秒、PIT陣23から。WRランドルエルへの37ydsパスでGB陣40に進んで2ミニッツ。パス失敗2回で3rdダウン10、WRウォードに14ydsパスで1stダウン(PITタイムアウト#2)。WRウォードへの17ydsパスでGB陣08に進み、WRウォードに8ydsTDパス成功。
- GB陣20から。RBスタークスの4ydsランで前半終了。
第3Q
- GB陣20から。GBホールディング、WRジョーンズへの10ydsパス、フォルススタート、WRネルソンへの9ydsパスで3rdダウン6、WRジョーンズ落球で3&アウト。
- GBフェイスマスクでハーフラインから。RBメンデンホールの17ydsラン、RBレッドマンの3ydsラン、QBスクランブル6ydsで3rdダウン1、RBレッドマンの16ydsランでGB陣08へ。RBメンデンホールの8ydsTDランで4点差に。
- GB陣18から。RBスタークスの3ydsラン、WRネルソン落球、サック6ydsで3&アウト。
- PIT陣40から。RBメンデンホールの1ydsラン、WRウォレスへのスクリーン8ydsで3rdダウン1、RBムーアの7ydsランで1stチーム。ロングパス失敗、WRウォードへの15ydsパスでFG圏内へ。パス失敗とロスで3rdダウン13、サック(OLBゾンボ)が出て、52ydsFGトライは大きく左に逸れて失敗。
- GB陣42から。WRネルソンへの17ydsパスでPIT陣に入るが、3rdダウン9からパス失敗でけっきょくパント。
- PIT陣13から。RBメンデンホールの4ydsラン、WRウォレスへの4ydsパスで3rdダウン2、パス失敗で3&アウト。
- GB反則でGB陣13から。3rdダウン10からWRスウェインが捕球直後にヒットされてインコンプリート。チャレンジも無駄に終わる。
- GB反則で蹴り直し、GB陣41から。RBメンデンホールの8ydsランで最終Qへ。
第4Q
- RBメンデンホールのランでOLBマシューズがファンブルフォース、ILBビショップがリカバー。
- GB陣45から。3rdダウン7からWRジョーンズに12ydsパス成功。WRネルソン落球で3rdダウン10、WRネルソンへのパスが38ydsゲインしてPIT陣02へ。サック6ydsのあと、WRジェニングスに8ydsTDパス成功。
- PIT陣34から。TEスペースへの8ydsパス、WRウォレスへの11ydsパスでGB陣へ。WRウォレスへのWRスクリーン14yds、PITホールディング、WRスクリーン3yds、WRウォードへの15ydsパスで3rdダウン3、WRウォレスに25ydsTDパス成功。2ポイントコンバージョンはフェイクハンドオフからのオプションでWRランドルエルが走って成功。3点差に。
- GB陣25から。サック4yds、WRネルソンへの9ydsパス、フォルススタートで3rdダウン10、WRジェニングスに31ydsパスが通ってPIT陣へ。RBスタークスの14ydsラン、2ydsラン、WRジョーンズへの21ydsパスでPIT陣08へ。TEクラブトリーへの1ydsパス、WRジョーンズへの2ydsパスで3rdダウン5、WRネルソンへのTDパスは通らず。23ydsFG成功で6点差に。
- 残り1分57秒(残りタイムアウト1回)、PIT反則でPIT陣13から。TEミラーへの15ydsパス、WRウォードへの5ydsパス、投げ捨て、パス失敗で4thダウン5、パスが通らず。
- ニーダウン2回で試合終了。
- 先発QBアーロン・ロジャースは24/39、304yds、3TD、0INTでレーティング111.5。WR陣の度重なる落球に苦しめられながら最後まで崩れず、ほぼ完ぺきな出来だった。スーパーボウルMVP受賞は当然。
- 前半は11/16、137yds、2TD。
- QBスクランブルは2回-2ydsと走らせてもらえず。
- 被サック3回16ydsと完璧ではなかったもののパスプロはまずまずといったところか。ブリッツに素早く対応して早いタイミングのパスを投げることができた。
- NFL Networkの放送席によると、コミュニティ・カレッジ出身で初めてのスーパーボウル優勝QBとのこと。
- チームラッシングは13回50yds(平均3.8)。ラン守備強力のスティーラーズを相手に、(複数FBなどの)ラン勝負は挑まず、最初からランはオフェンスにアクセントをつけるためだけのものだった。
- 先発RBジェームズ・スタークスは11回52yds(平均4.7)とまずまず。前半7回37yds、後半4回15yds。
- 先発RBブランドン・ジャクソンは今季初のラン機会ゼロ。レシービングは1回14yds。ブリッツのピックアップで好プレーがあった。
- FBジョン・クーンはラン機会・パス機会ともになし。
- FBコーリー・ホールはパスキャッチ1回2yds。
- RBディミトリ・ナンスとFBクイン・ジョンソンはインアクティブ。
- WR/TE陣は以下のとおり。
- WRグレッグ・ジェニングスは4回64yds、2TD。試合中盤は封じ込められていたが、第4Qの勝負どころで2つ目のタッチダウン。2歩目の足の着き方が巧みだった。
- WRドナルド・ドライバーは2回28yds。第2Qはじめに足首を痛めて退場し、復帰できず。
- WRジェームズ・ジョーンズは5回50yds。第3Q最初のシリーズの落球は、そのままタッチダウンの可能性もあった。
- WRジョーディ・ネルソンは9回140yds(ターゲット15回)と数字は稼いだが、イージーな落球を3回も犯し、QBロジャースを苦しめた。29ydsの先制TDパス。最初のシリーズでのロングパス失敗を次のシリーズの29ydsTDパスで取り返した。後半2回目のシリーズでまたも落球。第4Q最初のシリーズでも十数ydsのパスを落球したが、すぐ次のプレーで38ydsゲインして取り返している。
- WRドライバー退場で出番の来たWRブレット・スウェインだったが、ターゲット2回、パスキャッチゼロ。回yds。第3Q末にはせっかくキャッチしたのにヒットされてボールをこぼし、インコンプリートに。
- TEアンドリュー・クウォレスは1回5yds。
- TEトム・クラブトリーは1回1ydsのみだったが、第4Q半ばすぎの時間を使いたい場面、地面スレスレでナイスキャッチだった。
- 先発OL陣はLTクリフトン、LGカレッジ、Cウェルズ、RGシットン、RTブラガ。
- 被サックは3回16yds。
- QBロジャースの球離れの早さと合わせ、強敵両OTやブリッツ相手にまずまずのパスプロテクションができた。
- RBスタークスが11回52ydsとランブロックも意外に健闘。
- トータルオフェンスはパッカーズ338ydsに対してスティーラーズが387yds。3つのターンオーバーでそのヤーデージがひっくり返った。
- タイムオブポゼッションはパッカーズが26分35秒(前半11分04秒・後半15分31秒)。2ポゼッション(以上)差のついた時間帯が長かったため、ラン回数を増やされずに済んだ。
- フィールドポジション争いは、パッカーズが自陣30yds、スティーラーズが自陣29yds。とはいっても、パッカーズが自陣30ydsより前で攻撃権を得たのはターンオーバー、相手FG失敗、相手ギャンブル失敗の計4回だけ。つまらない反則もあってスペシャルチームは完敗だった。
- 3rdダウン成功率はパッカーズが6/13の46%とまずまず。スティーラーズは7/13の54%とこちらもいい。
- オフェンスの犯したターンオーバーはゼロ。ターンオーバーレシオ+3が直接の勝因となった。
- 最初のパントリターンでCBトラモン・ウィリアムズがCBシールズと交錯してボールをこぼし、かろうじて自分でリカバーする場面があった。
- ディフェンスの奪ったターンオーバーは3つ。
- 第1Q、FSコリンズがINTリターンTD。NTグリーンがQBの腕をヒットしたため、パスが短くなった。キャッチそのものはごっつあんだったが、相手選手がたくさんいる中を37yds走り切ったリターンが見事だった。
- 第2Q、WRウォレスへのパスをCBジャレット・ブッシュがインターセプト。ウォレスにはCBシールズもタイトについており、ダブルチームに投げてしまったQBのミスか。
- 第4Q最初のプレーで、OLBマシューズがRBメンデンホールからファンブルフォース、ILBビショップがリカバー。
- ディフェンスではやはりOLBウォルデンが欠場し、OLBゾンボが先発復帰している。
- CBチャールズ・ウッドソンとCBサム・シールズが前半最後のシリーズで負傷退場し、CBパット・リーが出場。後半途中でCBシールズが復帰できたからよかったものの、CBアンダーウッドはインアクティブでCBのデプスが非常にヤバかった。
- パス守備はQBベン・ロスリスバーガーを25/40、263yds、2TD、2INTのレーティング77.4。
- パッカーズ守備のサックは1回2ydsのみ。OLBゾンボが(普段とは逆の)左サイドからのブルラッシュで挙げたもの。
- CBウッドソンとCBシールズが負傷退場したこともあり、パッカーズらしからぬパスカバレッジのミスが少なくなかった。それでもウッドソン不在の後半に120ydsしか許さなかったことは評価できる。
- QBスクランブルでも4回31ydsとずいぶんやられている。
- ラン守備は23回126yds(平均5.5)。QBスクランブルを除いても19回95yds(平均5.0)と苦しんだ。
- 先発RBラシャード・メンデンホールは14回63yds(平均4.5)。先に点を取って彼に14回しかラン機会を与えなかったこともパッカーズの勝因の1つ。
- 反則は7回67yds。集中を欠いたのか、最近のパッカーズとしてはスロッピーな内容で、15ydsの反則3回はどれも痛かった。スティーラーズも6回55ydsと少なくはない。
- 第1Q、INTリターンTDを決めたFSニック・コリンズがアンスポーツマンライクコンダクト。(キックオフ地点を15yds戻し)
- 後半最初のオフェンスでTEドナルド・リーのホールディングとWRジェニングスのフォルススタート。
- 後半最初のパントの際、TEクラブトリーがフェイスマスク。誤審に見える。
- 第3Q、CBトラモン・ウィリアムズアンネセサリーラフネス。相手パントを見守る間に引っ張られてパンチを繰り出してしまった。54ydsパントに15yds反則で合わせて69ydsもフィールドポジションが動いた。
- 第3Q末、パント時にOLBブリッグスがインエリジブル・ダウンフィールドの反則で蹴り直しに。結果としてフィールドポジションを17ydsも損してしまった。
- 第4Q、LGダリン・カレッジがフォルススタート。
- キックオフリターンはCBパット・リーとWRジョーディ・ネルソンが交互に務め、計3回平均21.0yds。今季これまでと同じく凡庸な出来。
- パントリターンはCBトラモン・ウィリアムズが1回平均0.0yds。ダウン1回、タッチバック1回。最初のマフがターンオーバーにならなくて命拾いだった。
- Pティム・マステイのパントは6回平均40.5yds、ネット平均36.3yds。タッチバック1回。第3Q末、57ydsの好パントが味方反則で蹴り直しとなり、32ydsの失敗パントを蹴ってしまった。
- Kメイソン・クロスビーのフィールドゴールは第4Q最後の23yds成功だけ。
- カバレッジチームは、キックオフカバレッジで苦しみ、わざと高く短いキックオフを蹴りながら6回平均18.5ydsを許して良いフィールドポジションを与えた。パントカバレッジは4回平均1.3ydsと申し分なし。
- ケガ人は以下のとおり。
- 第2Q、WRドナルド・ドライバーが足首を痛めて退場し、ロッカールームでX線検査。復帰できず。
- 第2Q最後のシリーズでCBサム・シールズが肩を負傷して退場。後半途中からなんとか復帰できた。
- シールズの次のプレーでCBチャールズ・ウッドソンが鎖骨を骨折して退場。後半は腕を吊ってトレーナー姿で応援した。
- FSニック・コリンズは第2Q末にロッカールームに退いて点滴。(足がつりそうだったので早めに手当てしたのだろう)
- アクティブ登録から外れたのは、QBハレル(第3QB)、RBナンス、FBジョンソン、G/Cマクドナルド、G/Cディートリック=スミス、OLBウォルデン(足首)、CBアンダーウッド、CBゴーディ。
- パッカーズは今季後半の勝ちパターンを踏襲し、コイントスに勝って後攻を選んだ。緊張などによるオフェンスのスロースタートも計算に入れているのだろう。