グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2011年2月 3日
今週最初の練習日。ふだんの取材タイムは練習終了後だが、この日は練習前に行われ、練習後の会見はマッカーシーHCだけだった。朝8時からホテルでマッカーシーHC、QBロジャースの会見があり、その他の選手たちはポジションごとに数人ずつテーブルに座って取材を受ける(写真)。「昨日の(喧噪の)メディアデーよりずっとよい取材ができた」と記者たちは口々に語っている。
前日ほど荒れてはいないものの、最高気温-7℃・最低気温-11℃と依然としてたいへんな寒さで、強い風も吹いている。「Highland Park高校の屋内練習場を使う。とても無理だとわかっていたので、昨日はサザンメソジスト大スタジアムを視察さえしなかった。今週の練習はすべて高校でやることになるだろう。パンターとキッカーはカウボーイズ・スタジアムを使って練習する」とマッカーシーHC。
- めでたくロースター全員が練習参加。
- NFC決勝で足首を捻挫したOLBエリック・ウォルデンも復帰し、部分的に参加できた。「今日はチームドリルの全てで彼が(先発組で)プレーした。練習後に足首がどうなっているかが最大の関門だ」とマッカーシーHC。
- ヒザの捻挫から復帰のOLBフランク・ゾンボは順調にフル参加している。
- スーパーボウルウィーク3日目のできごとをまとめたビデオがおすすめ。
- 悪天候のため、コミュニティ関連イベントがいくつか中止された。
- 2008年夏のファーヴ放出についてマッカーシーHC。「世間の評判はよくなかったし、こちらも楽しくはなかったが、これが正しい決断だと我々は考えた。そして、我々がここでこうして話していること自体、あの決断が正しかったことを証明していると思う」
- (先週の騒動に関連して)Twitterのアカウントを取りたいと思わないか?という質問にマッカーシーHC。「Facebookのアカウント取得さえ娘(大学1年の娘と2歳3か月の娘がいる)には許さない。ましてTwitterとなれば、私がどう思っているかおわかりのはず」
- トム・クレメンツQBコーチについてQBロジャース。「あまり褒めると他球団に引き抜かれそうで嫌だけど。彼の用意周到さはマット(フリン)のNE戦でのプレーが証明している。彼はフットボールの素晴らしい教師だ。要点を絞り、つねに落ち着いた気性で、各選手の個性に応じたやり方を心得てる」
- 2007年第13週@ダラス戦、負傷退場のファーヴに代わってQBロジャースは第2Q途中から出場。ファーヴの2INTとディフェンスの大量失点で敗れはしたものの、彼自身はQBレーティング104.8の活躍で成長をアピールした(Gamebook)。「僕にとって自信になったというより、チームメイトや球団にとって大きかったはず。使える選手だとわかって彼らは安心したと思う」
- RBジェームズ・スタークスについてマッカーシーHC。「53人ロースターに入れて以来コンスタントに進歩してきた。嗅覚、練習熱心さ、インテリジェンスを含め、エヴリダウン・プレーヤーになるための全ての能力を兼ね備えている」
- LGダリン・カレッジ。「よいプロテクションのお礼をなにかしたい、とアーロン(QBロジャース)は言ってたけど、もし今回勝てれば、このダラス旅行とスーパーボウルリングが最高のプレゼントだよ」
- チーム内のスマートフォン勢力図は?という質問にCスコット・ウェルズ。「たぶんAndroidとiPhoneが半々かな。僕はiPhoneを使ってる。Androidを使ったこともあるけど、使い方がわからなくてiPhoneに替えた」
- NT B.J.ラジについてターゴヴァックDLコーチ。「彼が本来の道から逸れないようにするのが私の仕事だ。先週は大きなステージでビッグプレーを決めた。しかし彼はこなすべき役割をすべて知っている必要がある。『B.J.、おまえはニュージャージー出のデブにすぎないんだ。俺たちに不満を抱いて当たり前。たとえ世間に認められなくても、ノーズタックルの細かな仕事をすべてこなすのがお前の仕事なんだから』 と彼に言い聞かせてるよ(笑)。とくにディフェンシブラインってのは目立たないことが多い。あれはタイムリーな好プレーだったし、我々に必要なプレーだった。しかしあのプレーで勝ったわけじゃない。1プレーで試合に勝つことなどできない」
- ウィンストン・モスILBコーチ(兼アシスタントHC)はイーグルスのDC職に乗り気で、「(もし候補になれれば)素晴らしい機会だし、アンディ・リードHCほかスタッフと話し合うことに興味を持っているのは言うまでもない。タフでハードノーズなフットボールを街じゅうが喜ぶはずだし、私はフィラデルフィアにそれをもたらすことができると自信を持っている」と熱心なコメント。(しかし数時間後にイーグルスはホアン・カスティーヨOLコーチのDC昇格を発表した)
- スカウトのアロンゾ・ハイスミスがNFLスカウト・オブ・ザ・イヤーに選ばれた。ドラフト外でのCBトラモン・ウィリアムズ発掘の功績によるもの。ハイスミス自身はマイアミ大でRBとして活躍し、1987年ドラフト1巡3位でオイラーズに入団。その後カウボーイズやバッカニアーズでもプレーしたが、度重なるヒザのケガで7年通算1195ydsラッシング、7TDの記録を残して引退。ヘビー級ボクサー(27勝1敗1分け)として4年間戦ったあと、1999年にロン・ウルフGM(当時)の誘いでパッカーズに加わり、南西部担当のカレッジスカウトを務めてきた。子供5人のうち、ブランドンはバッファロー大でRB、A.J.はマイアミ大でQBをプレーしている。
- QBアーロン・ロジャースが今季のFedEx Air Player of the Yearにファン投票で選ばれた。候補は彼とトム・ブレイディとフィリップ・リヴァースの3人。今季のQB成績では36TD・4INTのブレイディが飛び抜けているが、プレーオフの快進撃でロジャース票が増えたのではないか。賞金として、FedEx社がウィスコンシン州のSafe Kids USA(子供の事故防止運動)に$25000ドルを寄付する趣向となっている。
- Fedex賞の表彰式では、殿堂入りQBのバート・スターがロジャースの代わりを務めた(下の写真)。これまでパッカーズでは、FedEx賞初年度の2003年にアーマン・グリーン(RB部門)、2007年にブレット・ファーヴが受賞している。
- 全米メディアの注目が集まる中、スーパーボウル関連の話題として、各地のメディアが地元出身選手の話題を取り上げている。高校時代のコーチや家族・親戚・友人のコメントなどローカル色が出ていて面白い。たいへんな量なのでリンクだけ紹介。
朝8時からマイク・マッカーシーHCの会見
新人RBジェームズ・スタークスのビッグスマイル
その他選手たちの取材タイムはこんな感じ
バス移動 多少回復したとはいえ 最高気温は-7℃
立派な屋内練習場で ようやく練習開始
練習を見つめる マイク・マッカーシーHC
QBロジャースに代わって FedEx Air Player of the Year を受け取る元QBバート・スター
(指にはスーパーボウル・リング/右はCBS解説者のフィル・シムズ)