グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2011年2月 2日
カウボーイズ・スタジアムにおいてメディアデーが盛大に開催された。この日のダラス地域は大寒波に見舞われ、寒さと強風と雪・みぞれで大変な騒ぎ。ダラス-フォートワース国際空港が閉鎖され、学校は休みとなったが、メディアデーは中止にならない。1日を通して道路は真っ白のままで、なんとグリーンベイより寒い時間帯もあった。
1時間のあいだ、選手やコーチが1人ずつブースに陣取り、記者は好きな場所へと歩き回って取材できる仕組み。クリス・バーマンやリッチ・アイゼンといった有名キャスター、ディオン・サンダースやダリル・ジョンストンやウォーレン・サップやロッド・ウッドソンといった元選手/コメンテーターのほか、海外メディアやEntertainment Tonightといった普段は来ない人々も。その間を新勢力の有力ブロガーたちが歩き回っている。
ブースを割り当てられた18人は、マッカーシーHC、フィルビンOC、ケイパースDC、スローカムSTコーチ、QBロジャース、WRジェニングス、WRドライバー、FBクーン、LTクリフトン、Cウェルズ、NTラジ、DEジェンキンズ、DEピケット、OLBマシューズ、ILBホーク、CBウッドソン、CBウィリアムズ、FSコリンズ。それ以外の選手・コーチは広いエリアをブラつき、自由に取材を受けている。
- 球場入りからメディアデー終了までをコンパクトにまとめたビデオがおすすめ。おなじく、前日のグリーンベイ出発からホテル到着・記者会見までをまとめたこちらのビデオもいい。
- パッカーズがこのカウボーイズ・スタジアム(2009年完成)を訪れたのはこの日が初めて。選手たちは取材が始まるまで、巨大スタジアムのあちこちを眺めたり写真を撮ったりしていた。
- メディアデー開始前にロッカールームなどを見学する選手たちの写真。
- 口下手でメディアが苦手なテッド・トンプソンGM。「こんなに話したのは生まれて初めてだ」
- RBスタークスについてトンプソンGM。「我々だって(これだけ活躍できると)わかっていたわけではない。PUPリストから53人ロースターに入れて、シーズン後半になんらかの貢献をしてくれればプラスだ、という程度だった」
- 現役時代に組合側でストライキを経験したマーク・マーフィ社長。「ストライキを終えてシーズンを再開したとき、ファンたちから怒鳴られたのを覚えているよ。(選手会の中心人物だった)私も怒鳴られた。さいわい我々レッドスキンズは成功のシーズンで(スーパーボウル制覇)、悪い記憶を消すことができたけれど。シーズン中断はどちらにとっても害にしかならない」
- 球団とブレット・ファーヴの今後を聞かれたマーフィ社長。「もちろん、しかるべき時がきたらこちらから手を差し伸べるつもりだ。そして彼は私たちの元に戻ってきてくれるものと私は予想している」
- 悪天候で練習を屋内練習場に移す可能性についてマイク・マッカーシーHC。「その高校の施設は知っているが、天井があまり高くない。スペシャリスト(キッカーとパンター)練習がすべてできるかどうか、懸念がある。明日このスタジアムに連れてきて練習させることも可能だが」
- ディック・ルボウと一緒に働いた時代についてドム・ケイパースDC。「我々は900ページのプレーブックを書いた。それをコンピュータなしで手書きでやってたんだよ」
- ドム・ケイパースDCはまだまだ長く続けてくれるだろう、とターゴヴァックDLコーチ。「ドムがすることは2つ。奥さんと一緒に過ごすこと、それにフットボールのコーチをすること。12か月すべて家にいることを奥さんは許さないだろう。半年の休みを気に入っているからね。ドムの体調は申し分ないから、長くコーチングを続けるはずだ。私は彼をよく知っているが、引退など考えてもいないよ。すでに来季のことを話し合っているぐらいだ」
- QBアーロン・ロジャース。「馬鹿なことは何も言うな、とウッドソンから言われてる。馬鹿なことを言わずにこの60分を乗り切るのが目標」
- QBロジャース。「スーパーボウル勝利がQBの価値をはかるものさしとなっているのはわかっている。それがフェアであろうとなかろうとね。最も偉大なQBの1人であるダン・マリーノはスーパーボウルに勝っていない。しかしグリーンベイでプレーするからには、スーパーボウルに勝たなければいけないんだ」。例によって、ファーヴ関連の質問は手短かな返答で巧みにさばいている。最も短かったのは、「スーパーボウル準備期間にファーヴと話した?」 「ノー」
- WRグレッグ・ジェニングス。「この気候(-7℃)なら、いかにも僕らがホームチームって感じだね」
- WRドナルド・ドライバー。「僕は2人の優秀なクォーターバックと一緒にプレーできた。そのうち1人がスーパーボウルに連れてきてくれた」
- WRジェームズ・ジョーンズ。「とんでもないスタジアムだね。ジェリー(ジョーンズ)の世界はイカレてる(笑)。初めて来た僕らは、まるでキャンディー・ストアに来た子供みたいだった。みんなあらゆるものを撮ってたよ。スーパーボウルをここでプレーできることが嬉しいね」
- RTブライアン・ブラガ。「僕のPS3をここの巨大スコアボード(写真)に接続できたら」
- 今季で契約が切れるRBブランドン・ジャクソンについてエドガー・ベネットRBコーチ。「ビジネスだということは分かっているが、我々は彼がグリーンベイ・パッカーのままいてくれたらと望んでいる。入団初日から、彼と一緒に働くのは喜びだった。ディフェンスを読んでブリッツをピックアップできる(4年間で許したのが1.5サック)。彼のようにできる選手は多くない。QBを守れて、大きなプレーも決められる。頭のいい選手だ。称賛に値する選手の1人だよ」
- DEライアン・ピケット。「B.J.(ラジ)がずっと元気だから、僕は今季1スナップもノーズタックルでプレーしていないんだ」 「体重制限は毎週338ポンド。それを超えると1ポンドにつき$500ドルの罰金を喰らう。今季は3ポンドオーバーしたことが1回あった。この程度なら悪くないけど、一部でも給料を返さなきゃいけないのは嫌だね。計量のたび、フラッシュバックが始まるんだ。『あれを食わなきゃよかった』ってね」
- NT B.J.ラジ。「今朝起きたときには、まだグリーンベイにいるんだと思ったよ。まったく凍える寒さで、道路はツルツル滑るし。ダラスは暖かいもんだと思ってた」
- DEカレン・ジェンキンズ。「僕らは寒さから逃れられないってことかね。アトランタに行ったときには雪が降った。ここに来たらまた雪だ。ディフェンシブラインの連中は今日は釣りをしてみる予定だったけど、この天気じゃ取りやめだな。でもこれは僕らにとって良い兆しかもしれない」
- 足首捻挫のOLBエリック・ウォルデン。「自分としては明日は練習するつもり。ウォームアップをしてどんな感じか確かめてみる」
- OLBウォルデンが出られなければ先発するOLBフランク・ゾンボ。「先週はずっと練習できたし、調子はいいよ。もうヒザには痛みもないし、ゲームを楽しみにしている」
- CBチャールズ・ウッドソン。「スーパーボウル制覇、それが僕の意欲の元になってる。このスポーツの最高のレベルがNFLであり、その最大の名誉はロンバルディ・トロフィだ。個人の業績でいえば、僕はすべてを手に入れてきた(ハイズマン賞、NFL新人王、ディフェンス最優秀選手など)。今の僕にはスーパーボウルに勝つことが最大の賞だ」
- Pティム・マステイ。「2009年開幕前にコルツから解雇されて、母校ケンタッキー大で経営学や経済学のチューターをしてた。スポーツチームから離れて過ごすのは初めての経験で、その後リーグに戻れたことに本当に感謝してる。僕は平和部隊(Peace Corps)に興味を持ってたから、もし今季NFL球団に残れなかったら、今頃はたぶんそうしていただろう」
- 水曜の練習場所は朝になってから決定、とチーム・スポークスマン。高校の屋内練習場はこんなに立派だが、上記マッカーシーHC発言のとおり、スペシャルチーム練習には問題があるかもしれない。
- スーパーボウル本番で解説を務めるFOXのトロイ・エイクマン。「コーチ・オブ・ザ・イヤーはマイク・マッカーシーの他に考えられない。他にもそれに値するコーチはいるし、彼らが良い仕事をしなかったとは言わない。しかしマッカーシーは飛び抜けている。重要な選手をケガで失った経験は私にもある。我々はその穴から抜け出せなかったが、彼らはスーパーボウルに進出したのだ。NBAのフィル・ジャクソンのように、優秀な選手に恵まれたから勝って当たり前、と見なされてしまうことがコーチには多い。しかしマイク・マッカーシーの功績を軽視することは誰にもできないはずだ。彼がコーチ・オブ・ザ・イヤーでないなら、いったい誰がそれに値するのか」
- パッカーズOBの殿堂入りWRジェームズ・ロフトンも姿を見せている。
- 昨日NFLが発表したところによると、今回のスーパーボウルでメディア・パスを発行したのは5082人にのぼるとのこと。
- ふだんとはまったく毛色の違うレポーターたちを取り上げたJournal Sentinel紙のビデオ。
- 前日にチームバスがホテルに到着したときのビデオ。ファンの盛り上がりがすごい。
- こちらの写真集はパッカーズ選手が素晴らしくよく撮れていておすすめ。
カウボーイズ・スタジアムでは雪かき作業
雪のなか スタジアムに到着したパッカーズのチームバス
メディアデー開始を待つ選手たち 左からTEクラブトリー、Cウェルズ、FBクーン、RGシットン
1番人気のQBロジャースのブース
B.J.ラジ with Cheesehead (左端は元センターのラリー・マッカレン)
メディアが苦手のテッド・トンプソンGMも今日は仕方がない
芸能番組の美人レポーターに髪をさわらせる OLBクレイ・マシューズ
たくさんのインタビューが同時に行われている
よくわからないスーパーヒーローからインタビューを受ける RGジョシュ・シットン
WRブレット・スウェインと元WRジェームズ・ロフトン
その他大勢はこんな感じ
だんだんヒマになる選手も (FBコーリー・ホールとLBロバート・フランソワ)