グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2011年1月28日
この2日間に行われた選手・コーチの会見から一部を紹介。
- マイク・マッカーシーHC
- 「昨日(水曜)がふだんの月曜にあたるスケジュールで、チームミーティング等を行い、シカゴ戦のレビュー、それからピッツバーグについて分析をした。(4日間チーム練習を行わないのは)我々は(負けられない状態から)5試合連続で戦ってきて、選手たちが体を休める必要があった。それからスーパーボウルに伴う個人的な責任(家族・友人のチケットやホテル手配など)を果たすだけの十分な時間を取りたかった」
- 「チーム写真(昨日の記事参照)のことは、じっさい(IR入り選手たちの)過剰反応だ。日曜夜からテッド・トンプソンGMはじめスタッフが、スーパーボウルに向けたスケジューリングに取り組んできた。2007年シーズンの反省に基づき、私はそうしたことにできるだけ関わらないことに決めていた。今年はインジャリーリザーブ入り選手が15人もいて、彼らを移動させるのはふだんと違ったやり方が必要になる。火曜にチームキャプテンのアーロン(QBロジャース)とチャールズ(CBウッドソン)が私のオフィスに来て、このような問題が持ち上がっていると注意を喚起してくれた。彼らは優れたキャプテンらしく、その他にも門限のことなどさまざまな事柄について話し合った。テッドは(シニアボウル練習視察のため)モビールに行っていたので、私は夜に電話で話をした。『いつも火曜に撮るものだぞ』と彼が言うので、『金曜に移すつもりだ』 と私が言い、『いつでも好きなときに撮ればいいよ』 と言ってくれたので、金曜に移したというわけだ」
- 「ニック(ILBバーネット)ともジャーマイケル(TEフィンリー)とも、私はシカゴ以来会っていない。彼らは(不満をTwitterで公にしてしまう)拙い判断をしたと思う。ただ、スーパーボウルに向けて最大の問題がこんなことだというのは素晴らしいね。大変よい1週間を過ごしている証拠だ。たいしたことではない」
- ドム・ケイパースDC
- 「昨季と比べて最も進歩したのは、苦しい場所に追い込まれたときのディフェンスだと思う。昨季は(スタッツ上はよくても)その点であまりよくなかった。大事なのは自信を持つこと、選手たちがしっかり1つにまとまって、相手をエンドゾーンに進ませないことだ」
- 「練習ではQBロスリスバーガーを模して、(サックを逃れて)長くなったプレーを練習させることになるだろう。マイケル・ヴィックやベン・ロスリスバーガーをシミュレートすることなどできはしないが、できるかぎり似た状況を作るようにする」
- 「B.J.ラジは、若い選手が2年目に大きく伸びる素晴らしい一例だ」 「CBサム・シールズはトレーニングキャンプでもプレシーズンゲームでも、よいプレーを常に見せていた。経験を積むほどよくなることはわかっていた」
- ジョー・フィルビンOCはピッツバーグに近いワシントン&ジェファーソン大の出身。スティーラーズのオーナーであるルーニー家には、この大学の出身者が何人もいる。
- 「スティーラーズディフェンスに精通したコーチたちがいるのはありがたいね。私は夜にドムのオフィスに立ち寄って、フィルムで気が付いたちょっとしたことなど、彼の意見を聞くことがよくある。今回も気楽に彼の知恵を借りることになるだろう」
- 「スティーラーズは今季レギュラーシーズンで48サック。優れたパスラッシュを持っていて、さまざまなブリッツ・パッケージを使う。こちらのパスプロテクション・ユニットでは、RBブランドン・ジャクソンが重要な役割を果たすことになるだろう。昨季の対戦でも彼がよい働きをした」
- 「シカゴに勝った帰りのバスで、アレゲニー大やUS商船大学校での教え子たちから電話をもらったのは、私にとって最高の思い出の1つとなった。2003年2月12日にアイオワ・シティからここグリーンベイに飛んできたとき、私が個人的な目標の1つとして書き留めたのが、スーパーボウル勝利チームのコーチを務めることだった。このチームの一員でいられることは本当に名誉なことだ」
- ショーン・スローカムSTコーチ
- 「Pティム・マステイはシーズンを通して成長してきた。寒い気候でもよく蹴れていたし、さらに幸いなことに今回はインドアだ。彼は落ち着いた気性をしていて、ゲームの流れでアップダウンがないのがいい。それはこれまでのゲームに表れていると思う」
- 「(元パッカーズの)Pジェレミー・カピノスがスティーラーズにいることは驚いていない。進歩してきたと思うし、よい仕事をしている」
- 「最も効果的な選手をキックオフリターナーで起用することになる。先週RBジェームズ・スタークスを使ったのはそのためだ。彼はまだ進歩の余地がある。CBサム・シールズも可能性として残っている。シカゴでは(スピードが活きないサーフェスなので)我々は大きな選手を使いたかった」
- 「CBトラモン・ウィリアムズをパントリターナーにするのはスタッフ全員で決めたことだ。リスクは計算したうえでね。彼のキャッチング能力を信頼しているし、ヤーデージを稼ぐスキルを持っている」
- QBアーロン・ロジャース
- 「ベアーズ戦で脳震盪は起こしていない。根も葉もない噂は払拭したい。大丈夫。(今季途中で変えた)ヘルメットは脳震盪を防ぐような設計になっているんだと思う」
- 「インドアなら僕のお気に入りのシューズを履くことができる。すごく感触がいいんだ。僕はキャリアを通してナイキ・ガイだし、できる限りそれを履いてる。ドームとか、芝の状態がいいところではね」
- 「カート・ワーナーは素晴らしい友人だ。今週は彼に連絡を取ってアドバイスを求めたし、ゲームまでにさらに話をすることになるはず。他者の経験から学ぶのは大事なことだ」
- 「TEフィンリーとRBグラントが倒れてから、WRグレッグ・ジェニングスがメイン・プレイメーカーの役割を取り戻し、よく穴を埋めてくれた。TEフィンリーは相手にマッチアップ上の問題を引き起こすから、彼がいなくなったときは、代わりを見つけなきゃいけなかった。RBグラントの不在も本当に大きかった」
- 「僕はふだんの週と同じようにスーパーボウルに取り組んでいる。同時に、一生に一度の経験とも考えている。もちろん、一度でないことを望んでいるけど。僕はスターとして注目を浴びるのは好きじゃない。スーパーボウルに伴うすべてのことを楽しむつもりだ」
- WRグレッグ・ジェニングスはプレーオフ3試合で17回239yds。
- 「アーロン・ロジャースについて僕が学んだのは、彼は誰よりも入念に準備をすることだ。大舞台でたいへんな注目を浴びても、しっかり対処できる。つねに自分を失わず、状況を自分でコントロールできる。メディアからひっぱりだこになるだろうけど、彼がこのチームの顔だからそれも当然だ。僕ら全員が彼を見習い、ただ現地の雰囲気を楽しむのではなく、ゲームに勝つための準備をしなくては」
- 「大事なのは、アーロンが(足を使って)プレーを長く延ばしたときに、僕らがオープンになることだ。練習ではなかなか計画できることじゃないけど」
- 「ドナルド・ドライバーの存在はこのチーム、球団にとってかけがえのないものだ。ベテランとしてのリーダーシップ、ゲームでの頭のよさ、フットボールIQ、そういったものは真似のしようがない。僕らは同じ部屋にいられて幸運だよ。きっといまは心の中を多くのことが駆け抜けているだろう。一生に一度のチャンスだと彼も理解しているよ」
- 「ゲームがドームで行われることに微笑まずにいられないね。1月下旬のシカゴからダラスのドームに行けるんだから。サーフェスも完璧だし、とてもエキサイティングだ。僕らはいつもインドアでいいプレーができてる」
- CBチャールズ・ウッドソン
- 「僕が8年前にスーパーボウルに出た時は、AFC決勝からスーパーボウルまで1週間しかなくて、すべてが大急ぎだった。親族の旅行やチケットの手配についてのミーティングを、試合の数時間後に行ったりとか。僕個人としては、そのへんが今回との大きな違いだ。チーム的には、今ほどよい感触を持てたことはこれまでないね」
- 「プレーオフでの(6人選ばれた)キャプテンの1人になれたのは幸いだった。その中から僕が推されて、試合後のスピーチをしたりする役目になった。気持ちよくやれているよ。自分の感じたこと、同僚に言いたいことを伝えなきゃいけない。みんなが聞き飽きたような決まり文句は言いたくない。なにか意味あることを言いたい」
- 「このリーグでは、若手が育つのを悠長に待っているヒマなどない。実戦でよいプレーを期待されるし、ダメだったからといって誰も弁護などしてくれない。ウチのディフェンスでは毎週だれか若手がビッグプレーを決めてくれる。いつでもそれができる選手たちがひしめいている」
- RGジョシュ・シットン
- 「プレシーズンの(地元商工会との)昼食会(写真)で僕らがカウボーイ・ハットをかぶったのはアーロンのアイディアだ。スーパーボウルとの関連を騒がれたのは面白かったけど、別にそういう意図じゃなかった」
- 「ピッツバーグのアグレッシブなブリッツ・パッケージへの対処はすごく重要だ。でも僕らはオフシーズンからずっとドム・ケイパースDCのディフェンスと対戦してきてる。ドムはさまざまな隊形やカバレッジを織り交ぜてこちらの頭脳をかきまわそうとしてくる。そうした経験はピッツバーグと対戦するうえで助けになる」
- DEライアン・ピケット
- 「自分と同じぐらいデカいQBを倒すのは大変なことだ。ビッグ・ベンはランニングバックより数多くタックルを破る。どうしたら彼を地面に倒せるか、答えを知っている人は多くない。だから彼は2回も優勝し、エリートQBなんだ」
- 「ウッドソンは僕らのリーダーだ。彼はふだん静かだけど、今ははっきり堂々と意見を述べている。僕も若手に対し、以前よりもはっきり声を出すようにしている。自分の柄ではないけれど、(スーパーボウル出場経験のある)僕がそうするのは大事なことだと思うから。これはビジネス旅行だと、僕らは若手たちに説教している。チーム全員がそれをよく受け入れている」
- 「昨季の対戦であれほどヤードを許したのは情けなかった(537yds・37失点)。あのビデオを見るのは苦痛だよ。相手はまるでやりたい放題だったから」
- CBジャレット・ブッシュは反則の多さやパスカバレッジのミスでファンから嫌われることが多かったが、最近はスペシャルチームのカバーマンとして大活躍し、この5連勝に大きく貢献。
- 「嫌われるのは残念だったけれど、ファンに対する僕の思いは変わらなかった。彼らは世界最高のファンだと僕はずっと思っていた。ファンの認識を変えるのは自分のプレー次第なのだと。そういう意味で、まだ満足したわけじゃないけれど、自分がよりよい選手になれたこと、スペシャルチーム全般のリーダーになれたことは喜んでいる。グリーンベイ・パッカーズの一員としてスーパーボウルに行ける自分は本当に恵まれている」
- 「Pティム・マステイは見事なボール・プレースメントで僕らを助けてくれている。おかげで僕はボールの下まで行ける。これまでウチは苦しんできたけれど、ようやくしっかりしたパンターが手に入った。この差は大きいよ」
- ILBデズモンド・ビショップはILBバーネットの代役として先発昇格、活躍が認められて先月契約延長を手に入れた。
- 「CBチャールズ・ウッドソンのスピーチはとても深い。ワーワー大声で怒鳴るんじゃなく、心に響いてくるんだ。オバマについての発言も大賛成。彼が観に来たくないなら、こちらから行く」
- 「これまでの道のりは、どん底からてっぺんへ、という感じだった。(先発昇格から大型契約延長まで)あっという間の流れで、自分でも現実離れした感じがする。僕はとても幸運だし、その波に乗っているところだ」
- 「僕はJB(CBブッシュ)と長くスペシャルチームで働いてきたけれど、ファンからの批判は、心から簡単に振り払えるものじゃない。僕らだって人間だ。JBの目を見れば、気持ち的に影響を受けているのはわかったよ。でもプレーに悪影響はなかった。よりハングリーになり、オフシーズンからトレーニングキャンプを通じて、彼の目には炎が見えた。以前からそうだったけれど、とてもハードに頑張り、今季こうして結果を出せているんだ」
- CBサム・シールズはドラフト外入団のため、昨年春はオファーのあった8球団から好きなチームを選べる状況にあった。なかにはベアーズも含まれていたが、$7500ドルの契約ボーナスと、出場できるチャンスを考えてパッカーズを選んだ。「アル・ハリスはヒザの手術から復帰途上だったし、デプスがあまりないかもしれないと。チームに残れるチャンスが一番ありそうだと思った」
- カウボーイズ・スタジアムの収容人員はおよそ95000人。メディアやスタッフは約5000人。さらに、スタジアム外のビッグスクリーンTV設置エリアの有料入場者($200ドル)5000人を加えれば105000人となり、第14回スーパーボウルの103985人を抜いて史上最多となる見込み。グリーンベイ市の人口101025人より多い。
- 縫製担当はスーパーボウルのロゴ入りジャージを準備しているところ(写真)。今季はスローバック・ジャージもあり、ふだんより忙しいシーズンだったはず。
- NFLプレーオフ史上のパッカーズ関連の記録について。通算QBレーティング(最低150試投)では、バート・スター(104.8)が1位、ドリュー・ブリーズ(103.7)が2位。被インターセプト率ではドリュー・ブリーズ(0.89%)が1位、バート・スター(1.41%)が2位。ブレット・ファーヴはパス成功(791)、インターセプト(30)、パスヤーデージ(5855)で1位となっている。TDパス回数ではジョー・モンタナ(45)が1位、ブレット・ファーヴ(44)が2位。
- QBロジャースにヘルメットtoヘルメットの反則をしたDEジュリアス・ペッパーズが$1万ドルの罰金処分を受けた。彼はパンサーズ時代の2008年の対戦でも、QBロジャースへのレイトヒットで$1万ドルの罰金処分を受けている。同じく2008年にQBマット・ライアンへのラフィングザパサーで同じく$1万ドルの罰金。今季開幕DET戦ではQBスタフォードへのラフィングザパサーで$5000ドル。