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NFC Championship Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2011年1月25日
- マイク・マッカーシーHC。「茫然としているが、素晴らしい気分だ。このチームを本当に誇りに思う。シカゴで勝利するのはいつだって大変なことだ。ベアーズ球団とラヴィー・スミスHCにはたいへん大きな敬意を抱いている。相手を絶体絶命のところまで追い込んだ感じがしても、得点できず3スコアゲームにすることができなかった。それは相手の強さの証明でもあるが、それでも勝てたのはこちらのチームディフェンスの力を証明していると思う。ディフェンスとスペシャルチームの選手たちが、シーズンの勝負どころで大きなプレーをしてくれている。すべてを賭けた今日のゲームは、典型的なグリーンベイ-シカゴ戦だった。先日から言っているように、我々は16クォーターを戦い抜くことを目標にし、これで12クォーターのところまで来た。我々は燃え上がっているし、ダラスで戦う準備はできている」
- ここまでの道のりを振り返ってマッカーシーHC。「このシーズンは、本当にさまざまな困難や試練に直面させられた。しかしそれによって、このチームが出来上がったのだと私は思う。それによって、よりよいフットボールチームになれた。我々の人格が試練にさらされ、それを通して我々はみな成長した」
- QBアーロン・ロジャース。「夢が叶った。信じられない、最高の気分だ。言葉が見つからないよ・・・。オフェンスでもっと点を取れたらとは思う。でも僕らはスーパーボウルに行けるんだ。今季の僕らはケガ人に苦しみ、シーズン中に補強したストリートFAたちも大きな貢献をしてここまで来られた。だから、この勝利がなおさら素晴らしく思えるんだ。開幕時にはアテにもしていなかったような選手たちとともに、こうして5連勝できたことがね」
- プロ12年目で初めてのスーパーボウルに出場するWRドナルド・ドライバー。「誰にとっても夢だからね。若手にとってさえそうだ。みんな喜んでいるし、この瞬間を心ゆくまで楽しんでいる。(優勝には)なにをするべきか、僕らはよく知っている。あと4クォーター頑張るんだ。8勝6敗に追い込まれたときも、僕はこうなることを信じて疑わなかった。記者のみなさんは違ったかもしれないけど、僕らは信じてた。それが大事なことだった。僕は2007年にも行けると思ったけど果たせなかったし、次はいつチャンスが来るかわからない。チャンスが目の前に来て、僕らはそれを活かすことができた」
- RGジョシュ・シットン。「不運に見舞われたり、厳しい敗戦を経験したときは、僕らの心にも疑いが忍び寄ってくることがある。でもコーチ・マッカーシーはシーズンを通して変わらぬ目標を掲げ続けた。ゴールは必ずこの先にあるんだと。お前たちには才能があふれていて、まだ同じ目標を目指せるんだと。そして、彼は正しかった」
- テッド・トンプソンGM。「パッカーズがスーパーボウルに戻ってこられて、自分もその一部になれたことが嬉しい。自分の仕事でいちばん良いところは、勝利後のロッカールームにいられることだ。これより良いものがあるとしたら、スーパーボウル勝利後のロッカールームだけだからね」
- このチームの設計者として称賛の集まるトンプソンGMだが、けっして感情に流されないところが彼らしい。「ネガティブな意見にもポジティブな意見にも、私は影響されることがない。率直に言って、あれこれ言っている人々の中で、本当にわかっている人はごくわずかだ。 『他人が言うほど自分はバカではなく、他人が言うほど頭がよくもない。その中間だと思え』 とむかしロン・ウルフ(元GM)に言われたのを覚えている。この商売は厳しいものだ。今夜のゲームもハードだった。物事が違う方に転がっていたら、こちらが悲嘆に暮れていたかもしれないのだから。なにひとつ容易なものなどない」
- NFL25年目で初めてのスーパーボウル出場となるドム・ケイパースDC。「ビッグプレーがこれ以上ないタイミングで出てくれた。B.J.(ラジ)のインターセプトも、サム(シールズ)のインターセプトも。言い古されたことだが、ゲームというのは、2つか3つか4つぐらいのプレーで決まってしまうものだ。今回は我々がそれを決めることができて幸いだった」
- 2INTを決めたドラフト外ルーキーのCBサム・シールズについてケイパースDC。「ドラフトされたかどうかは関係ない、ということの証明だ。大事なのはパフォーマンスだけ。我々は全選手の全プレーを詳細に評価するが、入団以来のサムの成長には驚かされる。最初はどの程度の才能か知りもしなかったが、開幕戦からずっと素晴らしい働きでチームを助けてくれている。より自信をもってプレーしているし、今回のゲームでもその自信がよく表れていた」
- 試合最後のインターセプトについてCBサム・シールズは、「僕はアンダーニースを守っていて、レシーバーのコースをアンダーカットしたらボールがそこに来たんで、自分がレシーバーみたいにアタックしただけ。まだ実感が湧かない・・・」と、学生っぽさの抜けない顔でたどたどしく語っている。プレーオフで2INT・1サックを記録したNFL初のルーキー。
- CBシールズについてCBチャールズ・ウッドソン。「いずれ使える選手になるとみな思っていたけど、これほど早くモノになるとは誰も予想していなかった。1つ言えるのは、彼は怖れを知らないということだ。自分の力に自信を持っている」
- 第4Q半ばのインターセプトにつながった、NTラジをカバレッジに下げるゾーンブリッツ。シールズのCBブリッツと合わせ、経験の浅いQBケイレブ・ヘイニーを混乱させるための策が見事に当たった。「もともとウチのディフェンスにあったプレーだし、毎週練習はしていたけど、あまり使っていなかったのはたしかだ」とILBデズモンド・ビショップ。「後で見た僕らは、『オー、ヤツが捕った!』って思って、その後は 『タッチダウン行くかも!』って感じ。信じられないよ。ノーズタックルが"Pick Six"(INTリターンTD)なんてね」とFSコリンズ。
- NFL初インターセプトを挙げたNT B.J.ラジ。「ヤツはほんとにこれを投げたのか?って気持ちだった。僕はただキャッチしただけ。ほんとうに最高の気分だったよ。追っかけてくるのがあまり足の速くないQBでよかった」
- ESPNによると、NTラジ(337ポンド)はNFLプレーオフ史上、最も重い体重でタッチダウンを挙げた選手とのこと。1985年シーズンのDTウィリアム・ペリー(CHI)は当時318ポンドだった。(どちらも公称だが)
- Journal Sentinel紙のPlay of the Game図解は第4QのNTラジのインターセプト。7点差で3rdダウン5、1バックの3WRセットに対し、こちらは当然ニッケル隊形。NTラジはCクルーツ相手にラッシュすると見せてドロップバックし、ILBビショップがラッシュするゾーンブリッツ。CBシールズのブリッツでプレッシャーを感じたQBヘイニーはホットレシーバーのRBフォーテに投げたが、左へうまくポジションをずらしていたNTラジが完璧なインターセプト。そのまま18yds走ってタッチダウンに。「ラジはまったく見えていなかった」とQBヘイニーは語っている。
- ビッグプレーを決めたNTラジとCBシールズについてテッド・トンプソンGM。「一方はドラフト1巡、一方はドラフト外。もうそんなことは関係ない。大事なのはよいプレーができるかだ。そして彼らは2人ともそれを証明した」
- マッカーシーHCが「最大のビッグプレーの1つ」と称えたのはINTを奪われた後のQBロジャースのタックルだった。「僕はタックルで給料をもらってるわけじゃないけど(笑)、僕の今回最高のプレーの1つだったのはたしかだ。我ながらひどいパスだった。投げたとたん、僕は走り始めた。なんとか(LBアーラカーに)追いつけたらと。彼が振り返って僕を見たとき、ここで止めなければと思った。そうでなければタッチダウンされてしまうとね。なんとか倒すことができてよかった。僕にとっては本当に拙いプレーだった。あれがなければ3スコア・ゲームだったから。でもタックルは僕にしてはよかった」
- 最初の19分間はスイスイと進んで2TDを挙げたオフェンスだが、その後の41分間は歯車がかみ合わなかった。「なんか奇妙なぐらいだったね。僕らを止められるのは自分たち(のミス)だけ、という気持ちでいた。そして残りの時間は、そのとおりに自分たちを止めてしまった」とWRジェームズ・ジョーンズ。
- WRグレッグ・ジェニングス。「3年前(のNFC決勝敗戦)、最悪の気分でパッドを着けたまま自分のロッカーに座り込んだのを覚えてる。だから、むこうの選手たちがいま感じている気持ちはよくわかるよ。でも同時に、僕は家族と一緒にこうして喜ぶことができ、チャンスを手に入れたことに興奮している」
- LTクリフトンの負傷退場中、代役LTのT.J.ラングはDEペッパーズ相手に苦しみながらもなんとかサックは許さず、第2QのTDドライブに貢献した。「厳しい状況だった。僕もすこし緊張していた。NFL最高のパスラッシャーの1人が相手だし、自分の力を最大限振り絞るしかなかった。でもなんとか落ち着くことはできた。そうなるまで時間がかかりすぎたけど」
- Pティム・マステイは第17週CHI戦と同じように好パントを連発し、KRデヴィン・ヘスターの脅威を取り除いた。前回は16回のうち9回がインサイド20、今回も8回のうち5回がインサイド20だった(プレーオフでの球団記録タイ)。反則で蹴り直しとなった嫌な場面でも、キャリア最長の65ydsパント(プレーオフでの球団記録でもある)を蹴ってチームを助けた。
- Pマステイがエンドゾーン手前3ydsに落としたパントも見事だったが、もっとも難しい仕事は、7点差でプレッシャーのかかる残り2分53秒、53ydsのビッグパントをサイドライン際に落としたことかもしれない。「最後のパントは僕としては完璧にヒットできた。あと6インチ外に蹴ってアウトオブバウンズに出していたらもっとよかっただろうけど」
- スペシャルチームのカバーマンとしてCBジャレット・ブッシュも第17週CHI戦を思い出させる活躍。最初のパントではジャマーを振り切って正面から突っ込んでWRヘスターを横に走らせ、ILBウィルヘルムの好タックルを導いた。次のパントではCHI陣2ydsあたりでダイレクトにボールを叩き落としたスーパープレー。もう1回エンドゾーンぎりぎりでカバーできそうな場面があったが、エンドゾーンから両足が戻りきらないうちにボールに触れてしまい、惜しくもタッチバック。
- 活躍が続くCBジャレット・ブッシュ。「ティム(Pマステイ)には脱帽だよ。ヘスターのような殿堂級リターナーを封じ込めるのに、彼は極めて大きな役割を果たした。試合序盤のパントでは、バウンドしてもエンドゾーンに転がらず、僕が押さえるチャンスを与えてくれた。大事なのはフィールドポジション。働きが目立たないこともあるけれど、今日はそんなことなかった」
- 3連続アウェー戦でスーパーボウルまで勝ち上がったのは、1990年に現在のプレーオフ・フォーマットになってい以来3チーム目の快挙。第6シードからのスーパーボウル出場はNFC初。
- 試合後ロッカールームでチームに気合を入れるCBウッドソンのスピーチ映像が秀逸なのでぜひ。 「大統領がスーパーボウルに来たくないなら(シカゴが勝ったら行きたいと言っていた)、こっちから会いに行くぜ! 1、2、3、ホワイトハウス!」とかけ声をかけて大変な盛り上がり。
- スーパーボウルへの切符を手にしたパッカーズを、数千人のファンがグリーンベイ空港で出迎えた(動画・写真・ニュース映像)。ちゃんと「クーーーーーン」のコールも起きている。携帯で撮りながら歩いてくる選手が多い。
- ジョージ・ハラス・トロフィーを手にしてテリー・ブラッドショーのTVインタビューを受けるマーク・マーフィ社長の写真。左から2番目は名誉キャプテンのウィリー・デイヴィス、中央に顔だけのぞかせているのがテッド・トンプソンGM。
- 試合終了直後にNFCチャンピオングッズを掲載したパッカーズ・プロショップだが、アクセス殺到で一時つながりにくい状態に。
- プロボウラーはパッカーズが6人(繰り上げのCBトラモン・ウィリアムズ含む)、スティーラーズが4人。今週末のプロボウルには彼ら10人の代役が繰り上げ出場することになる。
- DEジュリアス・ペッパーズにヘルメットでヒットされたQBロジャースの状態について、マッカーシーHC。「ビッグヒットされたが、彼は大丈夫だ。彼とはあのプレーの直後にも話したし、試合後のロッカールームでも話した。気分はとてもいいようだ。大丈夫だよ」
- LTチャド・クリフトンは首の"Stinger"(肩や腕にしびれが走る)だが、第2Q途中に復帰。
- WRグレッグ・ジェニングスはヒザを打撲したが、数プレーだけ休んで復帰できた。
- OLBエリック・ウォルデンは足首負傷で退場し、復帰せず。状態は不明。