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Packers 21 - 14 Bears
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2011年1月24日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Packers (13-6) |
7 |
7 |
0 |
7 |
21 |
Bears (12-6) |
0 |
0 |
0 |
14 |
14 |
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ソルジャーフィールドの天気は快晴、気温は-7℃。南西(画面右手前)から弱い風が吹いている。両チームによる初めてのNFC決勝対決は序盤からパッカーズが攻守とも圧倒し、14点リードでハーフタイム。後半もパッカーズが優勢に進めるが、何度も敵陣に入りながらインターセプトなど拙攻続きで追加点を奪えず、ベアーズの追い上げを許す。第4QにはNTラジのINTリターンTDで再び14点差とするが、すぐにTDを返されてハラハラドキドキの最終盤へ。ベアーズは残り2分でGB陣に進むが、最後はCBシールズのインターセプトで勝負あり。
ベアーズではQBジェイ・カトラーがヒザを負傷して後半は出場できず。2番手QBトッド・コリンズは不振のため、第3Q末から3番手のQBケイレブ・ヘイニーが登場。期待以上の働きを見せたが、大事なところで若さが出た。パッカーズは問題視されたスペシャルチームがWRデヴィン・ヘスターのビッグリターンを一度も許さず、後半不振に陥ったオフェンスをよく補った。パッカーズのケガ人は、足首を痛めて退場したOLBエリック・ウォルデンだけか。
パッカーズにとっては13年ぶり5回目のスーパーボウル出場。第45回スーパーボウルは2月6日午後6時(日本時間7日朝8時)から、テキサス州アーリントンのカウボーイズ・スタジアムで、パッカーズはAFCチャンピオンのピッツバーグ・スティーラーズと対戦することになった。
第1Q
- GB陣16から。WRジェニングスへの22ydsパス、26ydsパス、RBスタークスの6ydsラン、6ydsパスでFG圏内へ。WRネルソンへの22ydsパスでゴール前2ydsに迫り、RBスタークスの1ydsランのあと、QBロジャースがキープでエンドゾーン左に飛び込んで先制TD。
- CHI陣37から。RBフォーテの2ydsランのあと、RBフォーテへのショートパスが24ydsゲインしてGB陣37へ。RBフォーテの2ydsラン、1ydsパスで3rdダウン7、ロングパスはオーバースローでFG圏内に入れず。
- GB陣10から。RBスタークスの16ydsラン、WRジョーンズへの10ydsパス、RBスタークスの1ydsラン、RBジャクソンがドローで9ydsランでさらに1stダウン。ロングパス連続失敗で3rdダウン10、FBクーン落球でけっきょくパント。
- CHI陣16から。フォルススタート、RBフォーテの3ydsラン、6ydsランで3rdダウン6、サック5yds(DEジェンキンズ&OLBマシューズ)で3&アウト。
- GB陣49から。WRジェニングスへの21ydsパス、RBスタークスの3ydsラン、1ydsランで3rdダウン6、サックされて8ydsロス。FG圏内から外れてしまう。
- 好パントでCHI陣02から。RBフォーテの2ydsランで第2Qへ。
第2Q
- パス投げ捨てで3rdダウン8、ランが2ydsロスして3&アウト。
- CHI陣44から。フォルススタート(FBジョンソン)、RBスタークスの2ydsラン、RBジャクソンへのスクリーンパス16ydsで1stダウン。RBスタークスの12ydsラン、WRネルソンへの15ydsパスでゴール前04に迫り、RBスタークスが4ydsTDラン成功。
- CHI陣34から。WRノックスへの24ydsパス、RBテイラーへの12ydsパスでFG圏内へ。CHIホールディング、QBスクランブル9ydsで3rdダウン11、QBスクランブルは1ydsどまり。49ydsFGは狙わずにパントし、タッチバック。
- GB陣20から(LTクリフトン復帰)。RBスタークスの10ydsラン、QBスクランブル25ydsでCHI陣へ。WRジェニングスへの9ydsパスなどで3rdダウン1、RBスタークスのランが止まってパント。
- CHI陣11から。ロング失敗、GBホールディングで1stダウン。ロング失敗、RBフォーテの13ydsラン、1ydsラン、スクリーンパス2ydsで3rdダウン7となって2ミニッツ。サック10yds(CBシールズ)でけっきょくパント。
- GB陣36から。QBスクランブル11yds、WRドライバーへの9ydsパス、QBスニークで1stダウン。WRドライバーの弾いたパスをLBブリッグスがインターセプト。
- CHI陣42から。RBフォーテへの17ydsパスでGB陣に入るが、エンドゾーン近くへのロングパスをCBシールズがインターセプト。
- ニーダウンで前半終了。
第3Q
- CHI陣40から。RBフォーテのラン2回で3rdダウン4、パス失敗で3&アウト。
- GB陣17から。3rdダウン8からWRネルソンへの21ydsパス、WRジェニングスへの20ydsパスでCHI陣へ。RBスタークスの9ydsラン、ノーゲインで3rdダウン1、長いパスをCHIパスインターフェアでCHI陣08へ。RBスタークスの2ydsラン、パス失敗で3rdダウン、LBアーラカーにインターセプトされてCHI陣45までリターン。
- CHI陣45から(QBコリンズ登場)。フォルススタートとパス失敗2回で3rdダウン10、FSコリンズのインターセプトはチャレンジで覆り、けっきょくパント。
- GB陣21から。GBホールディング、WRジェニングスへの1ydsパス、WRジェニングスへの22ydsパスで1stダウン。RBスタークスの2ydsラン、GBホールディング、WRネルソンへの10ydsパスで3rdダウン8、投げ捨てでパント。
- CHI陣18から。RBフォーテのノーゲイン、8ydsラン、パス失敗で3&アウト。
- GB陣32から。FBクーンの2ydsラン、RBジャクソンの5ydsロスで3rdダウン13、パス失敗で3&アウト。
- CHI陣33から(QBヘイニー登場)。RBフォーテの11ydsラン、4ydsランで最終Qへ。
第4Q
- RBフォーテへの8ydsパスで1stダウン。QBスクランブル2yds、RBフォーテの11ydsランでFG圏内へ。RBフォーテの3ydsロスのあと、WRノックスへの32ydsパスで一気にGB陣01へ。最後はRBテイラーが1ydsTDランで7点差に。
- GB陣24から。RBスタークスのノーゲイン、ラフィングザパサーで1stダウン。フォルススタートのあとパスインターフェアでGB陣49へ。FBクーンへの6ydsパス、RBスタークスの2ydsランで3rdダウン2、TEクウォレスがキャッチできず、けっきょくパント。
- CHI陣20から。RBフォーテのランが止まって3rdダウン10、投げ捨てで3&アウト。
- ミスパントでCHI陣44から。パス失敗、WRジェニングスへの9ydsパスで3rdダウン1、TEクラブトリーにパスが通せず、またも追加点ならず。
- CHI陣10から。RBフォーテの2ydsラン、WRベネットへの3ydsパスで3rdダウン5(CHIタイムアウト#1)、 NTラジがインターセプトして18ydsリターンしてタッチダウン。
- CHI陣40から。TEオルセンへの13ydsパス、WRベネットへの7ydsパス、RBフォーテへの6ydsパスのあと、WRベネットに35ydsTDパスが通って再び7点差。
- 残り4分38秒、GB陣25から。RBスタークスの1ydsロス、1ydsロスで3rdダウン12、QBスクランブル不発で3&アウト。
- 残り2分53秒、CHI陣29から。3rdダウン9からTEオルセンへの9ydsパスで1stダウン。インテンショナルグラウンディング、RBフォーテへの10ydsパス、RBフォーテへの9ydsパスで4thダウン1となって2ミニッツ。RBテイラーのランで1stダウン。RBフォーテへのスクリーンパスで12yds。パス投げ捨て、TEオルセンへの7ydsパス(CHIタイムアウト#2)、WRベネットのエンドアラウンドは1ydsロスで4thダウン4、CBシールズがインターセプト。
- ニーダウンで試合終了。
- 先発QBアーロン・ロジャースは17/30、244yds、0TD、2INTでレーティング55.4。プレーオフ4試合目で初めてレーティングが100を切った。
- 前半は10/15、156yds、1INT。後半は7/15、88yds、1INTと苦しんだ。
- 20yds級のパスが面白いように通ったが、何度か狙ったロングボムは一度も通らなかった。
- 第2Q末のインターセプトはWRドライバーが低いパスを弾き、ちょうどいい場所にいたLBランス・ブリッグスに捕られたもの。2つ目のインターセプトは完全にQBロジャースの責任。敵陣ゴール前06ydsで、パスラッシュに焦って無理に投げてしまった。ここで3点追加できないのは痛かった。
- ランは7回39yds、1TD。先制TDはB.J.ラジをブロッカーに入れてランプレーと予想させ、キープしてエンドゾーン左端に飛び込んだもの。ただ後半は1ydsも走れなかった。
- チームラッシングは32回120yds(平均3.8)、2TD。
- 先発RBジェームズ・スタークスは22回74yds(平均3.4)。第2QにNFL初タッチダウン。レシービングは1回6yds。前半は12回55ydsとよく走ったが、後半は10回19ydsとシャットアウトされた。
- RBブランドン・ジャクソンは2回5yds、スクリーンパスで1回16ydsのナイスプレー。
- FBジョン・クーンは1回2ydsのみ。レシービングは1回6yds。
- RBディミトリ・ナンスはインアクティブ。(2試合連続)
- WR/TE陣は以下のとおり。
- WRグレッグ・ジェニングスは8回130ydsの大活躍。20yds級のキャッチを連発した。
- WRドナルド・ドライバーは1回9ydsのみ。それよりも第2Qに弾いたパスをインターセプトされたプレーが痛かった。
- WRジェームズ・ジョーンズは1回10ydsのみ。ロングパス落球かと思われたが、相手のパスインターフェアでロングゲインできた。
- WRジョーディ・ネルソンは4回67ydsとジェニングスに次ぐ活躍。
- TEアンドリュー・クウォレスはパスキャッチゼロ。3回ターゲットとなったが、捕ってほしいきわどいパスをことごとく捕れなかった。
- 先発OL陣はLTクリフトン、LGカレッジ、Cウェルズ、RGシットン、RTブラガ。
- 被サックは1回8ydsのみ(LBアーラカー)。プレーアクションが効いたこともあってパスプロテクションは安定していた。
- 先制TDの場面でLTチャド・クリフトンが"Stinger"を起こして退場。第2シリーズからはT.J.ラングが代役LTに入り、DEジュリアス・ペッパーズと対戦させられた。さいわいLTクリフトンは3シリーズ休んで復帰。クリフトン退場時はRTブラガがLTに回ってラングがRTに入るものと思われていたので、LTにラングが入ったのはやや意外。
- 難敵DEペッパーズに対してLTクリフトンが健闘。ホールディングは1回あったが、サックは許さず。
- トータルオフェンスはパッカーズ356ydsに対してベアーズが301yds。第3Qまでは圧倒的にパッカーズがリードしていたが、第4Qに差が詰まった。後半はパッカーズ104yds、ベアーズ198yds。
- タイムオブポゼッションはパッカーズが34分04秒と完勝。
- フィールドポジション争いはパッカーズが自陣30yds、ベアーズが自陣27yds。パンターとカバーチームの活躍で、心配されたビッグリターンを一度も許さず、有利なフィールドポジションを与えずに済んだ。
- 3rdダウン成功率はパッカーズが2/11の18%と苦しんだ。ベアーズはさらに悪く、1/13のわずか8%。第4Q最後のシリーズで1回成功しただけ。両軍ディフェンスの3rdダウンでの守備が見事だった。
- オフェンスの犯したターンオーバーは2つ。
どちらも敵陣でのもので、追加点を取れずに苦戦の原因となった。
- 第2Q末、敵陣に入ったところでWRドライバーが低いパスを弾き、ちょうどいい場所にいたLBランス・ブリッグスにキャッチされてしまった。
- 第3Q、敵陣ゴール前6ydsでの3rdダウン、QBロジャースが無理に投げてインターセプト。ただ、LBアーラカーを追ってGB陣45で倒したQBロジャースの頑張りは大きかった。
- ディフェンスの奪ったターンオーバーは3つ。こちらもすべてインターセプト。
- 第2Q末、WRノックスへのエンドゾーン近くへのロングパスを、CBシールズがジャンプして見事なインターセプト。失点のピンチを救った。
- 第4Q半ば、NT B.J.ラジがキャリア初のインターセプト。余裕をかましながら18ydsのリターンTD。
- 第4Q最後のシリーズ、4thダウン5となったところでCBサム・シールズが狙いすましたインターセプト。しっかりカバーしているところに投げたQBヘイニーのミスだろう。
- 右DEは今回もジェンキンズでなくハワード・グリーンが先発。今回もOLBウォルデンが右OLBとして先発したが、ゲーム半ばで足首を負傷して退場。
- パス守備はQB3人を19/38、233yds、1TD、3INTのレーティング45.2。
- カトラーは前半最後でヒザを負傷したらしく、後半は出場できず。6/14、80yds、1INTのレーティング31.8。
- 後半最初からQBトッド・コリンズが登場したが、0/4の不振で交代に。
- 第3Q末から3番手のQBケイレブ・ヘイニーが登場。プロ入り3年目、2008年のドラフト外入団。プレッシャーにびびることなく、キレのよいプレーを見せた。13/20、153yds、1TD、2INTでレーティング65.2。
- パッカーズ守備のサックは2回15yds。DEジェンキンズ&OLBマシューズ、CBシールズ(NFL初)。これまでなかったサム・シールズのCBブリッツが効果的だった。
- パスカバレッジは今回も非常に安定。RBフォーテへのパスが10回90ydsと稼ぎ頭だった。
- QBスクランブルは3回13yds、最長9ydsとよく止めていた。
- ラン守備は24回83yds(平均3.5)と上出来。
- 先発RBマット・フォーテは17回70yds。
- なかでも最後のシリーズの3rdダウン3でWRベネットのエンドアラウンドを2ydsロスに止めたのが、次のプレーのインターセプトに結びついた。
- 反則は6回40yds。ベアーズは9回89ydsと多く、こちらを助けてくれた。
- FBクイン・ジョンソンが第2Qにフォルススタート。
- CBトラモン・ウィリアムズが第2Qにホールディング。
- 第3Q、Cスコット・ウェルズがホールディング。
- 同じシリーズでLTチャド・クリフトンがホールディング。
- 第3Q、パントの場面でFBホールがインエリジブル・ダウンフィールド。せっかくの好パントを蹴り直ししなければならなかった。次も好パントで事なきを得た。
- 第4Q、TEドナルド・リーがフォルススタート。
- キックオフリターンはRBジェームズ・スタークスが2回平均15.0ydsと物足りなかった。最後はオンサイドキック警戒でCBウッドソンがリターナーに入って14yds。
- パントリターンはCBトラモン・ウィリアムズが3回平均4.3yds。不用意なワンバウンドのキャッチでハードヒットされファンブルする怖い場面があった。
- Pティム・マステイのパントは8回平均41.8yds、ネット平均34.5yds。オフェンスが敵陣まで進むことが多かったせいもあり、繰り返し敵陣レッドゾーンに落とし、ビッグリターンを許さずに済んだ(惜しくもタッチバック1回)。フィールドレベルの風は緩やかだが、上空ではけっこう強い南風が吹いていたらしい。
- Kメイソン・クロスビーはフィールドゴール機会なし。キックオフは転がしたり短く高く蹴ったり工夫していた。
- カバレッジチームはWRデヴィン・ヘスターに対し、パントカバレッジで3回平均5.3yds(最長11yds)、キックオフカバレッジで1回24ydsと素晴らしい頑張り。ビッグリターンを一度も許さなかったのが勝因の1つ。
- ケガ人は以下のとおり。
- 第1Qの先制TDの際にLTクリフトンがいわゆる"Stinger"のため退場。ランフェイクのFBクーンのヒザが頭に当たった。3シリーズ休んで第2Q半ばから復帰している。
- OLBエリック・ウォルデンが試合半ばで足首を痛めて退場した模様。
- じつはDEカレン・ジェンキンズは先週インフルエンザにやられて月・火は寝てばかりだったとのこと。そのため試合後のインタビューでもひどく声がかすれている。
- アクティブ登録から外れたのは、QBハレル(第3QB)、RBナンス、G/Cマクドナルド、G/Cディートリック=スミス、DEウィン、OLBゾンボ(ヒザ)、CBパット・リー(でん部)、CBゴーディ。
- NFC優勝トロフィーにはベアーズ創立者/初代HCのジョージ・ハラスの名前が冠せられている(AFCはチーフス初代オーナーのラマー・ハント)。今年は新調されてデザインが変わった。(写真)