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Notebook: オフェンシブラインの安定
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2011年1月19日
- 昨季はケガでめまぐるしく入れ替わったオフェンシブライン(記事へ)だが、今季はしっかり固定できている。LTクリフトン、LGカレッジ、Cウェルズ、RGシットンの4人は18試合すべて先発。RTタウシャーが第4週に肩を負傷して戦線離脱したものの、その後はRTブラガが14試合連続先発している。「過去数年にはなかったことだ。ケガのために入れ替わってばかりだったからね。その点でブライアン(RTブラガ)はタウシャーが倒れたあとに見事な働きをしてる。ジョシュ(RGシットン)は練習さえ一度も休んでいないと思うし、ダリン(LGカレッジ)も同様だ。5人揃ってプレーを続けているのがオフェンスの助けになっているはずだよ」とCウェルズ。
- プロ11年目、34歳のLTチャド・クリフトン。「今年のチームの立ち直りのよさだよね。どれだけケガ人が出ても、『ああ、これじゃひどすぎる』 なんてうなだれることは決してなく、僕らは前に進み続けた。ケガ人が復帰し、そして代役たちが素晴らしい働きをして、このチームの回復力を見せつけた」
- DEカレン・ジェンキンズはふくらはぎ負傷から復帰して2試合を終えた。PHI戦が31スナップ、ATL戦が29スナップと負傷前より出番は少ないが、本人はよい手応えを感じている。「すごくいい状態でゲームを終えられたよ。ふくらはぎはずいぶんよくなってきたし、よく動けるようになってきた。まだ100%ってわけじゃないけど、インパクトを与えるには十分な状態だ」
- 2007年のNFC決勝NYG戦のときにロースターにいた選手のうち、現在残っているのは23人(IRを除く)。スターターのまま残っているのは、LTクリフトン、LGカレッジ、Cウェルズ、WRジェニングス、WRドライバー、DEピケット、DEジェンキンズ、ILBホーク、CBウッドソン、FSコリンズの10人。
- パッカーズがベアーズとプレーオフで対戦するのは1941年12月7日以来69年ぶり2回目。その年は両者が10勝1敗でNFL西地区首位タイとなったため、NFC決勝進出を賭けて臨時のプレーオフが行われた。真珠湾攻撃からわずか7日後に行われたこのゲームではベアーズが33-14で完勝を収め、翌週にはジャイアンツも倒してNFL制覇を果たしている。
- Journal Sentinel紙は69年前のそのゲームを観戦したファンたちのエピソードを紹介。
- Press-Gazette紙はパッカーズとベアーズのライバリーについて特設ページを設け、過去の対戦を振り返っている。
- 今回のNFC決勝は一番安い二階席で$500ドルを突破し、平均価格はなんと$823ドル、さらに相場は上がり続けている。ブローカー大手のStubHub社によると、過去10年間のカンファレンス決勝で最も人気が高く(つまり高価に)なりそうとのこと。Chicago Tribune紙によると、(NBAやMLBを含めて)シカゴ史上最も高価らしい。イリノイ州司法長官はチケット詐欺に気をつけるよう呼びかけている。
- ファルコンズ戦後のロッカールームの様子のビデオ。最後の最後までわからなかったPHI戦のときと比べ、多少余裕が感じられる。
- 地元紙のファルコンズ戦レビューから。Journal Sentinel紙はQBとWR陣に5点満点を与えている。
- ファルコンズはパスプレーの42%でブリッツを送り込んできた。これは第16週NYG戦の45%に次いで高い数字。QBロジャースはブリッツを破り、3メンラッシュを破り、あらゆるディフェンスを破り、並外れたパフォーマンスだった。
- 過去4ゲームで11落球とQBロジャースに借りを作っていたWR陣だが、今回は4人とも素晴らしい出来だった。WR陣だけで331ydsパスキャッチし、うち116ydsがランアフターキャッチ。相手の代役ニッケルバック(クリストファー・オーウェンス)がだらしなかったせいもあるが、両先発CBに対しても完勝を収めている。
- WR陣の出場スナップ数は、WRジェニングス(58)、WRネルソン(43)、WRドライバー(41)、WRジョーンズ(30)の順。
- WRジェニングスのファンブルロストはプロ5年目で初めてのこと。WRジョーンズは右サイドライン際を走るのに左手でボールを持ってしまう。
- 全69スナップのうち、RB/FB陣の出場スナップはRBスタークス(43)、RBジャクソン(16)、FBクーン(RBとして8、FBとして13)、FBジョンソン(23)だった。RBジャクソンは後半2スナップしか登場せず、正式に先発RBが交代したといえる。
- RBスタークスのブリッツのピックアップは序盤にミスがあったが、試合が進むにつれてよくなった。
- 第12週の対戦ではDEジョン・エイブラハムが左右半分ぐらいずつプレーしたが、今回はほとんどがLTクリフトンのサイドで、RTブラガ相手は2回だけ(どちらもスタント)だった。LTクリフトンのサイドでは、シングルブロックが19回、ダブルチーム5回、スタントが9回。LTクリフトンはランブロックでも(彼にしては)押せていたうえ、5試合連続で反則ゼロ。
- RGシットンは今回もプレッシャーゼロ、"bad run"0.5回と素晴らしい内容。LGカレッジはプレッシャー1.5回、"bad run"2.5回といまひとつの内容だった。Cウェルズは完璧とはいえないものの、クラウドノイズの中でしっかりした仕事。リーチ・ブロックもよかった。(bad runとは1yds以下に止められたランの原因になるミスをした、ということ)
- DL陣の出場スナップ数は、NTラジ(36)、DEジェンキンズ(29)、DEウィルソン(20)、DEピケット(14)、NTグリーン(12)。ディフェンスのプレー数がわずか48回だったので、消耗が非常に少ない。後半はすべてニッケル隊形だったので、DEピケットとNTグリーンはまったく出場しなかった。
- OLBマシューズはパスプレーの45%でダブルチームされた(第12週の対戦では29.4%だった)。
- CBウィリアムズの大活躍は既報のとおりだが、CBウッドソンの質の高いプレーぶりも見逃せない。スロットから忍び寄って、まるでLBのようなラン守備を見せる。WRホワイトにつかまれてさえいなければINTの場面もあった。
- 相手オフェンスはCBシールズの方に11回投げて5回成功48yds。CBシールズは今季初めて反則を取られたが、全体としては悪くない。
- キックオフリターンTDを喰らった場面では、まずOLBブリッグスがタックルできそうだったのに21yds地点で転び、FSコリンズも位置がワイドすぎてアングルも拙かった。FSコリンズのスピードなら楽に捕まえられたはず。最後にKクロスビーがバランスを崩して転び、タッチダウンとなった。
- RBスタークスがキックオフリターナーに適任とは思えない。1回はファンブルして自陣08ydsでアウトオブバウンズに出した。キャッチしてから(判断して)勢いに乗るまで時間がかかる。