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Notebook: WRドライバーは大丈夫
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2011年1月12日
今回唯一のケガ人となったWRドナルド・ドライバー(ヒザ打撲)だが、大きな問題はなく、火曜の練習に参加できるだろう、とマッカーシーHC。
5試合ぶりに復帰したDEカレン・ジェンキンズ(ふくらはぎ)について、ケガを悪化させることなくゲームを終えることができた、とマッカーシーHCは説明している。
- 現在のチーム状態についてマイク・マッカーシーHC。「相手はゆっくり休む機会があった。しかし我々は、実質プレーオフのような状況で3連勝し、非常によい気分でいる。我々はそれを次のゲームに持ち込める。だからショートウィークはむしろプラスだと感じている。我々はチーム全体が噛み合い、次への心構えはできている」
- ファルコンズについてILBデズモンド・ビショップ。「規律がしっかりしていて、何事においても効果的。オフェンスでもディフェンスでもね。必ずしも最速とか最強という選手たちじゃない。でも彼らはタフで、規律ただしく、効果的なプレーをする。それが彼らだ。僕らはそれを上回らなきゃいけない。タフな戦いになる」
- DEライアン・ピケット。「彼らはバイウィークの間ブラブラして過ごし、こちらは波に乗っている。僕らにとってこれはプレーオフ第4戦だ。ニューヨーク戦からずっとプレーオフだからね。勢いがあると僕らは感じてる」
- 前回のATL戦を振り返ってNT B.J.ラジ。「僕らのタックリングはひどかった。彼らのランニングバック(マイケル・ターナー)はこれ以上ないほどタフだ。クォーターバック(マット・ライアン)は判断がすごくいい。彼らはターンオーバーを犯さない。それはQBとRBがしっかりボールを守るからだ」
- パッカーズはオフェンス2つ目のプレーで左右タックルを入れ替えた。LTブラガの馬力を活かして左へランプレーすると見せ、QBは右にロールして(RTクリフトンが好ブロック)、WRドライバーに12ydsのパス成功。「特定のランプレーのためのフォーメーションだ。ちょっとした"tendency breaker"だよ」とマッカーシーHC。プレーコールの癖を相手に読まれるのを逆手に取った、ということだろうか。
- 第1シード対第6シードの対戦とはいえ、最近の充実ぶりが評価されてか、ラスベガスではパッカーズがわずか2点のアンダードッグ。通常ホームチームが3点分有利とされるので、もし中立地でゲームを行えば、パッカーズが1点上回ると予想されたことになる。
- PHI戦終了後のロッカールームのビデオ。やはりレギュラーシーズンと違って盛り上がりがすごい。インターセプトを決めたCBトラモン・ウィリアムズに仲間が次々と声をかけにくる。
- 今回のGB@PHI戦は過去12年間のワイルドカードゲームで最も全国視聴率の高いゲームだった。レーティング22.1、シェア37%。12年前の高視聴率ゲームも1998年シーズンのGB@SF戦。ホルムグレンHCのグリーンベイ最後のゲームでもある。
- GB@ATLの放送は今回もFOXの1stチーム、トロイ・エイクマンとジョー・バックが担当する。パッカーズにとってはNYG戦以来4試合連続で、たいへん縁起がいい。2ndチームのダリル・ジョンストン&ケニー・アルバートがSEA@CHIを担当。
- 昔からランボーフィールドにはヒーティングシステムが埋設されていて、フィールドが凍結しないようになっているが、観客席部分にはない。そのため、大雪の後などには「公募雪かき」でスタンドの除雪を行う必要がある。ところが、現在計画中の南側特別席の増設案では、集めた雪をスライドさせて下に落とす現在の雪かきシステムが機能しない恐れがあり、そのため特別なヒーティングシステムを西側スタンドでテストする予定、とのこと。
- 地元両紙のイーグルス戦レビューから。
- RBスタークスはRBグラントにとてもよく似て、ゾーンブロッキング・スキームに適したワンカット・ランナー。グラントよりストライドが長いという違いはあるが、ラインの後ろを走って穴を選び、縦に突っ込む。RBブランドン・ジャクソンは待ち過ぎるのかビジョンが悪いのか、どちらかだ。NFLではわずかの時間しか穴は開かないので、決断力が大事。スタークスはそれができているし、たとえ穴が閉じかかっていても2ydsほどは稼ぐ。グラントと同じく、必ず前に倒れる。爆発力はグラントより上かも。TEクウォレスがもっとブロッキングできていたら、150か160yds走っていたかもしれない。
- イーグルスのブリッツは全体の34.5%。QBロジャースは的確な読みと反応でパスラッシュを無力化した。
- 第2QのTDドライブで、彼は6メンラッシュに素早く対応してFBクーンへのフラットのパスを投げ、簡単に8yds稼いでいる。
- 7プレー後、3rdダウン5で7メンラッシュが来たとき、ポケットがもたないとわかった彼はスクランブルに出て8ydsゲイン。
- その直後、(おそらくTEリーへのスクリーンの予定が崩れたプレーで)パンプフェイクでチャンスを作り出し、WRジョーンズにTDパスをヒット。
- WR陣の落球に苦しめられてばかりだが、ミスした選手を責めるそぶりは最近は見せていない。
- 1WR隊形などパワーランの方向にシフトしたので、WR陣の出場スナップ数がかなり少なく、WRジェニングス(56)、WRドライバー(33)、WRジェームズ(24)となっている。
- WRジェニングスへのロングボールを防ぐのがイーグルスのマクダーモットDCのプランであり、それは成功した(パスキャッチ1回8yds)。パスに備えてセーフティを2人とも深く下げたことが、RBスタークスのロングゲインに直結。厳しい判定をする人は、WRジェニングスを「落球2回」とするだろう。
- WRドライバーはゾーンカバレッジの隙間を動き回り、5キャッチを記録(うち4回が1stダウン)。第4Qに負傷退場するまで、かなり滑らかな動きを見せていた。
- WRジョーンズは第2Qに地面すれすれのパスをしっかり抱えて9ydsのタッチダウン。しかし第2Q末、完璧なロングパスを落球。2週前のNYG戦でも71ydsTDになりそうなボールを落としている。契約最終年の彼に対し、トンプソンGMが契約延長をオファーするかどうかが非常に興味深い。
- プロボウル2回のDEトレント・コール(今季10サック)のパスラッシュを、LTクリフトンはほとんどヘルプなしでシャットアウトに成功。Journal Sentinel紙はPlayer of the weekに彼を選んでいる。このところ不調だったRTブラガも、DEジャクエイ・パーカーに何度か押し込まれたものの、QBハリーわずか1回に抑えた。
- Cウェルズは今回も難しいブロックをしっかりこなし、的確な判断でゲームマネジメントに貢献。ショットガン・スナップのミスが今季1回もない。
- DL陣の出場スナップ数は、NTラジ(45)、DEジェンキンズ(31)、DEピケット(25)、DEウィルソン(19)、DEウィン(13)の順だった。巨漢NTハワード・グリーンを移籍後初のインアクティブとし、スピード優先の布陣。
- DL陣は「ラッシュ・レーンをしっかり守れ」という指示をしっかり守り、QBヴィックのコンテインに貢献。8年前のプレーオフATL戦で、DEカビーア・バジャ=ビアミラが簡単にスクランブルを許したのとは対照的だった。
- サック1回だけとはいえ、OLBマシューズはモンスターゲームだった。第2Qには3rdダウンでのサック。第4Q初めの3rdダウン1でRBマッコイのランを止め、直後に34ydsFGを失敗してくれた。イーグルスのRTウィンストン・ジャスティスは彼に圧倒されたあげく反則を4回も繰り返し、ついにベンチに下げられてしまった。
- 逆サイドのOLBウォルデンはよいプレーがいくつもあったが、ランプレーではやはりブロッカーに飲み込まれやすく、ブロックを振り切れない。LTジェイソン・ピーターズ相手のパスラッシュも苦戦。
- ディフェンス最後のシリーズの最初のプレー、WRデショーン・ジャクソンへのショートパス(SSペプラーがタックルミス)がロングゲインとなったが、28yds走ったところでILBビショップがかろうじてシューストリング・タックル。これはシーズン・セーヴィング・タックルだったかもしれない。
- 昨季プレーオフではカーディナルスのWR陣になすすべなく失点を重ねたが、今のパッカーズはセカンダリーに穴がないのが大きな強み。昨季(CBハリス不在で)ニッケルバックを任されたCBブッシュがカーディナルスにいかにカモられたか、覚えておられるだろうか。先週土曜のNO@SEAでも、Sローマン・ハーパーがシアトルに狙われて敗因となった。
- ゲーム最後のインターセプトの見事さは言うまでもないが、CBトラモン・ウィリアムズはオフ・カバレッジからタイミングよくパスに飛び込む技術にますます磨きをかけている。
- CBウッドソンが前で活躍できるのはCBシールズ加入のおかげ。第1Q半ば、WRマクリンとの1on1を狙われて完璧なコントロールのロングパス(79ydsのTDになるはず)が来たが、密着カバレッジで防いだだけでなく、もう少しでインターセプトを奪うところだった。なぜ相手がいつも新人CBシールズを攻めてこないか、それはWRがフリーにさせてもらえないからだ。多彩なブリッツでQBを攻めることができるのも、トラモンとシールズが有力WRたちをしっかり守れるから。
- 最後の2ミニッツのタイムアウト中、恐るべきWRジャクソンを見ながらPマステイはずっとフィールドに立たされていた。それでもハングタイム4.76秒の見事なパントを蹴り、これは過去27回のパントのうちベストの滞空時間だった。試合を通してのハングタイム平均はPマステイが3.99秒、イーグルスのPサヴ・ロッカは3.59秒。