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Packers 21 - 16 Eagles
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2011年1月10日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Packers (11-6) |
7 |
7 |
7 |
0 |
21 |
Eagles (10-7) |
0 |
3 |
7 |
6 |
16 |
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リンカーン・フィナンシャル・フィールドの天気は快晴、気温は-1℃。画面左から右へ、強めの風が吹いている。パッカーズは攻守とも好調で前半14-3とリードし、第3QにもTDを取られてすぐに取り返し、11点差のまま終盤へ。第4QにQBヴィックのランでTDを許すが2ポイントを逃れ、試合最後のシリーズはエンドゾーンでのインターセプトで勝負あり。ヴィンス・ロンバルディ(彼の唯一のプレーオフ敗戦)以来、何度も煮え湯を飲まされてきた因縁のイーグルス相手に、嬉しい勝利を挙げることができた。QBロジャース時代にとってのプレーオフ初勝利でもある。
第1Q、パッカーズはスペシャルチームのポカからピンチを招くが、相手FG失敗で難を逃れる。RBスタークスの活躍もあって第1Q末から2回連続でTDドライブを成功させ、反撃をFG止まりに抑えて14-3でハーフタイム。後半に入るとQBロジャースのファンブルロストから初TDパスを許すが、すぐにRBジャクソンが16ydsスクリーンパスTDを挙げ、再び11点差。第4Qに入ると守勢一方となるが、イーグルスは34ydsFG失敗のあと、TDドライブを成功させたものの2ポイント失敗で5点差どまり。イーグルス最後の攻撃は簡単にGB陣に入るが、最後はエンドゾーンへのパスをCBトラモン・ウィリアムズがインターセプト。
ケガ人は、第4Qにヒザを打撲して退場したWRドナルド・ドライバーだけか。次週、第1シードのアトランタとの対戦は現地土曜夜8時(日本時間土曜朝10時)に予定されている。
第1Q
- PHI陣14から。サック9yds(ILBビショップ)、WRアヴァントへの18ydsパスで3rdダウン1、QBヴィックのランをノーゲインで止まって3&アウト。
- しかし転がったパントにCBアンダーウッドが当たってしまい、イーグルスがリカバー。
- あらためてGB陣41から。QBヴィックの11ydsランのあと、RBマッコイのラン2回で3rdダウン4、WRクーパーへのパスは通らず。41ydsFG失敗で得点ならず。
- GB陣31から。TEクウォレスへの15ydsパス、WRドライバーへの12ydsパスでPHI陣へ。しかし3rdダウン7でWRジョーンズへのパスが通らず、FG圏内には入れず。
- PHI陣09から。TEセレックへの9ydsパス、RBマッコイの2ydsランで1stダウン。ロングパス失敗、PHIホールディング(WRジャクソン負傷)、WRアヴァントへの9ydsパスで3rdダウン9、スクリーンパスは1stダウンならず(ファンブルはPHIリカバー)。
- GB陣32から。RBスタークスの27ydsランでPHI陣に入り、さらにラン2回で3rdダウン4、オフサイドで1stダウン。RBスタークスの3ydsラン、RBスタークスへの8ydsパスでレッドゾーンへ。3rdダウン7からFBクーンへの9ydsパスでゴール前07ydsへ。TEクラブトリーに7ydsTDパス成功。
- PHI陣20から。RBマッコイの7ydsランで第2Qへ。
第2Q
- 3rdダウン2からQBヴィックの3ydsランで1stダウン。3rdダウン6からサック(OLBマシューズ)が出てパント。
- GB陣43から。RBスタークスのラン2回とFBクーンの1ydsラン(ファンブルも自分でリカバー)で1stダウン。FBクーンへのスクリーンパス8ydsなどで3rdダウン2、FBジョンソンへの3ydsパスでFG圏内へ。WRドライバーへの7ydsパス、RBスタークスの6ydsラン、QBファンブルで3ydsロス、WRジェニングスへの8ydsパス、QBスクランブル8ydsでゴール前09ydsに迫り、最後はWRジョーンズに9ydsTDパス成功。
- PHI陣26から(WRジャクソン復帰)。WRマクリンへの44ydsパスで一気にFG圏内に。フォルススタート、RBマッコイへのスクリーンパス5ydsで3rdダウン10、QBスクランブル14ydsで1stダウン。RBマッコイの3ydsラン、WRジャクソン落球で3rdダウン7となって2ミニッツ。WRアヴァントへのパスは2ydsどまりで、29ydsFG成功で3点を返す。
- 残り1分11秒、GB陣20から。RBジャクソンの5ydsラン、TEクウォレスへの12ydsパスで1stダウン(GBタイムアウト#2)。WRジョーンズがロングパス落球、GBディレイ、RBジャクソンへの11ydsパスで時計を流して前半終了。
第3Q
- GB陣17から。RBスタークスの8ydsラン、WRドライバー落球で3rdダウン2、QBロジャースがファンブルロスト。
- GB陣24から。RBマッコイ落球のあと、WRアヴァントに24ydsTDパス成功。
- GB陣20から。RBスタークスのラン2回で3rdダウン5、WRドライバーに6ydsパスで1stダウン。パス2回失敗で3rdダウン10、WRドライバーに20ydsパスでPHI陣へ。RBスタークスの19ydsラン、5ydsラン、FBクーンへの16ydsパスでゴール前09へ。RBスタークスの3ydsラン、GBホールディングのあと、RBジャクソンへのスクリーンパスが16ydsTDに。
- PHI陣29から。ロングパス失敗、WRマクリンへの11ydsパス、RBマッコイの5ydsラン、WRマクリンへの18ydsパスでGB陣へ。QBスクランブル2yds、パス失敗で3rdダウン8、WRアヴァント落球でFG圏内に入れず。
- 好パントでGB陣02から。RBスタークスとFBクーンのランで3rdダウン5、パス失敗でパント。
- PHI陣46から。フォルススタート、PHIホールディング、WRアヴァントへの11ydsパス、RBマッコイ落球で3rdダウン14、WRアヴァントへの24ydsパスで1stダウン。RBマッコイの9ydsラン、3ydsランでFG圏内に進んで最終Qへ。
第4Q
- WRクーパーへの7ydsパス、RBマッコイの2ydsランで3rdダウン1、ランが止まって1stダウンならず。34ydsFGが右に逸れて11点差のまま。
- GB陣24から。RBスタークスの2ydsラン、4ydsラン、WRドライバーへの11ydsパスで1stダウン。RBスタークスのラン2回で3rdダウン1、FBクーンのランが止まって結局パント。
- PHI陣27から。WRジャクソンへの19ydsパス、RBマッコイへの11ydsパスでGB陣へ。RBマッコイの5ydsパス、WRアヴァントへの6ydsパス、RBマッコイへの16ydsパスでレッドゾーンへ。サック1yds(DEウィン)、TEセレックへの16ydsパスでゴール前03へ。QBドローが1yds、パス失敗、QBドロー1ydsでTDならず(PHIタイムアウト#1)、4thダウンギャンブルはQBスニークでタッチダウン。2ポイントコンバージョンはTEセレックがパスキャッチ前にアウトオブバウンズに出る反則で失敗。5yds退がってやり直しもプレッシャーで投げ捨て。5点差に。
- 残り4分ちょうど、GB陣22から。RBスタークスの3ydsラン(PHIタイムアウト#2)、12ydsラン(PHIタイムアウト#3)で1stダウン。RBスタークスの1ydsラン、1ydsロスで3rdダウン10、サック8ydsで2ミニッツ。
- 残り1分45秒、PHI陣34から。WRジャクソンへの29ydsパスで一気にGB陣38へ。ロングパス失敗(TEセレック負傷)、QBマッコイへのパス失敗、WRクーパーへの10ydsパスで1stダウン。エンドゾーンへのパスをCBトラモン・ウィリアムズがジャンプしてインターセプト。
- ニーダウンで試合終了。
- 先発QBアーロン・ロジャースは18/27、180yds、3TD、0INTでレーティング122.5。
- 前半は13/18、111yds、2TD。後半はパスを9回しか投げなかった。
- パス成功18回のうち11回がRB/FB/TE陣のもの。WR陣はわずか7回で、キャッチミスもあって長めのパスが通らずに苦しんだ。
- QBスクランブルは3回4yds。唯一の効果的なスクランブルは第2QのTD直前の8ydsラン。
- プレーオフ最初の2試合で7TDパスはNFL史上初とのこと。(昨季ARI戦で4TD)
- チームラッシングは32回138yds(平均4.3)。
ラン29回、パス30回(スクランブル含む)とパッカーズには珍しくバランスの取れたプレーコールで、このゲームプランは称賛されている。
- 秘密兵器の新人RBジェームズ・スタークスが序盤から大活躍し、オフェンスのMVPといっていい。23回123yds(平均5.3)を走り、その勢いは最後まで衰えなかった。ビジョンがよく、縦に力強く、カットバックもよかった。レシービングでも8ydsのナイスプレーあり。
- RBブランドン・ジャクソンは本来の3rdダウンバックの役回りに戻り、ラン3回10yds(平均3.3)、レシービングで2回27yds、1TD。スクリーンパスでの16ydsTDはブロッカーの使い方が見事だった。
- FBジョン・クーンは3回1ydsとランはしっかり止められた。しかしパスキャッチで3回33ydsと大きく貢献している。
- RBディミトリ・ナンスはラッシング機会なし。
- WR/TE陣は以下のとおり。今回も落球が目立った。
- WRグレッグ・ジェニングスは1回8ydsのみ。
- WRドナルド・ドライバーは5回56yds。第3Q最初の落球が痛かった。倒れながらのターンボールでイージーな球ではなかったが。直後にQBロジャースのファンブルロストから7失点してしまった。
- WRジェームズ・ジョーンズは1回9ydsのみ。第2Q末、完璧なロングパスを落球したのは痛いミス。あれを捕っていればもっと楽な展開になっていた。
- WRジョーディ・ネルソンはパスキャッチゼロ。(ターゲット1回)
- TEアンドリュー・クウォレスは2回27yds。
- TEトム・クラブトリーは7ydsキャッチのみだったが、それがNFL初タッチダウンに。TE中もっともノーマークの選手だけに、プレーアクションが完璧に効いた。
- 先発OL陣はLTクリフトン、LGカレッジ、Cウェルズ、RGシットン、RTブラガ。
パスプロテクションもランブロッキングも非常によく頑張った。
- 被サックは2回9yds。あっという間に突破されたサックは一度もなく、パスプロテクションはほぼ文句なし。2サックのうち、第3Qのファンブルロストはスクランブルに出ようとして失敗したもの、第4Qのサックは持ち過ぎまたはカバレッジサック。
- 前述のように、RBスタークスに123ydsも走らせたランブロッキングが大きな勝因となった。
- 試合2つ目のプレーではなぜか左右タックルが入れ替わった(ランフェイクからWRドライバーに12ydsパス)。どういう趣向なのだろうか。
- トータルオフェンスはパッカーズ309ydsに対してイーグルスが352yds。イーグルスが終盤の攻勢で逆転した形。
- タイムオブポゼッションはパッカーズが32分00秒とリード。
- フィールドポジション争いはパッカーズが自陣22yds、イーグルスが34yds。この差は、パッカーズの犯した2つのターンオーバーと、キックオフリターンの不振によるものだろう。
- 3rdダウン成功率はパッカーズが8/13の62%。イーグルスは5/13の38%。この差は大きかった。
- オフェンスの犯したターンオーバーは2回。
- 第1Q、相手攻撃を3&アウトで止めたあと、転がったパントにCBアンダーウッドが触れ、リカバーされてしまった。相手ブロッカーに押されて不可抗力にも見えたが。
- 第3Q最初の攻撃で、QBロジャースがスクランブルしようとした瞬間にボールを叩かれてファンブルロスト。普段はしっかりボールを両手で持つロジャースだが、投げようとしてやめて動き出す瞬間、まだ片手でボールを持っていた。
- その他にもQBロジャースとFBクーンがファンブルしたが、自分でリカバー。運にも恵まれた。
- ディフェンスの奪ったターンオーバーは1回。
- 試合最後、エンドゾーンのWRクーパーを狙った高いパスを、CBトラモン・ウィリアムズがジャンプして見事なインターセプト。先週のCHI戦のFSコリンズと同じ形の幕切れとなった。
- 第1QにはOLBウォルデンがRBマッコイのボールを叩き出してファンブルさせたが、リカバーはできず。
- 今回も欠場のOLBゾンボに代わってOLBエリック・ウォルデンが先発。
- パス守備はQBマイケル・ヴィックを20/36、292yds、1TD、1INTのレーティング79.9。後半だけで約200ydsを許した。
- パッカーズ守備のサックは3回22yds。ILBビショップ、OLBマシューズ、DEウィン。
- ESPNによると、QBヴィックがドロップバックしたうちパッカーズがブリッツしたのは41.9%。しかしQBにはなかなか届かず、先週のCHI戦のようにはプレッシャーをかけられない。3メンラッシュでは8回のうち6回パス成功されている。
- パスカバレッジはまずまず安定していたが、QBヴィックに時間を与えてしまうと厄介だった。何度か相手落球にも助けられた。
- QBヴィックのラッシングは8回33yds。ゴール前のQBドローやスニークを除くと5回30yds。太もも打撲の影響が残っていたのかもしれないが、彼のランを最長14ydsに抑えられたのが勝因の1つ。
- ラン守備は21回82yds(平均3.9)。QBヴィックを除くと13回49yds(平均3.7)と大健闘。RBマッコイのランを止められるかがディフェンスのカギ、と見る向きが戦前には多かったが、12回46yds、最長9ydsなら申し分ない。
- 反則はわずか2回15ydsと素晴らしかった。イーグルスは7回50yds。
- 第1Q、OLBマシューズがオフサイド。(ディクライン)
- 第2Q、QBロジャースがディレイオブゲーム。
- 第3Q、LGカレッジがホールディング。しかし直後のスクリーンパス(16ydsTD)で好ブロックを見せて汚名返上している。
- キックオフリターンはCBシールズとRBスタークスの2人で平均14.5ydsとさっぱり。フィールドポジションでの劣勢につながった。第4Q、オンサイド警戒の場面ではCBウッドソンがリターナーに入って無難に15yds。
- パントリターンはCBトラモン・ウィリアムズが2回平均9.0ydsとまずまず。
- Pティム・マステイのパントは4回平均36.5yds、ネット平均32.8yds。WRデショーン・ジャクソン(1回14yds)にリターンさせないという目標は達成できた。
- Kメイソン・クロスビーはFG機会なし。キックオフは非常によかった。
- カバレッジチームは十分な活躍で勝利に貢献した。パントカバレッジは最後のWRジャクソンのリターンを14ydsに留めた。キックオフカバレッジはCBローソンのリターンを4回平均18.3yds、最長24ydsと文句なし。
- イーグルスとしては、今季含めてプロボウル5回のKデヴィッド・エイカーズのミスが大きな敗因に。第1Q、41ydsFG失敗は向かい風なので致し方ない面もあるが、第4Q(追い風のはず)の34ydsFG失敗は言い訳のしようがない。2回とも右に引っかけている。
- ケガ人は以下のとおり。
- WRドナルド・ドライバーが第4Qに負傷退場。ヒザの打撲らしい。
- アクティブ登録から外れたのは、QBハレル(第3QB)、FBホール(ヒザ)、G/Cマクドナルド、G/Cディートリック=スミス、DEグリーン、OLBゾンボ(ヒザ)、CBゴーディ、SSビグビー(鼠蹊部)。