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2010年11月30日

Packers - Falcons Notebook

2010年11月29日

Packers 17 - 20 Falcons

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
Packers (7-4) 3 0 7 7 17
Falcons (9-2) 3 7 0 10 20

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NFC上位、4連勝同士の対決となったジョージアドーム。ランとパスのバランスの取れたファルコンズに対し、パッカーズオフェンスはランがシャットアウトされ、5WR隊形を多用して投げまくる展開に。第2Qに敵陣エンドゾーン前でファンブルロスト、直後のディフェンスで7点を失い、その後は完全にファルコンズのペース。パッカーズは第4Q末にQBロジャースの大活躍で追いついたものの、スペシャルチームの失態から終了直前に勝ち越しFGを許して万事休す。

敵陣ゴール前でのファンブルロスト、3rdダウンショートでの度重なる失敗、相手4thダウンでのパス成功をチャレンジせず、8回66ydsの反則、試合最後のスペシャルチームのカバレッジミスと反則など、パッカーズ側のミスが勝敗を分けた形となった。

控えセーフティ2人が欠場したほか、CBパット・リー(足首)、TEスペンサー・ヘイヴナー(ハムストリング)、ILBブランドン・チラー(肩)が負傷退場している。

第1Q

  • ATL陣25から。3rdダウン7からRBスネリングへの12ydsパス、RBマイケル・ターナーの14ydsラン、WRロディ・ホワイトへの14ydsパス、GBホールディングでFG圏内へ。RBターナーのラン2回とATLアンネセサリーラフネスで3rdダウン20、WRジェンキンズに15ydsパスで1stダウンならず。38ydsFG成功
  • GB陣11から。QBスクランブル6yds、RBジャクソンの1ydsランで3rdダウン3、QBスクランブルはわずかに足りず3&アウト。
  • ATL陣32から。RBターナーの6yds、2ydsラン、サック(OLBゾンボ)で3&アウト。
  • GB陣15から。WRジェニングスのランアフターキャッチで30ydsゲイン、ランの際のATLフェイスマスクでATL陣に入り、WRドライバーへの17ydsパス、QBスクランブル11ydsでレッドゾーンへ。RBジャクソンの4ydsラン、QBスクランブル5ydsで3rdダウン1、RBナンスのランが止められ、22ydsFG成功で同点。

第2Q

  • ATL陣28から。RBターナーのラン2回で3rdダウン3、ロングパス失敗で3&アウト。
  • GB陣15から。WRスウェインへの31ydsパスとATLアンネセサリーラフネスで一気にATL陣へ。WRネルソンへの6ydsパス、WRジョーンズへの9ydsパス、5ydsパス、WRネルソンへの5ydsパスでレッドゾーンへ。WRジョーンズへの8ydsパス、4ydsパスでゴール前2ydsへ。パス失敗とQBスニーク1ydsのあと、スニークのQBロジャースがファンブルロスト。タッチバックに。
  • ATL陣20から。TEピールへの14ydsパス、TEゴンザレスへの5ydsパス、WRジェンキンズへの6ydsパス、RBターナーの6ydsラン、6ydsランでGB陣へ。サック9yds(DEジェンキンズ)、パス失敗、FBムヘリへの17ydsパスで4thダウン3、TEゴンザレスへの6ydsパスでギャンブル成功。RBターナーの4ydsランで2ミニッツ。TEゴンザレスへの21ydsパスでゴール前5ydsに迫り、RBターナーのラン2回で3rdダウン3、TEゴンザレスに3ydsTDパス成功
  • 残り08秒、ニーダウンで前半終了。

第3Q

  • GB陣32から。WRスウェインへの9ydsパス、RBジャクソンの6ydsロス、TEクウォレスへの5ydsパスで1stダウンならず。
  • ATL陣25から。RBターナーの15ydsラン、4ydsラン、2ydsロスで3rdダウン8、RBスネリングへのパスは3yds止まり。
  • GB陣20から。WRジェニングスへの9ydsパス、RBジャクソンのノーゲインで3rdダウン1、フリーフリッカーでWRジェニングスに34ydsパス成功(ファンブルもGBリカバー)。QBスクランブル9yds、パス失敗で3rdダウン1、WRネルソンへの28ydsパスでゴール前1ydsへ。ロジャースのQBドローでタッチダウン
  • ATL陣20から。反則などで3rdダウン9、RBスネリングへの10ydsパスで1stダウン。RBターナーのラン1yds、WRホワイトへの3ydsパス、12ydsパス、TEゴンザレスへの15ydsパスでGB陣へ。RBターナーの26ydsランでゴール前12ydsへ。RBターナーの5ydsラン、RBスネリングの6ydsランでゴール前1ydsへ。ランが2回止まって最終Qへ。

第4Q

  • TEゴンザレスへのパスはエンドゾーンに届かず、4thダウンインチズ。RBターナーの1ydsTDラン成功
  • GB反則でGB陣7から。WRネルソンへの12ydsパス、QBスクランブル10yds、QBスクランブルがノーゲイン、FBクーンへの9ydsスクリーンパス、RBジャクソンの12ydsランでハーフラインへ。RBジャクソンの4ydsラン、WRジェニングスへの5ydパス、ロングパス失敗で4thダウン1、WRドライバーへのパスは通らずギャンブル失敗
  • ATL陣41から。RBターナーの3ydsラン、WRホワイトへの11ydsパスで1stダウン。RBターナーへの4ydsパス、2ydsランで3rdダウン4、RBジョンソンへのパスは1ydsどまりでパント。
  • GB陣10から。RBジャクソンの5ydsラン、TEクウォレスへの11ydsパス、19ydsパス、RBジャクソンの8ydsラン、QBスクランブル7yds、WRジェニングスへの15ydsパスでFG圏内へ。RBジャクソンへの9ydsパスとパス失敗2回で4thダウン1、WRジョーンズへのショベルパスで18ydsゲインしてゴール前3ydsへ。サック3ydsで2ミニッツへ。パス失敗とRBジャクソンへのスクリーンパス1yds、フォルススタートで4thダウン10、WRネルソンへの10ydsTDパスが決まって同点に。
  • 残り49秒、ロングリターンとGBフェイスマスクで一気にGB陣49から。WRホワイトへの9ydsパス、WRジェンキンズへの4ydsパス、WRダグラスへの4ydsパス、3ydsパス、パス投げ捨てで4thダウン。47ydsFGが決まって再びリード
  • キックオフ不発で残り02秒。WRジェニングスはショートパスを35ydsゲインしてから横パスするが、失敗に終わる。

2010年11月27日

Notebook: ロジャースのボールセキュリティ

Green Bay Packers Injury Report
Player Pos Injury Wed Thur Fri Status Notes
Atari Bigby S Hamstring Out Out Out Out 欠場
Anthony Smith S Ankle × × × Doubtful 欠場
Dolanld Driver WR Quadricep Probable 出場
Chad Clifton OT Knee Probable 出場
Scott Wells C Arch × Probable 出場
Cullen Jenkins DE Calf Probable 出場
Ryan Pickett DE Ankle Probable 出場
Clay Matthews OLB Shin Probable 出場
Charles Woodson CB Toe Probable 出場
Atlanta Falcons Injury Report
Player Pos Injury Wed Thur Fri Status
Antone Smith RB Hamstring × × × Doubtful
John Abraham DE Groin × Questionable
Shann Schillinger S Head × Questionable
Roddy White WR Knee × Probable
Eric Weems WR Ankle Probable
Corey Peters DT Rib Probable
Curtis Lofton LB Knee Probable
Probable : Virtual certainty that player will be available for normal duty
Questionable : A 50-50 chance will not play
Doubtful : At least 75 percent chance will not play
Out : Definitely will not play
     
: Full Participation
: Limited Participation
× : Did Not Participate
: Not Listed

2010年11月26日

Notebook: 感謝祭

感謝祭当日のため練習は短め。こんな日もしっかり取材をしてくれる地元記者たちに感謝。

2010年11月25日

Notebook: WRジェニングスが週間MVPに

2010年11月24日

Notebook: 反則の激減

2010年11月23日

Packers - Vikings Notebook

2010年11月22日

Packers 31 - 3 Vikings

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
Packers (7-3) 0 17 7 7 31
Vikings (3-7) 3 0 0 0 3

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パッカーズにとってQBファーヴとの4回目、おそらく最後の対戦。メトロドームの外では冷たいみぞれが降っている。第2Q半ばまでは3-3とディフェンシブな展開だったが、WRジェニングスへのTDパスからは一方的なパッカーズペースに。調子を上げたパス攻撃が4シリーズ連続得点して第3Qで試合を決め、予想外の大勝となった。終盤はスタジアム全体から"Fire Childress !"のコール。

序盤は両軍ともディフェンスの圧力が上回っていたが、第2Q冒頭にCBウッドソンが得意のファンブルフォースを決めると、パッカーズオフェンスも調子を上げた。WRジェニングスへのTDパスのあと、2ミニッツを切ったところでCBトラモン・ウィリアムズがインターセプトを奪ったのが勝負の分かれ目。前半終了間際にWRジョーンズ、後半最初のシリーズでWRジェニングスがTDパスキャッチを決めて大量リード。その後もMINオフェンスに攻略の糸口を与えず、第4QにWRジェニングスが3TD目を決めてダメ押し。

心配されたWRドライバー(太もも)とDEピケット(足首)はどちらも出場。ヴァイキングスではWRシドニー・ライス(今季初)とWRバーナード・ベリアンが復帰し、紙の上ではベストメンバー。パッカーズは主力にケガ人が出ず、控えセーフティのSSビグビー(ハムストリング)とFSスミス(足首)が負傷退場している。

第1Q

  • MIN陣27から。RBピーターソンのノーゲイン、TEシャンコーへのパス失敗、フォルススタート、スクランブル不発で3&アウト。
  • GB陣31から。RBジャクソンのラン2回で3rdダウン5、パス失敗でパント。
  • MIN陣17から。RBピーターソンの25ydsランのあと、3rdダウン12からRBゲアハートへの19ydsパス、WRグレッグ・ルイスへの29ydsパスで一気にGB陣11ydsへ。MINイリーガルシフト、GBオフサイド、RBゲアハートの3ydsラン、WRルイス落球、WRキャマリオへのパスはyds止まり。24ydsFG成功
  • GB陣27から。RBジャクソンの4yds、5ydsラン、RBナンスの2ydsランで1stダウン。サック10yds、WRドライバーへの7ydsパスで3rdダウン13、サック5ydsで結局パント。
  • MIN陣33から。TEシャンコーへの6ydsパス、WRハーヴィンのエンドアラウンドは1ydsどまりで3rdダウン3、WRハーヴィンへの3ydsパスで1stダウン。RBピーターソンの2ydsランで第1Q終了。

第2Q

  • 3rdダウン8からRBゲアハートへのパスで大きくゲインしたところでCBウッドソンがファンブルフォースし、ILBホークがリカバー
  • GB陣35から。WRドライバーへの6ydsパスなどで3rdダウン4、WRジョーンズへのスラントが通らず。
  • MIN陣28から。FBタヒへの10ydsパス、RBピーターソンの3ydsラン、WRルイスがハードヒットで落球、WRライスへのパスは通らず。
  • GB陣22から。パス失敗、RBジャクソンの1ydsランで3rdダウン9、WRジェニングスへの47ydsパスで一気にMIN陣30へ。RBジャクソンの7ydsドローなどで3rdダウン3、WRドライバー落球。42ydsFG成功で同点
  • MIN陣31から。RBピーターソンの3ydsランなどで3rdダウン7、プレッシャーで投げ捨てて3&アウト。
  • GB陣20から。WRジェニングスへの13ydsパス、WRネルソンへの7ydsパス、WRドライバーへの10ydsパスでハーフラインへ。3rdダウン10からWRジョーンズへの39ydsパスで一気にゴール前11ydsへ。WRジェニングスに11ydsTDパス成功
  • MIN22陣から。RBピーターソンの3ydsラン、WRシドニー・ライスへの17ydsパス、RBピーターソンの10ydsラン、11ydsランでGB陣37へ。RBピーターソンの4ydsロスで2ミニッツ。WRハーヴィンの16ydsランで1stダウン。CBトラモン・ウィリアムズがインターセプトして14ydsリターン、MINローブロック反則で15yds。
  • 残り1分03秒、GB陣47から。QBスクランブル5yds、TEクウォレスへの14ydsパスでMIN陣34へ(GBタイムアウト#1)。RBジャクソンへの8ydsパス(GBタイムアウト#2)、WRジョーンズへの9ydsパス、RBジャクソンへの15ydsパスでゴール前3ydsに迫って残り09秒。WRジョーンズへ3ydsTDパス成功
  • 残り05秒、キックオフリターンは不発で前半終了。

第3Q

  • GB陣27から。RBジャクソンの2ydsラン、パス失敗で3rdダウン8、15ydsスクランブルで1stダウン。WRネルソンへの8ydsパス、RBジャクソンの2ydsランでMIN陣へ。WRジェニングスに46ydsTDパス成功
  • MIN陣30から。3rdダウン7からWRライスに19ydsパス成功。RBピーターソンへの16ydsスクリーンパスでFG圏内へ。MIN反則2回などで3rdダウン22、WRルイスへの11ydsパスで再びFG圏内へ。51ydsFG成功と思いきや、MINホールディング反則でけっきょくパント。
  • GB陣16から。WRジェニングスへの8ydsパス、RBジャクソンへの5ydsパスで1stダウン。RBナンスの12ydsラン、ノーゲイン、RBジャクソンへの11ydsパスでMIN陣へ。RBジャクソンの5ydsロス、1ydsランで3rdダウン14、WRジェニングスへのパスは5ydsどまり。
  • MIN陣09から。WRライスへの20ydsパスのあと、RBピーターソン落球などで3rdダウン10、ロングパス失敗でパント。
  • GB陣33から。RBジャクソンの4ydsラン、1ydsロスで最終Qへ。

第4Q

  • サック8ydsを喰らってパント。
  • MIN陣35から。ロングパス失敗、WRキャマリオへの8ydsパス、パス失敗で4thダウン2、RBゲアハートへのパスは通らずギャンブル失敗
  • GB陣42から。QBスクランブル1yds、RBジャクソンの2ydsランで3rdダウン7、WRドライバーへの7ydsパスで1stダウン。RBジャクソンの2ydsラン、RBナンスの9ydsランで3rdダウン1、WRジェニングスに22ydsTDパス成功で28点差に。
  • MIN陣21から。WRキャマリオへの17ydsパス、WRハーヴィンへの9ydsパス、RBピーターソンの15ydsランでGB陣へ。TEシャンコーへのスクリーン不発、スナップミスで4ydsロスして4thダウン13、WRハーヴィンへのパスはオーバースローでギャンブル失敗。
  • 残り6分37秒、GB陣41から。QBフリンが登場。RBナンスの3ydsラン、2ydsラン、WRネルソンへの6ydsパスで1stダウン。RBナンスの2yds、7yds、3ydsランでさらに1stダウン。QBスクランブル5ydsで2ミニッツ。RBナンスの3yds、1ydsランで4thダウン1、RBナンスの4ydsロスでギャンブル失敗
  • 残り28秒、MIN陣33から。WRキャマリオへのロングパス失敗、RBゲアハートへの12ydsパスで試合終了。

2010年11月20日

Notebook: ILBビショップと契約延長交渉

シーズン中の練習では、記者に公開されるのは最初のジョグ・スルーの部分だけなので、誰がどのような状態なのか見極めるのは難しい。

Green Bay Packers Injury Report
Player Pos Injury Wed Thur Fri Status Notes
Korey Hall FB Back × Questionable 微妙
Dolanld Driver WR Quadricep Questionable 出場の方向
Ryan Pickett DE Ankle Questionable 微妙
Andrew Quarless TE Shoulder Probable 出場
Chad Clifton OT Knee Probable 出場
Scott Wells C Arch Probable 出場
Clay Matthews OLB Shin Probable 出場
Desmond Bishop ILB Hip Probable 出場
Brandon Chillar ILB Shoulder Probable 出場
Pat Lee CB Ankle Probable 出場
Charles Woodson CB Toe Probable 出場
Minnesota Vikings Injury Report
Player Pos Injury Wed Thur Fri Status
Eric Frampton S Hamstring × × × Out
Bernard Berrian WR Groin × Questionable
Anthony Herrera OG Elbow Questionable
John Sullivan C Calf Questionable
Brett Favre QB Ankle/Foot Probable
Percy Harvin WR Ankle Probable
Asher Allen CB Concussion Probable
Chris Cook CB Knee Probable
Jamarca Sanford S Hamstring Probable
Probable : Virtual certainty that player will be available for normal duty
Questionable : A 50-50 chance will not play
Doubtful : At least 75 percent chance will not play
Out : Definitely will not play
     
: Full Participation
: Limited Participation
× : Did Not Participate
: Not Listed

2010年11月19日

Notebook: RBジャクソンの進歩

外は雪が舞っているが、この日は室内練習場でのフルパッド練習。

2010年11月18日

Notebook: クラウドノイズへの対処

2010年11月16日

Notebook: 練習再開

バイウィーク明けの初練習は、気温2℃にもかかわらず屋外でのフルパッド練習。今後2試合はドーム戦だが?という質問にマッカーシーHCは、「気の緩みを避けたかったからだ。新鮮な空気のなか、天然芝の上でプレーすることにまさるものはない。屋内練習なら(水曜以降に)たっぷり行える」と答えている。

2010年11月15日

なぜボウエンスをトレードした?

かつてパッカーズの交渉担当を務めたアンドリュー・ブラント元副社長が、2001年夏にデヴィッド・ボウエンスをトレードしたときのエピソードを紹介している。ボウエンスはパスラッシュDEや3-4のアウトサイドOLBとして細く長く働き、33歳となった今季第7週には2INTを挙げて週間MVPに選ばれた。

デヴィッド・ボウエンスが今もNFLにいて、ある程度の契約を手に入れてブラウンズで活躍していることは、私にとって嬉しい驚きと認めざるをえない。9年前に彼がパッカーズにいたころ、彼を北ウィスコンシンじゅう追いかけ回す借金取りたちに(管理人注: 事情は不明)、私が応対しなければならなかった。彼のグリーンベイ在籍は短かったが、彼のファイルは未払いの請求書などで分厚くふくれあがっていた。よい人間だがこのような軽率な行動をなくせるのだろうか、と私は疑ったものだが、彼はそれに成功したということだろう。

◆ ◆ ◆

忘れられないのは我々がボウエンスをトレードした日のことだ。(2001年8月上旬)ドラフト指名全員との契約を終えた私がグリーンベイ北方のビーチで休暇を過ごしていると、故マーク・ヘイトリー(選手人事担当)副社長から電話がかかってきた。練習でタイトエンドが2人倒れたから、タイトエンドを補強する必要が出てきたというのだ。借金まみれのDEボウエンス(前年3.5サック)と交換でTEボビー・コリンズを獲得することで、ビルズとはすでに仮合意ができていた。あとは私が書類を整えて、リーグに提出するだけとなっていた。

私がミシガン湖岸を歩きながら携帯でトレード書類の文言を話し合っていると、電話が通じなくなった。圏外。マークが一本も立たない。

水着をびっしょり濡らしたまま、4歳のサムを連れて州立公園の中を探し回ったが、公衆電話はひとつも見当たらない。あるのは公園保護官の管理小屋だけだ。サムを引きずってとぼとぼ歩いていくと、保護官らしき人がデスクに座っている。そこにある電話を使わせてくれと私は頼んだ。

彼は物も言わずに手振りで拒否した。しかし私はひるまず、「私はグリーンベイ・パッカーズの者で、トレードをまとめようとしている。携帯が死んでしまい、トレード成立のためには電話を使わせてもらう必要があるんだ」と言った。しかし公園保護官は水着姿の我々を軽蔑のまなざしで見て、「きっとそうだろうよ。そんなら俺はFBIだ!」と言って取り合おうとしない。

にっちもさっちも行かない。時間は刻々となくなってきている。選択の余地のなくなった私はデスクに頭を下げ、公園保護官の目をまっすぐに見つめて言った。「私はパッカーズで働いている。デヴィッド・ボウエンスをバッファロー・ビルズにトレードするところなんだが、私がいま電話を使えないとトレードが成立しないんだ!」

彼は私を見て、サムを見て、もう一度私を見た。チャンスが出てきたのがわかった。彼は言った。「ウチがボウエンスをトレードだって?」

「そう。それも電話を使わせてもらえればだ!」

「なぜウチがボウエンスをトレードするんだ?」

「電話を使わせてくれれば、その後で喜んで説明するさ!」

すると彼は、ボウエンスのトレードについてぶつぶつ言いながら、古ぼけたダイヤル式の電話を私の方に押し出した。

私はパッカーズに電話し、ビルズに電話し、NFLに電話してボウエンスのトレードを成立させた。公園保護官はトレードに関われたことに満足しきった様子で、その成り行きを見つめていた。(トレードの判断には明らかに反対の様子だったが)

◆ ◆ ◆

トレードが成立したことは、翌日の新聞に掲載された。私はその記事を見せようと公園保護官の小屋に立ち寄ったが、新聞はすでにデスクの上にあって、彼は同僚や海水浴客たちに前日の出来事を話しているところだった。自分は栄えあるパッカー・ネイションの一員であり、このトレードにも関わったのだと。まったくそのとおりだった。

デヴィッド・ボウエンスはたくさんの球団を渡り歩き(DEN、GB、BUF、WAS、MIA、NYJ、CLE)、先日は記念すべき週間MVPにも選ばれた。彼が成功しているのを見るのは嬉しいことだ。公園保護官がトレードに疑問を投げかけたのは、やはり正しかったのかもしれない。

(管理人注: TEボビー・コリンズはその年4試合出場しただけでNFLを去っている)

2010年11月13日

RTタウシャーをIRへ TEヘイヴナーと再契約

肩を負傷中のRTマーク・タウシャーがインジャリーリザーブに入ってシーズンを終えることになった。第4週DET戦で肩を負傷して以来5試合欠場が続き、その間に新人ブライアン・ブラガが先発右タックルの座を確保。RTタウシャーは復帰してもスターターには戻れなかっただろう。今春には総額$8.7ミリオンの2年契約を結んでおり(記事へ)、今季の$1.4ミリオンから来季は$4.1ミリオンへと跳ね上がる。地元ウィスコンシン出身の人気選手だが、パッカーズでのキャリアは今季限りでは、という見方が少なくない。

RTタウシャーのIR入りで空いた枠にTEスペンサー・ヘイヴナーと再契約。TE/LB兼用で有名な彼は昨季4TDを挙げたものの、今夏は控えTE争いに敗れて予想外の解雇。ライオンズに拾われたが、ハムストリングの負傷もあって先月半ばに解雇され、ケガの回復を待ってパッカーズと再契約となった。フィンリーの戦線離脱でTE陣が戦力ダウンしていることもあるが、スペシャルチームでの期待の方が大きいかもしれない。

2010年11月12日

Notebook: OLBマシューズが週間MVP

2010年11月10日

Notebook: RBスタークスがロースター入り

2010年11月 9日

CBアル・ハリスを解雇

試合直後から報道されていたとおり、パッカーズがCBアル・ハリスを解雇した。昨季第11週に前十字靭帯、外側側副靭帯、腸脛靭帯、ハムストリングを断裂する極めて重いケガを負い、過酷なリハビリをこなして戦列復帰目前まで来ていたハリスだが、3週間の練習内容を見た結果、球団側は若手への世代交代を決断したようだ。マイク・マッカーシーHCは、「全体のデプスと将来のロースターを考えて決断した。難しい決断だったが、アルには必ず次のチャンスがあるはずだし、我々は彼の成功を祈っている」と語っている。

CBハリスはNFL経験4年以上のベテランではあるが、今季のトレード期限を過ぎているため、解雇選手は全員がウェイバーにかけられる。複数球団が入札した場合は成績下位球団が獲得し、パッカーズとの契約内容(今季の残り$1.25ミリオン・来季$2.95ミリオン)を引き継ぐことになる。まる1日経って入札がなければ無制限FAとなり、好きな球団と交渉できる。

テッド・トンプソンGMの声明は以下のとおり。「グリーンベイ・パッカーズへの貢献に対し、我々はアルに感謝したい。彼のハードワーク、献身そしてプロフェッショナリズムこそ彼の成功の重要なカギだ。在籍中、彼は球団およびコミュニティの非常に重要なメンバーだった。我々は彼の将来の成功を祈っているし、彼はいつまでもパッカー・ファミリーの一員であり続ける」

いっぽうCBアル・ハリス本人は球団側に対し不満を示している。この3週間、ニッケルバックとしての出場を期待しながら、土曜になると「取りやめ」の連続で、球団への不信を募らせていたらしい。「このチームでプレーさせるには十分な力がない、と彼らは感じたのだろう。ショッキングだった。テッドとマイクはもっと率直に話してくれるものと思っていたのに。家での勉強内容を僕に指示しておいて、別のことを計画していた。これがビジネスというものだ、ということだろう。これが現実だ。でも僕はグリーンベイで素晴らしい時を過ごした。ここでのことについて、僕が悪く言うことは何もないよ」

大変な大ケガからの復帰であるうえ、CBハリスは来月には36歳。チームではCBトラモン・ウィリアムズが一流CBに成長し、新人CBサム・シールズが3番手として予想をはるかに上回る活躍をしている。しかもCBハリスの本領はマンツーマンのプレスカバレッジであり、ゾーンカバレッジでは彼の良さが活かせない。 「トレーニングキャンプ開始時には、サム・シールズのことなどほとんど知られていなかったし、私自身もよく知らなかった。ただポテンシャルの大きさは認識していたし、これまで着実に進歩してきたと思う。ブランドン・アンダーウッドとパット・リーもまだ若手だ。非常に多くの事柄を考慮して、今回の決断を下した」とドム・ケイパースDCは説明している。

CBアル・ハリスの経歴などについては、主力選手紹介のページも参照のこと。

Packers - Cowboys Notebook

2010年11月 8日

Packers 45 - 7 Cowboys

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
Cowboys (1-7) 0 7 0 0 7
Packers (6-3) 0 28 7 10 45

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ランボーフィールドの天気は晴れ、気温6℃と今の時期にしては良いコンディション。パッカーズは第2Qにオフェンスが波に乗って3シリーズ連続TDを挙げると、相手キックオフリターンでファンブルリカバーTDを挙げて一気に点差を広げる。好調ディフェンスは後半に入ってもつけ入る隙を見せず、ターンオーバーも活かして得点を重ね、最後は控え選手たちがたっぷり出場。40得点以上は今季初めてのことだ。

最初のシリーズこそサック&ロングFG失敗と嫌な展開だったが、CBシールズのインターセプトからは一方的なペース。手駒不足ながらショートパスとロングパスを巧みに織り交ぜたオフェンスで着実にボールを進め、3シリーズ連続TD。DALキックオフリターンのファンブルはどう見ても誤審だったが、カウボーイズはタイムアウトがなくチャレンジできず。前半最後のシリーズこそ新人WRデズ・ブライアントにやられて唯一の得点を許すが、後半も攻守が安定したプレーを続け、OLBマシューズのINTリターンTDでダメ押しのダメ押し。

パッカーズではWRドライバー(太もも)とTEクウォレス(肩)が欠場したが、WR陣3人の大活躍で不在を感じさせなかった。DEライアン・ピケットが第2Qに足首を悪化させて退場。今季初出場のSSアタリ・ビグビーは点差の開いた終盤にディフェンスをプレーした。

CBアル・ハリスの「明日月曜に解雇される」というコメントが速報されている。本人が言うのだから本当だろう。

第1Q

  • DAL陣31から。RBバーバーの7yds、2yds、ノーゲインで3&アウト。
  • GB陣18から。RBジャクソンへの3ydsパス、5ydsラン、WRネルソンへの3ydsパスで1stダウン。QBスクランブル5yds、FBクーンの2ydsラン、WRジョーンズへの13ydsパス(ファンブルをWRネルソンがリカバー)でDAL陣へ。RBジャクソンのノーゲイン、WRジェニングスへの3ydsパスで3rdダウン7、WRジョーンズへの11ydsパスで得点圏へ。TEクラブトリーへの4ydsパスなどで3rdダウン3、サックされて12ydsロス。54ydsFGはブロックされてしまう。
  • 反則でDAL陣18から。TEウィッテンへの3ydsパス、スクリーンは2ydsロスで3rdダウン9、TEウィッテンへのショートパスが11ydsゲインして1stダウン。WRデズ・ブライアントへの5ydsパスのあと、WRオースティンへの長いパスをCBシールズがインターセプト
  • GB陣37から。DALホールディング、RBジャクソンの3yds、7ydsラン、FBクーンの4ydsラン、ロングパス失敗で3rdダウン6、QBスクランブル27ydsでレッドゾーンへ。

第2Q

  • WRジョーンズへの6ydsパスで3rdダウン2、RBジャクソンへのパスが9ydsのタッチダウンに
  • DAL陣32から。RBフェリックス・ジョーンズの1ydsラン、サック(OLBマシューズ)、WRオースティンへのクイックスクリーンは10yds止まり。
  • GB陣20から。WRジェニングスへの10ydsパス、FBクーンの1ydsラン、QBスクランブル12yds、RBジャクソンの2ydsラン、WRジョーンズへの22ydsパス、31ydsパスで一気にゴール前2ydsへ。RBジャクソンが2ydsTDラン成功
  • 好リターンでDAL陣38から。ロングパス失敗、WRブライアントへの9ydsパスで3rdダウン1、RBバーバーへのランをOLBマシューズが3ydsのロスタックル。
  • GB陣7から。WRネルソンへの6ydsパス、RBジャクソンに対するフェイスマスク、RBジャクソンへのショベルパス8yds、WRネルソンへのパス失敗、FBクーンの17ydsランでハーフラインへ。FBクーンへの4ydsラン、2ydsランで3rdダウン4、WRジェニングスへの33ydsパスでゴール前10ydsへ。RBジャクソンの2ydsラン(DALタイムアウト#3)のあと、WRジェニングスに8ydsTDパス成功
  • キックオフリターナーがファンブルし、FSコリンズがリカバーしてそのままタッチダウン
  • 残り2分04秒、キックオフがアウトオブバウンズでDAL陣40から。3rdダウン6からWRブライアントへの13ydsパス、41ydsパスで一気にゴール前2ydsへ。パス失敗2回で3rdダウン、またもWRブライアントに2ydsTDパス成功
  • ニーダウンで前半終了。

第3Q

  • CBシールズの好リターンでGB陣43から。パス失敗とロスタックルで3rdダウン12、FBクーンへのパスは8ydsどまり。
  • DAL陣11から。WRブライアントへのクイックパスはノーゲイン、パス失敗で3rdダウン10、サック(CBウッドソン)でパント。。
  • GB陣37から。WRジェニングスへの8ydsパス、RBジャクソンの2ydsラン、WRジョーンズへの14ydsパスでGB陣へ。WRスウェインへの2ydsパス、WRネルソンへの27ydsパスでゴール前10ydsへ。パス失敗2回で3rdダウン、WRジョーンズへのクイックスクリーンが10ydsTDに
  • DAL陣35から。アンネセサリーラフネス(FSコリンズ)、RBジョーンズ落球、サック(ILBビショップ)で3rdダウン15、クイックスクリーンをOLBマシューズがティップしてパス失敗。
  • GB陣12から。WRネルソンへの6ydsパス、RBジャクソンへの6ydsパスで1stダウン。WRジェニングスへの5ydsパス、FBクーンの4ydsラン、FBクーンの2ydsラン、WRジョーンズへの16ydsパスでDAL陣へ。RBジャクソンの14ydsラン、3ydsラン、FBクーンの2ydsラン、DAL12メン反則でさらに1stダウン。FBクーンの2yds、5ydsランで最終Qへ。

第4Q

  • WRジェニングスへの13ydsパスでゴール前5ydsへ。フォルススタートなどで3rdダウン8、WRジョーンズ落球でTDならず。26ydsFG成功で31点差に。
  • DAL陣23から。RBジョーンズの7ydsラン、8ydsラン、2ydsラン、TEウィッテンへの30ydsパスで一気にGB陣30へ。ILBホークがディフレクトしたパスをOLBマシューズがキャッチ、62yds走ってタッチダウン
  • DAL陣33から。WRブライアントへのパスは2ydsロス、RBバーバーの1ydsロスで3rdダウン13、RBバーバーのドローは9yds止まり。
  • GB陣23から。QBマット・フリン登場。RBジャクソンの2yds、3ydsラン、ロングパス失敗でパント。。
  • リターナーのWRブライアントがキャッチミスし、CBジャレット・ブッシュがリカバー
  • DAL陣17から。RBナンスの1yds、1yds、5ydsランで4thダウン3、ギャンブルもランが止まって失敗。
  • DAL陣12から。3rdダウン6からWRオースティンへの6ydsパスで1stダウン。WRブライアントへの15ydsパス、TEベネットへの14ydsパスでGB陣に入って2ミニッツ。WRサム・ハードへの11ydsパス、RBチョイスの4ydsラン、TEベネットへの7ydsパスでGB陣22へ。最後はDEウィルソンのサックで試合終了。

2010年11月 7日

SSアタリ・ビグビーをロースター登録

パッカーズはPUPリストのSSアタリ・ビグビー(足首)をロースターに復帰させた。火曜にDEモンゴメリーを解雇してロースター枠を空けてあったので、新たに誰かを解雇する必要はない。SSビグビーは(試合にアクティブ登録されたら)控えセーフティ兼スペシャルチーマーとしての復帰初戦になりそう。いっぽうCBアル・ハリス(ヒザ)の戦列復帰は今週もおあずけ。選手生命が危ぶまれるほどの大ケガだっただけに、慎重になるのも無理はない。

PUPリストの選手をロースター枠の例外扱いにできる期限はこの月曜日。CBパット・リーあたり(または新たなケガ人)をインジャリーリザーブに入れるか、G/Cニック・マクドナルドあたりを解雇するかしてロースター枠を空けるはず。来週はバイウィークなので、10月18日のチーム復帰から約5週間かけて復帰準備を整えることになる。

2010年シーズン前半 スタッツ集

前半8試合を終えたところでスタッツのまとめ。2009年2008年2007年のスタッツも参照のこと。まだ7試合しか消化していない球団の方が多いので、TD数など実数については参考程度に。

オフェンス
Total 得点 ラン ラン(1回) ランTD FumLos パス パス% パスavg パスTD INT Rate サック 3rd% Red
335.9 22.0 97.0 4.2 6回 4回 238.9 61.1% 7.4 12回 9回 85.0 16回 35.1% 63.6%
16位 13位 22位 10位T 10位T 7位T 10位 16位 7位T 10位 22位 16位 18位 26位 5位

オフェンスではとくにパス攻撃が成績を落とし、トータルヤーデージも得点力(-6.8点)も大幅ダウンしている。インターセプトが倍増、パスTD数が減少、3rdダウン成功率の低下が著しく、レッドゾーン成功率が多少上がった(レッドゾーンに進む回数がダウンしたはず)ぐらいでは追いつかない。

大きく向上したのは被サックが減ったこと。新人OTブラガの加入によって両ベテランOTが負傷しても戦力ダウンがなく、パスプロテクションが安定した。QBロジャースの球離れが早くなったのも一因。ただTEフィンリー不在のせいかレシーバーがフリーになれず、仕方なく投げ捨てる場面が今季は多い。

ラン攻撃は意外に成績が落ちていないが、RBグラント戦線離脱によってランプレー回数そのものが減っている(昨季は27.4回でNFL15位、今季は22.9回でNFL28位)。相手にパスを警戒させた中で、ドロー等で1回あたりのヤーデージを確保している印象だ。毎試合25回ランプレーをコールしたら平均4.2ydsはキープできないだろう。

3rdダウン1および4thダウン1の成功率はNFL31位の41.7%と苦しんでいる。うちランが7回のうち3回成功、パスが5回のうち2回成功。ショートヤーデージで自信を持ってランをコールできないのが現状だ。

ターンオーバー 反則
Takeaways Giveaways DIFF 回数 ヤード
Total Int FumRec Total Int FumLos      
15 12 3 13 9 4 +2 50回 390yd
10位T 3位 25位T 19位T 22位T 7位T 13位T 21位T 18位

ターンオーバーレシオはここ2試合の活躍でなんとかプラスに転じたが、昨年の1位からは大幅ダウン。QBロジャースのインターセプトがすでに昨季の合計を上回り、ディフェンスの奪ったインターセプトもやや減少している。

ファンブルリカバーの減少は、つまりラン守備が悪化したということだろう。ランで容易にゲインされて後追いのタックルばかりでは、ボールを狙いにいくこともできない。

いっぽうオフェンスのファンブルロストは今季も少なく、ボールセキュリティは非常にしっかりしている。ファンブルロスト4回の内訳は、WRネルソンのキックオフリターンが2回、TEリーが1回、WRジョーンズが1回。QBロジャースはファンブル自体がゼロ(おそらく先発QBで唯一ではないか)、RBジャクソンとFBクーンもファンブル1回ずつ、ロスト0回と頑張っている。

反則では過去3年連続でNFLトップを争い、コーチ批判の一因となってきたが、今季は大幅に減少。1試合平均の反則数は6.2回でNFL17位タイ、反則ヤーデージは48.75ydsでNFL11位となっている。これまで目立っていたスペシャルチームの反則や馬鹿げたパーソナルファウルが減った。第3週CHI戦の18回152ydsが突出しているものの、それ以外は許容範囲に収まっている。

反則は第1週PHI戦が2回15yds、第2週BUF戦は6回49yds、第3週CHI戦は18回152yds、第4週DET戦は3回31yds、第5週WAS戦は9回63yds、第6週MIA戦は7回45yds、第7週MIN戦は2回20yds、第8週NYJ戦は3回15yds。

ディフェンス
Total 失点 ラン ラン(1回) ランTD FumRec パス パス% パスavg パスTD INT Rating サック 3rd% Red
341.1 17.0 123.6 4.6 4回 3回 217.5 56.6% 6.6 8回 12回 68.8 24回 40.7% 45.0%
18位 4位 25位 25位T 9位T 25位T 17位 7位 11位T 4位T 3位 1位 3位T 22位 11位T

トータルディフェンスは2位から18位に大幅ダウンしているが、逆に失点は7位(18.6点)から4位(17.0点)に向上。勝負強いパス守備でタッチダウン(4位タイ)を許さないのが失点減の最大の要因であり、5勝3敗と勝ち越せた原動力だろう。3rdダウン成功率40.7%(22位)と苦しみながらも、レッドゾーンTD率が改善され、昨季よりも「曲がっても折れない」傾向があきらか。ただ、これまではパス攻撃不調チームとの対戦が多かった面はある。

昨季1位だったインターセプトがやや減ったものの3位をキープし、サック(3位)が増えている。DEジェンキンズ4サック、NTラジ2.5サックとDL陣がサックを多く稼ぐのは、3-4のチームでは珍しいことらしい。ファンブルリカバーが少ないのは前述のとおり。

いっぽうラン守備は1位から25位へと大幅に悪化。フロント7にケガ人が続出したうえ、ラン攻撃上位チームとの対戦が多かった。さらに序盤はQBスクランブルでロングゲインを連発されて数字を悪くした。ただし向上の兆しはあるので、今後の改善に期待。

スペシャルチーム
Kickoff Punt Kickoff Ret Punt Ret Field Goals
Avg. TB Coverage Avg. In20 TB Coverage Net     成功率 回数
64.0 1回 23.9 43.4 10回 3回 14.6 35.6 20.4 9.1 75.0% 12回
24位T 29位T 18位T 22位 21位 15位T 29位 25位 27位 19位 25位T 12位T

スペシャルチームはどん底だった昨年よりはマシになったものの、まだ多くの部門でNFLの下位にある。先発ディフェンス陣のケガ人続出でスペシャルチームにも悪影響が出ている。ただ、反則が大きく減ったため(昨日の記事参照)、フィールドポジションは昨年よりよくなっているのではないか。

パント成績では昨季最下位タイだったネット距離が多少改善。タッチバックが減り、インサイド20が増えたのはいいこと。Pティム・マステイはこのところ調子を上げてきたが、気候が悪くなるこれからが問題だろう。

カバレッジチームでは、相手パントリターンで14.6yds(29位)も許しているのがまずい。Pマステイのハングタイムが不安定で、カバレッジチームも大きなミスでビッグリターンを許した。キックオフカバレッジはまずまず。

Kクロスビーはタッチバックわずか1回というキックオフ飛距離の悪化が気になるところ。フィールドゴール成功率は昨年と同じ75%。オフェンス不振のせいか比較的長い距離のFGトライが多く、40yds未満の失敗は1回だけ。

キックオフリターンの不振は今年も人材不足によるもの。Sウィル・ブラックモンをアテにしていたが、ケガのため開幕ロースターに残せなかった。序盤に好調だったWRネルソンは、DET戦の連続ファンブルロストで自信喪失気味。いっぽうパントリターンは先発CBのトラモン・ウィリアムズを投入したこともあり、昨季より向上している。ボールセキュリティがもっとも重要だけに、キャッチングが安定しているのがいい。

2010年11月 6日

Notebook: スペシャルチーム反則が急減

Green Bay Packers Injury Report
Player Pos Injury Wed Thur Fri Status Notes
Dolanld Driver WR Quadricep Out Out Out Out 欠場
Pat Lee CB Ankle Out Out Out Out 欠場
Andrew Quarless TE Shoulder × × Questionable 微妙
Mark Tauscher OT Shoulder Questionable 微妙
Ryan Pickett DE Ankle Questionable 微妙
Aaron Rodgers QB Ankle Probable 出場
Dimitri Nance RB Ankle Probable 出場
Chad Clifton OT Hamstring/Knee Probable 出場
Daryn Colledge OG Back × Probable 出場
Cullen Jenkins DE Calf Probable 出場
Clay Matthews OLB Shin Probable 出場
Charles Woodson CB Toe Probable 出場
Nick Collins S Knee Probable 出場
Dallas Cowboys Report
Player Pos Injury Wed Thur Fri Status
Tony Romo QB Shoulder × × × Out
Montrae Holland OG Groin × × × Out
Jason Hatcher DE Groin × × × Out
Akwasi Owusu-Ansah S Ankle × × × Out
Felix Jones RB Ankle × Probable
Marc Colombo OT Back × Probable
Kyle Kosier OG Ankle Probable
Bradie James LB Knee × Probable
Terence Newman CB Ribs × Probable
Probable : Virtual certainty that player will be available for normal duty
Questionable : A 50-50 chance will not play
Doubtful : At least 75 percent chance will not play
Out : Definitely will not play
     
: Full Participation
: Limited Participation
× : Did Not Participate
: Not Listed

2010年11月 5日

Notebook: CBハリスの心構え

2010年11月 4日

Notebook: WR陣の奮起を

2010年11月 3日

Notebook: DEモンゴメリー解雇

2010年11月 2日

Packers - Jets Notebook

2010年11月 1日

Packers 9 - 0 Jets

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
Packers (5-3) 3 0 0 6 9
Jets (5-2) 0 0 0 0 0

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快晴、気温13℃。強めの風が吹いている。ニュー・メドウランズ・スタジアムでの初対戦は予想外のディフェンシブマッチとなった。ジェッツはラン・パスとも安定したディフェンスでパッカーズを苦しめるが、パッカーズもラン守備で頑張りを見せる。パッカーズは3つのターンオーバーを奪って少しずつリードを広げると、最後までディフェンスが崩れずにしのぎ切り、1991年以来19年ぶりのアウェー完封勝ち。自陣に6回入られて失点しなかった勝負強いディフェンスが勝因だが、Pティム・マステイの好パント連発、ジェッツのトリックプレー失敗とWR陣の落球にも助けられた。

序盤から両軍とも1stダウンが取れず苦しむ中、ジェッツは4thダウン18でのパントチームのギャンブルが裏目に出て、パッカーズが3点先行。第2Qはジェッツが押し気味に進めるが、パッカーズは自陣で2回ターンオーバーを奪って失点を逃れる。中盤は強い風のなか両者ともFG失敗で得点を逃すが、第4Qに入ったところでCBウッドソンのインターセプトからついに3点を追加。最後はジェッツの攻撃を2シリーズとも4thダウンで止め、ダメ押しのFGが決まって勝負あり。

WRドライバーが太もものケガを悪化させて前半途中で退場。CBパット・リーは足首のケガで退場。QBロジャースは終盤にすこし足首を痛めた。DEピケット(足首)は欠場したもののDEジェンキンズ(ふくらはぎ)は出場。OLBジョーンズ(肩)がIR入りのため、ドラフト外ルーキーのOLBゾンボが先発に昇格している。

第1Q

  • GB陣23から。RBジャクソンの2ydsラン2回で3rdダウン6、WRドライバーへのパスをカットされる。
  • 好パントでNYJ陣18から。RBトムリンソンの5ydsランのあとパス失敗2回で3&アウト。
  • GB陣35から。FBクーンの3ydsラン、投げ捨て、TEクウォレスへのパスは通らず。
  • NYJ陣14から。RBトムリンソンの4ydsラン、2ydsラン、ノーゲインでまたも3&アウト。
  • GB陣22から。WRジェニングスへの12ydsパスのあと、3rdダウン8からWRドライバーが転んでけっきょくパント。
  • NYJ陣13から。WRホームズへの15ydsパスで初1stダウン。3rdダウン9でサック(ILBチラー)が出て4thダウン18、フェイクパントでパンターが走って1stダウンを取るが、チャレンジの結果わずかに足りず、ギャンブル失敗
  • NYJ陣36のチャンス。WRジェニングスへの30ydsパスでNYJ陣06に迫るが、WRネルソンへのパス失敗、RBジャクソンへの4ydsパス、WRジョーンズへのパス失敗。20ydsFG成功で3点先制
  • NYJ陣30から。RBトムリンソンの3ydsラン、3ydsパス、WRホームズへの10dysパスで1stダウン。フォルススタートなどで3rdダウン9、WRホームズへの16ydsパスでGB陣へ。WRブラッド・スミスのエンドアラウンドは3yds止まりで第2Qへ。

第2Q

  • ワイルドキャット隊形からWRスミスが走るがファンブルし、CBウィリアムズがリカバー
  • GB陣29から。オフサイド、RBジャクソンの1ydsラン、WRネルソンへの16ydsパスでNYJへ。パス失敗2回で3rdダウン10、TEクウォレスがキャッチできず結局パント。
  • NYJ陣10から。WRコッチェリーへの13ydsパス、スクリーンパス落球、フォルススタート、パス失敗で3rdダウン15、投げ捨てでパント。
  • GB陣36から。ラン2回で3rdダウン4、パスラッシュが効いてパス失敗。
  • NYJ陣22から。RBトムリンソンの8yds、3yds、2ydsラン、RBグリーンへの10ydsパス、RBトムリンソンへの12ydsパス(自らファンブルリカバー)でGB陣へ。NYJホールディング、2ydsラン、RBトムリンソンへの7ydsパスで3rdダウン11、CBウィリアムズがインターセプト
  • GB陣40から。WRスウェインへの12ydsパス、RBジャクソンの3ydsラン、ロングパス失敗、パスインターフェア10yds、RBジャクソンの7ydsラン、WRジェニングスへの7ydsパスでFG圏内へ。パス投げ捨て、サック9ydsで2ミニッツ。3rdダウン19からのTEリーへのパスは5ydsどまり。45ydsFGは左に逸れて失敗。
  • NYJ陣45から。TEケラーへの5ydsパス、RBトムリンソンへの4ydsパス、パス失敗で3&アウト。
  • 残り59秒、GB陣20から。サック5yds、RBジャクソンの27ydsランでGB陣42まで進んで残り08秒。WRジェニングスがショートパス落球のあと、ニーダウンで前半終了。

第3Q

  • WRスミスのビッグリターンでGB陣48から。RBトムリンソンの3ydsラン、ノーゲイン、WRホームズ落球で3&アウト。
  • GB陣11から。FBクーンの6ydsラン、WRネルソンへの19ydsパス、WRジェニングスへの10ydsパス、RBジャクソンの8ydsラン、FBクーンの4ydsランでNYJ陣へ。しかしディレイオブゲームが響いてけっきょくパント。
  • NYJ陣20から。ロングパス失敗、RBトムリンソンの2ydsランで3rdダウン8、WRコッチェリーへの49ydsパスで一気にFG圏内へ。RBグリーンの8ydsラン、NYJホールディング、パス失敗で3rdダウン12、RBトムリンソンへのスクリーンパスは11ydsどまり。38ydsFGは失敗に終わる。
  • GB陣28から。WRジョーンズへのロングパス失敗、WRジェニングスへの10ydsパス、RBジャクソンの2ydsロス、WRジェニングスへの11ydsパス、RBジャクソンのノーゲインで1stダウンならず。
  • 好パントでNYJ陣05から。投げ捨て、RBトムリンソンの6ydsラン、WRコッチェリーへの7ydsで1stダウンを取って最終Qへ。

第4Q

  • TEケラーへのパス失敗、ワイルドキャットでWRスミスが5ydsラン、GBホールディング(ILBチラー)で1stダウン。リバース失敗で8ydsロス、WRブレイロン・エドワーズへの32ydsパスでGB陣へ。RBグリーンの4ydsラン、5ydsラン、3ydsラン、NYJホールディングのあと、CBウッドソンがTEケラーからボールを奪ってインターセプト
  • GB陣43から。RBジャクソンへの13ydsパス、FBクーンの4ydsラン、ロングパス失敗で3rdダウン6、WRネルソンへの14ydsパスで1stダウン。フォルススタート(LTクリフトン)、QBスクランブル5yds、投げ捨てで3rdダウン10、WRネルソンへのパスは3yds止まり。41ydsFG成功で6点差
  • NYJ陣19から。WRコッチェリー落球、RBトムリンソンの4ydsラン、TEケラーへの40ydsパスで一気にGB陣37へ。2ydsラン、WRコッチェリー落球、エンドゾーンへのロングパス失敗で4thダウン8、WRコッチェリーへのパスが通らずギャンブル失敗
  • 残り4分12秒、GB陣35から。FBクーンの2ydsラン(NYJタイムアウト#1)、RBジャクソンの2ydsロス(NYJタイムアウト#2)、1ydsラン(NYJタイムアウト#3)でパント。
  • 残り3分57秒、NYJ陣23から。RBトムリンソンの5ydsラン、WRコッチェリー落球、サック(OLBマシューズ)で4thダウン11、ロングパスは通らずギャンブル失敗
  • 残り2分30秒、NYJ陣23から。RBジャクソンのノーゲインで2ミニッツ。FBクーンのノーゲイン、QBロジャースの1ydsスニーク。残り32秒、40ydsFG成功で9点差に
  • 残り19秒、NYJ陣27から。WRコッチェリーへの20ydsパス、QBスクランブル20ydsでタイムアップ。