過去の記事 | 2010年 > 11月 > Notebook: ILBビショップと契約延長交渉

グリーンベイ・パッカーズ ニュース

< 前の記事へ | 次の記事へ >

2010年11月20日

Notebook: ILBビショップと契約延長交渉

シーズン中の練習では、記者に公開されるのは最初のジョグ・スルーの部分だけなので、誰がどのような状態なのか見極めるのは難しい。

• この日の練習に参加しなかったのはFBコーリー・ホール（背中）だけ。現状（IR入り11人・うちスターター6人）としては、かなりよい健康状態でヴァイキングス戦を迎えることができそう。
• WRドナルド・ドライバー（太もも）は順調で、ロングボムを試す場面もあったらしい。
• DEライアン・ピケット（足首）も順調。「彼は昨日よりずっと多くプレーした」とマッカーシーHC。
• ヴァイキングスでは、先週休んだWRバーナード・ベリアン（鼠蹊部）が復帰の見込み。WRパーシー・ハーヴィンは足首が悪いながらも出場を続けている。
• これまで全試合欠場のWRシドニー・ライス（ヒップ）だが、チルドレスHCが「今週出場できなければインジャリーリザーブ入り」と、煮え切らないライスに圧力。それを受けて本人は「出場する。フル出場はできないと思うけれど」と記者にコメントし、今季初出場が確実となった。すでに先週からフルスピードで練習できており、動きそのものは問題ないはず。

• 右サイドへのアジャストはスムーズに進んでいる、とRTブライアン・ブラガ。「スタンスからの動き出しはすごく簡単だ。横方向の動きは問題ない。ただ左サイドに戻った時にまた違和感がないかどうかが興味深いところ。でも、（左右を行ったり来たりする）デメリットは特にないと思う。フィールドで経験を積むことのメリットはすごく大きいよ。ただフットワークの調整が要るだけだ」
• 将来的なポジションについてRTブライアン・ブラガ。「どうなるか僕にもわからない。お前に一番合っているとコーチたちが言うポジションをやるだけ。今はチャド（LTクリフトン）がいて、すごくいいプレーをしてる。それが現実だ。このリーグで長いキャリアを築くには、両サイドをこなせた方が望ましいとは思う。シーズン中には何が起こるかわからないしね。個人的な希望は左タックル？ そのとおり。でも右タックルにもどんどん慣れてきているし、とにかくフィールドに出たいよ」
• ILBバーネットの代役として活躍しているILBデズモンド・ビショップが、パッカーズとの契約延長交渉に入ったことが明らかになった。「契約延長したいとチーム側が明確に示してくれたし、本人も再契約したいと望んでいる」と代理人。これで来季はバーネットとビショップのILBコンビで行く公算が大きくなったのでは。
• ストロングセーフティのスターターはチャーリー・ペプラーのままだが、先週復帰したアタリ・ビグビーにも出場機会を与えてローテーション起用の見込み、とJournal Sentinel紙が伝えている。ランやパスのシチュエーションによって使い分けることはしないらしい。
• CBアル・ハリス退団についてCBブランドン・アンダーウッド。「僕の素晴らしい師匠だった。入団直後からいろいろ親身に面倒を見てもらったから、彼が去るのを見るのはつらかった。今回のアルの移籍で、物事は計画通りにいかないこともある、と気付かされた。これもフットボールの一部だとね」
• マッカーシーHCによる、遠征の際のドレス・コードについてWRジョーディ・ネルソン。「スーツを着る必要はない。ビジネス・カジュアルでいい。ジーンズは可だけど、ドレス・ジーンズでなきゃいけない。テニスシューズはダメ。でもすごくカジュアルだよ。飛行機で長い時間座るのに窮屈な格好だと困るからね。そういう意味で多少妥協があるわけ。Tシャツに短パンで歩き回るなってことだ」
• ドレス・コードについてRTブライアン・ブラガ。「少しだけビジネスライクに、っていうのがコーチ・マッカーシーの求める線だ。ビジネス・カジュアルが彼の求めるものだと思う。しゃれたドレス・ジーンズに、ボタン・ダウンのシャツ。いま着てるみたいなスウェットで（チャーター機とはいえ）機内を歩き回っちゃいけない。大事なことだよ。僕らが球団を代表して動くわけだからね」
• 人気ケーブルTV局HBOとNFL Filmsの共同制作によるドキュメンタリー、"Lombardi" のプレミア上映会が木曜夜にランボーフィールドで行われた（写真集）。招待客のなかには、QBバート・スターなど教え子たちはもちろん、ヴィンス・ロンバルディHCの秘書、ロンバルディ家の元隣人たちも含まれている。HBO局で12月11日に本放送の予定。
• 以下はヴァイキングス戦のプレビュー。
  • いまもっとも注目を集めているのはオーナーのジギー・ウィルフの動向。もし今週負けて3勝7敗となると、いよいよブラッド・チルドレスHC解任を求めるファンの声が大きくなるはず。「首を切らないのは、だれか意中のHC候補がいて、レスリー・フレイジャーDCが暫定HCとしてなまじ成績を上げてしまうと交代させにくくなるからではないか」という憶測もある。
  • 表向きの発言はともかく、チルドレスHCが選手からの信頼を失っているのは衆目の一致するところ。モス放出騒動で独走してフロントとも亀裂ができた。ヴァイキングスは昨季チルドレスHCと契約延長したため、今季限りで解任するには、（選手と違ってコーチの契約は保証されているため）残り契約期間分をヴァイキングスが負担しなければならない（ESPN記事へ）。最終年の2013年がヴァイキングス側のオプションとなっていたため、当初予想されていたよりは低額の$6.6ミリオンで済む。
  • パッカーズにとってQBブレット・ファーヴとの4回目、おそらく最後の対戦になりそう。本人はあきらかに例年よりも本気で「今季が最後」と繰り返しており、それを信じる向きが多数派となっている。来年夏に変心しない限り、今季限りの可能性が高い。
  • パス攻撃18位（平均219.6yds）と昨季の8位から大幅ダウン。ヤーデージよりもひどいのがTD/INTの比率だ。昨季はNFL最多のパスTD34回が、今季は11回で24位。インターセプトは昨季NFL最少（ファーヴのキャリア最少）の7回、今季はNFL最多の16回。
  • QBファーヴが無理なところに投げ込む判断ミスよりも、WR陣との呼吸が合わずにインターセプトとなるプレーが目立つ。先週のCHI戦も、3INTのうち2つはWRが転んだためだった。
  • 昨季躍進したWR陣が今季は迷走を続けている。WRシドニー・ライスが8月下旬になってからヒップの手術を決断したことで、すべての目算が狂ってきた。その後WRジャヴォン・ウォーカーを試してすぐに解雇、WRグレッグ・キャマリオをドルフィンズからトレードで獲得（11回140yds）。WRランディ・モス獲得が無残な失敗に終わったのはよく知られているとおり。安定して活躍しているのは、足首捻挫を押して出場しているWRパーシー・ハーヴィン（44回583yds、4TD）で、彼のランアフターキャッチが最大の脅威だろう。
  • パス攻撃不振はOL陣の弱体化も一因。両OTのパスプロが悪く、すぐにポケットが窮屈になってしまう。目の前にプレッシャーが迫るとビビッて投げ捨て、インテンショナルグラウンディングを取られるケースが最近は多い。プレッシャーをいなすためのクイックなパスやスクリーンやドローなど、苦心のプレーコールが続く。昨季は13回もあった40yds以上のパス成功が今季はわずか1回。
  • チームを支えているのはやはりRBエイドリアン・ピーターソンのラン攻撃。1試合平均121.3ydsはNFL10位、1回平均4.5ydsは7位。ただ、昨季15回あった20yds以上のロングゲインが今季は6回しかない。
  • 3rdダウンバックとしてRBチェスター・テイラー（→CHI）と入れ替わった新人RBトビー・ゲアハートは白人大型バックで力強い走り。ただ前任者とくらべてロングゲインの魅力が小さいように見える。
  • ディフェンスはトータル8位と頑張っているが、失点16位なのはオフェンスのターンオーバー（すでに昨季分を上回った）のせいか。
  • ラン守備はNFL9位。昨季のラン守備2位からダウンしたのは、リードされる展開が多く、相手のラン回数そのものが平均3.5回増えたため。1回平均は3.7yds（6位）で、昨季の3.9ydsより良くなっている。
  • パス守備は平均210.8ydsのNFL9位とこちらも悪くなく、むしろ昨季の19位より向上している。大きくダウンしたのはパスラッシュで、サック14回はNFL25位タイ。昨季はNFL最多の48回だった。
  • スペシャルチームはヴァイキングスに分がある。WRハーヴィンの一発キックオフリターン（平均24.6yds、1TD）が最大の脅威。WRキャマリオのパントリターンもNFL14位の平均9.1ydsと悪くない。Pクリス・クルーイのパントはネット44.5ydsでNFL3位と素晴らしい成績。Kライアン・ロングウェルのフィールドゴールは昨季も今季も90%を超えている。キックオフカバレッジは27位と苦しんでいる。
  • 注目のマッチアップは、LTクリフトン対DEジャレッド・アレン、RTブラガ対DEレイ・エドワーズ。前回ホームで両パスラッシャーを完封したが、人工芝となるとパスラッシュのキレが全く違ってくる。前回131yds走られたRBピーターソンを止められないと、プレーアクションからのロングボムが炸裂しかねない。相手OL最大の弱点であるRTフィル・ロードホルトにはヘルプがつくはずなので、OLBマシューズがそれを攻略できるかどうか。WRハーヴィンとWRライスに誰がどうマッチアップするか。MINの上位WRトリオはみなケガを抱えているので予想がつきにくい。

Green Bay Packers Injury Report
Player	Pos	Injury	Wed	Thur	Fri	Status	Notes
Korey Hall	FB	Back	－	△	×	Questionable	微妙
Dolanld Driver	WR	Quadricep	△	△	△	Questionable	出場の方向
Ryan Pickett	DE	Ankle	△	△	△	Questionable	微妙
Andrew Quarless	TE	Shoulder	△	○	○	Probable	出場
Chad Clifton	OT	Knee	△	○	△	Probable	出場
Scott Wells	C	Arch	－	△	△	Probable	出場
Clay Matthews	OLB	Shin	△	△	△	Probable	出場
Desmond Bishop	ILB	Hip	－	－	△	Probable	出場
Brandon Chillar	ILB	Shoulder	○	○	○	Probable	出場
Pat Lee	CB	Ankle	○	○	○	Probable	出場
Charles Woodson	CB	Toe	△	△	○	Probable	出場

Minnesota Vikings Injury Report
Player	Pos	Injury	Wed	Thur	Fri	Status
Eric Frampton	S	Hamstring	×	×	×	Out
Bernard Berrian	WR	Groin	×	△	△	Questionable
Anthony Herrera	OG	Elbow	△	△	△	Questionable
John Sullivan	C	Calf	△	△	△	Questionable
Brett Favre	QB	Ankle/Foot	△	△	○	Probable
Percy Harvin	WR	Ankle	△	△	○	Probable
Asher Allen	CB	Concussion	○	○	○	Probable
Chris Cook	CB	Knee	○	○	○	Probable
Jamarca Sanford	S	Hamstring	○	○	○	Probable

Probable	:	Virtual certainty that player will be available for normal duty
Questionable	:	A 50-50 chance will not play
Doubtful	:	At least 75 percent chance will not play
Out	:	Definitely will not play
○	:	Full Participation
△	:	Limited Participation
×	:	Did Not Participate
ー	:	Not Listed

カテゴリ : Contract/Personnel, Notebook

< 前の記事へ | 次の記事へ >