グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2010年11月 9日

CBアル・ハリスを解雇

試合直後から報道されていたとおり、パッカーズがCBアル・ハリスを解雇した。昨季第11週に前十字靭帯、外側側副靭帯、腸脛靭帯、ハムストリングを断裂する極めて重いケガを負い、過酷なリハビリをこなして戦列復帰目前まで来ていたハリスだが、3週間の練習内容を見た結果、球団側は若手への世代交代を決断したようだ。マイク・マッカーシーHCは、「全体のデプスと将来のロースターを考えて決断した。難しい決断だったが、アルには必ず次のチャンスがあるはずだし、我々は彼の成功を祈っている」と語っている。

CBハリスはNFL経験4年以上のベテランではあるが、今季のトレード期限を過ぎているため、解雇選手は全員がウェイバーにかけられる。複数球団が入札した場合は成績下位球団が獲得し、パッカーズとの契約内容(今季の残り$1.25ミリオン・来季$2.95ミリオン)を引き継ぐことになる。まる1日経って入札がなければ無制限FAとなり、好きな球団と交渉できる。

テッド・トンプソンGMの声明は以下のとおり。「グリーンベイ・パッカーズへの貢献に対し、我々はアルに感謝したい。彼のハードワーク、献身そしてプロフェッショナリズムこそ彼の成功の重要なカギだ。在籍中、彼は球団およびコミュニティの非常に重要なメンバーだった。我々は彼の将来の成功を祈っているし、彼はいつまでもパッカー・ファミリーの一員であり続ける」

いっぽうCBアル・ハリス本人は球団側に対し不満を示している。この3週間、ニッケルバックとしての出場を期待しながら、土曜になると「取りやめ」の連続で、球団への不信を募らせていたらしい。「このチームでプレーさせるには十分な力がない、と彼らは感じたのだろう。ショッキングだった。テッドとマイクはもっと率直に話してくれるものと思っていたのに。家での勉強内容を僕に指示しておいて、別のことを計画していた。これがビジネスというものだ、ということだろう。これが現実だ。でも僕はグリーンベイで素晴らしい時を過ごした。ここでのことについて、僕が悪く言うことは何もないよ」

大変な大ケガからの復帰であるうえ、CBハリスは来月には36歳。チームではCBトラモン・ウィリアムズが一流CBに成長し、新人CBサム・シールズが3番手として予想をはるかに上回る活躍をしている。しかもCBハリスの本領はマンツーマンのプレスカバレッジであり、ゾーンカバレッジでは彼の良さが活かせない。 「トレーニングキャンプ開始時には、サム・シールズのことなどほとんど知られていなかったし、私自身もよく知らなかった。ただポテンシャルの大きさは認識していたし、これまで着実に進歩してきたと思う。ブランドン・アンダーウッドとパット・リーもまだ若手だ。非常に多くの事柄を考慮して、今回の決断を下した」とドム・ケイパースDCは説明している。

CBアル・ハリスの経歴などについては、主力選手紹介のページも参照のこと。

カテゴリ : Contract/Personnel, Player