グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2010年11月 7日

2010年シーズン前半 スタッツ集

前半8試合を終えたところでスタッツのまとめ。2009年2008年2007年のスタッツも参照のこと。まだ7試合しか消化していない球団の方が多いので、TD数など実数については参考程度に。

オフェンス
Total 得点 ラン ラン(1回) ランTD FumLos パス パス% パスavg パスTD INT Rate サック 3rd% Red
335.9 22.0 97.0 4.2 6回 4回 238.9 61.1% 7.4 12回 9回 85.0 16回 35.1% 63.6%
16位 13位 22位 10位T 10位T 7位T 10位 16位 7位T 10位 22位 16位 18位 26位 5位

オフェンスではとくにパス攻撃が成績を落とし、トータルヤーデージも得点力(-6.8点)も大幅ダウンしている。インターセプトが倍増、パスTD数が減少、3rdダウン成功率の低下が著しく、レッドゾーン成功率が多少上がった(レッドゾーンに進む回数がダウンしたはず)ぐらいでは追いつかない。

大きく向上したのは被サックが減ったこと。新人OTブラガの加入によって両ベテランOTが負傷しても戦力ダウンがなく、パスプロテクションが安定した。QBロジャースの球離れが早くなったのも一因。ただTEフィンリー不在のせいかレシーバーがフリーになれず、仕方なく投げ捨てる場面が今季は多い。

ラン攻撃は意外に成績が落ちていないが、RBグラント戦線離脱によってランプレー回数そのものが減っている(昨季は27.4回でNFL15位、今季は22.9回でNFL28位)。相手にパスを警戒させた中で、ドロー等で1回あたりのヤーデージを確保している印象だ。毎試合25回ランプレーをコールしたら平均4.2ydsはキープできないだろう。

3rdダウン1および4thダウン1の成功率はNFL31位の41.7%と苦しんでいる。うちランが7回のうち3回成功、パスが5回のうち2回成功。ショートヤーデージで自信を持ってランをコールできないのが現状だ。

ターンオーバー 反則
Takeaways Giveaways DIFF 回数 ヤード
Total Int FumRec Total Int FumLos      
15 12 3 13 9 4 +2 50回 390yd
10位T 3位 25位T 19位T 22位T 7位T 13位T 21位T 18位

ターンオーバーレシオはここ2試合の活躍でなんとかプラスに転じたが、昨年の1位からは大幅ダウン。QBロジャースのインターセプトがすでに昨季の合計を上回り、ディフェンスの奪ったインターセプトもやや減少している。

ファンブルリカバーの減少は、つまりラン守備が悪化したということだろう。ランで容易にゲインされて後追いのタックルばかりでは、ボールを狙いにいくこともできない。

いっぽうオフェンスのファンブルロストは今季も少なく、ボールセキュリティは非常にしっかりしている。ファンブルロスト4回の内訳は、WRネルソンのキックオフリターンが2回、TEリーが1回、WRジョーンズが1回。QBロジャースはファンブル自体がゼロ(おそらく先発QBで唯一ではないか)、RBジャクソンとFBクーンもファンブル1回ずつ、ロスト0回と頑張っている。

反則では過去3年連続でNFLトップを争い、コーチ批判の一因となってきたが、今季は大幅に減少。1試合平均の反則数は6.2回でNFL17位タイ、反則ヤーデージは48.75ydsでNFL11位となっている。これまで目立っていたスペシャルチームの反則や馬鹿げたパーソナルファウルが減った。第3週CHI戦の18回152ydsが突出しているものの、それ以外は許容範囲に収まっている。

反則は第1週PHI戦が2回15yds、第2週BUF戦は6回49yds、第3週CHI戦は18回152yds、第4週DET戦は3回31yds、第5週WAS戦は9回63yds、第6週MIA戦は7回45yds、第7週MIN戦は2回20yds、第8週NYJ戦は3回15yds。

ディフェンス
Total 失点 ラン ラン(1回) ランTD FumRec パス パス% パスavg パスTD INT Rating サック 3rd% Red
341.1 17.0 123.6 4.6 4回 3回 217.5 56.6% 6.6 8回 12回 68.8 24回 40.7% 45.0%
18位 4位 25位 25位T 9位T 25位T 17位 7位 11位T 4位T 3位 1位 3位T 22位 11位T

トータルディフェンスは2位から18位に大幅ダウンしているが、逆に失点は7位(18.6点)から4位(17.0点)に向上。勝負強いパス守備でタッチダウン(4位タイ)を許さないのが失点減の最大の要因であり、5勝3敗と勝ち越せた原動力だろう。3rdダウン成功率40.7%(22位)と苦しみながらも、レッドゾーンTD率が改善され、昨季よりも「曲がっても折れない」傾向があきらか。ただ、これまではパス攻撃不調チームとの対戦が多かった面はある。

昨季1位だったインターセプトがやや減ったものの3位をキープし、サック(3位)が増えている。DEジェンキンズ4サック、NTラジ2.5サックとDL陣がサックを多く稼ぐのは、3-4のチームでは珍しいことらしい。ファンブルリカバーが少ないのは前述のとおり。

いっぽうラン守備は1位から25位へと大幅に悪化。フロント7にケガ人が続出したうえ、ラン攻撃上位チームとの対戦が多かった。さらに序盤はQBスクランブルでロングゲインを連発されて数字を悪くした。ただし向上の兆しはあるので、今後の改善に期待。

スペシャルチーム
Kickoff Punt Kickoff Ret Punt Ret Field Goals
Avg. TB Coverage Avg. In20 TB Coverage Net     成功率 回数
64.0 1回 23.9 43.4 10回 3回 14.6 35.6 20.4 9.1 75.0% 12回
24位T 29位T 18位T 22位 21位 15位T 29位 25位 27位 19位 25位T 12位T

スペシャルチームはどん底だった昨年よりはマシになったものの、まだ多くの部門でNFLの下位にある。先発ディフェンス陣のケガ人続出でスペシャルチームにも悪影響が出ている。ただ、反則が大きく減ったため(昨日の記事参照)、フィールドポジションは昨年よりよくなっているのではないか。

パント成績では昨季最下位タイだったネット距離が多少改善。タッチバックが減り、インサイド20が増えたのはいいこと。Pティム・マステイはこのところ調子を上げてきたが、気候が悪くなるこれからが問題だろう。

カバレッジチームでは、相手パントリターンで14.6yds(29位)も許しているのがまずい。Pマステイのハングタイムが不安定で、カバレッジチームも大きなミスでビッグリターンを許した。キックオフカバレッジはまずまず。

Kクロスビーはタッチバックわずか1回というキックオフ飛距離の悪化が気になるところ。フィールドゴール成功率は昨年と同じ75%。オフェンス不振のせいか比較的長い距離のFGトライが多く、40yds未満の失敗は1回だけ。

キックオフリターンの不振は今年も人材不足によるもの。Sウィル・ブラックモンをアテにしていたが、ケガのため開幕ロースターに残せなかった。序盤に好調だったWRネルソンは、DET戦の連続ファンブルロストで自信喪失気味。いっぽうパントリターンは先発CBのトラモン・ウィリアムズを投入したこともあり、昨季より向上している。ボールセキュリティがもっとも重要だけに、キャッチングが安定しているのがいい。

カテゴリ : Football