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Notebook: DEモンゴメリー解雇
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2010年11月 3日
- DEマイケル・モンゴメリーを解雇。空いたロースター枠をPUPリスト選手の復帰に使うためだろう。NTグリーン加入にくわえてDEジェンキンズ(ふくらはぎ)が無事ゲームを終えられたことで、3-4に不向きなDEモンゴメリーが不要になった。今回は在籍17日、出場は数スナップ。
- CBアル・ハリスとSSアタリ・ビグビーのロースター復帰は、今週も金曜か土曜まで待って決断することになりそう。PUPリストの選手がロースター枠の例外扱いを受けられるのは来週月曜まで。つまり、今週末のカウボーイズ戦が終わるのを待ってから、誰をクビにするか決めればよい。
- 次のゲームには出場しない、とWRドナルド・ドライバー(太もも)自身がラジオ番組でコメント。その次がバイウィークのため、3週間たっぷり回復に充てることができる。
- ヒザの半月板損傷で手術を受けたTEジャーマイケル・フィンリー(IR入り)だが、感染症のため発熱があり、1週間後に緊急手術が必要だったことを明らかにした。
- 好調ジェッツ相手のアンダードッグと見られていたことについてマッカーシーHCは、地元記者たちに次のように話している。「我々はネガティブな記事に感謝している。みなさんが今後もそれを続けてくれれば、必ずこちらの助けになる」
- シーズン前半8試合で勝ち越したのは、じつはマッカーシーHC5年目でわずか2回目。2006年3勝5敗、2007年7勝1敗、2008年4勝4敗、2009年4勝4敗。
- 全米ラジオ番組でのインタビューでQBアーロン・ロジャース。「ミネソタに勝った後、ロッカールームの雰囲気が変わったように思う。自信が戻ってきた。興奮にあふれている。そしてミネソタ戦での危機感を先週に持ち越すことができた。とくにディフェンスの連中は、ジェッツ戦の前評判にすごく発奮したと思う。こっちはケガが多い、ジェッツを止められるわけがない、といった話ばかりで、メディアのほとんどがジェッツ勝利を予想したし。ディフェンスの働きは素晴らしいのひとこと。心構えが違ってたんだ。こちらのサイドラインは活気に満ちていたし、逆にあちらは予想したほどのエネルギーを感じられなかった」
- オフェンスについてQBロジャース。「オフェンス的には僕らはもっとやれるはずだ。重要な選手をケガで失って苦しいのはたしかけれど、僕をはじめとして、十分なプレーができていない。シーズン後半は僕がもっとよいプレーをしなければ。TEジャーマイケル・フィンリーのような選手を失うのはキツい。オフェンスの推進力であり、相手は特別な対策を立てなければならず、それによって他の選手にチャンスが生まれる、そんな存在だからね。RBライアン・グラントがいないことで、相手はセーフティを2人とも深く下げ、7メン・ボックスが多い。今後は気候が寒くなってくるし、ランゲームを向上させることは重要だ。それができれば、アウトサイドで1on1を作り出すことができ、大きなプレーにもつながる」
- 一説には体重375ポンドともいわれる新加入のNTハワード・グリーンだが、移籍初戦で34スナップに出場。体重問題を聞かれたケイパースDCは次のように笑っている。「ウチはビッグガイがちょっと好きだしね。(DLにケガ人続出だった)2週前は、真後ろから見るとDLたちのケツの幅が今回のゲームと比べて狭かったよ。ラインバッカーというのは、相手ブロッカーを占有してくれる横幅の広いケツを好むものだ」
- 新加入のNTグリーンを即戦力に仕立てるため、マイク・ターゴヴァックDLコーチは遠征先のホテルで土曜夜に数時間にわたって指導を行った。ホテルのロビーに椅子を並べて(人間に見立てて)スキームの解説をしたらしい。また試合中には、隣のNT B.J.ラジが番号で直接指示もした。「指示を聞き取れるのが大きかった。逆にホームだとクラウドノイズが大きくて難しいから」
- 3メンラッシュの多用について、マイク・ターゴヴァックDLコーチ。「使うかどうかはダウン&ディスタンスによる。ウチは今季3メンラッシュでかなりの成功を収めている。相手チームはスクリーンパスをよく投げてくるし、(序盤に苦しんだ)スクリーン対策として、4メンよりもこちらがよいという面もある。多くのファンが(QBに時間を与えてしまう)3メンラッシュの有効性を理解できないのは知っているよ。しかし我々は3メンラッシュに合わせていろいろなカバレッジを併用し、相手の的を絞らせないようにもしている」
- Pティム・マステイをマッカーシーHCがあらためて絶賛。「私がこれまでに関わったゲームのうちで、パンティングに関してこれが最高のパフォーマンスだった。大げさに言ってるんじゃない。これほど嬉しいことはないよ。泣きたくなるぐらいだ」
- Pマステイについてショーン・スローカムSTコーチ。「以前と比べてよかったのは、(敵陣レッドゾーンを狙うプーチ・パントにおける)ラグビー・スタイルというかオージー・スタイルのパントだ。最後の1本を含め、ハングタイムも非常によかった」
- パッカーズは先週金曜にTEスペンサー・ヘイヴナーを呼んでワークアウト。ハムストリング負傷もあって先日ライオンズから解雇されたが、完全な回復にはあと1、2週間かかる、とパッカーズも判断したらしい。今後TE陣の誰かが大きなケガをしたら有力候補となりそう。
- ジェッツ戦の各紙レビューから、主にディフェンスについて紹介。
- 計72スナップのうちDL陣の出場スナップ数は、NTラジ(62)、DEジェンキンズ(36)、DEウィルソン(35)、NTグリーン(34)、DEウィン(6)、DEモンゴメリー(3)。
- 新人DE C.J.ウィルソンが大健闘し、ラン守備向上に貢献。ライバルだったDEジャリアス・ウィンを引き離した印象だ。NTグリーンの多用は既報通り。NTラジが今回も62スナップと負担が大きく、DEピケット復帰までは致し方ないか。
- ILBデズモンド・ビショップは今季最高の出来かも。躊躇するところがなくなり、一歩目が速くなった。ミスも減ってきている。
- ILBビショップのパス守備がよくなってきたため、ILBブランドン・チラーの出番が減った。終盤にニッケル隊形でILBチラーが使ってもらえなかったのは、ホールディングの反則を犯したせいなのか、プレー内容でILBビショップが評価されたからか。ILBチラーの出来自体は決して悪くなかった。
- ILB A.J.ホークはプレーコーラー役をILBバーネット(IR入り)から引き継ぎ、的確な指示を出している。おかげでワイルドキャットやアンバランスド・ラインにもスムーズに対応できた。ラン守備もパス守備もよかった。
- OLBクレイ・マシューズは全体の27%しかダブルチームされず。しかし第4Q最後に華麗なスピンムーヴでサックを決めるまでは、目立った活躍はできなかった。(9.5サックでNFL1位をキープ)
- 先発昇格のOLBフランク・ゾンボはラン守備で期待以上の踏ん張り。
- CBトラモン・ウィリアムズは自信にあふれアグレッシブなプレーを今季は続けている。受け身になることなく、逆にレシーバーの方が彼をよけるようにプレーする。全盛期のCBハリスでさえ、素早く滑らかな方向転換という点ではCBウィリアムズに見劣りする。パスディフェンド13回は現在NFL2位タイ。
- ニッケルバックのCBサム・シールズは、WRサントニオ・ホームズの落球に救われたプレーもあったが、WRブラッド・スミスのリバースに追いついて3ydsゲインに止めたスピードは、さすがチーム最速。
- 少なくとも現時点ではSSチャーリー・ペプラーの方が新人SSモーガン・バーネット(IR入り)よりいい、という見方が圧倒的に。SSペプラーがここまでやるとは誰が予想しただろうか。
- RTブライアン・ブラガはベテランDEショーン・エリスに翻弄され、ランブロックでもパスプロテクションでも大苦戦。毎回後手を踏んでいる印象だった。第2Q末にはCBブリッツへの対応を誤ってサックに。LTチャド・クリフトンも4試合続いた好調がストップ。
- ジェッツ戦終了直後のロッカールームのビデオ映像はこちら。FBホールやKクロスビーが「すげえゲームだったぜ、"D"!」とディフェンスを称えながら歩いてくる。
- パッカーズの完封勝利は1950年以来21回目。アウェーでは7回目。過去6回は、1960年第11週@SF、1962年第9週@PHI、1966年第6週@CHI、1973年第14週@CHI、1977年第6週@TB、1991年第8週@TBだった。