過去の記事 |
2010年 >
10月 >
Packers 28 - 26 Lions
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2010年10月 4日
|
1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Lions (0-4) |
0 |
14 |
6 |
6 |
26 |
Packers (3-1) |
7 |
14 |
7 |
0 |
28 |
天気は快晴、気温11℃のランボーフィールド。乳がん月間のため、多くの選手(審判も)が体のどこかにピンクを着けている。前半の3TDパスと後半冒頭のINTリターンTDで14点をリードしたパッカーズだが、そこから立て続けにターンオーバーを犯して追い上げを許す。後半はディフェンスが出ずっぱりとなったが、最後はラン攻撃ががんばって辛くも逃げ切り。ホームでのライオンズ戦の連勝を20に伸ばした。
前半は好調なパス攻撃で3TDを重ねたパッカーズだが、幸運なターンオーバーを奪うほかにライオンズのパス攻撃を止められず、前半最後にTDを許して7点差でハーフタイム。後半冒頭にCBウッドソンのINTリターンTDで14点リードしたものの、そこからオフェンスとスペシャルチームが3つのターンオーバーを犯し、苦しいディフェンスの足をさらに引っ張ってしまう。しかしなんとかTDを許さずFG4回で止めると、残り6分半からオフェンスがランで時間を使い切ってなんとか逃げ切り。
唯一のケガ人は、SSモーガン・バーネットのヒザの捻挫。ILBニック・バーネットは手首を痛めていったん退いたが、すぐに復帰している。CBチャールズ・ウッドソンはパッカーズ移籍後8回目のINTリターンTDを挙げ、球団新記録となった。
第1Q
- DET15yds反則でGB陣45から。オフサイド、FBクーンの4ydsラン、RBジャクソンの11ydsラン、6ydsランのあと、WRドライバーに29ydsTDパス成功。
- DET陣29から。サック9yds(NTラジ)、TEペティグルーへの10ydsパス、TEペティグルーへの13ydsスクリーンパス、WRブライアント・ジョンソンへの16ydsパスでGB陣へ。DETフェイスマスク、QBスクランブル6yds、TEペティグルーへの5ydsパスで3rdダウン12、TEシェフラーへの25ydsパスでFG圏内へ。RBケヴィン・スミスのラン2回で3rdダウン9、ILBホークがインターセプト。
- GB陣22から、TEフィンリーへの11ydsパスのあと、3rdダウン2でランが止められてパント。わずか21ydsのシャンクとなった。
- DET陣37から。WRカルヴィン・ジョンソンへの10ydsパス、WRカルヴィン・ジョンソンへの10ydsパスでGB陣へ。フォルススタート、RBベストの10ydsラン、RBフェルトンへの5ydsスクリーンパスで1stダウンを取って第2Qへ。
第2Q
- TEシェフラーへの9ydsパスのあと、WRカルヴィン・ジョンソンに23ydsTDパス成功。
- GB陣28から。5ydsのQBスクランブル、RBジャクソンの4ydsラン、パス失敗で3&アウト。
- DET陣11から、RBベストの9ydsラン、パス失敗、1ydsランで1stダウン。RBベストがファンブルしてDEピケットがリカバー。DETパーソナルファウルでDET陣12へ。
- DETホールディング、サック7yds、RBジャクソンへの1ydsパスで3rdダウン13、TEフィンリーに13ydsTDパス成功。
- DET陣27から。3rdダウン1からのパスが通らず3&アウト。
- GB陣32から。TEフィンリーへの4ydsパス、RBジャクソンの1ydsロスで3rdダウン7、WRドライバーへのydsパスで一気にDET陣17へ。一発でWRジェニングスに17ydsTDパス成功。
- TEペティグルーへの8yds、RBスミスへの9ydsパスで1stダウン。サック4yds(OLBマシューズ)、TEペティグルーへの10ydsパスで3rdダウン4、TEペティグルーへの9ydsパスでGB陣へ。RBスミスへの6ydsパス、RBベストへの15ydsパスでFG圏内へ。RBスミスへの6ydsパスで2ミニッツ。フォルススタート、投げ捨てで3rdダウン9、TEペティグルーへの17ydsスクリーンパスでGB陣9へ。DET反則、サック(DEジェンキンズ)、RBベストの9ydsランで3rdダウン21、WRカルヴィン・ジョンソンに21ydsTDパス成功。
- 残り08秒、キックオフリターナーのWRネルソンがファンブルロスト。
- 残り02秒、55ydsFGは届かずハーフタイムへ。
第3Q
- DET陣27から。パスインターフェア11yds(CBウッドソン)で1stダウンのあと、CBウッドソンがインターセプトして48ydsのリターンタッチダウン。
- DET陣31から。RBベストの6ydsラン、RBベストへの3ydsパス、RBフェルトンの6ydsランで1stダウン。パス失敗とRBベストの8ydsランで3rdダウン2、WRブライアント・ジョンソンへの10ydsパス、カルヴィン・ジョンソンへの14ydsパスでFG圏内へ。3rdダウン8からのパスは通らず、39ydsFG成功で11点差に。
- 実時間で約1時間ぶりのオフェンスはGB陣28から。RBジャクソンの14ydsラン、オフサイド、WRジェニングスへの8ydsパス、WRジョーンズへの15ydsパスでFG圏内へ。インターセプトはオフサイドで取り消しに。エンドゾーンへのパス失敗、RBジャクソンの2ydsランのあと、WRジェニングスへのパスがインターセプトに。
- DET陣7から。RBベストの5ydsラン、TEシェフラーへの13ydsパスで1stダウンを取ったあと、3rdダウン6でQBヒルの40ydsスクランブルが出て一気にGB陣30へ。RBスミスの1ydsラン、投げ捨て、DETディレイオブゲーム、投げ捨てで1stダウンならず。52ydsFG成功で8点差に。
- GB陣27から。RBジャクソンのノーゲイン、TEフィンリーへのパス失敗、サック(DTスー)で3&アウト。
- 好リターンでDET陣43から。RBベストの5ydsランで最終Qへ。
第4Q
- RBベストへの6ydsパスとフェイスマスクでGB陣31へ。RBスミスへの1ydsパスのあとTEへのパスが連続失敗。49ydsFG成功で5点差に。
- リターナーのWRネルソンがまたもファンブルロスト。
- GB陣18から。RBベストの3ydsラン、RBベストへの9ydsパスでゴール前6ydsへ。しかし3連続パス失敗でTDならず、24ydsFG成功で2点差に。
- GB陣22から。いきなりのロングパスがインターセプトに。
- DET陣29から。RBフェルトンへの7ydsパス、DETホールディング、TEシェフラーへの7ydsパスで3rdダウン6、またもQBスクランブルで1stダウン。WRブライアント・ジョンソンへのパスは3ydsロス、TEシャフラーへの6ydsパス、TEペティグルーへの19ydsパスでまたもGB陣38へ。RBベストの1ydsランのあと連続パス失敗でFGレンジに入れず、パント。
- 残り6分32秒、GB陣13から。FBクーンの7ydsラン、5ydsラン、WRドライバーへの12ydsパス、RBジャクソンの3ydsロス、QBロジャースの16ydsスクランブル、FBクーンの6ydsラン、5ydsランでDET陣39まで進んで2ミニッツ。TEリーに15ydsパスが通ってDET陣24へ(DETタイムアウト#2)。FBクーンの2ydsラン、1ydsランで3rdダウン7となって残り55秒(DETタイムアウト#3)。FBクーンが8yds走って1stダウン。ニーダウンで試合終了。
- 先発QBアーロン・ロジャースは12/17、181yds、3TD、2INTでレーティング105.3。
- 前半は8/9、131yds、3TDのレーティング158.3と完璧な出来だった。逆に後半は4/8、50yds、2INTでレーティング30.21。
- 最長の48ydsパスは相手オフサイドによるでフリープレーを活かしたもの。ラッシュを逃れて走り回り、超ワイドオープンとなっていたWRドライバーにぶん投げた。(ビデオ)
- ラッシングは3回20yds。とくに最後の16ydsランは、1stダウンを取ったうえサイドラインに出ずにインバウンズで倒れた、QBにはなかなか難しいプレーだった。
- QBロジャースのハイライト映像。
- チームラッシングは21回92yds(平均4.4)。QBスクランブルと被サックをパスプレーとすると、ラン18回・パス22回。最後のシリーズでラン回数が増えたとはいえ、意外なほどバランス重視のプレーコールだった。
- RBブランドン・ジャクソンは9回33yds(平均3.7)と今週も今ひとつ。レシービングは1回1ydsのみ。
- FBジョン・クーンは9回39yds(平均4.3)。うち7回34ydsが試合最後の6分半のドライブで稼いだもので、勝利に大きく貢献した。落ち着いて穴を見てカットバックし、相手のオーバーパスートを利用したランニング。
- RBディミトリ・ナンスはアクティブ登録されたものの、スペシャルチーム以外出番なし。
- WR/TE陣は以下のとおり。
- WRグレッグ・ジェニングスは2回25yds、1TD(ビデオ)。後述のように、インターセプトは2回とも彼に投げたもの。
- WRドナルド・ドライバーは3回89yds、1TD。(ビデオ)
- 前回ファンブルロストのWRジェームズ・ジョーンズは1回15ydsのみ。
- WRジョーディ・ネルソンはパスキャッチなし。キックオフリターンでの2ファンブルロストだけのゲームだった。
- TEジャーマイケル・フィンリーは4回36yds、1TD。彼にしては抑え込まれたが、これが今季初タッチダウン。(ビデオ)
- TEドナルド・リーは1回15yds。今季2回目のキャッチが、試合残り2分での貴重な1stダウンとなった。
- 先発OL陣はLTクリフトン、LGカレッジ、Cウェルズ、RGシットン、RTタウシャー。全員が休まずプレーできたようだ。T/Gラングは4試合連続でアクティブ登録から外れている。
- 被サックは2回で、パスプロテクションは比較的安定していた。とくにLTクリフトンはDEカイル・ヴァンデンボッシュ相手に完勝だったのでは。
- 最初のサックは、LGカレッジ(押し込まれたのは事実だが)のかかとにQBロジャースが足をひっかけて転んだもの。2回目は、ゴールデンルーキーのDTンダムコン・スーの早くも3サック目(ビデオ)。RGシットンの対面だが、右へクロスしてのラッシュにCウェルズかLGカレッジの対応が拙かったように見える。
- トータルオフェンスはパッカーズわずか261ydsに対してライオンズが431yds。オフェンスのプレー数はパッカーズ40回に対してライオンズ78回とこちらも大差がついている。
- タイムオブポゼッションはパッカーズがわずか22分23秒。前半10分32秒、後半11分51秒とどちらもひどいものだった。点を取る時はあっさり取り、取られるときはロングドライブといった感じ。
- 3rdダウン成功率はパッカーズが3/7の43%とまずまず。ライオンズは10/17の59%。3rdダウンロングでスクリーンなど巧みなパス攻撃を止められず、苦戦の最大の原因となった。
- オフェンスの犯したターンオーバーは4つ。
- WRジョーディ・ネルソンはキックオフリターンで2つファンブルロストを犯し、どちらも言い訳のしようのないミス。長身でもともとボールの位置が高いのに、正面からタックラーにぶつかっていってしまった。さいわい前半残り02秒でのファンブルロストは、55ydsFG失敗で失点を逃れた。
- 第3Qには、ポンポンとパスが通ってFG圏内に進んだところでQBロジャースがインターセプト。WRジェニングスのカバレッジが1on1なのを見てディープに投げたが、明らかにアンダースロー。相手CBが振り向けないとナメたのかもしれない。これがなければもっと楽に逃げ切れたはず。(ビデオ)
- 第4Qのインターセプトは、2点差にされた直後に一発ロングを狙ったもの。これもWRジェニングス相手の1on1カバレッジを見て投げたものだが、パスのコントロールは悪くない。これは有利な位置にいながら後ろのCBにボールを奪われたWRジェニングスの責任だろう(ビデオ・写真1・写真2)。ディフェンスが苦しい場面だけに手痛いインターセプトだが、49ydsのパントと言えなくもない。
- ディフェンスの奪ったターンオーバーは3つ。
- 第1QのILB A.J.ホークのインターセプトは、パスコースを走るRBベストがカットの瞬間に足を滑らせたもので、その後ろにいたILBホークの真正面にごっつぁんのパスが飛んできた。(ビデオ)
- 第2QにはRBベストがファンブルロスト。DEマイク・ニールが目の前にペネトレートしてきたために驚いたのか、勝手にボールをこぼしてくれて、DEピケットがリカバー。(ビデオ)
- 第3Q冒頭にはCBチャールズ・ウッドソンが素晴らしいインターセプトリターンTD。投げ損ないのパスに飛び込んで地面スレスレでキャッチし(チャレンジでも覆らず)、右サイドライン際を48ydsリターンしてエンドゾーンへ見事なダイブ。結果的にはこれが試合を決めた。(ビデオ)
- ディフェンスではニッケルバックのCBサム・シールズとILBブランドン・チラーが欠場し、ドラフト2巡指名のDEマイク・ニール(わき腹)がついにNFL初出場。ILBチラーがいればこれほどTEにやられなかったのではないか。
- パス守備はQBショーン・ヒルを34/54、331yds、2TD、2INTのレーティング77.0。
- パッカーズ守備のサックは3回23ydsで、すべて前半に挙げたもの。NTラジ(今季2回目)、OLBマシューズ(7)、DEジェンキンズ(4)。
- 前半はプレッシャーをかけてもRBやTEへのチャックダウンを効果的に通され、3rdダウンロングでブリッツを入れるとRBやTEへのスクリーンパスでいなされることの繰り返し。後半はブリッツを減らしてカバレッジ人数を増やしたことが、TDを許さない踏ん張りにつながったか。
- 前半のQBショーン・ヒルは21/26、237yds、2TD、1INTのレーティング114.3。後半は13/28、94yds、0TD、1INTのレーティング39.9。
- RBおよびTEへのパス成功が25回、WRが9回。TEペティグルーに8回91yds、TEシャフラーに6回63ydsとTE陣にやられまくった。RBベストに5回34yds、RBケヴィン・スミスに4回22yds、RBフェルトンに2回12yds。
- エースWRカルヴィン・ジョンソンは6回86yds、2TD。しかし後半に限れば1回12ydsのみ。最初のTDパスはカバーしていたSSバーネットのミスでワイドオープンにしてしまったもの。前半終了間際のTDパスはちゃんとダブルカバレッジしていたが、長身WRジョンソンにしかぎりぎり届かないところに投げた相手QBとキャッチしたWRを褒めるべき。
- QBスクランブルで4回53ydsを許したのもパス守備の失態のひとつ。
- ラン守備は21回123yds(平均5.9)。
- QBスクランブルを除くと17回70yds(平均4.1)。
- 9月の月間新人賞を受賞したRBジャーヴィッド・ベストは12回50yds(平均4.2)、最長10ydsとコンテインできていた。先週つま先を負傷したせいかもしれない。
- 注目の反則は3回31ydsと、ここだけは先週から大きく改善された。内訳は、TEフィンリーのホールディング(両者反則でオフセット)、ディフェンスの12メンで5yds、パスインターフェア11yds(CBウッドソン)、ILBホークのフェイスマスク15yds(ILBホーク)。攻守ラインとスペシャルチームの反則はゼロだった。
- ライオンズは13回102ydsの大量反則で、71ydsの差は大きい。
- キックオフリターンはWRジョーディ・ネルソンが7回平均17.7yds。2回もファンブルロストしては、リターナーを降格させられても仕方がない。ファンブルしなかったリターンも最長24ydsどまりだった。
- パントリターンはCBトラモン・ウィリアムズが1回11yds、フェアキャッチ1回。
- Pティム・マステイのパントは3回平均41.0yds、ネット平均36.0ydsだった。1回目は21ydsの大シャンク(アウトオブバウンズ)が相手のTDドライブにつながった。2回目は52ydsのフェアキャッチと素晴らしく、3回目は50yds飛んだが15ydsもリターンされた。
- Kメイソン・クロスビーは今季初めてFG機会なし。PATは今季すべて成功している。
- カバレッジチームは大きなミスがなかった。キックオフカバレッジは4回平均24.5yds(最長30yds)、パントカバレッジは1回15yds。
- ケガ人は以下のとおり。
- ILBニック・バーネットが第2Qに手首を痛め、いったん退いてX線検査。1シリーズ休んだだけで復帰したので、骨に異状がなかったのだろう。
- SSモーガン・バーネットはヒザを捻挫し、復帰せず。試合後の他選手の目撃談によると「松葉杖なしで歩いていた」とのこと。とすると、復帰時期はわからないが、重度のものではなさそう。
- アクティブ登録から外れたのは、FBクイン・ジョンソン、T/Gラング、T/Gニューハウス、G/Cマクドナルド、DEウィン、ILBチラー(肩)、CBシールズ(ふくらはぎ)、Sペプラー(太もも)。
- パッカーズはこれでライオンズに10連勝となった。1949年から54年にかけて11連勝を記録して以来の記録。マッカーシーHCとしては9戦全勝。
- ホームでのライオンズ戦はこれで20連勝(プレーオフ1回を含む)。連勝は1992年12月6日に始まり、この間のライオンズのヘッドコーチは8人に上る。
- CBチャールズ・ウッドソンは、パッカーズでのINTリターンTDが球団新記録の8回目(キャリア通算10回目)。これまでCBハーブ・アダリー(在籍1961-69)と7回で並んでいた。(ファンブルリカバーを含む)ディフェンスでのタッチダウンは9回目で、こちらは自らの持つ球団記録を更新。
- CBウッドソンは過去4試合のライオンズ戦で6回目のインターセプト。うち3つをタッチダウンにしている。