グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2010年9月 1日

CBハリスとSSビグビーはPUPリストで開幕

パッカーズはCBアル・ハリス(ヒザ)とSSアタリ・ビグビー(足首)と6巡ルーキーのRBジェームズ・スタークス(ハムストリング)の3人を reserve/physically unable to perform リストに入れ、彼らは開幕から6試合は出場できないことが確定した。また3番手RBを争っていたRBクイン・ポーターをインジャリーリザーブに入れ、こちらは今季終了。この4つの人事でロースターは75人に収まり、第1次ロースターカットが完了した。

キャンプ開始時からPUPリストに入っていた下記3選手だが、今回入ったリストはいわばレギュラーシーズン版PUPリストであり、インジャリーリザーブと同じくロースター枠の例外扱いとなる。PUPリストに入っている間はチーム練習に加わることができない。PUPの選手は第6戦が終わったところで復帰が可能となり、球団側は3週間の猶予期間の間に(その間はロースターにカウントされない)、アクティブ・ロースターに入れるか、インジャリーリザーブに入れるか、解雇するかを選ぶことになる。

CBアル・ハリスは昨季第11週の49ers戦でヒザを負傷。前十字靭帯(ACL)だけでなく外側側副靭帯(LCL)など3か所の腱を断裂、ハムストリングの部分断裂というきわめて重く珍しいケガだった。同じ日に負傷したDEアーロン・キャンプマン(現JAX)はACLだけの断裂であったため今夏キャンプ初日から参加できたが、CBハリスは時間がかかっている。本人は「開幕は間に合わなくても6週欠場するほどじゃない」という趣旨のコメントをしていたので、今回の決定は残念なところ。

SSアタリ・ビグビーはRFAオファーへのサインを渋ってOTAやミニキャンプをホールドアウトした末、今キャンプ序盤に左足首を手術。足首は一昨年あたりから悪く、なぜオフの間に手術を受けなかったのかが疑問だ。ありきたりなケガなのにわざわざ外部ドクターの手術を選んだり、(キャンプ初日の)コンディショニング・テストで痛めたとする本人の説明もややうさんくさい。本当にそうならばオフシーズンによほどサボっていたのではないか。

開幕スターターは新人SSバーネットに決まっているものの、ビグビーの6試合欠場がデプス的に痛いのはたしかだ。Sデリック・マーティンやSチャーリー・ペプラーはスペシャルチーマーとして優秀だが、代役スターターとして頼りになる選手ではない。Sウィル・ブラックモンは才能の片鱗も見せたがまだコンバート1年目、しかもヒザの状態がパッとしない。

6巡指名ルーキーのRBジェームズ・スタークスはOTAでハムストリングを負傷、今トレーニングキャンプでもフィジカルチェックに合格せず、PUPリストのまま過ごしてきた。昨日も復帰間近という情報があったので、おそらく実際は6週間欠場するほどではなく、じっくり体作りをさせたいとチーム側が判断したのだろう。昨年8月に肩の手術を受けて2009年シーズンを全休しているため、もし今季中盤に復帰すると約22か月ぶりの実戦ということになり、ハードヒットを受ける商売柄、やや不安が残る。

RBクイン・ポーターは上記3人と違ってキャンプ中の負傷であるためPUPリストに入れることはできず、インジャリーリザーブ入り(今季はもう出場できない)となった。ディビジョンIIのスティルマン大からドラフト外で入団し、キャンプ前半は3番手RBを奪う勢いだったが、その後足首とヒザを相次いで負傷。内側側副靭帯(MCL)の捻挫なのでシーズンを全休するほどのケガではないが、今年は体作りとオフェンスの勉強に専念させ、来年に期待しようということではないか。

カテゴリ : Contract/Personnel, Player